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愛の練習 / 中村季節
¥1,000
[内容] 『大工日記』の中村季節さんの、その後の日記ZINEです。 例によって自作のキャッチコピーにやられました! 「まっとうな恋愛経験をもちあわせぬ"私"が人生史上最大級の男前(通称みずなす)と出会いなんとかどうにかしてこの恋を永遠にすべしともがきながら旅をしたり丸太をはこんだりする日記です」 「(私の心叫び)いやいやいや。人生史上最大級の男前のあだ名がなんで「みずなす」なんだよ~。そしてやっぱり丸太運んでるじゃんよ~。恋しながら?ちょっと待ってよ。恋しながら丸太運んでるのかい?」 丸太を運んでいる件に関しては、処女作『大工日記』の方も併せて読んでいただくとして、問題なのは恋愛です。こんなにもトリッキーなシチュエーションの恋愛ドラマ(日記なので実人生です)なのに、恋をしたら誰もが感じるときめきと切なさが全篇に流れていて、胸がいっぱいになりました。 恋にはとんとご無沙汰な、私のような無粋な人間にも恋の瑞々しさを教えてくれました。ありがとう季節&みずなす! 余談ですが、表紙の犬の絵が可愛くて「シャンプーハットですか?」と作者の季節さんに尋ねたら「貴族の服の襟」とのことでした。どうしよう。喰らいました。「自分、いつまでも眠たいことしてたらダメっすよね」って、襟を正したい気持ちになりました。 [書誌情報] タイトル:愛の練習 著者:中村季節 刊行日:2025年4月6日 判型:文庫判/ZINE 頁数:118P
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大工日記 / 中村季節
¥1,000
[内容] とある本のイベントで出会った日記ZINEです。 著者自身によるキャッチコピーに目が釘付けになりました。 「イギリスで夢破れ利尻島で昆布を干したりアザラシと交信しながら暮らしていた"私"が家業を継いで大工の見習いをはじめた最初の数ヶ月の記録です。」 え?一体どうなってるんですか?小説ではなくて日記で?日記でそういうあらすじ? まだ読んでいませんし、前情報も何もなかったのですが、仕入れずにはいられませんでした。 夢中で読みました。想像以上でした。 ドープな大工の現場のこと、家族のこと、恋愛のこと、アウトローであること、日本に馴染めない日本人であること、ひとりの女であること。 疾走するユーモアセンスと、優しい繊細さの絶妙なバランス感覚。 全人類必読の書として、会う人会う人に薦めようかと思ってしまいました。 迷わず読め!読めばわかるさ! [書誌情報] タイトル:大工日記 著者:中村季節 刊行日:2024年12月8日 判型:文庫判/ZINE 頁数:128P
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明るい水 / 中村道子(道草書店)
¥1,000
[内容] 「忙しい町」である東京から「美しい町」真鶴へと家族で移住し〈道草書店〉という本屋を開いた店主による、幼い頃から現在までの日々を振り返ったエッセイ集です。 人口6,000人ほどの神奈川にある風光明媚な港町・真鶴。東京から移住した一組の夫婦は子育てをしながら地域で暮らしていくため、真鶴に1軒しかなかった本屋の閉店を知り、町の本屋を始めることになったそうです。 まず暮らしがあり、それから家族で何ができるか仕事を探す。その結果が本屋。素敵じゃないですか。 そんな真鶴での新しい書店の日々の出来事に、重低音のように鳴り響く過去の記憶。 生家は文京区の蕎麦屋。お客さん水をこぼしてしまうんじゃないかと怯えていたという少し不器用な少女時代。大晦日の年越し蕎麦。 父親と見に行った新日本プロレス。蝶野正洋のボディーガードに顔面を貼り倒されるという幼き日の衝撃体験。自死を選んだ父の最後に見た景色をともにするため空の浴室に座りこむ記憶。 自営業で苦労してきた母。少しずつ死んでいく母を看取るということ。 介護、子育て、うつ病、自殺、移住。 一度きりの個別な体験のなかに、現代日本の抱える苦悩が浮かび上がってきます。ドープな話もからりとした筆で書かれているので、タイトルの「明るい水」というのが胸に刺さります。 [目次] はじめに 猫と弔い 忙しい町 不在 小さな灯 長い夜 生きている死者 決意というには明るすぎる水 日記 おわりに [書誌情報] タイトル:明るい水 編者:中村道子 出版社:道草書店 刊行日:2024年4月23日 判型:A5判/ZINE 頁数:148P [状態] 印刷段階で見出しなどが若干ズレている箇所があるためアウトレット版の価格になっています。
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ちいさな本屋のはじめかた / マイペース書店
¥600
[内容] 今まさに欲しかった! 本書は痒い所に手が届く、シェア型書店のガイドブックZINEです。 本好きなら一度は憧れる「本屋さんになりたい!」という夢。開業に踏み切るのにはお金も勇気もいりますが、シェア型の棚主なら始めやすくて辞めやすいのです。夢のマイホームが無理なら賃貸マンション、みたいな感じかもしれません。期間限定&月額で間借り本屋が始められます。 将来本屋になりたい人が、まずはシェア型書店で練習するというのもありですし、開業はしないけれども本を趣味として売って本好き同士で交流したいという欲求にも応えてくれます。本好きが嵩じて本を売りたい人たちのニーズを満たしてくれるシェア型書店。その現役棚主さんたちが教えてくれる、棚作りの秘訣と楽しみ方です。 巻頭は埼玉県熊谷市にある〈大原堂〉というシェア型書店を運営されている白根拓実さんのインタビューから。 そして「棚主への道」では、入居のメリット・デメリット比較、お金事情、本の仕入れ方、テーマの決め方などを具体的に教えてくれます。 その他にもマイペース書店さんのインタビュー「現役棚主さんに聞く!」や、全国各地5軒のシェア型書店を紹介してくれる「シェア型書店PICK UP」などのコンテンツも。様々な角度から「棚主になりたいけどどうしたらいいの?」というお悩みに答えてくれます。 小さな書店への最初の1歩を踏み出すための1冊です。同志たちへ、ぜひ! [目次] シェア型書店のススメ シェア型書店店主に聞く!大原堂編 棚主への道 現役棚主さんに聞く! シェア型書店PICK UP [書誌情報] タイトル:ちいさな本屋のはじめかた 出版社:マイペース書店 刊行日:2024年3月10日 判型:A5判/ZINE 頁数:18P
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文の四文屋 / じぇっきゃ
¥1,000
[内容] SNSで見かけて「吞兵衛にはたまらなく面白そう!ん!!執筆人豪華すぎん!?」ってなって読みたいと思っていたZINEを入手! 高円寺の「ほんの通り道」に出店されていた編者のじぇっきゃさんにお願いして、仕入れさせていただきました。 本書は、居酒屋グループ〈四文屋〉を愛する15名による非公式エッセイ&小説のアンソロジー。 まぁまぁ一杯やりながら、豪華な目次をご覧くださいよ。吞兵衛は吞兵衛の話が好きなんですよ。 「友達の友達は友達」の法則でどんどん増えたり、マッチングアプリで出会って一夜をともにしたり、四文屋でプロポーズしたり、ライフスタイルが変わって子供連れでも呑めたり、もう最終的には酒を吞まなくても時間を過ごせたり。 四文屋で繰り広げられる、人生の美しきワンシーン。 ひとりで、友達と、家族で。呑兵衛たちの人生は、いつだって四文屋という楽園が舞台なんです。四文屋で読んでもよし。読み終わってから四文屋に行くもよし。四文屋帰りに読むもよし。 15本の文章はどれも素晴らしく面白いもので選びきれませんが、3つだけ感想を。 スズキナオさんとのコンビでチェアリングを提唱されていたり、フリースタイルな酒の道を邁進されている酒場ライターのパリッコさん。何度か酒の席でご一緒させていただく機会に恵まれ、その自由でほがらかな飲み方に感銘を受けました。巻頭を飾った「ガード下の煮込みライス」は、青春時代を過ごした高円寺の四文屋の話。必ず煮たまごを添えて頼む「もつ煮込み」や、「煮込みライス」など頼んでみたいメニューがたくさん登場して、すぐにでも四文屋へ行きたくなってしまいました。 冬蜂さんの「マッチ・イン・ザ・ライフ」は、マチアプで知り合った女の子と四文屋で飲んだ日々の回想録。セフレがセフレを紹介してくれるっていう謎すぎる展開に目が点。AVの数珠つなぎ企画モノでも見ているようです。酒場のリアルはフィクションを越えていきました。 じぇっきゃさんの「あとがきにかえて」では、荻窪店の記念すべき第1号目のお客さんとして入店した日が描かれています。四文屋ファンの気合の入ったエッセイで、トリを飾るのにふさわしい愛に溢れた〆の一篇です。 [目次] パリッコ「ガード下の煮込みライス」 武塙麻衣子「お正月に四文屋で話したこと」 むま「四文屋の二人のこと」 西川タイジ「琥珀色」 しらい弁当「四文屋日記」 武内庶民「There is 四文屋 That Never Goes Out」 ヤナイユキコ「ゴールデンタイム」 はせおやさい「四文屋、いつもありがとうの話」 武田俊「梅割り越しに見ていた」 木山映「ウーロン茶で過ごす四文屋」 神田匠「リズムとテクスチャー」 づま「無題日記~四文屋編~」 冬蜂「マッチ・イン・ザ・ライフ」 春野ほこり「下戸の四文屋」 じぇっきゃ「あとがきにかえて」 [書誌情報] タイトル:文の四文屋 編者:じぇっきゃ 刊行日:2025年5月11日 判型:A5判/ZINE 頁数:108P
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気紛刊vol.1 空間人類學 餅つき大会 / Jessy
¥500
[内容] 蔵前にある透明書店のイベントで出会い、その場にたまたま集まったZINESTAたちと打上げ中華をした時に一緒だった制作者のJessy。翌日に高円寺の本イベントでばったり再会しました。その時に仕入れたのがこちらのリソグラフ印刷の折本ZINEです! 香港から来たJessyは、建築と都市と人類学を越境するような「空間人類学」という学問の勉強をしているそうです。タイトルの『気紛刊vol.1 空間人類學 spatial Anthropology 餅つき大会 Mochi Pounding Festival』が英語漢字平仮名ミックスでかっこいいですよね。 「季刊」ではなく「気紛刊」というのもいいじゃないですか。発行スケジュールに縛られず、自由にひらめいたときに作りたいということで、日本語の「気紛れ」から命名されたそうです。出会った時にしか買えないタイプのZINEなんだなと思ったので、勢いよく仕入れました(笑) 初版限定30部のうちの5部入荷ですよ~! 内容は高円寺で参加した餅つき大会について書かれています。イラストの顔なし餅つき人間がシュールで可愛いです。印刷所は蔵前にある〈onten〉というリソグラフスタジオだそうです。両面2色刷りで印刷されています。 [著者紹介] 香港から来たJessy。建築修士を卒業後、ワーキングホリデーで東京に滞在中。小さな声や記憶をカタチにするストーリーテリングの手段であるZineや版画を通して、自分と空間とのつながりを記録している。 [書誌情報] タイトル:気紛刊vol.1 空間人類學 spatial Anthropology 餅つき大会 Mochi Pounding Festival 著者:Jessy 刊行日:2025年4月5日 判型:折本ZINE(元サイズA4) 頁数:1枚8P
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ohashi_toお箸/đôi đũa/筷子 / 疋田千里
¥1,650
[内容] フォトグラファーの疋田千里さんは「おはしのある風景」をテーマにアジアを始めとして、各国を巡り旅を続けられています。 こちらのZINEは「ohashi_to」シリーズの第2弾ということで、香港・ベトナム・ロンドンのチャイナタウンなどの「おはしのある風景」が美しい写真で映し出されています。 雁垂れカバーの裏には、エッセイと旅日記が綴られているかと思うと、各国のレシピ7品が載った帯も付いているんです。実用的! 異国の日常風景の中に埋もれたおはしを見つける喜び。何気ない食事の光景に、悠久のアジア文化の蓄積が見えてくるようなZINEです! 限定2部での入荷です! [書誌情報] タイトル:ohashi_toお箸/đôi đũa/筷子 著者:疋田千里 刊行日:2019年8月4日 判型:A5判/ZINE 頁数:16P
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【中国語バッジ付き】ohashi_to.JP / 疋田千里
¥880
[内容] 「おはしのある風景」を巡って各地を旅されているフォトグラファーの疋田千里さん。香港やベトナムなどのアジアのおはし風景ZINEもつくられているのですが、こちらは日本各地で撮影されたドメスティックな一冊。 蛇腹式に広がっていく豆本zineという面白い装丁と、オリジナル缶バッチつきという雑貨的な可愛さにやられちまいましたね! ちなみに缶バッチは3種類ありまして、香港のワンタンメンの〈口福〉、ロンドンのチャイナタウン〈吃了吗〉、日本のうどん屋さん〈喜面〉のなかからランダムに1つ当たります。ガチャ感あっていいでしょう? [書誌情報] タイトル:【中国語バッジ付き】ohashi_to.JP 著者:疋田千里 刊行日:2024年 判型:H75×W70mm/蛇腹式ZINE 頁数:48P 特典:中国語バッチ3種類のうち1種類が当たります
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California_chopsticks in America / 疋田千里・Kylie chen
¥1,650
[内容] 国内やアジアへ「おはしのある風景」を探し旅をして写真集ZINEを刊行している疋田千里さん。 本作では、アジア圏を飛び出してアメリカへ! LAやサンフランシスコの各地に隠された「おはしのある風景」をお届けします。全国どこへ行ってもチャイナタウンってありますよね。写真集を眺めていると、おはしの源のような場所に見えてきました。 最近ではアメリカでも日本食やラーメンが人気のようで「おはしを使えないのはダサい」というような風潮まであるそうです!そうかぁ。おはし使えるのってかっこいいんですね。土地に根付いた食文化の変遷が見えるようで興味深いお話です。 旅をともにした香港人イラストレーターのKylie chenさんとの共作。旅の前後の心境を綴ったzine『California before after』も併せてどうぞ。 [書誌情報] タイトル:California_chopsticks in America 著者:疋田千里/Kylie chen 刊行日:2023年 判型:A5判/ZINE 頁数:28P
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California before after / 疋田千里
¥550
[内容] 「おはしのある風景」を探して日本各地やアジア圏を旅しているフォトグラファーの疋田千里さん。本作ではアジアを飛び出してアメリカへ向かっています。 2023年6月のカリフォルニアへの旅の前後の心境を綴った、リソグラフプリントによるZINEです。写真+イラスト集の『California』と併せて読んでいただくと、ビジュアルとテキストで鮮やかにカリフォルニアの旅を追体験できると思います! 旅に出るときのフレッシュな気持ち。異国の地への不安。拠り所のなさと、新しさへの欲求とがないまぜになった心境。本作を読んでいると、そんな旅心地に誘われて、束の間のあいだ憂いの多い日常から離陸することができました。 [書誌情報] タイトル:California before after 著者:疋田千里 刊行日:2023年11月11日 判型:A6判/ZINE 頁数:24P