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FOG AND SUN Revised Ver. / 牛丸維人
¥3,000
[受注出荷限定商品] 本アイテムは期間限定でご注文を募り、受注した分のみをお届けする予約出荷限定商品です。つきましては受付期間が終了し出版社より在庫が届き次第7月上旬より順次発送いたします。他の通常商品と合わせてご購入いただいた場合は本商品到着後に合わせてご発送いたします。 [受付期間] 2025/6/14(土)~6/30(月) [内容] FOG AND SUN は写真家・デザイン実践者の牛丸維人が映像人類学を学びに移り住んだデンマークでの2年間で撮影された写真による、自身初の写真集。オーフスのアーティストコレクティブに出入りする中で出会った友人や自然豊かな北欧の広大な大地から、コペンハーゲンの美しい街並みやオーフスの自宅まで。撮影者の心情の変化がフレームに投影されていく様を記録した作品となっている。異国の地で始まる人類学研究・写真生活の始まりの不安に満ちた心情から、徐々に友人が増え北欧の季節を楽しむ様まで、内面の緩やかな写り行きが、写真を通して表現されている。 2024年4月に発表した初版、同年8月の第二版とは内容を大きく刷新。過去一年半の時間の中で開催された個展や対話を通して再解釈された2年間の意味を反映し、大胆なレイアウトと手に馴染む製本で発表された改訂版となる。 [著者プロフィール] 牛丸 維人 うしまる・まさと 写真家・民族誌映像作家・デザイン実践者。飛騨高山生まれ。デンマーク・オーフス大学映像人類学修士課程修了(映像人類学修士)。フィリピン北部の視覚障害当事者共同体による社会運動に関する映像人類学的研究プロジェクト『OUR CO-BLIND』のほか、デンマークでの2年間の留学生活を内省的に記録した『FOG AND SUN』など。映像人類学とデザインのアプローチを横断しながら、写真を対話や研究の道具と捉えた研究・制作活動に取り組む。 Photographer, ethnographic filmmaker, and design doer. Born in Hida-Takayama, Japan. Engaged in research-based projects such as OUR CO-BLIND, an ethnographic exploration of social movements led by a community of visually impaired people in the northern Philippines, and FOG AND SUN, a reflective visual ethnography of two years of research life in Denmark. Masato has a Master’s degree in Visual Anthropology from Aarhus University in Denmark. Combining visual anthropology and design methodologies, his work employs photography as a tool for dialogue and multisensory exploration. [書誌情報] タイトル:FOG AND SUN Revised Ver. 著者:牛丸 維人 出版社:STUDIO BOUKEI 刊行日:2025年6月 判型:A5判 頁数:176P
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TEXTURE OF HIGHLAND / 牛丸維人
¥1,000
[受注出荷限定商品] 本アイテムは期間限定でご注文を募り、受注した分のみをお届けする予約出荷限定商品です。つきましては受付期間が終了し出版社より在庫が届き次第7月上旬より順次発送いたします。他の通常商品と合わせてご購入いただいた場合は本商品到着後に合わせてご発送いたします。 [受付期間] 2025/6/14(土)~6/30(月) [内容] "TEXTURE OF HIGHLAND" は、牛丸維人が人類学的フィールドワークのために滞在したフィリピン北部の高原地域(Benguet Province & Mountain Province)で撮影された写真作品。牛丸が映像人類学の研究として関わっていた視覚障害当事者コミュニティではなく、そのフィールドワークの合間に出会った高原地域の雄大な自然や伝統文化、市街地におけるマーケットのカオスなど、高原(Highland)に息づく様々な生の手触り(Texture)を表現したシリーズとなる。 2022年にフィリピン・バギオ、2023年にデンマーク・オーフスで個展が開催された際に発表された写真作品に、本書で初めて公開される作品も多数加えられている。糸ミシン中綴じ。 [著者プロフィール] 牛丸 維人 うしまる・まさと 写真家・民族誌映像作家・デザイン実践者。飛騨高山生まれ。デンマーク・オーフス大学映像人類学修士課程修了(映像人類学修士)。フィリピン北部の視覚障害当事者共同体による社会運動に関する映像人類学的研究プロジェクト『OUR CO-BLIND』のほか、デンマークでの2年間の留学生活を内省的に記録した『FOG AND SUN』など。映像人類学とデザインのアプローチを横断しながら、写真を対話や研究の道具と捉えた研究・制作活動に取り組む。 Photographer, ethnographic filmmaker, and design doer. Born in Hida-Takayama, Japan. Engaged in research-based projects such as OUR CO-BLIND, an ethnographic exploration of social movements led by a community of visually impaired people in the northern Philippines, and FOG AND SUN, a reflective visual ethnography of two years of research life in Denmark. Masato has a Master’s degree in Visual Anthropology from Aarhus University in Denmark. Combining visual anthropology and design methodologies, his work employs photography as a tool for dialogue and multisensory exploration. [書誌情報] タイトル:TEXTURE OF HIGHLAND 著者:牛丸 維人 出版社:STUDIO BOUKEI 刊行日:2024年8月 判型:A5判 頁数:32P
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郷土玩具とお菓子 / 平城さやか
¥1,100
[内容] 本屋さんのZINEを多数出版されているひとり出版社「アトリエ風戸」さんのお手製ZINE。「寿司SUSHI」と同シリーズで、こちらの内容は郷土玩具とお菓子です! 赤青のバイカラー。一見するとリソグラフ印刷のような雰囲気ですが、イラストの描き方でリソグラフ風に演出しているんだそうです!ゴールドの留め具も可愛くて細部まで自家製本へのこだわりが感じられます。 郷土玩具とお菓子をシンプルに描いているのではなく、うまく取り合わせてカップリングの妙を楽しんでいる発想がとても面白いです! たとえば岡山の郷土玩具「吉備津さる」が北海道池田町の銘菓「バナナ饅頭」を持っていたり、車や船に乗っている各地の郷土玩具のページには水面に岐阜市の老舗油問屋 山本佐太郎商店の「あゆピー」が泳いでいて、郷土玩具の水族館をイメージして描かれています。 実際に存在する郷土玩具とお菓子のミックスで、新しい日本のローカルが見えてくるのがとても新鮮。脱帽です! [目次] 赤べこ 高崎だるま 三角だるま・起き上がり小法師 天神 花手箱 みくじ鹿 東北伝統こけし 福助 俵ねずみ 笹野一刀彫ニワトリ 吉備津さる 鯨車・田面船 鯛車・熊野古式大漁舟・松江の蒸気船 鯉乗り童子 [書誌情報] タイトル:郷土玩具とお菓子 著者:平城さやか 出版社:アトリエ風戸 刊行日:不明 判型:A5判/ZINE 頁数:18P
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ragan032 Dr.Illusory / 若生友見
¥1,200
[内容] 数あるraganシリーズのなかで、個人的にいちばん大好きなやつです。この表紙が痛く気に入ってしまい、私は目線が好きなのかもしれないということに気づかせていただきました。ありがとうございます。raganさんには今度ぜひ目線をしている人たち(AV男優とか男性募集ポスターの目線の貴婦人とか)シリーズをつくって欲しいです。お願いします。 かなり人を選ぶ素材なので、好きな人は好き、嫌いな人は嫌いで、もはや説明不要なタイプです。おまけで世界的権威のプロフィールカード(両面2名記載)がランダムについてきます。 [著者メッセージ] "これまでこの連載で紹介してきた私の作品は10年以上前のものが圧倒的に多かったので、今回は比較的新しい作品についてお話しようと思います。 今はあまり見なくなりましたが、昔は雑誌の後ろのほうに「コレを身に付けただけで高額宝くじ当選!異性にモテまくり!神秘のパワーを宿した〇〇ストーン」というような内容のアクセサリーやキーホルダーなどの怪しげな広告が入っていた時代がありました。 そういった広告の一番有名な例は、美女を侍らせた男の札束風呂の画像でしょう。しかし私は少々違う部分に注目していました。"(『ROADSIDERS'weekly』2024年11月20日配信号より) ☟都築響一さんのメルマガ『ROADSIDERS'weekly』で連載中 「デザインの世間体023 あなたの知らない世界的権威の世界(写真・文:若生友見)」 https://roadsiders.com/backnumbers/article.php?a_id=2882 [シリーズ概念] 色眼鏡をはずして、もう一度よく見てみよう。 「これまでの概念を覆す」ような大それたことではありません。今までの経験や生活上の暗黙の了解のせいでよく見えていなかった部分や、たとえ見えていてもあまり意識されることなく数秒後には忘れてしまうような、そんな日常に点在する、ちょっとした違和感や疑問。それらを本の形に落とし込み、反復させ、日常的な意味を剥いでしまうとただの図となり、そこに「物そのもの」が見えてくるはずです。 さて、毎日毎日見ているごく普通の風景は、本当に“普通”の風景なのでしょうか。 選挙ポスター、漫画雑誌の小口、新聞のおくやみ欄、花環、ネオンサインなど、目に見えているのに意識の外にすぐ出てしまうような、グラフィックデザインとして認識されにくい存在へ焦点を当てています。 [著者プロフィール] 若生友見 わこう・ともみ 1986年 宮城県生まれ。東北芸術工科大学 情報デザイン学科 グラフィックデザインコース卒業。東北芸術工科大学大学院 ビジュアルコミュニケーション研究領域 修士課程修了。雑誌編集を経験し現在フリーランス。 都築響一さんのメルマガ『ROADSIDERS'weekly』で紹介されているインタビュー記事が詳しくて面白いのでぜひご覧ください☟ 裸眼の挑戦——若生友見とragan books https://roadsiders.com/backnumbers/article.php?a_id=559 [書誌情報] タイトル:ragan032 Dr.Illusory 著者:若生友見 出版社:raganbooks 刊行日:2023年11月11日 判型:B5変形判(200mm×257mm)/ZINE 頁数:24P 特典:世界的権威のプロフィールカード(両面2名記載)
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ragan030 T-ypography / 若生友見
¥1,100
[内容] 人生における最も多感なお年頃である中学生時代。GLAY、LUNA SEA、L'Arc〜en〜Ciel……ヴィジュアル系バンド全盛期でした。クラスの女子たちもハマっている子がたくさんいました。そしてこんなTシャツもたくさんたくさん見かけました。 90年代真っ盛りでした。 ちょうどルーズソックス全盛期でコギャルブームも同時に襲来しており、教室が華やかだったような気がします。中高生に受けるものの爆発力って本当に凄まじいですよね。デザインにも有無を言わさぬパワーが秘められています。この果てしないパワーで発電できればエコなのにと思わざるを得ません。 [シリーズ概念] 色眼鏡をはずして、もう一度よく見てみよう。 「これまでの概念を覆す」ような大それたことではありません。今までの経験や生活上の暗黙の了解のせいでよく見えていなかった部分や、たとえ見えていてもあまり意識されることなく数秒後には忘れてしまうような、そんな日常に点在する、ちょっとした違和感や疑問。それらを本の形に落とし込み、反復させ、日常的な意味を剥いでしまうとただの図となり、そこに「物そのもの」が見えてくるはずです。 さて、毎日毎日見ているごく普通の風景は、本当に“普通”の風景なのでしょうか。 選挙ポスター、漫画雑誌の小口、新聞のおくやみ欄、花環、ネオンサインなど、目に見えているのに意識の外にすぐ出てしまうような、グラフィックデザインとして認識されにくい存在へ焦点を当てています。 [著者プロフィール] 若生友見 わこう・ともみ 1986年 宮城県生まれ。東北芸術工科大学 情報デザイン学科 グラフィックデザインコース卒業。東北芸術工科大学大学院 ビジュアルコミュニケーション研究領域 修士課程 修了。雑誌編集を経験し現在フリーランス。 都築響一さんのメルマガ『ROADSIDERS'weekly』で紹介されているインタビュー記事が詳しくて面白いのでぜひご覧ください☟ 裸眼の挑戦——若生友見とragan books https://roadsiders.com/backnumbers/article.php?a_id=559 [書誌情報] タイトル:ragan030 T-ypography 著者:若生友見 出版社:raganbooks 刊行日:2021年11月23日 判型:B5変形判(200mm×257mm)/ZINE 頁数:16P 特典:服のタグ風カード
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ragan031 Public Image / 若生友見
¥1,100
[内容] 忘れられた喫茶店の奥に、小さな駅の構内で目をあげたら、古ぼけた理容室の軒先から、知らない町の掲示板で。突然出会ってハッとする色褪せた青写真の数々。 時間の経過により非芸術が芸術化してしまったという作品群です。時間というのは一体何なのでしょう。生きるための"やむにやまれぬ"または"なんとはなしの"人間の営みを、芸術にしたり文化にしたりするのは時間なのかもしれませんね。 完成までに30年を擁した大作などが見られることもあります。 [著者メッセージ] 今回のテーマは色褪せた印刷物です。 私の興味対象は一貫して人工物(とくに工業製品)なのですが、今回扱う「色褪せた印刷物」は自然の力が加わらないと完成しないという点では今までのものと少々毛色が違います。ただし“色褪せた印刷物を放置しておく”という行為は人によるものなので、そういう意味では人為的なものとも言えるのではないでしょうか。(『ROADSIDERS'weekly』2025年04月09日配信号より) ☟都築響一さんのメルマガ『ROADSIDERS'weekly』で連載中 「デザインの世間体037 碧い日焼け跡(写真・文:若生友見)」 https://roadsiders.com/backnumbers/article.php?a_id=3006 今回扱うテーマは、前回のテーマ「色褪せた印刷物」を探しているときにいくつか見つけた副産物のようなものです。 まだ名前はついていないと思われますが、全国的に存在し、多くの人が目にしたことがありながら、それでいてほとんど(まったく)気に止められないものです。(『ROADSIDERS'weekly』2025年04月23日配信号より) ☟都築響一さんのメルマガ『ROADSIDERS'weekly』で連載中 「デザインの世間体038 パブリックな絶景(写真・文:若生友見)」 https://roadsiders.com/backnumbers/article.php?a_id=3022 [シリーズ概念] 色眼鏡をはずして、もう一度よく見てみよう。 「これまでの概念を覆す」ような大それたことではありません。今までの経験や生活上の暗黙の了解のせいでよく見えていなかった部分や、たとえ見えていてもあまり意識されることなく数秒後には忘れてしまうような、そんな日常に点在する、ちょっとした違和感や疑問。それらを本の形に落とし込み、反復させ、日常的な意味を剥いでしまうとただの図となり、そこに「物そのもの」が見えてくるはずです。 さて、毎日毎日見ているごく普通の風景は、本当に“普通”の風景なのでしょうか。 選挙ポスター、漫画雑誌の小口、新聞のおくやみ欄、花環、ネオンサインなど、目に見えているのに意識の外にすぐ出てしまうような、グラフィックデザインとして認識されにくい存在へ焦点を当てています。 [著者プロフィール] 若生友見 わこう・ともみ 1986年 宮城県生まれ。東北芸術工科大学 情報デザイン学科 グラフィックデザインコース卒業。東北芸術工科大学大学院 ビジュアルコミュニケーション研究領域 修士課程修了。雑誌編集を経験し現在フリーランス。 都築響一さんのメルマガ『ROADSIDERS'weekly』で紹介されているインタビュー記事が詳しくて面白いのでぜひご覧ください☟ 裸眼の挑戦——若生友見とragan books https://roadsiders.com/backnumbers/article.php?a_id=559 [書誌情報] タイトル:ragan031 Public Image 著者:若生友見 出版社:raganbooks 刊行日:2023年11月11日 判型:B5変形判(200mm×257mm)/ZINE 頁数:20P 特典:写真ステッカー
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ragan001 Disastered Boys / 若生友見
¥1,100
[内容] 昭和30年代。交通事故での死傷者が、日清戦争での戦死者数を超えてしまう勢いで増加し、これはもはや「交通戦争」だと叫ばれました。日本での交通事故死は1970年にピークに達した後に減少しますが、80年代にはまたまた増加し、「第二次交通戦争」とも呼ばれる状況となったのです。 交通戦争のない平和な世界への祈りが希求され、路上の看板に願いが託されるようになったのです。交通安全看板には、当時から貼り続けられているようなオールドスクールなものもあって、見つけた時の喜びは何物にも代えがたいですよね。街歩きの愉しみのひとつとなっています。 そんな交通事故や電線感電(これも奥深い世界)などの街角トラブルに遭う少年少女たちの図案は、可愛くもあり不吉でもあり……。『本当は怖いグリム童話』のような、あっけらかんとした不気味な世界が立ち込めています。 [著者メッセージ] ぼんやりしていて忘れていたのですが、2025年2月でraganシリーズは15周年を迎えました。 当初から長く続けようと考えていたプロジェクトではありますが、ブレイク(?)することもバズることすらなくても地味~に続けてこれたのは、ひとえにおもしろがってくれたみなさまのおかげです。どうもありがとうございます! というわけで今回はraganシリーズのNo.001にあたる作品をご紹介します。(『ROADSIDERS'weekly』2025年03月12日配信号より) ☟都築響一さんのメルマガ『ROADSIDERS'weekly』で連載中 「デザインの世間体035 災難ミーツボーイアンドガール(写真・文:若生友見)」 https://roadsiders.com/backnumbers/article.php?a_id=2978 [シリーズ概念] 色眼鏡をはずして、もう一度よく見てみよう。 「これまでの概念を覆す」ような大それたことではありません。今までの経験や生活上の暗黙の了解のせいでよく見えていなかった部分や、たとえ見えていてもあまり意識されることなく数秒後には忘れてしまうような、そんな日常に点在する、ちょっとした違和感や疑問。それらを本の形に落とし込み、反復させ、日常的な意味を剥いでしまうとただの図となり、そこに「物そのもの」が見えてくるはずです。 さて、毎日毎日見ているごく普通の風景は、本当に“普通”の風景なのでしょうか。 選挙ポスター、漫画雑誌の小口、新聞のおくやみ欄、花環、ネオンサインなど、目に見えているのに意識の外にすぐ出てしまうような、グラフィックデザインとして認識されにくい存在へ焦点を当てています。 [著者プロフィール] 若生友見 わこう・ともみ 1986年 宮城県生まれ。東北芸術工科大学 情報デザイン学科 グラフィックデザインコース卒業。東北芸術工科大学大学院 ビジュアルコミュニケーション研究領域 修士課程修了。雑誌編集を経験し現在フリーランス。 都築響一さんのメルマガ『ROADSIDERS'weekly』で紹介されているインタビュー記事が詳しくて面白いのでぜひご覧ください☟ 裸眼の挑戦——若生友見とragan books https://roadsiders.com/backnumbers/article.php?a_id=559 [書誌情報] タイトル:ragan001 Disastered Boys 著者:若生友見 出版社:raganbooks 刊行日:2010年7月30日 判型:B5変形判(200mm×257mm)/ZINE 頁数:20P
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ragan034 Grass of Water / 若生友見
¥1,100
[内容] ある種の狂気すら感じるraganbooksシリーズのなかでは、ポップで可愛らしい本作。熱帯魚なんかが泳いでいる水槽の下に、カラフルに揺れている水中の植物たちの写真集かと思っていると…… 人工水草というアクアリウム商品で、盆栽を嗜まれていました……‼ アクアリウム界の主役はもちろん熱帯魚やらカエルやらの美しい生き物たちですが、人工水草というモブ(=脇役/引き立て役)を主役に据えた素晴らしいお手並みです。 [著者メッセージ] 今回はPABF2024に合わせて制作した最新作をご紹介します。 私は水族館が好きです。展示されている生き物にも興味があるのですが、水槽内の装飾に趣向を凝らしている場合が多く見逃せません。 水族館の凝った水槽というと、カラフルなライトで魚やクラゲを照らす演出はどこの水族館でもよく見られるようになりました。そういった演出に対しては、水槽の中の生き物たちに負担がかかってなければいいなあ……と思うのみで、あまり興味はありません(そういうものを好む人間のほうに興味はあります)。(『ROADSIDERS'weekly』2024年12月18日配信号より) ☟都築響一さんのメルマガ『ROADSIDERS'weekly』で連載中 「デザインの世間体027 アクアの花道、ネオン節(写真・文:若生友見)」 https://roadsiders.com/backnumbers/article.php?a_id=2911 [シリーズ概念] 色眼鏡をはずして、もう一度よく見てみよう。 「これまでの概念を覆す」ような大それたことではありません。今までの経験や生活上の暗黙の了解のせいでよく見えていなかった部分や、たとえ見えていてもあまり意識されることなく数秒後には忘れてしまうような、そんな日常に点在する、ちょっとした違和感や疑問。それらを本の形に落とし込み、反復させ、日常的な意味を剥いでしまうとただの図となり、そこに「物そのもの」が見えてくるはずです。 さて、毎日毎日見ているごく普通の風景は、本当に“普通”の風景なのでしょうか。 選挙ポスター、漫画雑誌の小口、新聞のおくやみ欄、花環、ネオンサインなど、目に見えているのに意識の外にすぐ出てしまうような、グラフィックデザインとして認識されにくい存在へ焦点を当てています。 [著者プロフィール] 若生友見 わこう・ともみ 1986年 宮城県生まれ。東北芸術工科大学 情報デザイン学科 グラフィックデザインコース卒業。東北芸術工科大学大学院 ビジュアルコミュニケーション研究領域 修士課程修了。雑誌編集を経験し現在フリーランス。 都築響一さんのメルマガ『ROADSIDERS'weekly』で紹介されているインタビュー記事が詳しくて面白いのでぜひご覧ください☟ 裸眼の挑戦——若生友見とragan books https://roadsiders.com/backnumbers/article.php?a_id=559 [書誌情報] タイトル:ragan034 Grass of Water 著者:若生友見 出版社:raganbooks 刊行日:2024年11月30日 判型:B5変形判(200mm×257mm)/ZINE 頁数:16P
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ragan019 Glassland On The Table / 若生友見
¥1,100
[内容] やはり緑というものには、心を癒されますね。「目が疲れたら遠くの緑を見ろ」だなんて申しますが、たまにはこうして近くの緑をじ~っと見てみるのもよろしいものです。 はい。というわけで、お寿司やお弁当のパックに入っている人工の笹です。「バラン」という名前のあなたたちが一堂に会しているのを見たのは始めてだったので、ちょっとドキドキしてしまいましたよ。 [著者メッセージ] "昔からあるものだけれど、ここ10年くらいで広く名前が認知されたもののひとつに「(人造)バラン」があると思います。 プラスチック製ならではの軽薄なたたずまいとビビッドなカラー、用途が醸し出す味わいのせいか、ポップな図案として扱われることも。 由来を調べてみると、バランは元々、ハラン(葉蘭)という植物の葉を飾り切りにしたものでした。ハランには殺菌効果があるため、お弁当などの仕切りに使われるようになったそうです。"(『ROADSIDERS'weekly』2024年07月24日 配信号より) ☟都築響一さんのメルマガ『ROADSIDERS'weekly』で連載中 「デザインの世間体008」草迷宮 (写真・文:若生友見) https://roadsiders.com/backnumbers/article.php?a_id=2775 [シリーズ概念] 色眼鏡をはずして、もう一度よく見てみよう。 「これまでの概念を覆す」ような大それたことではありません。今までの経験や生活上の暗黙の了解のせいでよく見えていなかった部分や、たとえ見えていてもあまり意識されることなく数秒後には忘れてしまうような、そんな日常に点在する、ちょっとした違和感や疑問。それらを本の形に落とし込み、反復させ、日常的な意味を剥いでしまうとただの図となり、そこに「物そのもの」が見えてくるはずです。 さて、毎日毎日見ているごく普通の風景は、本当に“普通”の風景なのでしょうか。 選挙ポスター、漫画雑誌の小口、新聞のおくやみ欄、花環、ネオンサインなど、目に見えているのに意識の外にすぐ出てしまうような、グラフィックデザインとして認識されにくい存在へ焦点を当てています。 [著者プロフィール] 若生友見 わこう・ともみ 1986年 宮城県生まれ。東北芸術工科大学 情報デザイン学科 グラフィックデザインコース卒業。東北芸術工科大学大学院 ビジュアルコミュニケーション研究領域 修士課程 修了。雑誌編集を経験し現在フリーランス。 都築響一さんのメルマガ『ROADSIDERS'weekly』で紹介されているインタビュー記事が詳しくて面白いのでぜひご覧ください☟ 裸眼の挑戦——若生友見とragan books https://roadsiders.com/backnumbers/article.php?a_id=559 [書誌情報] タイトル:ragan019 Glassland On The Table 著者:若生友見 出版社:raganbooks 刊行日:2014年9月19日 判型:B5変形判(200mm×257mm)/ZINE 頁数:16P
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ragan020 Japanise / 若生友見
¥1,100
[内容] 漆器の工芸品でしょうか。日本の伝統工芸が誇る雅やかな装いですね。 そんな風に"空目"してしまいませんでしたか? でもよくよく見るとなんだか親近感が湧いてきます。 そうなんです。ごはんをつくっている暇もない多忙な現代人の強力な助っ人、近所のスーパーのお惣菜コーナーなどでよく見かけるプラスチックのお皿です。 嗚呼。なんでこんなに無駄に豪華なんでしょう。きっと1皿500円ぐらいで、値引きシールすら貼られているかもしれません。それなのに圧巻の美。 いやはや日本の伝統工芸の底力を感じました。 [著者メッセージ] 私は2009年度の大学の卒業制作から「ragan」シリーズとして、1冊につき1つのテーマで本の形態の作品を作っています。現在30作を超えているのですが、自分も気に入っているし周囲からのウケもいい「名作」というものがたまに誕生するものです。その1つが2014年制作、No.020のjapanaiseです。(『ROADSIDERS'weekly』2024年06月05日配信号より) ☟都築響一さんのメルマガ『ROADSIDERS'weekly』で無料公開中 「新連載!デザインの世間体 (写真・文:若生友見)」 https://roadsiders.com/backnumbers/article.php?a_id=2726 [シリーズ概念] 色眼鏡をはずして、もう一度よく見てみよう。 「これまでの概念を覆す」ような大それたことではありません。今までの経験や生活上の暗黙の了解のせいでよく見えていなかった部分や、たとえ見えていてもあまり意識されることなく数秒後には忘れてしまうような、そんな日常に点在する、ちょっとした違和感や疑問。それらを本の形に落とし込み、反復させ、日常的な意味を剥いでしまうとただの図となり、そこに「物そのもの」が見えてくるはずです。 さて、毎日毎日見ているごく普通の風景は、本当に“普通”の風景なのでしょうか。 選挙ポスター、漫画雑誌の小口、新聞のおくやみ欄、花環、ネオンサインなど、目に見えているのに意識の外にすぐ出てしまうような、グラフィックデザインとして認識されにくい存在へ焦点を当てています。 [著者プロフィール] 若生友見 わこう・ともみ 1986年 宮城県生まれ。東北芸術工科大学 情報デザイン学科 グラフィックデザインコース卒業。東北芸術工科大学大学院 ビジュアルコミュニケーション研究領域 修士課程 修了。雑誌編集を経験し現在フリーランス。 都築響一さんのメルマガ『ROADSIDERS'weekly』で紹介されているインタビュー記事が詳しくて面白いのでぜひご覧ください☟ 「裸眼の挑戦——若生友見とragan books」 https://roadsiders.com/backnumbers/article.php?a_id=559 [書誌情報] タイトル:ragan020 Japanise 著者:若生友見 出版社:raganbooks 刊行日:2014年9月19日 判型:B5変形判(200mm×257mm)/ZINE 頁数:16P 特典:割り箸
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装幀TOWN ZINEが住む家と街 / 古書自由
¥2,200
[内容] ミニチュアの本屋のなかに、巨大なZINEが棲みついているように見えます。まるで地縛霊のようなZINE。幻覚のような本屋。明け方の夢に出て来そうな不思議な味わいの装幀TOWNが広がっています。 面白いのは、実在の店舗や映画に出て来る店舗をモデルにしているところで、本屋もあるしコインランドリーや屋台などの非本屋もあります。静岡の書肆ハニカム堂、高円寺のアムレテロン、商店街アーチが乗った立石界隈、『ねじ式』の眼科、はっぴいえんどのアルバム通称『ゆでめん』モデルの風間商店などなど。 「町中華のラーメン店が閉店後、居抜きで喫茶店の営業を始めた設定の空想の店」まで飛び出してきます。"制作者が持つマッドなスピリットを表現"しています。 「紙ではない本やブックカバーを作っている。電子書籍の話ではなく、物理的に紙でない本の話だ。そういったものは、もしかしたら本ではないのかもしれないが、それでも本なのだと私は思っている」(まえがきより) 著者は少部数のZINEを制作しているうちに着想したという「装幀としての建築」=「ZINEが住む建物」をつくってしまいました。 [書誌情報] タイトル:装幀TOWN ZINEが住む家と街 制作:ツチノコ珈琲 発行者:萩田洋文 出版社:古書自由 刊行日:2023年11月18日 判型:148cm×148cm/ZINE 頁数:24P
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八画文化会館叢書vol.07 矛盾不純 八画文化会館OFFICIAL FAN BOOK / 石川春菜・小磯竜也
¥1,100
[内容] 2010年5月に活動を開始した八画文化会館が6年目の、まったく節目の年ではない時期に出版した恥ずかしいファンブックです。 編集部の取材記録の中から厳選して、路上からはみ出しているSEX、ニセモノ、交通安全の写真を中心に構成したアートブックを小磯竜也の斬新なアートワークスでお届けします。 作文につきましては、編集長の石川が矛盾や不純を抱えながら本をつくってきた制作の裏側について書きました。 [目次] 第1章 AVメーカー事務所の片隅から 新宿のはずれ、大久保の雑居ビルにて 気鋭のイラストレーター小磯竜也との出会い 自由の矛盾と金儲けの不純 第2章 28歳、私「あっち側」へ行ってきます 酒井竜次の4年ごとに負けるストーリー ジュンク堂新宿店「ふるさとの棚」の無責任編集 『愛知県漂流』に揺さぶられて 赤信号を渡って『八画文化会館』に向かう 第3章 私の答えはただひとつ、続けること。 「ない」ものを数えて「ある」ものまで失くす毎日 とにかく続けること 解説 山内哲也 [書誌情報] タイトル:八画文化会館叢書vol.07 矛盾不純 八画文化会館OFFICIAL FAN BOOK 著者:石川春菜・小磯竜也 出版社:八画出版部 刊行日:2016年8月 判型:A5判 頁数:32P
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八画文化会館叢書vol.08 MYSTERY RUINS ふしぎな廃人形の世界 / ポンチハンター
¥1,100
[内容] ようこそ謎と怪奇の廃人形ショウへ―― 廃墟や路上で朽ちた人形には、現役スポットの人形にはないユーモラスで不思議な味わいが宿ることがある。ポンチハンター氏が切り取る廃墟の世界は、経年劣化や、人為的なイタズラ、自然による変化で意図しないユーモアが出現したときに冴えわたる。 ヒザカックンされたときのような、なんともいえない脱力感に満ちたシュールな空間。何度見ても笑ってしまう、生きたことはないはずの人形たちのふるまい。人間よりも人間味あふれる廃人形たちに、魅惑の世界へと誘われる。 そこには人間的なユーモアと、ちょっとしたお色気と毒が混ざり合っている。 廃墟を美しいだけの芸術的な被写体としてではなく、煽り立てるだけの心霊スポットでもなく、産業遺産として保護対象に変えてしまうのでもない。既存の態度とは一線を画した独自の廃墟へのまなざしと楽しみ方がある――。 [目次] 謎と怪奇の廃人形ショウ/倒れゆく廃人形たち/ふしぎな廃人形があの世とこの世を繋ぐ/闇に浮かぶ生首がきみを襲う/顔のないロボットの反乱/逃げまどう人形たちの足音が聞こえてくる/廃墟に隠されたタブー 廃人形セレクション30 著者インタビュー「ふしぎな廃人形と出会う」 解説 小嶋独観 [執筆者] 廃墟&珍スポ愛好家。小さい頃から廃墟や珍スポが好きという変わった子どもだったので、高校時代にバイクの免許を取ると当然のように廃墟&珍スポ巡りを始める。その後、四輪の免許を取得し活動範囲を拡大。インターネットで情報を集めやすくなったことも後押しして、今では日本全国の廃墟&珍スポを訪ね歩いている。1989年の大滝ランド訪問で廃墟の人形の魅力に開眼。廃墟に残る人形情報の収集に余念がない毎日を送っている。 「ポンチハンター2.0」 http://punchhunter2.exblog.jp [書誌情報] タイトル:八画文化会館叢書vol.08 MYSTERY RUINS ふしぎな廃人形の世界 編者:ポンチハンター 出版社:八画出版部 刊行日:2019年2月 判型:A5判 頁数:32P
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【サイン&ポストカード付】僕のちっぽけな人生を誰にも渡さないんだ / 中村一般
¥1,980
[内容] 「本を作る時、これを自分の遺書代わりにしようと思いながら作っています。日常生活において、いつも終わりを感じています。自分の見ている風景が未来まで残らないだろうなという諦めの気持ちと、こんなにいいものが黙って消えていくのは、消えていくからこそ儚くて美しいと思うのですが、やっぱりもったいないなという気持ちと、せっかく自分には絵という手段があるのだから、いずれ火葬されてなくなることが確定している自身の手を使い、描き残したいなと思いました。」(あとがきより) 2019年から2020年。時はコロナ禍。ほぼ毎日描いていたという日記漫画やイラストを選んだものを、著者が自費出版したものです。 ストーリーのために、はしょられがちな舞台装置としての町並みが、むしろメインに据えられて圧倒的な存在感を放っています。 路地裏の配管、民家の軒先に増殖したサボテン、放置バイクに絡みつく生き物のような雑草、探偵ポスター、頭上で絡まる電線。 どこの町角にも確かに存在していて、それぞれの町によって個性もあるものなのに、注目されることの少ない都市の構造物。 そんな町を構成する「町そのもの」にスポットライトを当てた、路上系漫画作品です。無言のモノたちに話しかけられたような、不思議な読後感に浸ってしまいます。 ※本書は絶版となった自費出版バージョンです。新装版がシカク出版より発売されています。 [書誌情報] タイトル:僕のちっぽけな人生を誰にも渡さないんだ 著者:中村一般(中村雅奈) 刊行日:2021年4月29日 判型:A5版/ZINE 頁数:116P 特典:著者直筆サイン&画集発売記念個展@タコシェのポストカード付 [状態] 状態は良好です。画像でご確認下さい。中身に書きこみや角折などはありません。
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Fastener / 若気ノイタリー
¥500
[内容] 若気ノイタリーさんとおだしさんによるmoetionが発行している服飾系同人誌『WHITE SHIRT PEDIA』『Tee辞苑』に続く第3弾が、本書『Fastener』です。 みんな知ってるけど案外知らないファスナーについて、事細かに説明してくれるZINE。1891年まで遡ってファスナーの歴史がつまびらかにされたかと思うと、ファスナーメーカー名鑑では13種類のメーカーが徹底紹介されます。 ファスナー好きが見たら失神しそうな、マニアックな内容です! 私はというと、YKK以外のファスナーメーカーを知らなかったので「こんなにたくさんファスナーメーカーってあるの⁉」と目からウロコをぼとぼと落としました。 表紙や細かい企画ページからも、雑誌愛が滲み出しているナイスZINE! [書誌情報] タイトル:Fastener 著者:若気ノイタリー 出版社:moetion 刊行日:2013年8月18日 判型:B5版/ZINE 頁数:26P [状態] 若干表紙が反ってるような気もしますが状態は普通です。中身に書きこみや角折などはありません。
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【サイン付】ソースはあきた / 松田光市
¥2,300
[内容] 中野ブロードウェイの魔窟〈タコシェ〉で思わずジャケ買いしてしまったインパクト最強のイラスト画集ZINE。 佐伯俊男や蛭子能収ら、ガロ系作家へのリスペクトのうかがえる、タコシェで買うのに相応しい逸品! キッチュでグロテスク。好きな人にとってはごはん何杯も食べられる大好物!嫌いな人にとっては最低な悪夢!(好きな人にとっても悪夢みたいですけどね……!) 特殊系が好きな人に刺さる風合い。ポップな色の洪水のなかに、現代社会の風刺も見え隠れする社会派な一面も。脳髄が破壊される一冊です。 2024年7月に青林工藝舎から新作の『運命』が発売されました。 [書誌情報] タイトル:ソースはあきた 著者:松田光市 刊行日:2022年11月27日 判型:A5版/ZINE 頁数:24P [状態] 状態は良好です。中身に書きこみや角折などはありません。 [特典] サイン付き(奥付部分)です。
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光る女 / 横尾忠則
¥1,000
[内容] 地方・小出版流通センターという取次店の倉庫で眠っていたデッドストックを掘って来ました。 1979(昭和54)年刊行の絶版書籍です。新刊サイクルは年々早くなり、1年で絶版なんてこともある昨今、45年前に発行された流通本が残っているという、まさに本の化石を掘るような貴重な体験でした。 隙間なく並んだ倉庫の棚には日本各地の本が堆積していて、古い紙の匂いが漂っていました。いかにもこれから物語が始まりそうな本の迷宮のような空間。薄暗い棚の隙間からぼんやりと光っていたのが、この『光る女』です。 グラフィックデザイナー・横尾忠則の処女小説集で、装丁も著者の手によるものです。 本書には「光る女」「音の河」「長い長い順番」という3つの短編小説が収録されています。井上光晴と瀬戸内晴美(寂聴)が帯を書いているのが熱いなと思ったら、井上光晴が横尾忠則に初めて小説を書かせたのだそうです。井上光晴が編集していた雑誌『辺境』の2号(1972年6月刊行)に「長い長い順番」が掲載されたのが最初らしいです。 作風は、独特の影があるシュールレアリスティックな感じ。横尾忠則といえば原色がぶつかり合った奇抜なポスターなど、サイケデリックなイメージがありますが、小説は幽玄でおごそかな雰囲気。淡くて薄暗い感じがします。死の匂いを強く感じました。 生命の躍動感を感じる絵とのギャップが面白いです。電車で隣合った不思議な女との再会、母の面影、夢のお告げ、寺での座禅、幽霊などをモチーフに展開される横尾ワールドに惹き込まれます。 [書誌情報] タイトル:光る女 著者:横尾忠則 出版社:水兵社 刊行日:1979年10月 判型:B6版/上製本 頁数:150P [状態] デッドストックなので経年による日焼け、汚れ、破れがあります。画像でご確認下さい。中身に書きこみや角折などはありません。
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ragan006 alcoholics / 若生友見
¥1,200
SOLD OUT
[内容] 知らない街を歩いていると、きまって迷い込んでしまう歓楽街。その土地の盛り場を散歩することは、旅の醍醐味と言ってもいいかもしれません。 酔っ払いたちの憩いの場・スナックの看板群がぎっちりと林立しているかのようなZINEです。 店内で接客に忙しいママの代わりに、一見客に誘いをかけるスナック看板。どれも可愛くて目移りしてしまいそうです。 [著者メッセージ] 30作を超える私の作品のなかでも、ダントツで売れ行きがいい作品というのがあります。それがこの「alcoholics」です。 飲屋街にある雑居ビルの看板群を撮影し、実際の縦横比に近づけるようにまっすぐ補正をかけ、とにかく画面にぎゅうぎゅう詰めにした作品です。 まあこれだけの作品なのですが、デザイナーやタイポグラフィ好きの方々、あるいはレトロ好きの方などが購入してくださることが多く、私のほかの作品とはちょっと違う需要に応えられているようなのです。(『ROADSIDERS'weekly』2024年11月27日配信号より) ☟都築響一さんのメルマガ『ROADSIDERS'weekly』で連載中 「デザインの世間体024 デジャヴュの街(写真・文:若生友見)」 https://roadsiders.com/backnumbers/article.php?a_id=2888 [シリーズ概念] 色眼鏡をはずして、もう一度よく見てみよう。 「これまでの概念を覆す」ような大それたことではありません。今までの経験や生活上の暗黙の了解のせいでよく見えていなかった部分や、たとえ見えていてもあまり意識されることなく数秒後には忘れてしまうような、そんな日常に点在する、ちょっとした違和感や疑問。それらを本の形に落とし込み、反復させ、日常的な意味を剥いでしまうとただの図となり、そこに「物そのもの」が見えてくるはずです。 さて、毎日毎日見ているごく普通の風景は、本当に“普通”の風景なのでしょうか。 選挙ポスター、漫画雑誌の小口、新聞のおくやみ欄、花環、ネオンサインなど、目に見えているのに意識の外にすぐ出てしまうような、グラフィックデザインとして認識されにくい存在へ焦点を当てています。 [著者プロフィール] 若生友見 わこう・ともみ 1986年 宮城県生まれ。東北芸術工科大学 情報デザイン学科 グラフィックデザインコース卒業。東北芸術工科大学大学院 ビジュアルコミュニケーション研究領域 修士課程修了。雑誌編集を経験し現在フリーランス。 都築響一さんのメルマガ『ROADSIDERS'weekly』で紹介されているインタビュー記事が詳しくて面白いのでぜひご覧ください☟ 裸眼の挑戦——若生友見とragan books https://roadsiders.com/backnumbers/article.php?a_id=559 [書誌情報] タイトル:ragan006 alcoholics 著者:若生友見 出版社:raganbooks 刊行日:2011年7月16日 判型:B5変形判(200mm×257mm)/ZINE 頁数:16P
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ragan024 Native Tongues / 若生友見
¥2,100
SOLD OUT
[内容] 最初に本書を見た時には、団地の写真集だと思ったのです。しかしページをめくるうちに、やけにベランダの写真のアップばかりだなと奇妙に思うようになり、なぜだろうと思ってよくよく眺めていて、やっと「見え」ました。 団地のベランダから伸びている布団の写真集です。 そしてタイトルを見て納得しました。「Native Tongues」直訳すると「地元の舌」とでも呼んだらいいでしょうか。 団地を鑑賞する時に、無意識のうちに脳内レタッチで消してしまう3大要素、布団と電線とフェンス。表紙にはそのすべてが写り込んでいて、だからこそオーソドックスな団地写真とは決定的に違う視点によって切り取られているように感じました。 団地という建築物ではなく、団地で生活するという現象をクローズアップした逸品です。 [著者メッセージ] "この連載の初回でも自己紹介をしましたが、私は大学の卒業制作から「ragan(ラガン)」シリーズという本の形態の作品を作り続けています。今回はその第1作目をご紹介します。 いろいろあって(とくにたいした理由ではないのですが)自費出版としてのナンバリングは24番目になっているものの、卒業制作として作った10作のうち、最初に完成させたのがこの「Native Tongues」でした。"(『ROADSIDERS'weekly』2024年09月11日配信号より) ☟都築響一さんのメルマガ『ROADSIDERS'weekly』で連載中 「デザインの世間体014 公私混合サニーデイ」(写真・文:若生友見) https://roadsiders.com/backnumbers/article.php?a_id=2822 [シリーズ概念] 色眼鏡をはずして、もう一度よく見てみよう。 「これまでの概念を覆す」ような大それたことではありません。今までの経験や生活上の暗黙の了解のせいでよく見えていなかった部分や、たとえ見えていてもあまり意識されることなく数秒後には忘れてしまうような、そんな日常に点在する、ちょっとした違和感や疑問。それらを本の形に落とし込み、反復させ、日常的な意味を剥いでしまうとただの図となり、そこに「物そのもの」が見えてくるはずです。 さて、毎日毎日見ているごく普通の風景は、本当に“普通”の風景なのでしょうか。 選挙ポスター、漫画雑誌の小口、新聞のおくやみ欄、花環、ネオンサインなど、目に見えているのに意識の外にすぐ出てしまうような、グラフィックデザインとして認識されにくい存在へ焦点を当てています。 [著者プロフィール] 若生友見 わこう・ともみ 1986年 宮城県生まれ。東北芸術工科大学 情報デザイン学科 グラフィックデザインコース卒業。東北芸術工科大学大学院 ビジュアルコミュニケーション研究領域 修士課程 修了。雑誌編集を経験し現在フリーランス。 都築響一さんのメルマガ『ROADSIDERS'weekly』で紹介されているインタビュー記事が詳しくて面白いのでぜひご覧ください☟ 裸眼の挑戦——若生友見とragan books https://roadsiders.com/backnumbers/article.php?a_id=559 [書誌情報] タイトル:ragan024 Native Tongues 著者:若生友見 出版社:raganbooks 刊行日:2016年9月16日 判型:B5変形判(200mm×257mm)/ZINE 頁数:38P
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ragan029 Blooming Street / 若生友見
¥1,100
SOLD OUT
[内容] 「肩と肩がぶつかり合うぐらいの人混みでね、そりゃあ景気がよかったもんだよ」商店街の取材をしていた頃に、往時の盛況ぶりを語ってくれた町の人たちの言葉です。その町を代表する駅前のアーケード街などでよく聞かれました。 町の語り草になっている商店街ですが、今ではネットショップや郊外型ショッピングモールなどの隆盛によりシャッター街と化してしまう所も多く、さながら昭和の蜃気楼のような遺構となっています。 すべてが色褪せているマボロシのような風景のなかに、色褪せないプラスチックの煌めきを見つけたときの安堵感。当時の活気をビジュアル化して封じ込めたような花飾りが、風に揺れている光景。 時代を祝福するような花道を飾り立てているのは、どうやら「シダレ」という名前の人工花のようです。商店街は便利なショッピングスポットから、詩情を感じさせる舞台へと姿を変えているのかもしれません。 [著者メッセージ] "商店街。 Wikipediaによると「商店街とは、商店が集まっている地区や、商店が建ち並んでいる通りのことをいう。また、地域の商店主の集まりを指す場合もある。」と、かなりざっくりと定義されています。記事内では渋谷の公園通りやラフォーレ原宿周辺まで商店街の範疇に含まれているようです……ということは銀座も例外ではないでしょう。 でも、心理的に銀座を「商店街」と呼ぶことに抵抗感がある人は多いのではないでしょうか。それなのに「銀座」と名のつく商店街(あるいは飲屋街)は日本各地に無数にあるのはおもしろい事実です。 さて、今回の本題は商店街そのものではなく、商店街にありがちなこれです。"(『ROADSIDERS'weekly』2024年09月04日配信号より) ☟都築響一さんのメルマガ『ROADSIDERS'weekly』で連載中 「デザインの世間体013 狂い咲きショッピングストリート(写真・文:若生友見)」 https://roadsiders.com/backnumbers/article.php?a_id=2812 [シリーズ概念] 色眼鏡をはずして、もう一度よく見てみよう。 「これまでの概念を覆す」ような大それたことではありません。今までの経験や生活上の暗黙の了解のせいでよく見えていなかった部分や、たとえ見えていてもあまり意識されることなく数秒後には忘れてしまうような、そんな日常に点在する、ちょっとした違和感や疑問。それらを本の形に落とし込み、反復させ、日常的な意味を剥いでしまうとただの図となり、そこに「物そのもの」が見えてくるはずです。 さて、毎日毎日見ているごく普通の風景は、本当に“普通”の風景なのでしょうか。 選挙ポスター、漫画雑誌の小口、新聞のおくやみ欄、花環、ネオンサインなど、目に見えているのに意識の外にすぐ出てしまうような、グラフィックデザインとして認識されにくい存在へ焦点を当てています。 [著者プロフィール] 若生友見 わこう・ともみ 1986年 宮城県生まれ。東北芸術工科大学 情報デザイン学科 グラフィックデザインコース卒業。東北芸術工科大学大学院 ビジュアルコミュニケーション研究領域 修士課程修了。雑誌編集を経験し現在フリーランス。 都築響一さんのメルマガ『ROADSIDERS'weekly』で紹介されているインタビュー記事が詳しくて面白いのでぜひご覧ください☟ 裸眼の挑戦——若生友見とragan books https://roadsiders.com/backnumbers/article.php?a_id=559 [書誌情報] タイトル:ragan029 Blooming Street 著者:若生友見 出版社:raganbooks 刊行日:2021年11月23日 判型:B5変形判(200mm×257mm)/ZINE 頁数:@P 特典:シダレ2枚
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Tee辞苑 / 若気ノイタリー
¥700
SOLD OUT
[内容] ゴリゴリにTシャツを深堀りした企画が目白押しのZINEです。商業的なファッション誌の消費を煽るコピーとは対極にあるかのよう。Tシャツマニアの道を究めんとした内容です。 Tシャツの歴史から、辞典、ネックラインとスリーブラインに分けた解説、プリントや繊維への考察、ヘインズやヘルスニットなどの有名な無地Tシャツレビューなど、溢れんばかりのTシャツへの偏愛が語られています。 生地見本付きのテキスタイル紹介コーナーの遊び心にほっこり。 [書誌情報] タイトル:Tee辞苑 著者:若気ノイタリー 出版社:moetion 刊行日:2012年12月31日 判型:B5版/ZINE 頁数:34P [状態] カバーに折れがあります。中身に書きこみや角折などはありません。添付の布が折れている箇所があります。
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オイル・オン・タウンスケープ / 中島晴矢
¥1,000
SOLD OUT
[内容] 作中に登場する固有名詞をあげたくなる作品です。 油絵、サンポップマチヤ、プロレス、ピエール・ボナール、ヒップホップ、ジョイント、ヤサ、Big-A、都営西台アパート、サイファー、シスコ坂、宮下公園、演劇、三島由紀夫、横光利一、有栖川公園、病む街、ショッピングモール、たまプラーザ、田園都市… 著者は1989年神奈川県港北ニュータウン生まれ。現代美術や文筆、ラップなど、領域横断的な活動をインディペンデントに展開されています。音楽のアルバムを聴いているような、流れのいい自伝的エッセイ。油絵のような質感の表紙の手触りが心地いいです。 構成や見出しの雰囲気も素敵です。著者の過去を追体験するように、生まれ育った東京近郊の街が、油絵のように描写されています。巻頭には章立てに沿った町の絵が、油絵でも描写されています。 back in the day。昔々の東京の話。現在の根拠地である町屋、ヤサのあった西台アパート、渋谷のMIYASHITA PARK、市ヶ谷の法政大学、麻布学園、港北ニュータウン、下町、画家だった祖父の元へ回帰する千歳烏山。 東京を転々としていきますが、漂流しているというよりも、それぞれの場所に根差しているという印象を受けました。それは著者が「根拠地を示す」ことを、表現者たるものの前提としているからでしょうか。 "「根拠地」とは、例えば故郷や家庭、性別、あるいは人種など、その人にとって自らの足場になっていると思える要素である。その提示こそが、表現者として出立するにあたっての第一歩だと考える" 読み浸かる愉しみを存分に味わえる本です。 [作者プロフィール] 中島晴矢(なかじま・はるや) 1989年神奈川県生まれ。 法政大学文学部日本文学科卒業、美学校修了。 現代美術、文筆、ラップなど、インディペンデントとして多様な場やヒトと関わりながら領域横断的な活動を展開。主な個展に「東京を鼻から吸って踊れ」(gallery αM)、グループ展に「SURVIBIA!!」(NEWTOWN)、アルバムに「From Insect Cage」(Stag Beat)など。 [書誌情報] タイトル:オイル・オン・タウンスケープ 著者:中島晴矢 出版社:論創社 刊行日:2022年6月17日 判型:B6版/上製本 頁数:240P [状態] カバーの端に経年によるヨレや破れが若干あります。画像でご確認下さい。中身に書きこみや角折などはありません。 [特典] モブ・ノリオによるポストカード状の帯文付き