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LOCUST vol.03 岐阜県美濃地方 / ロカスト編集部
¥2,000
[内容] 2018年に創刊され「旅の体験から批評を立ち上げるプロジェクト」として活動されている旅雑誌。執筆者さんのプロフを見ると、ゲンロン系の方が何人かいらっしゃいます。 エリアのチョイスが渋い!創刊号は千葉内房、2号はFAR WEST 東京 八王子・福生・奥多摩、4号は長崎への困難な旅路、5号北海道、6号会津・中通りというラインナップがキレキレです。 岐阜への旅というと、合掌づくりなどの世界遺産で有名な飛騨高山地方の人気に隠れて、なかなか旅の目的地になりづらい美濃地方に注目しているのも熱いですよね。ローカルを深堀しながら、考える旅が展開されます。 円空や養老天命反転地、ジビエ料理など。ニッチですが大垣駅前に行くと必ず気になる金物屋さんが載っているのもよかったです。 [目次] 特集 MINO:La Région Centrale 岐阜県美濃地方 岐阜美濃絵図 美濃地方へのアクセス 岐阜(主に美濃)の歴史 紀行文 美濃:日本の中央地帯を歩く 中央地帯 M 亡霊の場所―大垣駅と失われた未来 美濃/八王子/断片 岐阜県の文学者たち 市民から見る―都市論を通して地域文化へ インタビュー/富樫 幸一(岐阜大学地域科学部教授) 岐阜・西濃エリア A チーム紀行文 静里旅館からハリヨ グーグルマップとタイムズシェアカーが彫る旅程 円空仏の慈悲 微笑む大黒天にハートをズッキュン誘惑されたのですが屈しません! 聴くことのフィギュール ガイド:岐阜とアニメ 線から域へ、域から線へ DMZ と朝鮮通信使 バーブ・アル=イスラーム 岐阜モスク ガイド:美濃地方の建築 養老天命反転地クロス体験記 大垣 金物屋のおばさん 写真論考 岐阜オブジェ 中濃・東濃エリア B チーム紀行文 藤村記念館 文学者の幽霊になる 岐阜城から東京スカイツリーを考える ルドルフの足あとを辿って 可食臓器と生命のゲシュタルト ジビエ論 間の土地のランドスケープ 中津川について 焼きものの生/性 ガイド:美濃地方の食 いろりの郷 奈かお インタビュー LOCUST 座談会 [書誌情報] タイトル:LOCUST vol.03 岐阜県美濃地方 著者:イトウモほか 出版社:ロカスト編集部 刊行日:2019年11月24日 判型:B6判/ソフトカバー 頁数:189P [状態] 若干使用感ありますが良好です。中面に書き込みや角折などありません。
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増強改訂版 レモンパイ探訪記 / 卵一個ぶん
¥1,100
[内容] 以前、文学フリマで思わずジャケ買いしてしまいました。レモンパイをイメージした黄色が可愛い、クラフト感溢れるZINEです! 都内の洋菓子店などで食べられる19個のレモンパイを写実的なイラスト付きで紹介してくれます。パイ生地が網の目に乗っかったパイらしいタイプから、メレンゲの角が立ったケーキタイプまで。 レモンパイって、こんなに形が違うのかぁ。軽め・重め・酸味強め・甘未強めの4軸から成るマトリクス表で自分好みの味を探してみるのもグッドです! [書誌情報] タイトル:増強改訂版 レモンパイ探訪記 著者:卵一個ぶん 刊行日:2022年12月31日 判型:A5判/ZINE 頁数:26P [状態] 良好です。ページ中面に書き込みや角折などありません。
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失われたソフトドリンクを求めて / LSD製作委員会
¥1,430
[内容] 「フリップ」というソフトドリンクをご存知ですか? なにご存知ないですと? ではともに探しましょう。日本のどこかの古い喫茶店の片隅に、人知れず残っているかもしれません。どうしても見つけたいような、でも決して見つかって欲しくはないような。 「フリップよ、おまえはどこにいるのだ」 それはまるでかつて一世を風靡した「ツチノコ」のよう。制作名の「ツチノコ珈琲」とはまさにフリップのよう。一瞬のきらめきを世に放って消えていく儚い泡沫文化を追って、失くしてしまいそうな東京の街を巡るエッセイです。 事の発端は、著者が1950年代のレシピ本で見たことも聞いたこともないマボロシのソフトドリンクを見つけたことから始まります。姿を消したフリップを求めて街と喫茶店を巡り、三島由紀夫、梶井基次郎、伊丹十三、はっぴいえんどに思いを馳せる……。 "私はいつでも、物がそこに無いことばかり興味がある。また、そのことを扱うのにとても向いているのが文章なのだと思っている。文章とは、「いまここにそれがない」を表現するためにある。「テーブルの上に林檎がない」というこの短い一文をあらわす状態を、絵に描いたり、写真に撮ったりするとき、そこにはけっこうな困難が横たわっている。その困難を文章はいともたやすく軽やかに飛び越えていくことができるのだ"(あとがきより) [目次] 中野北口のルノアール 新宿西口のピース 池袋西口のフラミンゴ 東京医科大学病院のコメダ珈琲 西新宿の珈琲西部 浅草六区の音楽喫茶 コラム フリップの材料 [書誌情報] タイトル:失われたソフトドリンクを求めて 著者:LSD製作委員会 制作:ツチノコ珈琲 出版社:古書自由 刊行日:2024年7月7日 判型:A6文庫判/ZINE 頁数:150P
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やさしいひもの / 川口瞬
¥990
[内容] 風光明媚な港町、神奈川県の真鶴町。地元の案内役として有名な「泊まれる出版社 真鶴出版」さんが発行しているひものZINEです! ひものは「古くて新しいオーガニックフード」。 基本編と応用編からなるひものの食べ方、保存方法、ひものの種類や歴史、生産者へのイタンビューもあって、ひものを見つめ直す1冊。 神奈川県真鶴町の2軒のひもの屋さんで交換できる「ひもの引換券」付きです! *真鶴出版さんの作品はamazonなどのマンモス流通には乗せず、ローカルorインディペンデントな人々により読者のみなさまひとりひとりに手渡すように届けられています* [書誌情報] タイトル:やさしいひもの 著者:川口瞬 出版社:真鶴出版 刊行日:2016年3月30日 判型:A5判/ZINE 頁数:30P 特典:ひもの引換券
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最小文化複合施設 / HAGISO
¥3,300
[内容] 本書に初めて出会ったのは、TOKYO ART BOOK FAIRでした。『最小文化複合施設』というタイトルに惹かれて購入し、一気に読んでしまいました! 谷中にある築68年の木造アパートを改修した〈HAGISO〉は、カフェやギャラリー、ホテルのレセプションなどが入った最小文化複合施設として誕生しました。10年刊の歩みを綴った本書は、その物語もさることながら、インタビューあり図版あり対談ありで、立体的にHAGISOを解剖していて、本としてのクオリティが抜群なんですよね。 それもそのはず。編集を担ったのは、"泊まれる出版社"の真鶴出版さん。ローカルビジネスの担い手たちのこだわりが詰まった本書は、「本として作られる価値のある」珠玉の1冊です。 *真鶴出版さんの作品はamazonなどのマンモス流通には乗せず、ローカルorインディペンデントな人々により読者のみなさまひとりひとりに手渡すように届けられています* [公式HP情報] ―たまたま住んだ一軒のアパートからはじまる、東京・谷中の物語― 東京・谷中で、空き家と出会ってはお店をつくり、自ら運営まで担う建築事務所・HAGISO。 今や谷中を中心に8店舗を展開する彼らが、どうやって地域に根ざし、広がっていったのか。偶然を積み重ねて見えてきた、試行錯誤の10年の記録です。 ただ10年を振り返るだけでなく、さまざまな角度からHAGISOを語る視点を取り入れました。関係する人たちへの取材をまとめた「インタビュー」や、アトリエ・ワン・塚本由晴氏をはじめとした四つの「対談」、図面から各店舗を分析する「おみせ大解剖」、家で楽しめるHAGISOの定番メニューの「レシピ」。さらには、HAGISOのお金まわりの話も載せた秘密の「袋とじ」(!)まで。380ページを超える大ボリュームです。 編集・発売元は真鶴出版。小さな出版社だからこそできる試みとして、HAGISOの由来となった「萩」の葉で、スピン(栞紐)を草木染めしています。 さまざまな「ローカル」で活動する人たち必読の一冊! [書誌情報] タイトル:最小文化複合施設 著者:宮崎 晃吉、顧 彬彬 発行元:株式会社HAGISO 発売元:真鶴出版 刊行日:2024年11月7日 判型:A5変形+スリーブ+袋綴じ+草木染めスピン 頁数:388P
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日常2 特集:暮らし、なりわい、まちやど。/ 日本まちやど協会
¥2,000
[内容] このインディペンデントな雑誌と出会ったのは、HAGISOが運営するシェア型書店〈西日暮里BOOK APARTMENT〉でした。 地域に根差した活動をしている人々が丁寧に取材されている本誌は、一般社団法人 日本まちやど協会という団体が発行しているのですが、中の人はHAGISOの宮崎晃吉さん、真鶴出版の川口瞬さん、ということで間違いないですね。手に取った瞬間にびびっとくる「いい雑誌」です。 「まちやど」とは、「まちを一つの宿と見立て、宿だけでなくまち全体を楽しんでもらう宿泊施設のこと。ゲストがそのまちの日常を過ごせるように、まちの入り口となることを目指している。」とあって、真鶴出版やHAGISOの取り組みが名付けられたもの。 ローカルorスモールビジネスに興味のある方、ゲストハウスを運営したい方、消費だけじゃ物足りないから生産したい方にはとくに猛プッシュです! ちなみに今号は「消費からつくるへ」が裏テーマ。「販売店の人も参加してよ!」ってことで、表紙のぐるぐる渦巻きはNutsBookStand画伯平沢がマッキーで一筆書きしたものです(笑) 1冊ずつ個体差があります。味と思って下さい。 *真鶴出版さんの作品はamazonなどのマンモス流通には乗せず、ローカルorインディペンデントな人々により読者のみなさまひとりひとりに手渡すように届けられています* [公式HPより] 日本まちやど協会の発行する、地域に根ざす人々を取材する雑誌『日常』。ついに第2号が完成しました! 全国各地のまちやど実践者でつくる雑誌『日常』は、真鶴出版 川口が編集長を務めています。今号からは、ブルースタジオ・大島芳彦さんと、栞日・菊地徹さんという強力なメンバーが加わりました。 取材先は、編集部が「今気になるローカルの活動」をもとに決めていきました。 今回メインで取材したところは、〈FUJIYA HOSTEL〉(鹿児島県・甑島)、〈本屋・生活綴方〉(神奈川県・横浜)、〈ただの遊び場〉(秋田県・五城目町)、〈神水公衆浴場〉(熊本県・神水)。 特集は「暮らし、なりわい、まちやど」として、まちやどオーナーの仕事と暮らしに迫ります。 さらにローカルの大先輩である、〈1988 CAFE SHOZO〉の菊地省三さんに取材を敢行。『日本列島回復論』の井上岳一さんによる寄稿や、雑誌『民藝』編集長の高木崇雄さんとの鼎談など、盛りだくさんの一冊となっています。 [目次] 日常1 FUJIYA HOSTEL 日常2 本屋・生活綴方 特集 暮らし、なりわい、まちやど。 第二回まちやどオーナー座談会 漫画 今もどこかで(イッテツ) 日常3 ただのあそび場 コラム 肉屋のコロッケからまちの底力を知る(大島芳彦) 日常4 神水公衆浴場 インタビュー 一本の通りから考えるカフェ。(1988 CAFE SHOZO 菊地省三) 寄稿 地域をつなぎ直し、文化を核に経済をつくる。(井上岳一) コラム まちやど体験記〈蔟屋〉(福田一馬) 民藝とまちやど その1 (高木崇雄) 客室心地分析〈hanare〉(岡昇平) まちやど百景 朝ごはん/ユニフォーム/名物おかあさん/とっておきの風景/おすすめの店/マップ おまけ クロスワード/まちがいさがし 付録 まちやど一覧 [書誌情報] タイトル:日常2 特集 暮らし、なりわい、まちやど。 発行人:宮崎晃吉 発行元: 一般社団法人 日本まちやど協会 発売元:真鶴出版 編集長:川口瞬(真鶴出版) 刊行日:2022年9月17日 判型:B6/ソフトカバー 頁数:148P
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日常3 特集 まちを歩く。地域をつなぐ。/ 日本まちやど協会
¥2,500
[内容] このインディペンデントな雑誌と出会ったのは、HAGISOが運営するシェア型書店〈西日暮里BOOK APARTMENT〉でした。 地域に根差した活動をしている人々が丁寧に取材されている本誌は、一般社団法人 日本まちやど協会という団体が発行しているのですが、中の人はHAGISOの宮崎晃吉さん、真鶴出版の川口瞬さん、ということで間違いないですね。手に取った瞬間にびびっとくる「いい雑誌」です。 「まちやど」とは、「まちを一つの宿と見立て、宿だけでなくまち全体を楽しんでもらう宿泊施設のこと。ゲストがそのまちの日常を過ごせるように、まちの入り口となることを目指している。」とあって、真鶴出版やHAGISOの取り組みが名付けられたもの。 今号の特集は町歩き!なので旅好き、散歩好きにもおすすめです!生粋の町歩きストでもあるまちやどオーナーたちが、町歩きのコツを伝授してくれます。「まち歩き8か条」では、知らない町に行ったときにどうやって歩いたらいいか具体的に教えてくれます。 あとですね、路上観察や考現学の歴史を紐解いた年表コーナーがとてもいいです!町歩き好きは必見です! *真鶴出版さんの作品はamazonなどのマンモス流通には乗せず、ローカルorインディペンデントな人々により読者のみなさまひとりひとりに手渡すように届けられています* [公式HPより] 雑誌『日常』は〈日本まちやど協会〉が発行する、地域に根ざす人々を取材する雑誌です。 真鶴出版・川口が編集長を務めます。 第3号の特集テーマは「まちを歩く。地域をつなぐ。」まち歩きに焦点をあて、まち歩きを楽しむ視点や、まちの人やその地域の背景とつながるためのポイントも紹介しています。さらに、「考現学」や「路上観察学」のまわりを分析し、まち歩きの歴史をさかのぼります。 そして今回も、全国の個性的な地域に根ざす場所を取材しました。愛知・南知多にある「漁師が長靴で入れる」イタリア料理店〈OSTERIA Bianchetti〉。文化がごちゃ混ぜな京都・西舞鶴にあるまちやど〈古民家の宿 宰嘉庵〉。群馬・前橋のまちの「B面」をつくる市役所職員〈マチスタント〉。和歌山・加太にある、アーティストが営む港町のたこ焼き屋〈さちまる〉。 また、雑誌づくりの大先輩であり、今年五島列島に拠点を移した『nice things. 』編集長の谷合貢さんや、料理研究家・土井善晴さんに地域への向き合い方について話をうかがっています。 『ほどよい量をつくる』の甲斐かおりさんからの寄稿もあります。 そして雑誌『日常』は毎号、一冊一冊異なる表紙をつくっています。 今号は取材先の一つである、群馬県前橋でいただいたレンガを砕き、乳鉢で擦り、膠(にかわ)と混ぜてインクとし、表紙に一枚一枚手塗りしています。 より手触り感のある表紙になっておりますので、楽しみにしていただけたらうれしいです。 [目次] 日常1 OSTERIA Bianchetti 日常2 古民家の宿 宰嘉庵 特集 まちを歩く。地域をつなぐ。 漫画 今もどこかで(イッテツ) 日常3 マチスタント コラム 肉屋のコロッケからまちの底力を知る その2(大島芳彦) 日常4 さちまる インタビュー 故郷で描く、雑誌の未来。 『nice things.』谷合貢 寄稿 野花から花束を ─地域を開き、文化をつなぐ人たち 甲斐かおり コラム まちやど体験記〈奈良町宿 紀寺の家〉 福田一馬 民藝とまちやど その2 土井善晴 客室心地分析〈guest house MARUYA〉 岡昇平 第3回 まちやどオーナー座談会 まちやど百景 名物おかあさん/マップ/朝ごはん/おすすめの店/とっておきの風景/ユニフォーム おまけ クロスワード/まちがいさがし 付録 まちやど一覧 [書誌情報] タイトル:日常3 特集 まちを歩く。地域をつなぐ。 発行人:宮崎晃吉 発行元: 一般社団法人 日本まちやど協会 発売元:真鶴出版 編集長:川口瞬(真鶴出版) 刊行日:2023年12月22日 判型:B6/ソフトカバー 頁数:164P
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夕陽に赤い町中華 / 北尾トロ
¥1,200
[内容] 北尾トロさんといえば『季刊レポ』。なかなかノンフィクションに特化した雑誌がないので、文フリなどで購入していました。そのなかで気になっていた山田うどん研究の集大成『愛と情熱の山田うどん』を読みまして、感涙。個人的ベストオブノンフィクション料理篇に輝き続けている、傑作です。情熱、アマチュアリズム、探求心、どれをとっても一級品。プロの技術にアマチュアの情熱ですよ。鉄壁です。 というわけでリスペクトしているのですが、氏は町中華分野の草分けとしても夙に有名であります。面白くないわけないじゃないですか(語気荒い)! 町中華という、どこの町にもあり庶民の強い味方になっている町の台所を、発見して、通って、掘って、取材して、その歴史をつまびらかにしていく過程のスリリングなことと言ったらないです。今では町中華の定番料理としてラーメンのおともに餃子を思い浮かべますが、戦前はシュウマイが人気だったそうで。それが餃子に変わっていく経緯も面白かったです。 個人的には東府中の駅前にある〈スンガリー飯店〉が登場して快哉を叫びました。昔近くに住んでいて、毎日通るので気になっているのに入らないまま引っ越してしまい、ずっと気になりっぱなしだったので。そんな誰の心にも、ひとつは灯っている町中華の謎めいた灯りを追求してくれる名著です。 [目次] 第一章 町中華はどこからきたのか 人形町の『大勝軒』に見る戦前からの流れ 地方から東京へ 『下北沢丸長』に見る戦後の流れ 引揚者の参入で大陸の味が合流した 日本人の食生活を変えたアメリカの小麦戦略 町中華の味を決定づけた“化調”の流行 第二章 町中華の黄金期 出前のバイクが町を走る メニュー研究 “最強打線”と“三種の神器”が奇跡の合体 絶頂の八〇年代、ギターを中華鍋に持ち替えて 第三章 町中華よ何処へいく 伝説の人・山岸一雄の味を求めて「お茶の水、大勝軒」の挑戦 コラム1 町中華店名考 コラム2 残っている町中華はなぜつぶれないのか [著者プロフィール] 北尾トロ きたお・とろ ノンフィクション作家。1958年、福岡県生まれ。2010年にノンフィクション専門誌『季刊レポ』を創刊、15年まで編集長を務める。2014年より町中華探検隊を結成。また移住した長野県松本市で狩猟免許を取得。猟師としても活動中。著書に『裁判長!ここは懲役4年でどうすか』(文春文庫)、『山の近くで愉快にくらす』(信濃毎日新聞社)、『欠歯生活』(文藝春秋)など多数。共著に『町中華とはなんだ』(角川文庫)、『町中華探検隊がゆく!』(交通新聞社)などがある。 [書誌情報] タイトル:夕陽に赤い町中華 著者:北尾トロ 出版社:集英社インターナショナル 刊行日:2019年6月5日 判型:B6判/ソフトカバー 頁数:256P 特典:サイン付きです [状態] 良好です。日焼けもありません。中面に書き込みや角折りなどもありません。
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ラーメンと愛国 / 速水健朗
¥200
[内容] 日本の国民食であるラーメン。「戦後の日本の社会の変化を捉えるのに、ラーメンほどふさわしい材料はない」と、ラーメンを軸にした日本の現代史の記録を試みたのが本書。著者は、団地団やショッピングモール研究でお馴染みの速水健朗さん。 高校の頃、日本史や世界史の教科書が退屈すぎて、社会という教科がまったく好きになれなかったのですが、当時この本に出会いたかったです。自分の身近な物をとっかかりに、歴史に興味を持つ糸口になるタイプの本です。 [目次] 第一章 ラーメンとアメリカの小麦戦略 第二章 T型フォードとチキンラーメン 第三章 ラーメンと日本人のノスタルジー 第四章 国土開発とご当地ラーメン 第五章 ラーメンとナショナリズム [書誌情報] タイトル:ラーメンと愛国 著者:速水健朗 出版社:講談社(講談社現代新書) 刊行日:2011年10月20日 判型:新書判/ソフトカバー 頁数:242P [状態] 経年による若干のヨゴレがありますが、中面に書き込みや角折れはありません。
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ragan020 Japanise / 若生友見
¥1,100
[内容] 漆器の工芸品でしょうか。日本の伝統工芸が誇る雅やかな装いですね。 そんな風に"空目"してしまいませんでしたか? でもよくよく見るとなんだか親近感が湧いてきます。 そうなんです。ごはんをつくっている暇もない多忙な現代人の強力な助っ人、近所のスーパーのお惣菜コーナーなどでよく見かけるプラスチックのお皿です。 嗚呼。なんでこんなに無駄に豪華なんでしょう。きっと1皿500円ぐらいで、値引きシールすら貼られているかもしれません。それなのに圧巻の美。 いやはや日本の伝統工芸の底力を感じました。 [著者メッセージ] 私は2009年度の大学の卒業制作から「ragan」シリーズとして、1冊につき1つのテーマで本の形態の作品を作っています。現在30作を超えているのですが、自分も気に入っているし周囲からのウケもいい「名作」というものがたまに誕生するものです。その1つが2014年制作、No.020のjapanaiseです。(『ROADSIDERS'weekly』2024年06月05日配信号より) ☟都築響一さんのメルマガ『ROADSIDERS'weekly』で無料公開中 「新連載!デザインの世間体 (写真・文:若生友見)」 https://roadsiders.com/backnumbers/article.php?a_id=2726 [シリーズ概念] 色眼鏡をはずして、もう一度よく見てみよう。 「これまでの概念を覆す」ような大それたことではありません。今までの経験や生活上の暗黙の了解のせいでよく見えていなかった部分や、たとえ見えていてもあまり意識されることなく数秒後には忘れてしまうような、そんな日常に点在する、ちょっとした違和感や疑問。それらを本の形に落とし込み、反復させ、日常的な意味を剥いでしまうとただの図となり、そこに「物そのもの」が見えてくるはずです。 さて、毎日毎日見ているごく普通の風景は、本当に“普通”の風景なのでしょうか。 選挙ポスター、漫画雑誌の小口、新聞のおくやみ欄、花環、ネオンサインなど、目に見えているのに意識の外にすぐ出てしまうような、グラフィックデザインとして認識されにくい存在へ焦点を当てています。 [著者プロフィール] 若生友見 わこう・ともみ 1986年 宮城県生まれ。東北芸術工科大学 情報デザイン学科 グラフィックデザインコース卒業。東北芸術工科大学大学院 ビジュアルコミュニケーション研究領域 修士課程 修了。雑誌編集を経験し現在フリーランス。 都築響一さんのメルマガ『ROADSIDERS'weekly』で紹介されているインタビュー記事が詳しくて面白いのでぜひご覧ください☟ 「裸眼の挑戦——若生友見とragan books」 https://roadsiders.com/backnumbers/article.php?a_id=559 [書誌情報] タイトル:ragan020 Japanise 著者:若生友見 出版社:raganbooks 刊行日:2014年9月19日 判型:B5変形判(200mm×257mm)/ZINE 頁数:16P 特典:割り箸
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ragan019 Glassland On The Table / 若生友見
¥1,100
[内容] やはり緑というものには、心を癒されますね。「目が疲れたら遠くの緑を見ろ」だなんて申しますが、たまにはこうして近くの緑をじ~っと見てみるのもよろしいものです。 はい。というわけで、お寿司やお弁当のパックに入っている人工の笹です。「バラン」という名前のあなたたちが一堂に会しているのを見たのは始めてだったので、ちょっとドキドキしてしまいましたよ。 [著者メッセージ] "昔からあるものだけれど、ここ10年くらいで広く名前が認知されたもののひとつに「(人造)バラン」があると思います。 プラスチック製ならではの軽薄なたたずまいとビビッドなカラー、用途が醸し出す味わいのせいか、ポップな図案として扱われることも。 由来を調べてみると、バランは元々、ハラン(葉蘭)という植物の葉を飾り切りにしたものでした。ハランには殺菌効果があるため、お弁当などの仕切りに使われるようになったそうです。"(『ROADSIDERS'weekly』2024年07月24日 配信号より) ☟都築響一さんのメルマガ『ROADSIDERS'weekly』で連載中 「デザインの世間体008」草迷宮 (写真・文:若生友見) https://roadsiders.com/backnumbers/article.php?a_id=2775 [シリーズ概念] 色眼鏡をはずして、もう一度よく見てみよう。 「これまでの概念を覆す」ような大それたことではありません。今までの経験や生活上の暗黙の了解のせいでよく見えていなかった部分や、たとえ見えていてもあまり意識されることなく数秒後には忘れてしまうような、そんな日常に点在する、ちょっとした違和感や疑問。それらを本の形に落とし込み、反復させ、日常的な意味を剥いでしまうとただの図となり、そこに「物そのもの」が見えてくるはずです。 さて、毎日毎日見ているごく普通の風景は、本当に“普通”の風景なのでしょうか。 選挙ポスター、漫画雑誌の小口、新聞のおくやみ欄、花環、ネオンサインなど、目に見えているのに意識の外にすぐ出てしまうような、グラフィックデザインとして認識されにくい存在へ焦点を当てています。 [著者プロフィール] 若生友見 わこう・ともみ 1986年 宮城県生まれ。東北芸術工科大学 情報デザイン学科 グラフィックデザインコース卒業。東北芸術工科大学大学院 ビジュアルコミュニケーション研究領域 修士課程 修了。雑誌編集を経験し現在フリーランス。 都築響一さんのメルマガ『ROADSIDERS'weekly』で紹介されているインタビュー記事が詳しくて面白いのでぜひご覧ください☟ 裸眼の挑戦——若生友見とragan books https://roadsiders.com/backnumbers/article.php?a_id=559 [書誌情報] タイトル:ragan019 Glassland On The Table 著者:若生友見 出版社:raganbooks 刊行日:2014年9月19日 判型:B5変形判(200mm×257mm)/ZINE 頁数:16P
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北関東の異界 エスニック国道354号線 絶品メシとリアル日本 / 室橋裕和
¥1,300
[内容] 群馬県高崎市から茨城県鉾田市まで北関東を横断する国道354号線は、外国人コミュニティが多数存在するいわば「エスニック国道」だといいます。 モスクの間借りカレー、技能実習生メシ、中古車オークションとパキスタン料理などなど。北関東のミックスカルチャーを存分に堪能できる読み応えのある1冊です。 茨城の「亀仙人街」に行きたいです。 [目次] 第一章 伊勢崎 バブルが異国の風を運んできた 第二章 太田・大泉 よそものたちがつくった街 第三章 館林 カレーの香りの向こうに難民 第四章 小山 宴は中古車オークションのあとで 第五章 古河 畑の中にぽつんとアジアン長屋 第六章 境 食べて、祈って、集まって 第七章 坂東 外国人が日本の土を守る 第八章 常総 亀仙人街は今日も大賑わい 第九章 土浦・笠間 農村から聞こえるタイ演歌 第十章 鉾田 エスニック国道の果てに コラム 北関東ダイバーシティの原点は渋沢栄一にある? コラム 急激な国際化の裏にあるもの コラム 「フホー」に支えられる茨城の農業 [書誌情報] タイトル:北関東の異界 エスニック国道354号線 絶品メシとリアル日本 著者:室橋裕和 出版社:新潮社 刊行日:2023年3月17日 判型:B6判/ソフトカバー 頁数:288P [状態] 良好です
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タイ国鉄に乗ってイサーンを旅する / PORTY
¥1,000
[内容] 2018年、バンコクからナコーンラーチャシーマー、コーンケーン、ノーンカーイへ。タイの東北地方イサーンへの旅の模様を綴った旅行記ZINEです。 タイの国鉄に乗り、途中下車の旅。駅のホーム(⁉)にある床屋を見たり、極彩色のナイトマーケットに立ち寄ったり、とうもろこしのソムタム(美味そっ)を食べたり、激甘タイミルクティーで一日を始めたり、雄大なメコン川からラオスを眺めたり……。タイへの旅に誘われます。 大判なのでタイの空気が閉じ込められた写真もばっちり見えて、タイ気分が盛り上がります! [書誌情報] タイトル:タイ国鉄に乗ってイサーンを旅する 著者:PORTY 刊行日:2021年12月4日 判型:A4版/ZINE 頁数:28P
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アジアの市場 市場を散歩する旅行記 / PORTY
¥1,500
[内容] フィリピン・インドネシア・マレーシア・ブルネイ・シンガポール・ラオス・タイ・ミャンマー・ベトナム・ロシア・ネパール・香港・韓国・日本などなど。アジアが大好きな著者が、長年に渡るアジアへの旅で出会ってきた市場にまつわる旅のエピソードを、美しい写真の数々とともに語ってくれます。 東京都府中市の〈大東京綜合卸売センター〉内にある〈AsianMeal〉さんが開店20周年を迎えたことが、このZINE制作のきっかけだったそうです。アジアの市場の写真たちの中に入っていると、この府中にある市場もアジアの混沌の中に違和感なく溶け込んでいるよう。 アジアの市場って、賑わいと妖しい暗闇が同居していて、知らぬ間に惹き込まれてしまうような、ちょっとぞっとするような吸引力を持っていますよね。見てはいけないものを見ているような。来てはいけない異界に来てしまったような。でもそれでいて親密で優しい空間。秘密のアジールへようこそ! おまけに白菜のポストカード付です。渋い! [書誌情報] タイトル:アジアの市場 市場を散歩する旅行記 著者:PORTY 刊行日:2025年3月27日 判型:A5判/ZINE 頁数:64P 特典:白菜のポストカード付
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気紛刊vol.1 空間人類學 餅つき大会 / Jessy
¥500
[内容] 蔵前にある透明書店のイベントで出会い、その場にたまたま集まったZINESTAたちと打上げ中華をした時に一緒だった制作者のJessy。翌日に高円寺の本イベントでばったり再会しました。その時に仕入れたのがこちらのリソグラフ印刷の折本ZINEです! 香港から来たJessyは、建築と都市と人類学を越境するような「空間人類学」という学問の勉強をしているそうです。タイトルの『気紛刊vol.1 空間人類學 spatial Anthropology 餅つき大会 Mochi Pounding Festival』が英語漢字平仮名ミックスでかっこいいですよね。 「季刊」ではなく「気紛刊」というのもいいじゃないですか。発行スケジュールに縛られず、自由にひらめいたときに作りたいということで、日本語の「気紛れ」から命名されたそうです。出会った時にしか買えないタイプのZINEなんだなと思ったので、勢いよく仕入れました(笑) 初版限定30部のうちの5部入荷ですよ~! 内容は高円寺で参加した餅つき大会について書かれています。イラストの顔なし餅つき人間がシュールで可愛いです。印刷所は蔵前にある〈onten〉というリソグラフスタジオだそうです。両面2色刷りで印刷されています。 [著者紹介] 香港から来たJessy。建築修士を卒業後、ワーキングホリデーで東京に滞在中。小さな声や記憶をカタチにするストーリーテリングの手段であるZineや版画を通して、自分と空間とのつながりを記録している。 [書誌情報] タイトル:気紛刊vol.1 空間人類學 spatial Anthropology 餅つき大会 Mochi Pounding Festival 著者:Jessy 刊行日:2025年4月5日 判型:折本ZINE(元サイズA4) 頁数:1枚8P
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ohashi_toお箸/đôi đũa/筷子 / 疋田千里
¥1,650
[内容] フォトグラファーの疋田千里さんは「おはしのある風景」をテーマにアジアを始めとして、各国を巡り旅を続けられています。 こちらのZINEは「ohashi_to」シリーズの第2弾ということで、香港・ベトナム・ロンドンのチャイナタウンなどの「おはしのある風景」が美しい写真で映し出されています。 雁垂れカバーの裏には、エッセイと旅日記が綴られているかと思うと、各国のレシピ7品が載った帯も付いているんです。実用的! 異国の日常風景の中に埋もれたおはしを見つける喜び。何気ない食事の光景に、悠久のアジア文化の蓄積が見えてくるようなZINEです! 限定2部での入荷です! [書誌情報] タイトル:ohashi_toお箸/đôi đũa/筷子 著者:疋田千里 刊行日:2019年8月4日 判型:A5判/ZINE 頁数:16P
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【中国語バッジ付き】ohashi_to.JP / 疋田千里
¥880
[内容] 「おはしのある風景」を巡って各地を旅されているフォトグラファーの疋田千里さん。香港やベトナムなどのアジアのおはし風景ZINEもつくられているのですが、こちらは日本各地で撮影されたドメスティックな一冊。 蛇腹式に広がっていく豆本zineという面白い装丁と、オリジナル缶バッチつきという雑貨的な可愛さにやられちまいましたね! ちなみに缶バッチは3種類ありまして、香港のワンタンメンの〈口福〉、ロンドンのチャイナタウン〈吃了吗〉、日本のうどん屋さん〈喜面〉のなかからランダムに1つ当たります。ガチャ感あっていいでしょう? [書誌情報] タイトル:【中国語バッジ付き】ohashi_to.JP 著者:疋田千里 刊行日:2024年 判型:H75×W70mm/蛇腹式ZINE 頁数:48P 特典:中国語バッチ3種類のうち1種類が当たります
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oha_seal おはしのシール / 疋田千里
¥330
[内容] 「おはしのある風景」を巡って各地を旅されているフォトグラファー疋田千里さん。ZINEを中心に仕入れさせていただいたのですが、これも買わずにいられなかった! おはしのシール、その名も「oha_seal(おはしーる)」です。 手帳やノートなどの紙ものにも、スマホやPCにステッカー風に貼っても◎ お好きな場所に貼って楽しんで下さい。プレゼントにもおすすめです。 ディテールは、2色刷凸版印刷で刷られた凹凸のある版にインクをつけて紙に押し付ける、版画のような印刷のシールだそうです。 [グッズ情報] タイトル:oha_seal おはしのシール 制作者:疋田千里 サイズ:シート 90mm×90mm/シール直径 37mm
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California_chopsticks in America / 疋田千里・Kylie chen
¥1,650
[内容] 国内やアジアへ「おはしのある風景」を探し旅をして写真集ZINEを刊行している疋田千里さん。 本作では、アジア圏を飛び出してアメリカへ! LAやサンフランシスコの各地に隠された「おはしのある風景」をお届けします。全国どこへ行ってもチャイナタウンってありますよね。写真集を眺めていると、おはしの源のような場所に見えてきました。 最近ではアメリカでも日本食やラーメンが人気のようで「おはしを使えないのはダサい」というような風潮まであるそうです!そうかぁ。おはし使えるのってかっこいいんですね。土地に根付いた食文化の変遷が見えるようで興味深いお話です。 旅をともにした香港人イラストレーターのKylie chenさんとの共作。旅の前後の心境を綴ったzine『California before after』も併せてどうぞ。 [書誌情報] タイトル:California_chopsticks in America 著者:疋田千里/Kylie chen 刊行日:2023年 判型:A5判/ZINE 頁数:28P
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郷土玩具とお菓子 / 平城さやか
¥1,100
[内容] 本屋さんのZINEを多数出版されているひとり出版社「アトリエ風戸」さんのお手製ZINE。「寿司SUSHI」と同シリーズで、こちらの内容は郷土玩具とお菓子です! 赤青のバイカラー。一見するとリソグラフ印刷のような雰囲気ですが、イラストの描き方でリソグラフ風に演出しているんだそうです!ゴールドの留め具も可愛くて細部まで自家製本へのこだわりが感じられます。 郷土玩具とお菓子をシンプルに描いているのではなく、うまく取り合わせてカップリングの妙を楽しんでいる発想がとても面白いです! たとえば岡山の郷土玩具「吉備津さる」が北海道池田町の銘菓「バナナ饅頭」を持っていたり、車や船に乗っている各地の郷土玩具のページには水面に岐阜市の老舗油問屋 山本佐太郎商店の「あゆピー」が泳いでいて、郷土玩具の水族館をイメージして描かれています。 実際に存在する郷土玩具とお菓子のミックスで、新しい日本のローカルが見えてくるのがとても新鮮。脱帽です! [目次] 赤べこ 高崎だるま 三角だるま・起き上がり小法師 天神 花手箱 みくじ鹿 東北伝統こけし 福助 俵ねずみ 笹野一刀彫ニワトリ 吉備津さる 鯨車・田面船 鯛車・熊野古式大漁舟・松江の蒸気船 鯉乗り童子 [書誌情報] タイトル:郷土玩具とお菓子 著者:平城さやか 出版社:アトリエ風戸 刊行日:不明 判型:A5判/ZINE 頁数:18P
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寿司 SUSHI / 平城さやか
¥1,100
[内容] 本屋さんのZINEを多数出版されているひとり出版社「アトリエ風戸」さんのお手製ZINEで、寿司です! 赤青のバイカラー。一見するとリソグラフ印刷のような雰囲気ですが、イラストの描き方でリソグラフ風に演出しているんだそうです!ゴールドの留め具も可愛くて細部まで自家製本へのこだわりが感じられます。 内容は寿司です!「日本の食文化を海外の方にも知ってほしい」という思いから日英表記になっているので、海外のお友達へのプレゼントにチョイスしても素敵。 可愛いイラスト集だなぁと思って眺めていたのですが、内容も充実で寿司について知らないことをたくさん教えてもらえました。助六寿司の由来や、寿司用語の解説、全国的に見られる定番ネタだけでなく、高知の山間地帯に伝わる「田舎ずし」、福井県の郷土料理「葉っぱずし」、冬の京都名物「蒸しずし」などローカルお寿司の解説もあって、日本各地に残っている寿司文化を伝えてくれます。 [目次] ちらしずし にぎりずし 箱ずし 蒸しずし 田舎ずし 葉っぱずし てこねずし 助六 細巻 いなりずし すし用語 [書誌情報] タイトル:寿司 SUSHI 著者:平城さやか 出版社:アトリエ風戸 刊行日:不明 判型:A5判/ZINE 頁数:18P
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パンの本 / まるやまひとみ
¥1,500
[内容] 今日は、溢れんばかりのパンへの偏愛がにじみ出ているZINEをご紹介します。 その名も『パンの本』だ。 パンが大好きなフードイラストレーターのまるやまひとみさんが、2014年に自主制作されていたZINEです。レトロ印刷JAMによる印刷・装丁で、表紙の手触りがクロワッサン感あります。8ページのリトルプレスですが、ぎゅっとこだわりの詰まった1冊に。 可愛いイラストと手書きの文章で綴られています。「パンになるまで。」というパンのつくり方や、朝昼おやつと生活に馴染んだ「日々のパン。」紹介コーナー、そして「やってごらんよトーストの具。」という創作トーストメニューも楽しいです。バター×キムチやってみたい! 普段何気なく食べているパンが愛おしく思えてくるし、何より美味しいパンが食べたくて仕方なくなりました……!! [書誌情報] タイトル:パンの本 著者:まるやまひとみ 刊行日:2014年11月23日 判型:B6版/ZINE 頁数:8P [状態] 状態は良好です。中身に書きこみや角折などはありません。
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日本の夜の公共圏 スナック研究序説 / 谷口功一
¥1,000
[内容] 本書は、類書の少ないスナックの研究書です。どこの町にもあるとても身近なものだからこそ、観察・研究対象とはならなかったのでしょうか。日本の公共の在り方について、スナックを起点に掘り下げた珍しい試みです。民俗学的な面白さも手伝い、興味深い1冊となっています。 「スナックは、全国津々浦々どこにでもあるが、その起源・成り立ちから現状に至るまで、およそ「研究の対象」とされたことは、いまだかつて、ただの一度もない。本研究では、社会的にはおよそ真面目な検討の対象とはされてこなかった、このスナックという「夜の公共圏」・「やわらかい公共圏」の存在に光を照てることで、日本社会の「郊外/共同体」と「社交」のあり方を逆照射することを目指すものである。」 (スナック研究会HPより) スナックは全国に10万軒あると言われていました。美容院23万軒、不動産屋12万軒、居酒屋8万軒と比較しても相当な規模です。2013年調べによると新規登録も4,000軒ぐらいあるそうです。しかし年々減少傾向にあり、コロナ禍なども経た今では5万軒程度ではという声も。 これだけ大規模なのに統一の業界団体が存在しないようで、公式の統計がないのだそうです。そのふわっとした感じもスナックの謎を深めていますね。 スナックのスタイルは、ママがカウンター越しに接客し、乾きものなどの軽食とお酒を提供するのが一般的。常連さんはボトルキープも多く、相場は3,000円ぐらい。 よく似た形態のキャバクラやガールズバーとの違いも教えてくれます。キャバクラは指名制・時間制で、接客スタイルとして隣に座ります。ガールズバーは指名制が無く、カウンター越しの接客スタイルなのはスナックと同じです。しかし時間制のチャージもあり、飲み物代も別に払うらしいです。 本書は法律の話や、立地・軒数などの概要などから始まり、徐々にスナックの公共性について触れていきます。スナックの著作のある都築響一さんインタビューもあって読み応えがあります。 明治時代の小説家・村井弦斎が書いた『食道楽』から、社交の場として機能したスナックのママの役割についてなど、ジェンダー的な言及も見られます。 [目次] 序章 スナック研究事始 谷口功一 座談会 珍日本スナック紀行? ——都築響一氏に聞く 前篇 第一章 スナックと「物のあはれを知る」説 高山大毅 第二章 行政から見たスナック——夜の社交を仕切る規制の多元性 伊藤正次 第三章 夜遊びの「適正化」と平成二七年風営法改正 亀井源太郎 第四章 スナック・風適法・憲法 宍戸常寿 座談会 珍日本スナック紀行?——都築響一氏に聞く 後篇 第五章 カフェーからスナックへ 井田太郎 第六章 〈二次会の思想〉を求めて——「会」の時代における社交の模索 河野有理 第七章 スナックと「社交」の空間 苅部直 第八章 スナックの立地と機能——「夜の公共圏」vs.「昼の公共圏」 荒井紀一郎 補章 なぜスナックを語りたくなるか 横濱竜也 編集後記 谷口功一 [書誌情報] タイトル:日本の夜の公共圏 スナック研究序説 著者:谷口功一 出版社:白水社 刊行日:2017年6月22日 判型:B6版/並製本 頁数:220P [状態] 表紙カバー状態はおおむね良好です。中身に書きこみの消し跡や角折跡があります。
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文の四文屋 / じぇっきゃ
¥1,000
SOLD OUT
[内容] SNSで見かけて「吞兵衛にはたまらなく面白そう!ん!!執筆人豪華すぎん!?」ってなって読みたいと思っていたZINEを入手! 高円寺の「ほんの通り道」に出店されていた編者のじぇっきゃさんにお願いして、仕入れさせていただきました。 本書は、居酒屋グループ〈四文屋〉を愛する15名による非公式エッセイ&小説のアンソロジー。 まぁまぁ一杯やりながら、豪華な目次をご覧くださいよ。吞兵衛は吞兵衛の話が好きなんですよ。 「友達の友達は友達」の法則でどんどん増えたり、マッチングアプリで出会って一夜をともにしたり、四文屋でプロポーズしたり、ライフスタイルが変わって子供連れでも呑めたり、もう最終的には酒を吞まなくても時間を過ごせたり。 四文屋で繰り広げられる、人生の美しきワンシーン。 ひとりで、友達と、家族で。呑兵衛たちの人生は、いつだって四文屋という楽園が舞台なんです。四文屋で読んでもよし。読み終わってから四文屋に行くもよし。四文屋帰りに読むもよし。 15本の文章はどれも素晴らしく面白いもので選びきれませんが、3つだけ感想を。 スズキナオさんとのコンビでチェアリングを提唱されていたり、フリースタイルな酒の道を邁進されている酒場ライターのパリッコさん。何度か酒の席でご一緒させていただく機会に恵まれ、その自由でほがらかな飲み方に感銘を受けました。巻頭を飾った「ガード下の煮込みライス」は、青春時代を過ごした高円寺の四文屋の話。必ず煮たまごを添えて頼む「もつ煮込み」や、「煮込みライス」など頼んでみたいメニューがたくさん登場して、すぐにでも四文屋へ行きたくなってしまいました。 冬蜂さんの「マッチ・イン・ザ・ライフ」は、マチアプで知り合った女の子と四文屋で飲んだ日々の回想録。セフレがセフレを紹介してくれるっていう謎すぎる展開に目が点。AVの数珠つなぎ企画モノでも見ているようです。酒場のリアルはフィクションを越えていきました。 じぇっきゃさんの「あとがきにかえて」では、荻窪店の記念すべき第1号目のお客さんとして入店した日が描かれています。四文屋ファンの気合の入ったエッセイで、トリを飾るのにふさわしい愛に溢れた〆の一篇です。 [目次] パリッコ「ガード下の煮込みライス」 武塙麻衣子「お正月に四文屋で話したこと」 むま「四文屋の二人のこと」 西川タイジ「琥珀色」 しらい弁当「四文屋日記」 武内庶民「There is 四文屋 That Never Goes Out」 ヤナイユキコ「ゴールデンタイム」 はせおやさい「四文屋、いつもありがとうの話」 武田俊「梅割り越しに見ていた」 木山映「ウーロン茶で過ごす四文屋」 神田匠「リズムとテクスチャー」 づま「無題日記~四文屋編~」 冬蜂「マッチ・イン・ザ・ライフ」 春野ほこり「下戸の四文屋」 じぇっきゃ「あとがきにかえて」 [書誌情報] タイトル:文の四文屋 編者:じぇっきゃ 刊行日:2025年5月11日 判型:A5判/ZINE 頁数:108P