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[内容]
毎朝、毎晩、見かけるその姿。洗面台の棚に置いてある歯ブラシ。しかし、まったく「見て」いないことに気づかされました。見ないで手に取り、見ないで口に突っ込んでいますね。
習慣というのは、いかに見ずともできること、意識に上らせずにこなせることなのかと。
この歯ブラシの写真集を見て、私はいま自分の家にある歯磨きのフォルムをまったく思い出せないことに愕然としました。白い電動歯ブラシ。それ以外の細部が一切抜け落ちています。
グリップの感じ、山ぎりカットなのかどうか、白以外に挿し色はあるのか。毎日見ているのに、見ていないものの世界は豊潤で、どうしてこんなに美しいものを「見ず」に生活しているのだろうなと思わされます。
[著者メッセージ]
"制作を続けている以上、どうしてもネタはかぶります。念のため作品を作る前にネタかぶりがないかザッと検索してみるのですが、近年はもう「アプローチが違えばかぶってもべつにいい」と開き直っています(アプローチまで近いと、さすがに考え直す必要がありますが……)。今回ご紹介するのは先日の文学フリマ東京40に出した最新作であり、ネタかぶりで一旦ボツにしかけたものの、諦めきれずに復活させた作品です。"(『ROADSIDERS'weekly』2025年05月14日 配信号より)
☟都築響一さんのメルマガ『ROADSIDERS'weekly』で連載中
「デザインの世間体039」ブラッシュアップ! (写真・文:若生友見)
https://roadsiders.com/backnumbers/article.php?a_id=3033
[シリーズ概念]
色眼鏡をはずして、もう一度よく見てみよう。
「これまでの概念を覆す」ような大それたことではありません。今までの経験や生活上の暗黙の了解のせいでよく見えていなかった部分や、たとえ見えていてもあまり意識されることなく数秒後には忘れてしまうような、そんな日常に点在する、ちょっとした違和感や疑問。それらを本の形に落とし込み、反復させ、日常的な意味を剥いでしまうとただの図となり、そこに「物そのもの」が見えてくるはずです。
さて、毎日毎日見ているごく普通の風景は、本当に“普通”の風景なのでしょうか。
選挙ポスター、漫画雑誌の小口、新聞のおくやみ欄、花環、ネオンサインなど、目に見えているのに意識の外にすぐ出てしまうような、グラフィックデザインとして認識されにくい存在へ焦点を当てています。
[著者プロフィール]
若生友見 わこう・ともみ
1986年 宮城県生まれ。東北芸術工科大学 情報デザイン学科 グラフィックデザインコース卒業。東北芸術工科大学大学院 ビジュアルコミュニケーション研究領域 修士課程 修了。雑誌編集を経験し現在フリーランス。
都築響一さんのメルマガ『ROADSIDERS'weekly』で紹介されているインタビュー記事が詳しくて面白いのでぜひご覧ください☟
「裸眼の挑戦——若生友見とragan books」
https://roadsiders.com/backnumbers/article.php?a_id=559
[書誌情報]
タイトル:ragan035 Brush Up
著者:若生友見
出版社:raganbooks
刊行日:2025年5月11日
判型:B5変形判(200mm×257mm)/ZINE
頁数:20P
特典:歯磨き粉
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