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しらい弁当日記 2024年4月~2024年9月 ここになじむ / しらい弁当
¥1,000
[内容] 毎日のお弁当のメニューから始まる『しらい弁当日記』の第6巻です。 2022年の秋頃から人生の転機を迎え、翌年の秋に引越し。台風のような日々が過ぎ、家も職場も変わって、新たな生活が始まります。 脱皮を終えて、新しい環境やそこでの自分自身になじんでいき、まだ亡霊のように現れる過去とが交差するような時期と言えばいいでしょうか。暗い道をふっと抜けたような爽快感があります。 人生の移行期に何が起こるかを理論的に説明してくれる『じぶん時間を生きる TRANSITION』という本がありますが、その詳細なケーススタディの具体例のように感じられました。ミッドクライシスによる3年間の移行期間の日記を、通して読むという体験はとても貴重でした。 現時点ではこちらが最新刊ですが、まだまだ日記は続いていきます。次作を楽しみに待っている日記シリーズです。 [書誌情報] タイトル:しらい弁当日記 2024年4月~2024年9月 ここになじむ 著者:しらい弁当 刊行日:2025年5月 判型:B6判/ZINE 頁数:186P
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しらい弁当日記 2023年10月~2024年3月 いつもと同じ朝がくる / しらい弁当
¥1,000
[内容] 毎日のお弁当のメニューから始まる『しらい弁当日記』シリーズの第5巻です。 第3巻の「棚から本が落ちる時」から始まった人生の転機。怒涛の日々が押し寄せてきて、多忙も疲労もストレスもピークに達します。まさに台風。渦中の記録です。 大前研一曰く、人生を変えるには3つしかないと。時間配分・住む場所・付き合う人の3つを変えれば人生は変わるそうです。その中でも強制的に変化をもたらすのは引越しだと思います。転居をすると必然的に他の2つも変わらざるをえないことが多いからです。 そんな人生の大きな変化を巻き起こす、引越し。その前後に起こる、別れと出会い。新しい自分への変わっていく過程では、古い自分が抜け殻のようになっていくという時期があるのだなと、ヒリヒリするような気持ちで読みました。精神と肉体が連動してデフレスパイラルのように下降していく日々。腰が痛くなるのってこういう時期ですよね。 「これまでの自分を敢えて駄目にしていく」ような、自覚的な自分潰しのような期間。人生の移行期間のなかでも、最もしんどい時期だと思われます。ミッドクライシスの渦中にいる方、人生の変化の予兆を感じている30~40代の方にはとくにおすすめしたい1冊です。 [書誌情報] タイトル:しらい弁当日記 2023年10月~2024年3月 いつもと同じ朝がくる 著者:しらい弁当 刊行日:2024年12月 判型:B6判/ZINE 頁数:184P
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しらい弁当日記 2023年3月~2023年9月 きっと忘れちゃうんだろう / しらい弁当
¥1,000
[内容] 毎日のお弁当のメニューから始まる『しらい弁当日記』シリーズの第4巻です。 風雲急を告げた3巻目では、人生のターニングポイントを迎えた著者。節目へと動き出していく変化の日々が綴られていきます。長年住み慣れた家を離れていく心境、ここに長く留まってはいられないというような焦燥感、日記やイベントへの傾倒、職場での人材育成の難しさなど、日記は佳境に入っていきます。 筆がのっていますねぇ。日々を記録することに慣れ、自由に心境吐露ができて、日記を乗りこなしています。 日記は書くことで本人に効能をもたらしますが、他人の日記を読むことにはいったいどんな意義があるのだろうかと思っていました。『しらい弁当日記』を読み続けてきたことで、日記の読み手にも、特有の面白さと効能があることを実感したのはこの巻でした。 日記は、境遇・年齢・性別・生活圏などが異なる多様な書き手のリアルな人生の詳細であり、読み手側の環境もまた一様でないので、その組み合わせにより面白さが増すのだと思います。 違うバックボーンを持って生まれた、もしくは似た境遇を生きている、書き手と読み手の組み合わせによって、作品の意義が変化することが「本来読まれるためのものではない日記を公開すること」の面白さではないでしょうか。 『しらい弁当日記』を、読み手である私は「少し年上の似た境遇の同性によって生きられた未来の記録」として受信しました。共感がベースにあり、未来予想図をもらえたように感じました。他人の日記を読むことの面白さを教えてくれる1冊です。 [書誌情報] タイトル:しらい弁当日記 2023年3月~2023年9月 きっと忘れちゃうんだろう 著者:しらい弁当 刊行日:2024年5月 判型:B6判/ZINE 頁数:172P
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しらい弁当日記 2022年10月~2023年3月 棚から本が落ちる時 / しらい弁当
¥700
[内容] 毎日のお弁当のメニューから始まる『しらい弁当日記』シリーズの第3巻です。 タイトルがちょっと気になりますよね。「棚から本が落ちる」。なにが起きるのでしょうか。不穏な空気のなか、読み始めると早々に人生の転機が訪れます。家族との不協和音が重低音のように響き、職場でも精彩を欠く日々。つらいのです。が、私はこの巻で一気に『しらい弁当日記』ファンになりました。 自分も同じような経験をしたことがあったので共感しましたし、しんどい境遇からのレポートには特別な力が籠っているように感じられるからです。 日記は人生を支えてくれるもの。特に自分史のなかで前例のない大きな変化に立ち向かう時には、日記はとてもよい相棒なのだと教えてくれる1冊です。 [書誌情報] タイトル:しらい弁当日記 2022年10月~2023年3月 著者:しらい弁当 刊行日:2023年3月 判型:B6判/ZINE 頁数:112P
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しらい弁当日記 2022年4月~2022年9月 / しらい弁当
¥1,000
[内容] 毎日のお弁当のメニューから始まる『しらい弁当日記』シリーズの2巻目です。前回は日記をつけ始めたことで、徐々に新しい人生が始まっていくところでした。 そのきっかけとなった下北沢の〈日記屋月日〉のワークショップ「日記をつける三ヶ月」が終わってしまいますが、防災サバイバルキャンプ(楽しそう!)に参加したり、本を読んだり映画やイベントに行ったりと、文化的な活動が多く楽しそうな日々が綴られていきます。 この期間はプライベートの文化活動と、フルタイムで働いている職場の話がメインで綴られています。多忙な日々のなかでも、リズムよくお弁当やごはんの話題が、まるで差し入れのように挟み込まれていきます。 仕事や趣味に忙しいときに、一瞬その渦中から離れられる切替ポイントのようなものがあると、日々の生活が整えられるんだなと気づかせてもらえました。それが著者の場合はお弁当だったのだろうなと感じます。お弁当の効能がじわじわ効いてきます。 "楽しく歳をとっていることを見せることが、若い人に対する、大人の仕事なんだろう" という言葉を体現したような1冊です。 [書誌情報] タイトル:しらい弁当日記 2022年4月~2022年9月 著者:しらい弁当 刊行日:2022年12月 判型:B6判/ZINE 頁数:166P
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しらい弁当日記 2021年8月~2022年3月 / しらい弁当
¥1,000
[内容] 2025年6月現在で、6巻まで刊行されている『しらい弁当日記』の第1巻目。一瞬ドラえもんと空目する印象的な日の丸弁当の表紙を、最初に見かけたのは下北沢の日記専門店〈日記屋月日〉でした。日記が膨大に置いてある店内のなかで、しっかりと脳に刻まれる存在感を放っていたので、実際にZINEイベントでお会いする機会があった時には「あのしらいさん!」と思ったのでした。 1巻は、2021年8月のまだコロナが明けきっていない時期からのスタートです。2022年1月から下北沢の日記専門店〈日記屋月日〉のワークショップ「日記をつける三ヶ月」に参加したそうで、お弁当のメニューが中心だった備忘録的な日記から、仕事のあれこれや読んでいる本の感想、旅行や散歩のことなど、日々生きられている生活全般にテーマが広がっていきます。 日記をつけて発表したり、みんなで一緒に書いたり、見せ合ったり。日記をつけ始めたことで人生が切り開かれていく様子がありありと目に浮かんできます。「日記をつけたいけど、続けられるかな? 何を書いたらいいのかな?」という方におすすめしたいシリーズです! 私がお弁当に抱いていたイメージは「誰かが作ってくれたもの」「誰かに作ってあげるもの」という呪縛があったのですが、「自分のために丁寧にお弁当をつくる」ことができるのは、自分を大切にしている証なのではないかと思うようになりました。 [書誌情報] タイトル:しらい弁当日記 2021年8月~2022年3月 著者:しらい弁当 刊行日:2022年6月 判型:B6判/ZINE 頁数:164P
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タイ国鉄に乗ってイサーンを旅する / PORTY
¥1,000
[内容] 2018年、バンコクからナコーンラーチャシーマー、コーンケーン、ノーンカーイへ。タイの東北地方イサーンへの旅の模様を綴った旅行記ZINEです。 タイの国鉄に乗り、途中下車の旅。駅のホーム(⁉)にある床屋を見たり、極彩色のナイトマーケットに立ち寄ったり、とうもろこしのソムタム(美味そっ)を食べたり、激甘タイミルクティーで一日を始めたり、雄大なメコン川からラオスを眺めたり……。タイへの旅に誘われます。 大判なのでタイの空気が閉じ込められた写真もばっちり見えて、タイ気分が盛り上がります! [書誌情報] タイトル:タイ国鉄に乗ってイサーンを旅する 著者:PORTY 刊行日:2021年12月4日 判型:A4版/ZINE 頁数:28P
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TRANG〜THUNG SONG 寝台列車で南タイへ / PORTY
¥700
[内容] 人生で初めて乗る寝台特急が、なんとタイ! アジア旅でお馴染みのPORTYさんはチャレンジャーなので、読んでいると一緒にハラハラ。旅の興奮と緊張が押し寄せてきます。 寝台特急で食べるガパオ弁当の旅情から幕を開ける、トランの名物を巡るごはん旅、最高です。トランの名物には、シフォンケーキやムーヤーントランという焼豚、ディムサムというタイ式飲茶などがあるそう。旅の原動力になるごはんばかりで南タイに誘われます。 [著者からのメッセージ] タイ南部の街、トランとナコーンシータマラートの旅行記です。 バンコクから寝台列車に乗り、トランへ。寝台列車での出来事や、トラン滞在中に食べた名物料理について書きました。 ナコーンシータマラートでは、トゥンソンというよくわからない場所まで友人に会いに行きました。友人のおうちで振舞ってくれた南タイの料理のおいしさ、みんなで食べるごはんのおいしさは特別で、忘れられない思い出になりました。 [書誌情報] タイトル:TRANG〜THUNG SONG 寝台列車で南タイへ 著者:PORTY 刊行日:2019年12月19日 判型:A4版/ZINE 頁数:20P
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郷土玩具とお菓子 / 平城さやか
¥1,100
[内容] 本屋さんのZINEを多数出版されているひとり出版社「アトリエ風戸」さんのお手製ZINE。「寿司SUSHI」と同シリーズで、こちらの内容は郷土玩具とお菓子です! 赤青のバイカラー。一見するとリソグラフ印刷のような雰囲気ですが、イラストの描き方でリソグラフ風に演出しているんだそうです!ゴールドの留め具も可愛くて細部まで自家製本へのこだわりが感じられます。 郷土玩具とお菓子をシンプルに描いているのではなく、うまく取り合わせてカップリングの妙を楽しんでいる発想がとても面白いです! たとえば岡山の郷土玩具「吉備津さる」が北海道池田町の銘菓「バナナ饅頭」を持っていたり、車や船に乗っている各地の郷土玩具のページには水面に岐阜市の老舗油問屋 山本佐太郎商店の「あゆピー」が泳いでいて、郷土玩具の水族館をイメージして描かれています。 実際に存在する郷土玩具とお菓子のミックスで、新しい日本のローカルが見えてくるのがとても新鮮。脱帽です! [目次] 赤べこ 高崎だるま 三角だるま・起き上がり小法師 天神 花手箱 みくじ鹿 東北伝統こけし 福助 俵ねずみ 笹野一刀彫ニワトリ 吉備津さる 鯨車・田面船 鯛車・熊野古式大漁舟・松江の蒸気船 鯉乗り童子 [書誌情報] タイトル:郷土玩具とお菓子 著者:平城さやか 出版社:アトリエ風戸 刊行日:不明 判型:A5判/ZINE 頁数:18P
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寿司 SUSHI / 平城さやか
¥1,100
[内容] 本屋さんのZINEを多数出版されているひとり出版社「アトリエ風戸」さんのお手製ZINEで、寿司です! 赤青のバイカラー。一見するとリソグラフ印刷のような雰囲気ですが、イラストの描き方でリソグラフ風に演出しているんだそうです!ゴールドの留め具も可愛くて細部まで自家製本へのこだわりが感じられます。 内容は寿司です!「日本の食文化を海外の方にも知ってほしい」という思いから日英表記になっているので、海外のお友達へのプレゼントにチョイスしても素敵。 可愛いイラスト集だなぁと思って眺めていたのですが、内容も充実で寿司について知らないことをたくさん教えてもらえました。助六寿司の由来や、寿司用語の解説、全国的に見られる定番ネタだけでなく、高知の山間地帯に伝わる「田舎ずし」、福井県の郷土料理「葉っぱずし」、冬の京都名物「蒸しずし」などローカルお寿司の解説もあって、日本各地に残っている寿司文化を伝えてくれます。 [目次] ちらしずし にぎりずし 箱ずし 蒸しずし 田舎ずし 葉っぱずし てこねずし 助六 細巻 いなりずし すし用語 [書誌情報] タイトル:寿司 SUSHI 著者:平城さやか 出版社:アトリエ風戸 刊行日:不明 判型:A5判/ZINE 頁数:18P
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ragan019 Glassland On The Table / 若生友見
¥1,100
[内容] やはり緑というものには、心を癒されますね。「目が疲れたら遠くの緑を見ろ」だなんて申しますが、たまにはこうして近くの緑をじ~っと見てみるのもよろしいものです。 はい。というわけで、お寿司やお弁当のパックに入っている人工の笹です。「バラン」という名前のあなたたちが一堂に会しているのを見たのは始めてだったので、ちょっとドキドキしてしまいましたよ。 [著者メッセージ] "昔からあるものだけれど、ここ10年くらいで広く名前が認知されたもののひとつに「(人造)バラン」があると思います。 プラスチック製ならではの軽薄なたたずまいとビビッドなカラー、用途が醸し出す味わいのせいか、ポップな図案として扱われることも。 由来を調べてみると、バランは元々、ハラン(葉蘭)という植物の葉を飾り切りにしたものでした。ハランには殺菌効果があるため、お弁当などの仕切りに使われるようになったそうです。"(『ROADSIDERS'weekly』2024年07月24日 配信号より) ☟都築響一さんのメルマガ『ROADSIDERS'weekly』で連載中 「デザインの世間体008」草迷宮 (写真・文:若生友見) https://roadsiders.com/backnumbers/article.php?a_id=2775 [シリーズ概念] 色眼鏡をはずして、もう一度よく見てみよう。 「これまでの概念を覆す」ような大それたことではありません。今までの経験や生活上の暗黙の了解のせいでよく見えていなかった部分や、たとえ見えていてもあまり意識されることなく数秒後には忘れてしまうような、そんな日常に点在する、ちょっとした違和感や疑問。それらを本の形に落とし込み、反復させ、日常的な意味を剥いでしまうとただの図となり、そこに「物そのもの」が見えてくるはずです。 さて、毎日毎日見ているごく普通の風景は、本当に“普通”の風景なのでしょうか。 選挙ポスター、漫画雑誌の小口、新聞のおくやみ欄、花環、ネオンサインなど、目に見えているのに意識の外にすぐ出てしまうような、グラフィックデザインとして認識されにくい存在へ焦点を当てています。 [著者プロフィール] 若生友見 わこう・ともみ 1986年 宮城県生まれ。東北芸術工科大学 情報デザイン学科 グラフィックデザインコース卒業。東北芸術工科大学大学院 ビジュアルコミュニケーション研究領域 修士課程 修了。雑誌編集を経験し現在フリーランス。 都築響一さんのメルマガ『ROADSIDERS'weekly』で紹介されているインタビュー記事が詳しくて面白いのでぜひご覧ください☟ 裸眼の挑戦——若生友見とragan books https://roadsiders.com/backnumbers/article.php?a_id=559 [書誌情報] タイトル:ragan019 Glassland On The Table 著者:若生友見 出版社:raganbooks 刊行日:2014年9月19日 判型:B5変形判(200mm×257mm)/ZINE 頁数:16P
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ragan020 Japanise / 若生友見
¥1,100
[内容] 漆器の工芸品でしょうか。日本の伝統工芸が誇る雅やかな装いですね。 そんな風に"空目"してしまいませんでしたか? でもよくよく見るとなんだか親近感が湧いてきます。 そうなんです。ごはんをつくっている暇もない多忙な現代人の強力な助っ人、近所のスーパーのお惣菜コーナーなどでよく見かけるプラスチックのお皿です。 嗚呼。なんでこんなに無駄に豪華なんでしょう。きっと1皿500円ぐらいで、値引きシールすら貼られているかもしれません。それなのに圧巻の美。 いやはや日本の伝統工芸の底力を感じました。 [著者メッセージ] 私は2009年度の大学の卒業制作から「ragan」シリーズとして、1冊につき1つのテーマで本の形態の作品を作っています。現在30作を超えているのですが、自分も気に入っているし周囲からのウケもいい「名作」というものがたまに誕生するものです。その1つが2014年制作、No.020のjapanaiseです。(『ROADSIDERS'weekly』2024年06月05日配信号より) ☟都築響一さんのメルマガ『ROADSIDERS'weekly』で無料公開中 「新連載!デザインの世間体 (写真・文:若生友見)」 https://roadsiders.com/backnumbers/article.php?a_id=2726 [シリーズ概念] 色眼鏡をはずして、もう一度よく見てみよう。 「これまでの概念を覆す」ような大それたことではありません。今までの経験や生活上の暗黙の了解のせいでよく見えていなかった部分や、たとえ見えていてもあまり意識されることなく数秒後には忘れてしまうような、そんな日常に点在する、ちょっとした違和感や疑問。それらを本の形に落とし込み、反復させ、日常的な意味を剥いでしまうとただの図となり、そこに「物そのもの」が見えてくるはずです。 さて、毎日毎日見ているごく普通の風景は、本当に“普通”の風景なのでしょうか。 選挙ポスター、漫画雑誌の小口、新聞のおくやみ欄、花環、ネオンサインなど、目に見えているのに意識の外にすぐ出てしまうような、グラフィックデザインとして認識されにくい存在へ焦点を当てています。 [著者プロフィール] 若生友見 わこう・ともみ 1986年 宮城県生まれ。東北芸術工科大学 情報デザイン学科 グラフィックデザインコース卒業。東北芸術工科大学大学院 ビジュアルコミュニケーション研究領域 修士課程 修了。雑誌編集を経験し現在フリーランス。 都築響一さんのメルマガ『ROADSIDERS'weekly』で紹介されているインタビュー記事が詳しくて面白いのでぜひご覧ください☟ 「裸眼の挑戦——若生友見とragan books」 https://roadsiders.com/backnumbers/article.php?a_id=559 [書誌情報] タイトル:ragan020 Japanise 著者:若生友見 出版社:raganbooks 刊行日:2014年9月19日 判型:B5変形判(200mm×257mm)/ZINE 頁数:16P 特典:割り箸
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失われたソフトドリンクを求めて / LSD製作委員会
¥1,430
[内容] 「フリップ」というソフトドリンクをご存知ですか? なにご存知ないですと? ではともに探しましょう。日本のどこかの古い喫茶店の片隅に、人知れず残っているかもしれません。どうしても見つけたいような、でも決して見つかって欲しくはないような。 「フリップよ、おまえはどこにいるのだ」 それはまるでかつて一世を風靡した「ツチノコ」のよう。制作名の「ツチノコ珈琲」とはまさにフリップのよう。一瞬のきらめきを世に放って消えていく儚い泡沫文化を追って、失くしてしまいそうな東京の街を巡るエッセイです。 事の発端は、著者が1950年代のレシピ本で見たことも聞いたこともないマボロシのソフトドリンクを見つけたことから始まります。姿を消したフリップを求めて街と喫茶店を巡り、三島由紀夫、梶井基次郎、伊丹十三、はっぴいえんどに思いを馳せる……。 "私はいつでも、物がそこに無いことばかり興味がある。また、そのことを扱うのにとても向いているのが文章なのだと思っている。文章とは、「いまここにそれがない」を表現するためにある。「テーブルの上に林檎がない」というこの短い一文をあらわす状態を、絵に描いたり、写真に撮ったりするとき、そこにはけっこうな困難が横たわっている。その困難を文章はいともたやすく軽やかに飛び越えていくことができるのだ"(あとがきより) [目次] 中野北口のルノアール 新宿西口のピース 池袋西口のフラミンゴ 東京医科大学病院のコメダ珈琲 西新宿の珈琲西部 浅草六区の音楽喫茶 コラム フリップの材料 [書誌情報] タイトル:失われたソフトドリンクを求めて 著者:LSD製作委員会 制作:ツチノコ珈琲 出版社:古書自由 刊行日:2024年7月7日 判型:A6文庫判/ZINE 頁数:150P
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アジアの市場 市場を散歩する旅行記 / PORTY
¥1,500
[内容] フィリピン・インドネシア・マレーシア・ブルネイ・シンガポール・ラオス・タイ・ミャンマー・ベトナム・ロシア・ネパール・香港・韓国・日本などなど。アジアが大好きな著者が、長年に渡るアジアへの旅で出会ってきた市場にまつわる旅のエピソードを、美しい写真の数々とともに語ってくれます。 東京都府中市の〈大東京綜合卸売センター〉内にある〈AsianMeal〉さんが開店20周年を迎えたことが、このZINE制作のきっかけだったそうです。アジアの市場の写真たちの中に入っていると、この府中にある市場もアジアの混沌の中に違和感なく溶け込んでいるよう。 アジアの市場って、賑わいと妖しい暗闇が同居していて、知らぬ間に惹き込まれてしまうような、ちょっとぞっとするような吸引力を持っていますよね。見てはいけないものを見ているような。来てはいけない異界に来てしまったような。でもそれでいて親密で優しい空間。秘密のアジールへようこそ! おまけに白菜のポストカード付です。渋い! [書誌情報] タイトル:アジアの市場 市場を散歩する旅行記 著者:PORTY 刊行日:2025年3月27日 判型:A5判/ZINE 頁数:64P 特典:白菜のポストカード付
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気紛刊vol.1 空間人類學 餅つき大会 / Jessy
¥500
[内容] 蔵前にある透明書店のイベントで出会い、その場にたまたま集まったZINESTAたちと打上げ中華をした時に一緒だった制作者のJessy。翌日に高円寺の本イベントでばったり再会しました。その時に仕入れたのがこちらのリソグラフ印刷の折本ZINEです! 香港から来たJessyは、建築と都市と人類学を越境するような「空間人類学」という学問の勉強をしているそうです。タイトルの『気紛刊vol.1 空間人類學 spatial Anthropology 餅つき大会 Mochi Pounding Festival』が英語漢字平仮名ミックスでかっこいいですよね。 「季刊」ではなく「気紛刊」というのもいいじゃないですか。発行スケジュールに縛られず、自由にひらめいたときに作りたいということで、日本語の「気紛れ」から命名されたそうです。出会った時にしか買えないタイプのZINEなんだなと思ったので、勢いよく仕入れました(笑) 初版限定30部のうちの5部入荷ですよ~! 内容は高円寺で参加した餅つき大会について書かれています。イラストの顔なし餅つき人間がシュールで可愛いです。印刷所は蔵前にある〈onten〉というリソグラフスタジオだそうです。両面2色刷りで印刷されています。 [著者紹介] 香港から来たJessy。建築修士を卒業後、ワーキングホリデーで東京に滞在中。小さな声や記憶をカタチにするストーリーテリングの手段であるZineや版画を通して、自分と空間とのつながりを記録している。 [書誌情報] タイトル:気紛刊vol.1 空間人類學 spatial Anthropology 餅つき大会 Mochi Pounding Festival 著者:Jessy 刊行日:2025年4月5日 判型:折本ZINE(元サイズA4) 頁数:1枚8P
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ohashi_toお箸/đôi đũa/筷子 / 疋田千里
¥1,650
[内容] フォトグラファーの疋田千里さんは「おはしのある風景」をテーマにアジアを始めとして、各国を巡り旅を続けられています。 こちらのZINEは「ohashi_to」シリーズの第2弾ということで、香港・ベトナム・ロンドンのチャイナタウンなどの「おはしのある風景」が美しい写真で映し出されています。 雁垂れカバーの裏には、エッセイと旅日記が綴られているかと思うと、各国のレシピ7品が載った帯も付いているんです。実用的! 異国の日常風景の中に埋もれたおはしを見つける喜び。何気ない食事の光景に、悠久のアジア文化の蓄積が見えてくるようなZINEです! 限定2部での入荷です! [書誌情報] タイトル:ohashi_toお箸/đôi đũa/筷子 著者:疋田千里 刊行日:2019年8月4日 判型:A5判/ZINE 頁数:16P
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California_chopsticks in America / 疋田千里・Kylie chen
¥1,650
[内容] 国内やアジアへ「おはしのある風景」を探し旅をして写真集ZINEを刊行している疋田千里さん。 本作では、アジア圏を飛び出してアメリカへ! LAやサンフランシスコの各地に隠された「おはしのある風景」をお届けします。全国どこへ行ってもチャイナタウンってありますよね。写真集を眺めていると、おはしの源のような場所に見えてきました。 最近ではアメリカでも日本食やラーメンが人気のようで「おはしを使えないのはダサい」というような風潮まであるそうです!そうかぁ。おはし使えるのってかっこいいんですね。土地に根付いた食文化の変遷が見えるようで興味深いお話です。 旅をともにした香港人イラストレーターのKylie chenさんとの共作。旅の前後の心境を綴ったzine『California before after』も併せてどうぞ。 [書誌情報] タイトル:California_chopsticks in America 著者:疋田千里/Kylie chen 刊行日:2023年 判型:A5判/ZINE 頁数:28P
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【中国語バッジ付き】ohashi_to.JP / 疋田千里
¥880
[内容] 「おはしのある風景」を巡って各地を旅されているフォトグラファーの疋田千里さん。香港やベトナムなどのアジアのおはし風景ZINEもつくられているのですが、こちらは日本各地で撮影されたドメスティックな一冊。 蛇腹式に広がっていく豆本zineという面白い装丁と、オリジナル缶バッチつきという雑貨的な可愛さにやられちまいましたね! ちなみに缶バッチは3種類ありまして、香港のワンタンメンの〈口福〉、ロンドンのチャイナタウン〈吃了吗〉、日本のうどん屋さん〈喜面〉のなかからランダムに1つ当たります。ガチャ感あっていいでしょう? [書誌情報] タイトル:【中国語バッジ付き】ohashi_to.JP 著者:疋田千里 刊行日:2024年 判型:H75×W70mm/蛇腹式ZINE 頁数:48P 特典:中国語バッチ3種類のうち1種類が当たります
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oha_seal おはしのシール / 疋田千里
¥330
[内容] 「おはしのある風景」を巡って各地を旅されているフォトグラファー疋田千里さん。ZINEを中心に仕入れさせていただいたのですが、これも買わずにいられなかった! おはしのシール、その名も「oha_seal(おはしーる)」です。 手帳やノートなどの紙ものにも、スマホやPCにステッカー風に貼っても◎ お好きな場所に貼って楽しんで下さい。プレゼントにもおすすめです。 ディテールは、2色刷凸版印刷で刷られた凹凸のある版にインクをつけて紙に押し付ける、版画のような印刷のシールだそうです。 [グッズ情報] タイトル:oha_seal おはしのシール 制作者:疋田千里 サイズ:シート 90mm×90mm/シール直径 37mm
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文の四文屋 / じぇっきゃ
¥1,000
[内容] SNSで見かけて「吞兵衛にはたまらなく面白そう!ん!!執筆人豪華すぎん!?」ってなって読みたいと思っていたZINEを入手! 高円寺の「ほんの通り道」に出店されていた編者のじぇっきゃさんにお願いして、仕入れさせていただきました。 本書は、居酒屋グループ〈四文屋〉を愛する15名による非公式エッセイ&小説のアンソロジー。 まぁまぁ一杯やりながら、豪華な目次をご覧くださいよ。吞兵衛は吞兵衛の話が好きなんですよ。 「友達の友達は友達」の法則でどんどん増えたり、マッチングアプリで出会って一夜をともにしたり、四文屋でプロポーズしたり、ライフスタイルが変わって子供連れでも呑めたり、もう最終的には酒を吞まなくても時間を過ごせたり。 四文屋で繰り広げられる、人生の美しきワンシーン。 ひとりで、友達と、家族で。呑兵衛たちの人生は、いつだって四文屋という楽園が舞台なんです。四文屋で読んでもよし。読み終わってから四文屋に行くもよし。四文屋帰りに読むもよし。 15本の文章はどれも素晴らしく面白いもので選びきれませんが、3つだけ感想を。 スズキナオさんとのコンビでチェアリングを提唱されていたり、フリースタイルな酒の道を邁進されている酒場ライターのパリッコさん。何度か酒の席でご一緒させていただく機会に恵まれ、その自由でほがらかな飲み方に感銘を受けました。巻頭を飾った「ガード下の煮込みライス」は、青春時代を過ごした高円寺の四文屋の話。必ず煮たまごを添えて頼む「もつ煮込み」や、「煮込みライス」など頼んでみたいメニューがたくさん登場して、すぐにでも四文屋へ行きたくなってしまいました。 冬蜂さんの「マッチ・イン・ザ・ライフ」は、マチアプで知り合った女の子と四文屋で飲んだ日々の回想録。セフレがセフレを紹介してくれるっていう謎すぎる展開に目が点。AVの数珠つなぎ企画モノでも見ているようです。酒場のリアルはフィクションを越えていきました。 じぇっきゃさんの「あとがきにかえて」では、荻窪店の記念すべき第1号目のお客さんとして入店した日が描かれています。四文屋ファンの気合の入ったエッセイで、トリを飾るのにふさわしい愛に溢れた〆の一篇です。 [目次] パリッコ「ガード下の煮込みライス」 武塙麻衣子「お正月に四文屋で話したこと」 むま「四文屋の二人のこと」 西川タイジ「琥珀色」 しらい弁当「四文屋日記」 武内庶民「There is 四文屋 That Never Goes Out」 ヤナイユキコ「ゴールデンタイム」 はせおやさい「四文屋、いつもありがとうの話」 武田俊「梅割り越しに見ていた」 木山映「ウーロン茶で過ごす四文屋」 神田匠「リズムとテクスチャー」 づま「無題日記~四文屋編~」 冬蜂「マッチ・イン・ザ・ライフ」 春野ほこり「下戸の四文屋」 じぇっきゃ「あとがきにかえて」 [書誌情報] タイトル:文の四文屋 編者:じぇっきゃ 刊行日:2025年5月11日 判型:A5判/ZINE 頁数:108P
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パンの本 / まるやまひとみ
¥1,500
[内容] 今日は、溢れんばかりのパンへの偏愛がにじみ出ているZINEをご紹介します。 その名も『パンの本』だ。 パンが大好きなフードイラストレーターのまるやまひとみさんが、2014年に自主制作されていたZINEです。レトロ印刷JAMによる印刷・装丁で、表紙の手触りがクロワッサン感あります。8ページのリトルプレスですが、ぎゅっとこだわりの詰まった1冊に。 可愛いイラストと手書きの文章で綴られています。「パンになるまで。」というパンのつくり方や、朝昼おやつと生活に馴染んだ「日々のパン。」紹介コーナー、そして「やってごらんよトーストの具。」という創作トーストメニューも楽しいです。バター×キムチやってみたい! 普段何気なく食べているパンが愛おしく思えてくるし、何より美味しいパンが食べたくて仕方なくなりました……!! [書誌情報] タイトル:パンの本 著者:まるやまひとみ 刊行日:2014年11月23日 判型:B6版/ZINE 頁数:8P [状態] 状態は良好です。中身に書きこみや角折などはありません。
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日本の夜の公共圏 スナック研究序説 / 谷口功一
¥1,000
[内容] 本書は、類書の少ないスナックの研究書です。どこの町にもあるとても身近なものだからこそ、観察・研究対象とはならなかったのでしょうか。日本の公共の在り方について、スナックを起点に掘り下げた珍しい試みです。民俗学的な面白さも手伝い、興味深い1冊となっています。 「スナックは、全国津々浦々どこにでもあるが、その起源・成り立ちから現状に至るまで、およそ「研究の対象」とされたことは、いまだかつて、ただの一度もない。本研究では、社会的にはおよそ真面目な検討の対象とはされてこなかった、このスナックという「夜の公共圏」・「やわらかい公共圏」の存在に光を照てることで、日本社会の「郊外/共同体」と「社交」のあり方を逆照射することを目指すものである。」 (スナック研究会HPより) スナックは全国に10万軒あると言われていました。美容院23万軒、不動産屋12万軒、居酒屋8万軒と比較しても相当な規模です。2013年調べによると新規登録も4,000軒ぐらいあるそうです。しかし年々減少傾向にあり、コロナ禍なども経た今では5万軒程度ではという声も。 これだけ大規模なのに統一の業界団体が存在しないようで、公式の統計がないのだそうです。そのふわっとした感じもスナックの謎を深めていますね。 スナックのスタイルは、ママがカウンター越しに接客し、乾きものなどの軽食とお酒を提供するのが一般的。常連さんはボトルキープも多く、相場は3,000円ぐらい。 よく似た形態のキャバクラやガールズバーとの違いも教えてくれます。キャバクラは指名制・時間制で、接客スタイルとして隣に座ります。ガールズバーは指名制が無く、カウンター越しの接客スタイルなのはスナックと同じです。しかし時間制のチャージもあり、飲み物代も別に払うらしいです。 本書は法律の話や、立地・軒数などの概要などから始まり、徐々にスナックの公共性について触れていきます。スナックの著作のある都築響一さんインタビューもあって読み応えがあります。 明治時代の小説家・村井弦斎が書いた『食道楽』から、社交の場として機能したスナックのママの役割についてなど、ジェンダー的な言及も見られます。 [目次] 序章 スナック研究事始 谷口功一 座談会 珍日本スナック紀行? ——都築響一氏に聞く 前篇 第一章 スナックと「物のあはれを知る」説 高山大毅 第二章 行政から見たスナック——夜の社交を仕切る規制の多元性 伊藤正次 第三章 夜遊びの「適正化」と平成二七年風営法改正 亀井源太郎 第四章 スナック・風適法・憲法 宍戸常寿 座談会 珍日本スナック紀行?——都築響一氏に聞く 後篇 第五章 カフェーからスナックへ 井田太郎 第六章 〈二次会の思想〉を求めて——「会」の時代における社交の模索 河野有理 第七章 スナックと「社交」の空間 苅部直 第八章 スナックの立地と機能——「夜の公共圏」vs.「昼の公共圏」 荒井紀一郎 補章 なぜスナックを語りたくなるか 横濱竜也 編集後記 谷口功一 [書誌情報] タイトル:日本の夜の公共圏 スナック研究序説 著者:谷口功一 出版社:白水社 刊行日:2017年6月22日 判型:B6版/並製本 頁数:220P [状態] 表紙カバー状態はおおむね良好です。中身に書きこみの消し跡や角折跡があります。
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アジアの麺 麺類のある風景の旅行記 / PORTY
¥1,000
SOLD OUT
[内容] 数々のアジア諸国を巡ってきたPORTYさんが、各地で出会った麺類と麺類のある風景のZINEです。 ミャンマー・韓国・台湾・フィリピン・ネパール・ブルネイ・インドネシア・タイ・マレーシア・シンガポール・ベトナム・ロシア。収録国が豪華なんですよね~。 アジアの麺ってどうしてこんなにも美味しく、懐かしく、そして美しいんでしょうね。酸っぱくて辛くて、異国の味に鼻がツンとするような麺類の数々。お腹が壊れるのも構わずに食べたくなってしまいそうです。 フィリピンのファストフード「Jolibee」や、ウラジオストクの北朝鮮レストランで食べた冷麺、バンコクの路地裏の牛肉麺etc. ページをめくっているだけでアジア旅に同行したような気持ちになります!(でも行きたくてたまんなくなるんだなぁ……) 表紙の麺はミャンマーのモヒンガーという麺だそうです。ナマズなどの川魚で出汁を取ってるらしい。食べてみたいなぁ [書誌情報] タイトル:アジアの麺 麺類のある風景の旅行記 著者:PORTY 刊行日:2023年8月3日 判型:A5判/ZINE 頁数:32P
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大人の常識シリーズ なるほど牛乳用語辞典 / ミルクマイスターⓇ高砂
¥500
SOLD OUT
[内容] 牛乳のZINEです。無性に欲しくなって買ってしまいました。牛乳を好きだったことはなく、息を止めないと飲めません。それでも牛乳のZINEときたら、買うほかありませんでした。 表紙をめくるといきなり目に飛び込んでくるのは「まさかの事実 牛乳徹底大解剖」。詳細なデータが添えられた、市販の一般的な牛乳パックの解剖図が描かれています。 本文は牛乳の辞書です。A to Z的な用語辞典形式で「あ」から「ん」まで一文字ずつ牛乳用語を解説してくれます。おもしろくてためになる牛乳の豆知識を教えてくれるのです。 開けにくいパックと開けやすいパックの違いは、剝離剤を使っているかどうかなのだ、とか。 「きりかき」という牛乳パックの上部についている丸い凹みがあって、目が見えない方や字が読めない方のために触るだけで、牛乳だとわかるようになっている、とか。 いわゆる普通の屋根型牛乳パックのことを「ゲーブルトップ」というそうだが、名前の由来になっているのは、切妻屋根「ゲーブル」に形が似ていること、または「クラークゲーブル」という俳優のヒゲに形が似ていることだ、とか。 あまり見かけないが、実はペットボトル入りの牛乳が販売されている、とか。 高度な情報社会になるにつれ、皮肉なことに自分が知りたいと思ったこともないことは、知ることができなくなってきています。こぼれ話や豆知識などは、切羽詰まって(必要に駆られて)吸収するタイプの知識ではないため、摂取が難しいですよね。 本書を読めば、遊び心のある無駄を愛していたはずの自分(子供の頃ってみんなそうじゃありませんでした?)を取り戻すことができるでしょう。普段何気なく見かけている牛乳を、見つめ直すきっかけにどうでしょうか。 [書誌情報] タイトル:大人の常識シリーズ なるほど牛乳用語辞典 著者:ミルクマイスターⓇ高砂 刊行日:2020年2月 判型:A5版/ZINE 頁数:10P [状態] 古本としては標準的だと思います。中身に書きこみや角折などはありません。