

INFORMATION
★2025/8/6
本棚を整理していたら、品切れになっていた八画文化会館のバックナンバーのデッドストックが見つかったので放出します。在庫僅少品です。
★2025/7/29Nuts Book Stand 新刊発売
自家製ZINE『菊池寛に灰皿を』発売開始しました!
1973年の軟式野球ボール / 萩田洋文
¥990
[内容] ボロボロに風化した軟式野球ボールをフリマーケットで売っている人がいて、それを買った山下陽光さんがいて、それをもらった著者がいて、そこから始まる失われた野球の物語……。 誰かが草むらに忘れた軟式野球ボールと、誰かが切り抜いた1973年の新聞記事の邂逅。 "プレーの外にこぼれ、草むらに忘れられたボール。迷子のボールは、野球を見失ったとも言えるだろう。どこかの、いつかの、誰かの野球。河川敷で犬の散歩をする人が横目に眺める風景としての野球。ジョギングする人が通り過ぎる野球。橋梁を通過する電車の車窓から束の間、少し遠くに見える野球。世界そのもののような野球。草むらに忘れられた軟式野球ボールは、野球から遠く離れて、いつでも野球を俯瞰している。"「失われベースボールを求めて」より引用 [目次] 茂みの中のロストボール 失われベースボールを求めて 1973年の新聞切抜 この野球ではない 野球がない時代があった 世界のどこかで劇的な逆転劇が 野球のヒストリー 歓楽街の奥にある野球 軟式野球ボールは噴水の方へ落ちて行く [書誌情報] タイトル:1973年の軟式野球ボール 著者:萩田洋文 出版社:古書自由 刊行日:2025年7月3日 判型:A6文庫判/箔押カバー装 頁数:50P
KEEP ON CLIMBING / LC協会
¥880
[内容] 様々に名前を変えて七変化的活動を続けている萩田洋文a.k.a古書自由 ツチノコ珈琲さんによる奇想のZINEシリーズ。めっちゃ面白いです! 今回は謎に包まれた「LC協会」という団体が著者になっているのですが……。「Lazy Climber(レイジークライマー)」直訳すると、「怠惰な登山者」。一体どういう団体なのでしょうか? "私が協会の存在を知ったのはロンドンのセシル・コートの古本屋で手に入れた『世界無精者研究』においてであった。山に登ることなく登山を成し遂げようと創意工夫を凝らす団体だ。1893年5月、登山用の装備を完全に済ませて、麓の登山口に寝転んで山を眺め、パイプをくわえながら想像の中で、彼らが「登頂」をはたした記録が残されている。実はこの協会、現在も存在しており私はその一員だ。本書は協会が訪日した際に試みたいくつかの「登山」の記録だ。ぜひ、どこかの山頂で読んで欲しいものである。"(まえがきより) さあ虚実皮膜の萩田ワールドで、登山バイブスを高めよう! [目次] 世界一を上る 世界一の山は日本に/山登りの作法/山頂の軽食/山に棲む生き物たち/アルプスを越え高尾へ/ポケットに山を忍ばせ 超低山を上る 世界の低山事情/圧倒的な日本の低山群/標高"ゼロ"メートル/浅草で超低山をめぐる/マボロシの三峰山/純喫茶マウンテン ホテルを上る 山に宿泊するためには/登山用具とギター/カレーライスと音楽/山の上ホテル/山の上モンブラン/601号室 ゲームを上る ファミコンの山登り/プレステの山登り/ネトゲの山登り/駄菓子屋ゲームの山登り/すすむ、もどる/10円でプレイ 水平山を上る 水閉山とは何なのか/中野ブロードウェイ/サンモール~中野通り/大久保通り~山手通り/青梅街道~淀橋/成子天神社の富士塚 [書誌情報] タイトル:KEEP ON CLIMBING 著者:LC協会 製作:萩田洋文 出版社:古書自由 刊行日:2022年10月10日 判型:A6判/文庫 頁数:72P
宇宙喫茶・町田店 / 萩田洋文
¥990
[内容] 「俵万智が詠ったコーラの自動販売機をさがして」東京都町田市を彷徨い歩く、奇想の旅小説ZINEです! 探し物をしに町田へ。なぜか自販機をカスタムするのがやめられない。俵万智と沢田研二のTOKIOで空を飛び。城南信用金庫のショーウィンドウ、トレジャーファクトリー町田店、町田パリオ、町田仲見世商店街。現実世界の町田を彷徨う。虚実皮膜の唯一無二の世界観。 [目次] 古本と中古レコード 1995年某月某日 トーキング・アバウト・福生 あのグルーヴがずっと 俵万智が詠ったコーラの自販機 二本のコーラを飲んだ二人 町田の空飛ぶ宇宙喫茶店 2024年1月1日 2024年1月7日 城南信用金庫のショーウィンドウ トレジャーファクトリー町田店 「言葉にならない」を言葉に 2025年4月26日 町田パリオ 町田仲見世商店街 さがしものは町田にある 2025年5月23日 [書誌情報] タイトル:宇宙喫茶・町田店 著者:萩田洋文 出版社:古書自由 刊行日:2025年7月6日 判型:A6文庫判/ペーパーバック 頁数:60P
文集ナンバー3工作セット / 萩田洋文
¥880
[内容] 様々に名前を変えて七変化的活動を続けている萩田洋文a.k.a古書自由 ツチノコ珈琲さんによる奇想のZINEシリーズ。こちらは切り離すことで完成する、工作型のZINEという趣向で、読者参加型です。 けっこう切り離すの大変そうです(笑) 私はたいへん不器用なのでそのまま読みました。器用な方は切ってみて下さい。短冊型の一筆箋みたいな縦長のZINE『端末の故障によって露にされた日常、さえも』『鳩アカデミーへの手紙』『紙の画廊』の3冊が生み出されます。 『端末の故障によって露にされた日常、さえも』は、「端末を地面にたたきつける代わりに、M・デュシャンを写経しませんか?」ということで、便器に『噴水(泉)』という題名をつけて展示し、レディメイドという概念を美術界にたたきつけたダダイズムの美術家マルセル・デュシャンの作品名の写経ができるZINEです。 『鳩アカデミーへの手紙』は手紙形式の小説です。 『紙の画廊』には赤線が引かれているのですが、これは著者が1冊1冊手書きで赤ボールペンで描いたそうです。なんでそんなことになっているかというのは、最後のページを読むまでわかりません。 私自身、この解説でいったい何を言ってるんだと思いましたが、かなり正確にお伝えしたつもりです(笑) 奇想の巨匠による風変わりなZINEです。お試しあれ! [書誌情報] タイトル:文集ナンバー3工作セット 制作:Fool & the Gag 発行者:萩田洋文 出版社:五十部上梓会/古書自由 刊行日:2022年3月3日 判型:A5判/ペーパーバック 頁数:60P
湖畔のサンドイッチ / 萩田洋文
¥1,430
[内容] 様々に名前を変えて七変化的活動を続けている萩田洋文a.k.a古書自由 ツチノコ珈琲さんによる奇想のZINEシリーズ。本作は奇想天外なルポルタージュ小説(?)です。何しろ型破りなので、名づけようのない作品なのです。 失くしたモッズパーカ(ミリタリーコート)の行方を追っているうちに、wikipediaにもgoogleマップにも載っていない幻の湖「空石湖」へと辿り着いた……。この摩訶不思議な物語は湖畔のホテルから幕を開ける。 モッズパーカを探して、栃木県足利市、新宿御苑、大井競馬場フリーマーケット、千駄ヶ谷、上野公園、アメ横を彷徨い歩いていく。通り過ぎていく過去の町、現実の記憶。そこに現れるのは「本空石駅」という、見知らぬ駅だった…… [目次] 眺めのいい客室 もとはと言えばモッズパーカ 事情のないクローゼット 見えないメガネ サンドイッチ公園 時のよどみの古本屋 花火がビートルズ 物語の圏外で 探し物は夏の向こう側に 待ち合わせらしい待ち合わせ 使途不明で意図不明 モッズパーカが陳列されたら秋 私には地図が必要だった 「空石湖」と名付けた 窓際に置いたペットボトルさえも 空石湖レイクホテル 二羽のカラスがネタ合わせ 湖畔のサンドイッチ 路上のシュルレアリスム展 [書誌情報] タイトル:湖畔のサンドイッチ 著者:萩田洋文 出版社:古書自由 刊行日:2024年5月5日 判型:A6文庫版/ソフトカバー 頁数:98P
MIXTAPE IS LETTER / 萩田洋文
¥990
[内容] 様々に名前を変えて七変化的活動を続けている萩田洋文a.k.a古書自由 ツチノコ珈琲さんによる手製本です。なんとカセットテープ型のZINEです! 1960年代初頭に開発されたコンパクトカセットテープは、80年代初頭にCDが登場してもなお音楽録音で大活躍していました。人々はCDを借りてカセットに録音するとか、今思うと超めんどくさいことを嬉々としてやっていたのです。友達や恋人のために、自分でつくったミックステープを渡すという文化もありましたね。懐かしいです。 しかしレコードやCDとは並走してきたカセットテープですが、デジタル化が進み音楽配信の時代に突入した現在では、実用品としてはほとんど見かけることはなくなってしまいました。 このまま忘れられてしまうのかと思いきや……。時は経ち平成も終わって、すっかり令和。citypopやvaporwaveブームも相俟って、ノスタルジーを込めて振り返れ的にレトロガジェットとして見直されるようになってきました。 そんな昭和時代に大活躍した本物のカセットテープをリサイクルし、ひとつずつ手製で作られたZINEです。そうなんです、カセットテープの形をしたZINEなんですよ。中身はカセットテープではありません。カセットテープがパカッと開くようになっていて、中には蛇腹式に折りたたまれたZINEが入っていて、音楽にまつわる掌編とプレイリストが書かれています。 本体プラスチック部分は色々な色のバージョンがありますので、ガチャ式で何色が届くかお楽しみに! [書誌情報] タイトル:MIXTAPE IS LETTER 著者:萩田洋文 出版社:古書自由 製本:手製本 判型:100mm×63mm/カセットテープ 中身:蛇腹式ZINEが入っています
小さな泊まれる出版社 / 真鶴出版
¥2,860
[内容] 神奈川県にある静かな港町・真鶴。条例として制定された「美の基準」を町の人々が大切に守り、現在まで続く美しい町並みが形成されています。そんな真鶴の町に遊びに行くときに、玄関口になってくれる心強い存在なのが ”小さな泊まれる出版社” 真鶴出版さん。 本書に出会ったのは横浜で開催されている「本は港」というイベントでした。「"泊まれる出版社"って、なんて面白そうなんだ!」と、居ても立っても居られずに泊まりに行きました。真鶴の町のガイド付きで、町の産物や美の条例のことなど、実際の町を歩きながら教えてもらえてとても楽しい時間を過ごせました。 そして泊まれる出版社は、贅沢なことに一棟丸ごと貸切でした。本書に掲載されている「真鶴出版2号店」をつくる物語で登場する、木造2階建ての家のコンセプトは「旅と移住の間」ということで、まさにそんな気持ちで泊まりました。 通りすがりの旅人よりも町にコミットしてみたい。でも移住なんて大それたことができるのかしら。そんな自分の居場所に対する揺れる思いを受け止めてくれる存在が、この泊まれる出版社なのです。 地球のどこかに自分たちのささやかで大切な居場所をつくること、自分たちの力で町に溶け込みともに地域をつくっていくこと、これからの時代にとってとても大切な行いを実践された記録です。 移住の話、ローカルビジネスの実践の話、出版社兼ゲストハウスをつくる話、かかったお金の話も赤裸々に書いて下さっているので、これからどこかのエリアで何か始めてみたい方にも大変参考になると思います。 真鶴出版さんは、今年(2025年)10周年を迎えます。 *真鶴出版さんの作品はamazonなどのマンモス流通には乗せず、ローカルorインディペンデントな人々により読者のみなさまひとりひとりに手渡すように届けられています* [目次] はじめに column 真鶴のこと 泊まれる出版社をつくる プロジェクトメンバー 1 真鶴に来るまで 2 泊まれる出版社のはじまり 3 背戸道の家とトミトアーキテクチャ 4 どんな場所にするのか? 5 怒涛の工事期間 資料 設計図の変遷 資料 予算と実績 資料 スケジュール column 『美の基準』のこと 小さな町で見つけた未来 対談 コトと向き合う建築家(建築家・トミトアーキテクチャ) 対談 ポップとソーシャルのあいだ(写真家・MOTOKO) 細部にある物語 建築写真(写真家・小川重雄) おわりに [書誌情報] タイトル:小さな泊まれる出版社 著者:川口瞬、來住友美 出版社:真鶴出版 刊行日:2019年12月20日 判型:A5変形判/ソフトカバー 頁数:176P
やさしいひもの / 川口瞬
¥990
[内容] 風光明媚な港町、神奈川県の真鶴町。地元の案内役として有名な「泊まれる出版社 真鶴出版」さんが発行しているひものZINEです! ひものは「古くて新しいオーガニックフード」。 基本編と応用編からなるひものの食べ方、保存方法、ひものの種類や歴史、生産者へのイタンビューもあって、ひものを見つめ直す1冊。 神奈川県真鶴町の2軒のひもの屋さんで交換できる「ひもの引換券」付きです! *真鶴出版さんの作品はamazonなどのマンモス流通には乗せず、ローカルorインディペンデントな人々により読者のみなさまひとりひとりに手渡すように届けられています* [書誌情報] タイトル:やさしいひもの 著者:川口瞬 出版社:真鶴出版 刊行日:2016年3月30日 判型:A5判/ZINE 頁数:30P 特典:ひもの引換券
最小文化複合施設 / HAGISO
¥3,300
[内容] 本書に初めて出会ったのは、TOKYO ART BOOK FAIRでした。『最小文化複合施設』というタイトルに惹かれて購入し、一気に読んでしまいました! 谷中にある築68年の木造アパートを改修した〈HAGISO〉は、カフェやギャラリー、ホテルのレセプションなどが入った最小文化複合施設として誕生しました。10年刊の歩みを綴った本書は、その物語もさることながら、インタビューあり図版あり対談ありで、立体的にHAGISOを解剖していて、本としてのクオリティが抜群なんですよね。 それもそのはず。編集を担ったのは、"泊まれる出版社"の真鶴出版さん。ローカルビジネスの担い手たちのこだわりが詰まった本書は、「本として作られる価値のある」珠玉の1冊です。 *真鶴出版さんの作品はamazonなどのマンモス流通には乗せず、ローカルorインディペンデントな人々により読者のみなさまひとりひとりに手渡すように届けられています* [公式HP情報] ―たまたま住んだ一軒のアパートからはじまる、東京・谷中の物語― 東京・谷中で、空き家と出会ってはお店をつくり、自ら運営まで担う建築事務所・HAGISO。 今や谷中を中心に8店舗を展開する彼らが、どうやって地域に根ざし、広がっていったのか。偶然を積み重ねて見えてきた、試行錯誤の10年の記録です。 ただ10年を振り返るだけでなく、さまざまな角度からHAGISOを語る視点を取り入れました。関係する人たちへの取材をまとめた「インタビュー」や、アトリエ・ワン・塚本由晴氏をはじめとした四つの「対談」、図面から各店舗を分析する「おみせ大解剖」、家で楽しめるHAGISOの定番メニューの「レシピ」。さらには、HAGISOのお金まわりの話も載せた秘密の「袋とじ」(!)まで。380ページを超える大ボリュームです。 編集・発売元は真鶴出版。小さな出版社だからこそできる試みとして、HAGISOの由来となった「萩」の葉で、スピン(栞紐)を草木染めしています。 さまざまな「ローカル」で活動する人たち必読の一冊! [書誌情報] タイトル:最小文化複合施設 著者:宮崎 晃吉、顧 彬彬 発行元:株式会社HAGISO 発売元:真鶴出版 刊行日:2024年11月7日 判型:A5変形+スリーブ+袋綴じ+草木染めスピン 頁数:388P
日常2 特集:暮らし、なりわい、まちやど。/ 日本まちやど協会
¥2,000
[内容] このインディペンデントな雑誌と出会ったのは、HAGISOが運営するシェア型書店〈西日暮里BOOK APARTMENT〉でした。 地域に根差した活動をしている人々が丁寧に取材されている本誌は、一般社団法人 日本まちやど協会という団体が発行しているのですが、中の人はHAGISOの宮崎晃吉さん、真鶴出版の川口瞬さん、ということで間違いないですね。手に取った瞬間にびびっとくる「いい雑誌」です。 「まちやど」とは、「まちを一つの宿と見立て、宿だけでなくまち全体を楽しんでもらう宿泊施設のこと。ゲストがそのまちの日常を過ごせるように、まちの入り口となることを目指している。」とあって、真鶴出版やHAGISOの取り組みが名付けられたもの。 ローカルorスモールビジネスに興味のある方、ゲストハウスを運営したい方、消費だけじゃ物足りないから生産したい方にはとくに猛プッシュです! ちなみに今号は「消費からつくるへ」が裏テーマ。「販売店の人も参加してよ!」ってことで、表紙のぐるぐる渦巻きはNutsBookStand画伯平沢がマッキーで一筆書きしたものです(笑) 1冊ずつ個体差があります。味と思って下さい。 *真鶴出版さんの作品はamazonなどのマンモス流通には乗せず、ローカルorインディペンデントな人々により読者のみなさまひとりひとりに手渡すように届けられています* [公式HPより] 日本まちやど協会の発行する、地域に根ざす人々を取材する雑誌『日常』。ついに第2号が完成しました! 全国各地のまちやど実践者でつくる雑誌『日常』は、真鶴出版 川口が編集長を務めています。今号からは、ブルースタジオ・大島芳彦さんと、栞日・菊地徹さんという強力なメンバーが加わりました。 取材先は、編集部が「今気になるローカルの活動」をもとに決めていきました。 今回メインで取材したところは、〈FUJIYA HOSTEL〉(鹿児島県・甑島)、〈本屋・生活綴方〉(神奈川県・横浜)、〈ただの遊び場〉(秋田県・五城目町)、〈神水公衆浴場〉(熊本県・神水)。 特集は「暮らし、なりわい、まちやど」として、まちやどオーナーの仕事と暮らしに迫ります。 さらにローカルの大先輩である、〈1988 CAFE SHOZO〉の菊地省三さんに取材を敢行。『日本列島回復論』の井上岳一さんによる寄稿や、雑誌『民藝』編集長の高木崇雄さんとの鼎談など、盛りだくさんの一冊となっています。 [目次] 日常1 FUJIYA HOSTEL 日常2 本屋・生活綴方 特集 暮らし、なりわい、まちやど。 第二回まちやどオーナー座談会 漫画 今もどこかで(イッテツ) 日常3 ただのあそび場 コラム 肉屋のコロッケからまちの底力を知る(大島芳彦) 日常4 神水公衆浴場 インタビュー 一本の通りから考えるカフェ。(1988 CAFE SHOZO 菊地省三) 寄稿 地域をつなぎ直し、文化を核に経済をつくる。(井上岳一) コラム まちやど体験記〈蔟屋〉(福田一馬) 民藝とまちやど その1 (高木崇雄) 客室心地分析〈hanare〉(岡昇平) まちやど百景 朝ごはん/ユニフォーム/名物おかあさん/とっておきの風景/おすすめの店/マップ おまけ クロスワード/まちがいさがし 付録 まちやど一覧 [書誌情報] タイトル:日常2 特集 暮らし、なりわい、まちやど。 発行人:宮崎晃吉 発行元: 一般社団法人 日本まちやど協会 発売元:真鶴出版 編集長:川口瞬(真鶴出版) 刊行日:2022年9月17日 判型:B6/ソフトカバー 頁数:148P
日常3 特集 まちを歩く。地域をつなぐ。/ 日本まちやど協会
¥2,500
[内容] このインディペンデントな雑誌と出会ったのは、HAGISOが運営するシェア型書店〈西日暮里BOOK APARTMENT〉でした。 地域に根差した活動をしている人々が丁寧に取材されている本誌は、一般社団法人 日本まちやど協会という団体が発行しているのですが、中の人はHAGISOの宮崎晃吉さん、真鶴出版の川口瞬さん、ということで間違いないですね。手に取った瞬間にびびっとくる「いい雑誌」です。 「まちやど」とは、「まちを一つの宿と見立て、宿だけでなくまち全体を楽しんでもらう宿泊施設のこと。ゲストがそのまちの日常を過ごせるように、まちの入り口となることを目指している。」とあって、真鶴出版やHAGISOの取り組みが名付けられたもの。 今号の特集は町歩き!なので旅好き、散歩好きにもおすすめです!生粋の町歩きストでもあるまちやどオーナーたちが、町歩きのコツを伝授してくれます。「まち歩き8か条」では、知らない町に行ったときにどうやって歩いたらいいか具体的に教えてくれます。 あとですね、路上観察や考現学の歴史を紐解いた年表コーナーがとてもいいです!町歩き好きは必見です! *真鶴出版さんの作品はamazonなどのマンモス流通には乗せず、ローカルorインディペンデントな人々により読者のみなさまひとりひとりに手渡すように届けられています* [公式HPより] 雑誌『日常』は〈日本まちやど協会〉が発行する、地域に根ざす人々を取材する雑誌です。 真鶴出版・川口が編集長を務めます。 第3号の特集テーマは「まちを歩く。地域をつなぐ。」まち歩きに焦点をあて、まち歩きを楽しむ視点や、まちの人やその地域の背景とつながるためのポイントも紹介しています。さらに、「考現学」や「路上観察学」のまわりを分析し、まち歩きの歴史をさかのぼります。 そして今回も、全国の個性的な地域に根ざす場所を取材しました。愛知・南知多にある「漁師が長靴で入れる」イタリア料理店〈OSTERIA Bianchetti〉。文化がごちゃ混ぜな京都・西舞鶴にあるまちやど〈古民家の宿 宰嘉庵〉。群馬・前橋のまちの「B面」をつくる市役所職員〈マチスタント〉。和歌山・加太にある、アーティストが営む港町のたこ焼き屋〈さちまる〉。 また、雑誌づくりの大先輩であり、今年五島列島に拠点を移した『nice things. 』編集長の谷合貢さんや、料理研究家・土井善晴さんに地域への向き合い方について話をうかがっています。 『ほどよい量をつくる』の甲斐かおりさんからの寄稿もあります。 そして雑誌『日常』は毎号、一冊一冊異なる表紙をつくっています。 今号は取材先の一つである、群馬県前橋でいただいたレンガを砕き、乳鉢で擦り、膠(にかわ)と混ぜてインクとし、表紙に一枚一枚手塗りしています。 より手触り感のある表紙になっておりますので、楽しみにしていただけたらうれしいです。 [目次] 日常1 OSTERIA Bianchetti 日常2 古民家の宿 宰嘉庵 特集 まちを歩く。地域をつなぐ。 漫画 今もどこかで(イッテツ) 日常3 マチスタント コラム 肉屋のコロッケからまちの底力を知る その2(大島芳彦) 日常4 さちまる インタビュー 故郷で描く、雑誌の未来。 『nice things.』谷合貢 寄稿 野花から花束を ─地域を開き、文化をつなぐ人たち 甲斐かおり コラム まちやど体験記〈奈良町宿 紀寺の家〉 福田一馬 民藝とまちやど その2 土井善晴 客室心地分析〈guest house MARUYA〉 岡昇平 第3回 まちやどオーナー座談会 まちやど百景 名物おかあさん/マップ/朝ごはん/おすすめの店/とっておきの風景/ユニフォーム おまけ クロスワード/まちがいさがし 付録 まちやど一覧 [書誌情報] タイトル:日常3 特集 まちを歩く。地域をつなぐ。 発行人:宮崎晃吉 発行元: 一般社団法人 日本まちやど協会 発売元:真鶴出版 編集長:川口瞬(真鶴出版) 刊行日:2023年12月22日 判型:B6/ソフトカバー 頁数:164P
タクシーダンス・ホール / ポール・G・クレッシー
¥3,000
[内容] 「シカゴ都市社会学古典シリーズ」の四作目です。 本シリーズは「アメリカ都市社会学の祖型をなす1920-30年代の初期シカゴ学派の最大の知的資産である、都市エスノグラフィ叢書のセレクションズ」(刊行の辞より)ということで、アメリカ都市社会学の古典でありエスノグラフィの基本文献です。 ”大都市の下宿屋地区に押し込まれ行き場のなくなった孤独な男たち。彼らが抱く女性集団への飽くなき欲求を満たすように、タクシーダンス・ホールは生まれ展開してきた。読者はその実に面白い経緯をまざまざと理解することになる。”(まえがきより) ということで、めちゃくちゃ面白いです! 1920年代にアメリカで流行した「タクシーダンス・ホール」という、お金を払えば誰とでもダンスができるという男性向けダンス型風俗。建物には「ダンス学院」「ダンス学校」という看板が下げられていたそうです。 日本でも地方都市の繁華街に「ダンス学院」という看板だけが残っている所を、たまに見かけるのですが、日本にも同様のライト風俗みたいなものはあったのでしょうか。本当に健全なダンス学校のような気もするのですが。本書を読んでから「ダンス」と書かれた古い社交場跡があると気になって仕方ないです。 閑話休題。どんなことが書いてあるのか、ぜひ目次を読んでみて下さい。1920年代の失われたアメリカの風俗が、まざまざと蘇ってきます。健全店を装った看板の下に渦巻く男女の欲望。もちろん男はアフターが目的、女は金が目的。男女が火花を散らしている様子が徹底した取材を元に、克明に描写されていきます。 特に第二部、盛り上がってます。「異性を食い物にしようとする動機、「カモ」としての東洋人、「セックス・ゲーム」など、目次だけでも興味深いですが、読むともっと面白いです。 [目次] 第一部 タクシーダンス・ホールとは何か――その実態―― 第一章 あるタクシーダンス・ホールの一夜/ユーレカ・ダンス学院/タクシーダンス・ホールが提起する諸問題 第二章 一つの類型としてのタクシーダンス・ホール 第二部 タクシーダンサーとその世界 第三章 社会的世界の一つとしてのタクシーダンス・ホール 充足される人間の根本的願望/特有の活動と隠語/慣習的な活動が持つ特有の意味/タクシーダンス・ホールにおける有力タクシーダンサー/異性を食い物にしようとする動機/「カモ」としての東洋人/ナイトクラブとキャバレー/官能的なダンスと詐術/「セックス・ゲーム」/性関係の諸形態/恋愛的衝動 第四章 タクシーダンサーの家族とその社会的背景 タクシーダンサーのシカゴ住まい/タクシーダンサーと家族の絆/タクシーダンサーの家族の諸類型/タクシーダンサーの供給メカニズム/タクシーダンサーの家族との調整 第五章 タクシーダンサーのライフサイクル 基本的に退行傾向のタクシーダンサーのライフサイクル/タクシーダンス・ホール就業以前の混乱経験/不安と嫌悪の初期/早期成功のスリル 情熱期/「客を取る」ベテランタクシーダンサーの問題/タクシーダンサーのテクニックの習得/儲かるダンスホール・パーソナリティの発見 タクシーダンサーの諸類型/「渡り歩く」タクシーダンスを通して見たアメリカ 第三部 客とその問題 第六章 客――その実態と来訪目的―― 客のタイプ/客の関心 第七章 フィリピン人とタクシーダンス・ホール フィリピン人の文化的遺産/シカゴにおけるフィリピン人の居住地区/タクシーダンス・ホールの魅力/求愛のテクニック/「漂流者」/「日和見主義者」/その他のタイプ/異人種間結婚 第四部 タクシーダンス・ホールの自然史と生態学的特性 第八章 タクシーダンス・ホールの起源 バーバリーコーストないしは「四九年」ダンスホール/ダンス学校によるタクシーダンス・ホール方式の採用/パブリック・ダンスホールからタクシーダンス・ホールへの移行 第九章 タクシーダンス・ホールの大衆への対応 第十章 タクシーダンス・ホール間の競争・対立・専門分化 第十一章 タクシーダンス・ホールの位置 第五部 タクシーダンス・ホールの問題 第十二章 独特的退廃 第十三章 タクシーダンス・ホールと社会改良 タクシーダンス・ホールに対する非難/監督の問題/代替の問題 [書誌情報] タイトル: タクシーダンス・ホール シカゴ都市社会学古典シリーズNo.4 著者:ポール・G・クレッシー 訳者:桑原司ほか 出版社:ハーベスト社 刊行日:2017年10月20日 判型:A5判/ハードカバー 頁数:328P [状態] 良好です。中面には書き込みや角折りなどありません。
ホーボー ホームレスの人たちの社会学(上下巻セット) / ネルス・アンダーソン
¥5,800
[内容] 「シカゴ都市社会学古典シリーズ」の三作目です。 本シリーズは「アメリカ都市社会学の祖型をなす1920-30年代の初期シカゴ学派の最大の知的資産である、都市エスノグラフィ叢書のセレクションズ」(刊行の辞より)ということで、アメリカ都市社会学の古典でありエスノグラフィの基本文献です。 著者のネルス・アンダーソンは、自身も貧しい幼年時代を過ごしたホボヘミア出身の異色の研究者。訳者あとがきの人物評に詳しいので引用します。 "ネルス・アンダーソンは、さまざまな意味での障壁や自らの異質性と闘い続けてきた人であった。少年のころは移民の子のホーボーとして世間と、シカゴ大学時代は友人との階層的な異質性と、そして学問的には自ら選んだ対象や方法に対する周囲のあつれきと、そしてまた、パークやバージェス以降の社会学をとりまくアメリカ社会学の新しい潮流やアカデミズムと、アンダーソンは静かに闘いを続け、葛藤を乗り越えた人であった。" 学術書ですが、丁寧な実地調査、実際に見聞したリアルかつ具体的な描写は、読みやすく心に響きます。ノンフィクションがお好きな方にもおすすめです。 [目次] 第一部 ホボヘミア ホームレスの人たちの住処 ホボヘミアの定義/ジャングル 放浪のなかのホームレスの人たち/簡易宿泊所 滞在しているときのホームレスの人たち/ホボヘミアにおける《切り抜け》 第二部 ホーボーの諸類型 彼らはなぜ出郷するのか/ホーボーとトランプ/ホーム・ガードとバン/仕事 第三部 ホーボー問題 保健/ホームレスの人たちの性生活/市民としてのホーボー 第四部 問題への対処の仕方 ホボヘミアの人物群像/ホーボーの知的生活/ホーボーソングとバラード/石鹸箱と広場/ホーボーの社会的政治的組織/布教団体と福祉組織 [書誌情報] タイトル:ホーボー ホームレスの人たちの社会学 シカゴ都市社会学古典シリーズNo.3 著者:ネルス・アンダーソン 訳者:広田康生 出版社:ハーベスト社 刊行日:1999年5月10日、2000年11月15日 判型:A5判/ハードカバー 頁数:186P、236P [状態] 経年による使用感はありますが、中面には書き込みや角折りなどありません。
ホテル・ライフ / ノーマン・S・ハイナー
¥1,000
[内容] 「シカゴ都市社会学古典シリーズ」の一作目です。 本シリーズは「アメリカ都市社会学の祖型をなす1920-30年代の初期シカゴ学派の最大の知的資産である、都市エスノグラフィ叢書のセレクションズ」(刊行の辞より)ということで、アメリカ都市社会学の古典でありエスノグラフィの基本文献です。 著者のハイナーが本書をまとめた1920年代は、シカゴ学派の黄金期に当たり、都市を巡るクラシックが続々と刊行されていきました。面白いのは、1920年代はアーネスト・ヘミングウェイやスコット・フィッツジェラルドら、「失われた世代」と呼ばれる一群のアメリカ作家も輩出しているのです。 1914年~18年に第一次世界大戦が勃発し、20年代は戦後に当たる年です。戦争によって都市が壊滅状態になったり、それまでの既成の価値観が揺らいだりした時に、都市論でも小説でも面白いものがたくさん出てきているというのは偶然の一致なのでしょうか。 本書はホテルの歴史を解説した本ではありません。ホテルに暮らす人々の生態を観察し、活き活きと活写したエスノグラフィです。ホテルに暮らし人々の行動様式などを通して、現代アメリカを真摯に見つめようとした記録です。 ”ホテルの人口を特徴づける分離、自由、束縛、抑制からの解放は、全体として現代生活の特徴を縮小したものにすぎない。ホテルは、実のところ、アメリカ社会のマナーと規範が行われているだけではなく、機械産業の影響がみられるいかなる場所においても進行している変化のシンボルなのである”(p199より引用) 学術書ですが、丁寧な実地調査、実際に見聞したリアルかつ具体的な描写は、読みやすく心に響きます。ノンフィクションがお好きな方にもおすすめです。 [目次] 第一章 ホテル・ライフとパーソナリティ 第一部 旅行者のための住居 第二章 隊商宿からコテージへ 第三章 ホテルと都市地域 第四章 家庭としてのホテル 第五章 なぜホテルで暮らすのか 第二部 ホテルで暮らす人びと 第六章 ホテル人口の趨勢 第七章 ホテル居住者のタイプ 第八章 解放された家庭 第九章 ホテルの子供 第三部 家庭から離れた時の行動 第十章 ハイウェイの魅力と街の灯り 第十一章 人間性の問題 第十二章 ホテルとアメリカ社会 [書誌情報] タイトル: シカゴ都市社会学古典シリーズNo.3 著者:ノーマン・S・ハイナー 訳者:田嶋淳子 出版社:ハーベスト社 刊行日:1999年7月25日 判型:A5判/ハードカバー 頁数:227P [状態] 経年による使用感はありますが、中面には書き込みや角折りなどありません。
ピコピコ怪獣大図鑑 / ピコピコ
¥10,000
[内容] 巻頭の龐統ひろしさんによる解説「「怪獣図鑑」という名の芸術書についてーあるいはピコピコ怪獣芸術論」によると、この稀有な怪獣作家ピコピコさんは、2004年から毎日新しい怪獣を書き続け、2020年には6,200種に達したといいます。 世界最多の怪獣制作集団である円谷プロは、過去50年で2,500体、任天堂が生み出したポケモンは2019年までに890種というので、その恐ろしさがわかると思います。一日一怪獣という着実な歩み。想像もしたことのないアウトサイダーアートの世界に誘われます。 ピコピコ怪獣はフォルムが愛らしく、怪獣なのになぜか憎めないのですが、解説がめちゃくちゃ面白くて、設定の細部に渡るトホホ感が最高なんですよね。 たとえば「ヒゲバーガー」は「目から高温の油を吹き出し、ポテトを揚げる。」とか。攻撃じゃないじゃん、立派な職人じゃん(笑) こんな調子で100体詳細に解説されていきます。とんでもない本です。 [著者プロフィール] 怪獣芸術家ピコピコ 怪獣をテーマに様々なジャンルで創作活動を展開。他に類を見ない独自性を持ったユニークな怪獣達は「ピコピコ怪獣」と呼ばれ、着ぐるみ、フィギュアなど様々な形で内外で活躍中。 [書誌情報] タイトル:ピコピコ怪獣大図鑑 監修:ピコピコ デザイン:龐統ひろし 出版社:mograg Publication 刊行日:2021年 判型:A5判/ソフトカバー 頁数:216P [状態] 経年による汚れが若干あります。中面にも書き込みや角折れなどありません。
夕陽に赤い町中華 / 北尾トロ
¥1,200
[内容] 北尾トロさんといえば『季刊レポ』。なかなかノンフィクションに特化した雑誌がないので、文フリなどで購入していました。そのなかで気になっていた山田うどん研究の集大成『愛と情熱の山田うどん』を読みまして、感涙。個人的ベストオブノンフィクション料理篇に輝き続けている、傑作です。情熱、アマチュアリズム、探求心、どれをとっても一級品。プロの技術にアマチュアの情熱ですよ。鉄壁です。 というわけでリスペクトしているのですが、氏は町中華分野の草分けとしても夙に有名であります。面白くないわけないじゃないですか(語気荒い)! 町中華という、どこの町にもあり庶民の強い味方になっている町の台所を、発見して、通って、掘って、取材して、その歴史をつまびらかにしていく過程のスリリングなことと言ったらないです。今では町中華の定番料理としてラーメンのおともに餃子を思い浮かべますが、戦前はシュウマイが人気だったそうで。それが餃子に変わっていく経緯も面白かったです。 個人的には東府中の駅前にある〈スンガリー飯店〉が登場して快哉を叫びました。昔近くに住んでいて、毎日通るので気になっているのに入らないまま引っ越してしまい、ずっと気になりっぱなしだったので。そんな誰の心にも、ひとつは灯っている町中華の謎めいた灯りを追求してくれる名著です。 [目次] 第一章 町中華はどこからきたのか 人形町の『大勝軒』に見る戦前からの流れ 地方から東京へ 『下北沢丸長』に見る戦後の流れ 引揚者の参入で大陸の味が合流した 日本人の食生活を変えたアメリカの小麦戦略 町中華の味を決定づけた“化調”の流行 第二章 町中華の黄金期 出前のバイクが町を走る メニュー研究 “最強打線”と“三種の神器”が奇跡の合体 絶頂の八〇年代、ギターを中華鍋に持ち替えて 第三章 町中華よ何処へいく 伝説の人・山岸一雄の味を求めて「お茶の水、大勝軒」の挑戦 コラム1 町中華店名考 コラム2 残っている町中華はなぜつぶれないのか [著者プロフィール] 北尾トロ きたお・とろ ノンフィクション作家。1958年、福岡県生まれ。2010年にノンフィクション専門誌『季刊レポ』を創刊、15年まで編集長を務める。2014年より町中華探検隊を結成。また移住した長野県松本市で狩猟免許を取得。猟師としても活動中。著書に『裁判長!ここは懲役4年でどうすか』(文春文庫)、『山の近くで愉快にくらす』(信濃毎日新聞社)、『欠歯生活』(文藝春秋)など多数。共著に『町中華とはなんだ』(角川文庫)、『町中華探検隊がゆく!』(交通新聞社)などがある。 [書誌情報] タイトル:夕陽に赤い町中華 著者:北尾トロ 出版社:集英社インターナショナル 刊行日:2019年6月5日 判型:B6判/ソフトカバー 頁数:256P 特典:サイン付きです [状態] 良好です。日焼けもありません。中面に書き込みや角折りなどもありません。
ラーメンと愛国 / 速水健朗
¥200
[内容] 日本の国民食であるラーメン。「戦後の日本の社会の変化を捉えるのに、ラーメンほどふさわしい材料はない」と、ラーメンを軸にした日本の現代史の記録を試みたのが本書。著者は、団地団やショッピングモール研究でお馴染みの速水健朗さん。 高校の頃、日本史や世界史の教科書が退屈すぎて、社会という教科がまったく好きになれなかったのですが、当時この本に出会いたかったです。自分の身近な物をとっかかりに、歴史に興味を持つ糸口になるタイプの本です。 [目次] 第一章 ラーメンとアメリカの小麦戦略 第二章 T型フォードとチキンラーメン 第三章 ラーメンと日本人のノスタルジー 第四章 国土開発とご当地ラーメン 第五章 ラーメンとナショナリズム [書誌情報] タイトル:ラーメンと愛国 著者:速水健朗 出版社:講談社(講談社現代新書) 刊行日:2011年10月20日 判型:新書判/ソフトカバー 頁数:242P [状態] 経年による若干のヨゴレがありますが、中面に書き込みや角折れはありません。
喫茶店のディスクール / オオヤミノル
¥800
[内容] 京都の独立書店である誠光社さんから出版されている、熱い1冊! "「完全アウト」は現状外側で模索している段階で、いつかそれに気がついた時に再出発も改革もすることができると思う。社会の外側で模索って、自分が何かから逃げたり、嫌な何かにならないために自分を客観的に観察しているような状態。僕はその状態を「こっちのジャングル」って呼んでるのね。でも「ギリギリセーフ」でいるために一番簡単な方法は、社会と自分との間にあるルールを拡大解釈することで、その結果としていろいろなことが薄く、軽くなっていくよね。そういう状況のやつらを僕は「あっち側」って言ってんのね。" "「まだ没頭すべき仕事に出会ってないから」真剣に取り組まなくていいんじゃなくて、目の前にあるすべての仕事は損得を超えて没頭すべきことだって決まってるんだよ。" 何を指標としたらいいかわからない、混沌とした現代を生きぬくための金言でできた名著です。時に横っ面をはたかれ、時に温かく励まされます。喫茶店のマスターの話ですが、すべての「個人で生きる」人へ捧げるバイブルです。 [書誌情報] タイトル:喫茶店のディスクール 著者:オオヤミノル 出版社:誠光社 刊行日:2023年2月10日 判型:178mmx130mm/ソフトカバー(フランス装) 頁数:144P [状態] 表紙に珈琲をこぼしてしまいました。すみません。中面に書き込みや角折りなどはありません。
波打ちぎわの物を探しに / 三品輝起
¥500
[内容] 2005年より、西荻窪で〈FALL〉という雑貨店を営む店主のエッセイ集です。 タイトルに惹かれて読んだのですが、文章が小気味よくてとてもいいです。個人商店の店主(本屋しかり)が書くエッセイや日記、いいですよね。町で商いを続けている視点から語られる、日常の話、読んだ本の話、出会ったお客さんの話などなど。 「家」なのか「店」なのか境界が曖昧になっていく、夢のようでリアルな話「雑貨屋プレイ」が印象的です。 [目次] 雑貨屋プレイ/境界/汚部屋はどこへ消えた?/部屋とメディアと私/インターネットの波打ちぎわで/マイミュージック/フランク・ザッパと本屋の石/本はすべてか/本を読むひとたち/本を撮る人たち/おしゃれな密室の内と外/顔/デザイン、芸術、クリエイティブ/おむかえのあとさき/橋を渡る [書誌情報] タイトル:波打ちぎわの物を探しに 著者:三品輝起 出版社:晶文社 刊行日:2024年1月25日 判型:B6判/ソフトカバー 頁数:256P [状態] 良好です。中面にも書き込みや角折りなどありません。
取り戻す旅 / 藤本智士
¥1,650
[内容] 32歳で雑誌『Re:S』を手掛けて、旅が苦手だったという著者の全国への旅がはじまります。行き当たりばったりの旅取材。旅の勢いを原動力にした雑誌づくり。しかし、旅自体が仕事になるにつれ無軌道にはできなくなっていきます。計画を立ててこなしていくルーティンなった旅は、果たして旅と言えるのでしょうか。 忘れてしまっていた、自分の原点である『Re:S』のような旅をもういちど。余白を取り戻すための旅へ。人生の鮮度を取り戻したい時に、力になってくれる本です。 [目次] 序 なにをとりもどすのか。 第一章 百年食堂たれ(青森県五所川原市) 第二章 成長ストア(青森県五所川原市~青森市) 第三章 DERECTION(青森市) 第四章 善知鳥神社とギフト(青森市) 第五章 蔵書票と五戸のペガサス(青森県五戸町) 第六章 アンドブックス(青森県八戸市) 第七章 久助編集者(青森県八戸市) 第八章 青い車(青森県八戸市~岩手県盛岡市) 第九章 早速が重なる夜(岩手県盛岡市) 第十章 さいごのキセキ(岩手県盛岡市) 終 なにをとりもどしたのか。 [書誌情報] タイトル:取り戻す旅 著者:藤本智士 出版社:Re:Standard Books 刊行日:2024年5月19日 判型:A6判/文庫 頁数:235P [状態] 良好です。中面にも書き込みや角折りなどありません。
足摺り水族館 / panpanya
¥1,000
[内容] 生きているように町を描くpanpanyaさんの1冊目の単行本です。 『足摺り水族館』というタイトルは、高知県に実在する〈足摺海底館〉です。短編のなかにサブリミナル効果のように差し挟まれる足摺(実際に行ったエッセイもあります)が、現実のことですが夢のよう。 個人的には「完全商店街」が好きです。 "無いものは無い この世に存在するありとあらゆるものが並び 手に入る商店街さ 古いもの 新しいもの 珍しいもの 失われたもの 忘れられたもの 見知らぬもの… おつかいに困った子供はみんなそこへいくんだ" おつかいに困った主人公は完全商店街を探して歩いていきます。狭い路地、空中を飛び交う看板、薄暗くて古ぼけた街並み。完全商店街はマボロシのようでいて、むかしのアジアのようでもあり、懐かしさにむせ返りそうになります。 [目次] 足摺り水族館 / 完全商店街 / すごろく / 新しい世界 / イノセントワールド / 二〇一二年四月一七日の夢 / 足摺り水族館 / 冥途 / スプートニク / 無題 / マシン時代の動物たち / 足摺り水族館 / 君の魚 / エンディングテーマ [書誌情報] タイトル:足摺り水族館 著者:panpanya 出版社:1月と7月 刊行日:2013年8月31日 判型:B6判/ビニールカバー付 頁数:324P [状態] 良好です。中面にも書き込みや角折れなどありません。
歩いて読み解く地域デザイン / 山納洋
¥1,400
[内容] 町歩きの視座が得られる良書です。ただやみくもに歩き回っても、町はなかなか見えて来ません。まぁ、やみくもに歩くのも楽しいんですけどね。楽しめてればいいのですが、「なんか退屈な場所だな」と思った時は、本書の出番です。 「目に見えないものを見る」ためには、予備知識が必要になります。都市計画、建築、土木工学、産業地理学などの学術的なバックボーンを支えに、町の基礎的な見方を教えてくれます。 目次を見ていただければわかると思いますが、ピックアップされているのは道、駅、倉庫、ショッピングセンター、ニュータウン、コンビニ、再開発など、どのエリアにもある町の基本構成物ばかり。そこにある普通のものをどう見るか、どういった施設で話を聞いたら面白いかなどが具体的にわかります。 駅前の馴染み深い風景のひとつ、ペデストリアンデッキが日本特有のものだと知って衝撃を受けました。目からウロコなトリビアも多数。散歩好きな方にお薦めです! [目次] 1 「まちのリテラシー」を高める まち観察企画「Walkin'About」 芝居を観るように、まちを観る 作り手の視点、受け手の視点 2【農業】から読みとく 残された旧家 「昔からそこにあるもの」からわかること カーブした道 旧集落の名残は人にやさしい まっすぐな道 意図があるからまっすぐになる 中世の文脈 自治の歴史を示すモノ ため池の存在 豊かな水環境を現代にどう活かすか 用水路の存在 水利にまつわるドラマが見えてくる 製造業化した農業 プロデューサーが地域を変えた 最適化された農地 生産性を上げるための工夫 残されている農地 2022年問題を乗り切れるか コラム 高砂で畑を耕すおじいさんに聞いた話 3【製造・物流業】から読みとく 川に港があった時代 水運の時代を見直す 水力を利用していた産業 電気普及以前の産業立地 産業革命と港湾立地 臨海部の土地利用はどう変わったか かつての港湾の気配 コンテナ化で人々の姿が消えた 役割を終えた港 コンビニからもまちは読み解ける 鉄道貨物が盛んだった時代 駅前に大きな土地が空いた理由 駅前だった場所 繁華街は交通モードとともに 最先端の製造物流のかたち 倉庫と工場はジャンクション前に立地する 工場閉鎖と跡地活用 広大な跡地に何を作ったか コラム 和田岬の駄菓子屋で知った地域産業の状況 4【サービス業】から読みとく 街道筋に残る昔からの商売 交通から地域の文脈を見る 飲食街化する商店街 フルセットから飲食・サービス業へ ショッピングセンターの変遷 需要と法律が変える商業 必然的にそこにあるお店 商いからわかるまちの姿 同郷コミュニティのお店 移民の歴史とまちの成り立ちを知る 高齢化に対応する商売 コンビニは公共施設化している 外国人観光客に対応する商売 インバウンドで劇的に変わる市場と商店街 宿泊客に対応するハコモノ どこもかしこも宿屋になる時代 賃料負担力がつくる風景 チェーン店ばかりの風景は変わるか キャッチされる街 まちを荒廃からどう守るか コラム 西宮卸売市場の喫茶店で聞いた昔の商売 5【住まい】から読みとく 鉄道事業者が開発した郊外住宅地 小林一三モデルが生んだ風景 戦後に建てられた木賃住宅 住宅難と人口増が生んだ密集住宅地 ニュータウンはどこに開発されたか オールドニュータウン再生が新たな課題 都心に林立するタワーマンション 高層化はどう始まったのか 駅前居住という選択 リセールバリューが新たな鍵に コラム 高槻・日吉台の喫茶店で聞いた話 6【駅前】から読みとく ターミナル駅の風格 かつては街外れに作られた駅 放射状街路がある駅前 近代的な住宅地を志向した地域 駅前広場のない駅前 開発を志向しなかった地域 行き止まり駅の風景 なぜそこに線路を引いたのか 駅前広場が果たしている機能 駅まで・駅からの交通手段の多様化 ペデストリアンデッキの風景 日本独特の歩車分離の解決策だった 駅と自転車 庶民の足を支えるビジネス 変わる駅前空間 人が集まれる場所をどう作るか コラム ボストン郊外の駅前風景 7【都市計画】から読みとく かつて計画された区画 時代を超えて伝えられる意図 城跡はどうなったのか 廃藩置県は公共空間を大きく変えている 住宅地化した農地 戦前の連棟長屋はどう生まれたか 戦争が拡げた道 建物疎開と空襲の後にできた道 いつまでも通らない道路 道を通すのはなかなか大変 スプロールと土地区画整理 計画が先か、オーガニックに生まれたか 「ミニ開発」というもの 制度のスキマで作られた住宅地 旗竿地のアイロニー 建て替えられなくなった家 2項道路とセットバック クルマ社会化以前からの道の広げ方 既存不適格の風景 政策はどうまちの風景に影響するか ペンシルビルが生まれた理由 建ぺい率と容積率で生まれる風景 コラム 三国の居酒屋で聞いた話 8【災害】から読みとく 洪水に備えていた暮らし かさ上げから神頼みまで 水害が変えた風景 まちと水辺を分離する解決策 土砂災害を想定した暮らし まちを支える縁の下の力持ち 火災を想定した暮らし 消防車がなかった時代の備え 大震災の痕跡 新しいことから推察される震災の被害 災害と再開発 計画的復興だけでは解決できないこと 9【愛着】から読みとく 保存か、開発か 「腰巻ビル」という現実解 ヒューマンレベルの投資と挑戦 個人レベルの再生が生み出す活気と魅力 復興のための超法規的措置 再建後に残せた路地 人が心地よく感じる環境 心地よさを与える「パターン」に注目する 人がつながる空間をつくる ソフトなまちづくりが生み出す風景 コラム 京都・七条七本松の喫茶店のはなし [書誌情報] タイトル:歩いて読みとく地域デザイン 普通のまちの見方・活かし方 著者:山納洋 出版社:学芸出版社 刊行日:2019年6月2日 判型:A5判/ソフトカバー 頁数:200P [状態] 良好です。中面にも書き込みなどありません。
街角図鑑 / 三土たつお
¥900
[内容] 普段町を歩いている時には、なかなか意識ののばらない町を支えるインフラ。本書はそんな地味だけど縁の下の力持ちな、町のインフラを鑑賞するための図鑑です。画期的! お散歩界隈の錚々たるメンバーが寄稿されています。本書を読み終わるころには、見慣れた町の姿が一変するでしょう。 [目次] 【寄稿】(掲載順) 境界標のなかま(小金井美和子) 舗装のなかま(石川初) 縁石・排水溝のなかま(石川初) マンホール蓋のなかま(小金井美和子) 井戸ポンプのなかま(柏崎哲生) あぶり出される境界線(石川初) 仮設と常設/重力が支配する/指標としての路上園芸 路上園芸(村田彩子) のぼりベース入門(伊藤健史) 勝手ミラー(磯部祥行) 雰囲気五線譜(大山顕) 装飾テント(内海慶一) 送水口のなかま(佐々木あやこ) 送水口鑑賞ノート(木村絵里子) 擬木のなかま(伊藤健史) 街角にあふれる「お店では買えないモノ」のデザイン(八馬智) パイロン/ガイドポスト/防護柵/車止め/段差スロープ/タイヤ止め/単管バリケード/のぼりベース/電柱の生態系/信号機/道路標識/街路灯/カーブミラー/回収ボックス/郵便ポスト/透かしブロック/外壁/シャッター/擁壁/消波ブロック/街角を作る素材 [書誌情報] タイトル:街角図鑑 著者:三土たつお 出版社:実業之日本社 刊行日:2016年4月28日 判型:B6判/ソフトカバー 頁数:160P [状態] 背表紙の上部に破れがあります。中面に書き込みはありません。
国道の謎 / 松波成行
¥200
[内容] 2008年にイカロスムックとして出版された『酷道をゆく』で、酷道ブームの先駆けとなった松波成行さんが書かれた国道の新書です。 「点線国道」「港国道」「海上国道」など、マニアックに教えてくれる国道中級編! [目次] 第一部 列島ぐるっと、国道の謎 第二部 愛すべき国道たち 第一道 津軽・龍飛崎の「階段国道」 国道339号 (青森県) 第二道 港町・神戸にある日本最短国道 国道174号 (兵庫県) 第三道 漁港へ向かう国道 国道177号 (京都府) 第四道 米軍基地につながる「港国道」 国道189号 (山口県) 第五道 「海上国道」にあった巨大ロータリー 国道58号 (沖縄県) 第三部 国道史をなぞる旅 第六道 「明治国道一号」の道筋 国道133号 (神奈川県) 第七道 谷川岳に残る最長の「点線国道」 国道291号 (群馬県/新潟県) 第八道 標高日本一を走る国道 国道292号 (群馬県/長野県) 第九道 無料の高速道路「名阪国道」 国道25号 (三重県/奈良県) 第十道 国道になれなかった「第三京浜」 国道466号 (東京都/神奈川県) [書誌情報] タイトル:国道の謎 著者:松波成行 出版社:祥伝社(祥伝社新書) 刊行日:2009年5月29日 判型:新書判/ソフトカバー 頁数:388P [状態] 表回りの状態は良好です。巻頭グラビアページに経年によるシミがあります。書き込みなどはありません。