-
誰かの思い出の場所を、その人と一緒に歩く散歩がしたい 西新宿・青山 表参道編 / 羽織虫、針山
¥600
[内容] 「誰おも」と呼ばれているシリーズのZINEなのですが、とても面白いです! ゲストに針山さんを迎えた本作は2作品目。「知らない人と思い出の場所を巡る」というコンセプトが面白いんですよねぇ。思い出の土地って、付き合いたてのカップルだったりとか、これから親密になろうとする人同士でするものじゃないですか。それをほぼ初対面同士でやったらどうなるかという、読んでいるこちらがドキドキするようなシチュエーションです。 おふたりは文学フリマで一度出会ったきり。お互いの素性も知らないまま共に「誰おも散歩」に出かけます。巡っている場所は、ごまさんの思い出の地である西新宿と、羽織虫さんの思い出の地である青山 表参道です。 「同い年の二人が過去の不遇な恋愛を成仏させるべく東京の街を歩く」のですが、灯篭流しのような静かな趣のなか、不思議な散歩がつづいていきます。 針山さんの「二十代のわたしたちは、恋の捨て方が、手放し方がわからなかったのだろう」という言葉にぐさぐさきました。四十代になり過去になったからこそ回想できたのかもしれません。 味わい深い1冊です。 [書誌情報] タイトル:誰かの思い出の場所を、その人と一緒に歩く散歩がしたい 西新宿/青山・表参道編 著者:羽織虫、針山 刊行日:2024年5月19日 判型:A5判/ZINE 頁数:34P
-
地元に住んでいるドッペルゲンガー / すずきまゆこ、須田さ紀え、羽織虫
¥600
[内容] 『誰かの思い出の場所を、その人と一緒に歩く散歩がしたい』略して「誰おも」というシリーズのZINEでお馴染みの羽織虫さんワークスです。 本書は「地元を離れた三人が、地元に残っていれば過ごしたであろう架空の一日と、現実に過ごした一日を、連続した二日間として日記にしたもの」です! 日記ZINEは数多あれど、企画が立っているのが印象的ですよね。どちらが本物でどちらがドッペルゲンガーなのか、推測しながら読むのが楽しかったのです。 ドッペル作者の自己紹介がおまけについていて、地元に残ったもう一人の自分の設定が明らかにされています。細かい!とても面白い1冊です! [書誌情報] タイトル:地元に住んでいるドッペルゲンガー 著者:すずきまゆこ、須田さ紀え、羽織虫 刊行日:2025年5月11日 判型:A5判/ZINE 頁数:36P
-
Orphans ー3人の、福生ショートショート・トリップー / 羽織虫
¥200
[内容] 『誰かの思い出の場所を、その人と一緒に歩く散歩がしたい』略して「誰おも」というシリーズのZINEでお馴染みの羽織虫さんワークスです。 3人のZINE友と一緒に福生を旅した、それぞれの旅日記です。 「一緒に過ごしたはずなのに、見ていた景色も、食べたピザの味も、記憶の残り方も、ちょっとずつ違いました。女子2人と、男子1人の、短い旅の記録です。」(巻頭より) 名物ピザ店〈ニコラ〉、ブルーシールアイス、どうしても話題が戻ってしまう「きぬた歯科」の看板、散々迷ったピチカートファイブのBGM、グレート・ピレニーズ(犬)、それぞれの視点で福生の街並みを旅した気分に浸れる1冊です! [書誌情報] タイトル:Orphans ー3人の、福生ショートショート・トリップー 著者:羽織虫、ごま、須田さ紀え 刊行日:2025年10月4日 判型:A5判/ZINE 頁数:12P
-
インドに行って人生が変わらなかった話 / 品場諸友
¥300
[内容] しろくま舎の品場諸友(しなばもろとも)さんによる初ZINEです! インドのゴールデントライアングルと言われる「デリー」「ジャイプール」「アーグラ」の3都市を、2024年GWに4泊5日で周遊した旅日記です。 巻頭に「取り立てて、何のトラブルもない旅ではございましたが」と断り書きがあるのですが、いえいえいえそんなことありませんよ。ビザ申請もややこしそうだし、きっちり腹痛にもなってますし、スリリングに楽しませていただきました! エジプトひとり旅などもされてきたり、突然ボクシングジムの門を叩いてしまう品場さんを通して世界を見る体験は、自由への扉が開いていくようで爽快なんですよね。 世界一甘いお菓子との呼び声高いグラブジャムが意外と甘くなかった件、クルフィというインドアイスの"パーン"味の衝撃的不味さなど、本音トークがおもしろいです! [書誌情報] タイトル:インドに行って人生が変わらなかった話 著者:品場諸友 発行元:しろくま舎 刊行日:2024年6月9日 頁数:14P 判型:A5判/ZINE
-
ボクシングばかりが上手くなる / 品場諸友
¥400
[内容] 『ボクシングばかりが上手くなる』というタイトルと表紙のイラストに一目惚れしていたZINEが入荷しました! "2024年7月。私の体の中では、怒りが燃えたぎっていた。職場の人間関係に問題があり、発散できない負のエネルギーが体内をぐるぐると循環していた。このままじゃ、まずい。エネルギーを放出せねば、そのうち私は大爆発を起こす。そう思った私は、なぜかジムを探しはじめていた。"(「ボクシング、はじめました」より) こうして職場のストレスからの脱却を目指し、ボクシングを始めた品場さん。10年以上ぶりに運動したそうですが、すぐにボクシングにハマっていきます。ストレスに満ちた環境から、思い切って知らない世界に飛び込んでいく初期衝動と、職場以外のコミュニティに溶け込んでいく様子など、読んでいるとどんどん自由になっていくようでとても爽快! [目次] 想像するのは自由である ボクシング、はじめました パンチに緩急をつける 避けてから、反撃をする 強さからくる寛容 体の調子を見る 自分を取り戻せる場所 大人だって褒められたい がっぷり四つで、会話に挑む WBA世界バンタム級タイトルマッチ12回戦 堤聖也 vs 比嘉大吾 ボクシングばかりが上手くなる [書誌情報] タイトル:ボクシングばかりが上手くなる 著者:品場諸友 発行元:しろくま舎 刊行日:2025年3月8日 頁数:22P 判型:A5判/ZINE
-
しらい弁当 広島・姫路旅日記 文学フリマ広島7 / しらい弁当
¥400
[内容] お弁当の献立からはじまる『しらい弁当日記』でお馴染み、しらい弁当さんの旅日記バージョンです! 博多につづき文フリ遠征シリーズ、今回は広島編です!前回の博多でもすごいなぁと思ったのですが、遠征(東京からだから結構な遠距離移動)なのに早朝からの設営ボランティアに参加しているところ。そういうとこなんですよね、しらいさんから発されるパワーの信頼感って。 廿日市〈ホリディ書店〉、網干〈本と酒 鍛冶六〉姫路〈おひさまゆうびん舎〉など書店巡りが楽しそうだし、姫路の名物アーモンドトーストもいいなぁという山陽の旅日記です! [書誌情報] タイトル:しらい弁当 広島・姫路旅日記 文学フリマ広島7 著者:しらい弁当 刊行日:2026年2月8日 頁数:31P 判型:B6判/ZINE
-
【再入荷】しらい弁当高崎旅日記 / しらい弁当
¥200
[内容] お弁当の献立からはじまる『しらい弁当日記』でお馴染み、しらい弁当さんの旅日記バージョンです! おとなの遠足のような近郊への1泊2日の旅。区切りの旅。卒業旅行。行先は群馬の高崎。いい町ですね。REBEL BOOKSで開催されているZINPHONYに参加したり、渋いアーケードを歩いて町の本屋さんへ入ったり、昔ながらの喫茶店でサンドイッチ休憩をしたりと高崎の街並みを満喫する様子が楽しい旅日記です。 [書誌情報] タイトル:しらい弁当高崎旅日記 著者:しらい弁当 刊行日:2024年8月25日 頁数:15P 判型:B6判/ZINE
-
【再入荷】しらい弁当長野善光寺旅 / しらい弁当
¥200
[内容] お弁当の献立からはじまる『しらい弁当日記』でお馴染み、しらい弁当さんの旅日記バージョンです! 『しらい弁当日記』にもよく登場する(やってみたくて気になっている)防災サバイバルキャンプからの2泊3日の長野への旅。朝4時半の目覚めは森の中。翌日からは善光寺の御開帳。 旅先の中華屋で隣り合った地元の人と話したりする旅情、いいなぁ。旅に出たくなります。 [書誌情報] タイトル:しらい弁当長野善光寺旅 著者:しらい弁当 刊行日:2024年6月16日 頁数:15P 判型:B6判/ZINE
-
【再入荷】しらい弁当博多旅日記 文学フリマ福岡10 / しらい弁当
¥300
[内容] お弁当の献立からはじまる『しらい弁当日記』でお馴染み、しらい弁当さんの旅日記バージョンです! 文学フリマ福岡10遠征を兼ねて福岡へ3泊4日の旅へ。サブリミナル効果のようにアゲインする生中の写真に喉が渇きつつも、一気に読んでしまいます! ブックバーひつじがさんや、本のイベント「BOOK MEETS FUKUOKA」など、本尽くしの旅たとても楽しいです。 ZINEをつくって遠征して、それをまたZINEにしてっていう無限楽しいループがいい! [書誌情報] タイトル:しらい弁当博多旅日記 文学フリマ福岡10 著者:しらい弁当 刊行日:2025年10月5日 頁数:19P 判型:B6判/ZINE
-
しらい弁当 しずおか旅日記/しらい弁当
¥300
[内容] 準備も心構えもいらない距離感。東京から静岡へ。3連休を使って2泊3日の小旅行。こういう旅が本当のおとなの贅沢な旅っていうんじゃないかなと思いました。 気合を入れて動きまわったり、せっかくだからと名所旧跡をぐるぐると巡ったり、そこでしか食べられないものを事前によくよく調べたり、しない。静岡に来たのにスタバに入ってしまって、旅先なのになぁと思って目をあげると、富士山。 富士山と見つめ合いながら本を読んだり、本屋に入って1冊買うことを自分に許したり。ビールを飲んでもいいし、アイスだって食べていい。ひとり旅の贅沢時間で心がほぐれる旅のZINEです。 [書誌情報] タイトル:しらい弁当 しずおか旅日記 著者:しらい弁当 刊行日:2024年3月30日 頁数:22P 判型:B6判/ZINE
-
【再入荷】しらい弁当手帖 / しらい弁当
¥500
[内容] 『しらい弁当日記』でお馴染みのしらいさんの絵日記お弁当ZINEです! モノクロなのにお弁当が描きわけられてるのすごい!日常の手作りお弁当にまぎれて「青森の釣り宿のかぼちゃ煮」や「府中にある大東京綜合卸売センターのアジア食材でつくったカレー」などのスペシャルごはんもあるのが楽しいです。 しらい弁当のお弁当は、旬の果物に彩られていつも美味しそう! [書誌情報] タイトル:しらい弁当手帖 著者:しらい弁当 刊行日:2025年3月29日 判型:B6判/文庫 頁数:20P
-
限界会社員カナヘビを追う / 鹿島堂
¥300
[内容] 2023年の春、体調不良から"限界会社員"になってしまった生物好きの著者が、昼休みにカナヘビを追い回した約1ヶ月の記録です。 会社の昼休みに最低限の食事を終えると散歩に出かけ、カナヘビを探しに。カナヘビを追っていたらスズメバチの巣があったり、変なカタチのつぼみを見つけたり、交尾中のカナヘビを発見したりと、これ以上ない素敵な昼休みです。 変温動物って感情が一切ない感じがして、見てると癒されますよね。疲れている時にいいかもしれません、カナヘビを追い回すの。都会でもできるのがいいですね。 爬虫類の好きな方、疲れている方(休めない方)におすすめのZINEです!(私は迷わず買いました!) [書誌情報] タイトル:限界会社員カナヘビを追う 発行元:鹿島堂 刊行日:? 頁数:14P 判型:A7判/ZINE
-
22歳、富山女子の交換日記 / いつき・みお
¥2,000
[内容] 富山出身で地元を舞台に地方女子のリアルを描いた山内マリコさんの『ここは退屈迎えに来て』、上野千鶴子さんとの共著『地方女子たちの選択』、藤井聡子さんの 『どこにでもあるどこかになる前に。〜富山見聞逡巡記〜』など、富山出身の女性作家が描く等身大のエッセイや小説に注目していたのですが、20代の瑞々しい感性で書かれた日記が発売されました。 2025年7月~12月の半年間に渡って書かれた富山女子2人の交換日記ZINEです。 富山で生まれ育ち、富山で働き続けることを選んだ新卒1年目のいつきさん。石川県出身で富山大学に在籍しながら台湾・東京・ノルウェーと色々な土地を体験している最中のみおさんが、日々の生活のこと、富山のこと、地方についての考えなどを綴っていきます。 [書誌情報] タイトル:22歳、富山女子の交換日記 著者:いつき、みお 刊行日:2026年3月 頁数:220P 判型:A6文庫判/ZINE [状態] 新刊ですが裏表紙に若干汚れがあります。その他は新品状態です。
-
桃花日和 / 中村桃子
¥1,200
[内容] 大阪出身のライター・構成作家の中村桃子さんの初のフォトエッセイ集です! noterでもある彼女が「筋トレと顔見世」のつもりで日々書き続けているという日常の断片が集まっています。舞台、演劇、プロレス、酒場、歌、踊と好きなものを追い続けている夢中人ならではの好奇心が文章から垣間見えます。 セルフレジにむかってシャドーボクシングしてるおっさん。「海賊王に俺はなるねん」のクソガキ。地方のバス停のベンチで出会う夏木マリ+10歳のおばちゃん。 普通の生活のなかにあるささやかなユーモアや、町ですれ違う人間の心が反響するようなエッセイたち。 関西弁(どの地方かまではわからなかった)の文章ってリズムが気持ちいいし、ずばっと切っても痛くない優しい言葉だと思うのですが、全編に大阪のキレと温かさが滲んでいるような文章。とても読み心地のよいエッセイです! [書誌情報] タイトル:桃花日和 著者:中村桃子 刊行日:2025年6月30日 頁数:247P 判型:A6文庫判/ZINE
-
【再入荷】チャットGPT対高野秀行 キプロス墓参り篇 / 高野秀行
¥1,300
[内容] め~ちゃ~く~ちゃ~おもしろい!!! 高野秀行ファンのみなさまお待たせしました!2025年11月に開催された「文学フリマ東京41」で、なんと高野秀行さんのブースがあるじゃない!ということで話題になっておりました。そこで販売されていた新作です! 「しかし不思議だ。休暇旅行で有名な観光地へ行くだけなのに、どうして山の中を歩いたり、軍の兵隊に止められたり、トラックをヒッチハイクしたりしてるんだろう。私は自分が辺境好きだと思っていたが、もしかすると、私自身が辺境なのかもしれない。」(本文より) 触れるものみな辺境に変えてしまう、生粋の辺境フェチ高野さんが、チャットGPTに導かれるまま"観光"する様子はどうしたって面白い。 まだ訪れたことのない国でトレッキングをしながら酒を飲みたいだけなのに……。辺境トラブルに巻き込まれ、謎の大冒険が繰り広げられます。第一章のバスに乗れずに彷徨っていたら、謎のムスリム女子を助けることになった話の盛り上がりがすごい!序盤からふっとばしてます。 商業本だとしっかりとテーマに沿って書かれていますが、日記風にテーマが多岐に渡っていたり、惜しげもなく脱線したり、ギリシャフェチだったお父さんへの思慕など個人的な感情がふわっと漂っているのが非商業のZINEらしくてとてもよかったです! [目次] 第一章 キプロス・オデュッセイア 1.南の島へ逃亡しかける 2.ChatGPT対パキスタン人 3.謎のムスリム女子を助ける 第二章 迷走の未承認国家トレッキング 1.私はAIに監視されている!? 2.迷走の未承認国家トレッキング 3.政府観光局vsパキスタン人 4.チャッピーには鳥の声がわかる! 第三章 父の墓参り@エーゲ海 1.ルワンダ人とハイネケンに気をつけろ! 2.ChatGPTに乗せられたらバカ 3.AIと楽しむ“スーパーグルメ” 4.アウェイは続くよ︑どこまでも 5.女神アフロディーテは美しかった [書誌情報] タイトル:チャットGPT対高野秀行 キプロス墓参り篇 著者:高野秀行 刊行日:2025年11月23日 頁数:134P 判型:B6判/ZINE
-
ベトナム1 /汗 / 中村季節
¥1,000
[内容] 『大工日記』(素粒社より2026年1月刊行予定)、『愛の練習』でお馴染みの中村季節さんの待望の新作です!今回も期待をさらに上回ってめちゃくちゃ面白いです!! ベトナム(汗と雪)の2巻で完結です。こちらは1巻目の汗編。 "ベトナムに行ったことはなかった。しかし私は、どこかにいかねばならなかった。コロナ禍のどたばたによって一度は永住を決意したイギリスからの帰国を余儀なくされた私は、ちょっとのつなぎのつもりではじめた東京アルバイト生活にあぐらをかいてもう数年が経過、気づいたら30代も半ばを過ぎていた"(「はじめに」より) きっと誰もが一度は「何者でもない自分を持て余して、あてどなく知らない異国を旅する」ことに憧れを抱いたことがあるのではないでしょうか。それは10代の思春期だったり。20代の青春期だったり。30代~50代のミッドクライシス期だったり。 自分が選んだ人生の選択肢から、ふと脱線したくなったり、日常に疑問を感じてしまったりした時。宙ぶらりんの自分を突き動かす「旅への衝動」に駆られてしまいます。著者はその後『大工日記』に描かれることになる、大工として家を継いで生きる道が決まっていました。新しい人生へ踏み出す前に「ベトナム15日間ひとり旅」へ出かけた時の日記です。 人生のトランジット期間に、同じようにどこかへ行く途中の旅人たちと交流する日々。ベトナムの暑さ。汗。ゲストハウスの喧騒と友情。 旅の中でしか味わえない、あまりにも美しくて一瞬で過ぎ去ってしまう景色が見事に活写されています。旅の本質があぶりだされた名作! [書誌情報] タイトル:ベトナム1 /汗 著者:中村季節 刊行日:2025年11月30日 頁数:91P 判型:A6文庫判/ZINE
-
ベトナム2/雪 / 中村季節
¥1,000
[内容] 『大工日記』(素粒社より2026年1月刊行予定)、『愛の練習』でお馴染みの中村季節さんの待望の新作です!今回も期待をさらに上回ってめちゃくちゃ面白いです!! ベトナム(汗と雪)の2巻の同時刊行です。こちらは2巻目の雪編。 "ベトナムに行ったことはなかった。しかし私は、どこかにいかねばならなかった。コロナ禍のどたばたによって一度は永住を決意したイギリスからの帰国を余儀なくされた私は、ちょっとのつなぎのつもりではじめた東京アルバイト生活にあぐらをかいてもう数年が経過、気づいたら30代も半ばを過ぎていた"(「はじめに」より) 著者はその後『大工日記』に描かれることになる、大工として家を継いで生きる道が決まっていました。新しい人生へ踏み出す前に「ベトナム15日間ひとり旅」へ出かけた時の日記です。 人生のトランジット期間に、同じようにどこかへ行く途中の旅人たちと交流する日々。2巻目の見所は、ゲストハウスで出会った旅仲間たちとバイクでベトナムの町を疾走するシーン! 今夜の宿を決めずに気の向くままに移動したり、よい出会いによって滞在を延長したり、風まかせ。旅という行為自体が、著者をどこかへ連れて行こうとしているような。バイクとともに走り過ぎていくようなドライブ感、最高に気持ちいいです! 読み終わった後に、汗と雪という題名を思い返してみて下さい。汗が雪に変わるような、旅の不思議な結晶作用を感じさせてくれます。汗は白くなって残るけれど、雪は跡形もなく消えてしまう……。旅の高揚と儚さを見事に描き切った名作です! [書誌情報] タイトル:ベトナム2 /雪 著者:中村季節 刊行日:2025年11月30日 頁数:103P 判型:A6文庫判/ZINE
-
【再々入荷】愛の練習 / 中村季節
¥1,000
[内容] 『大工日記』の中村季節さんの、その後の日記ZINEです。 例によって自作のキャッチコピーにやられました! 「まっとうな恋愛経験をもちあわせぬ"私"が人生史上最大級の男前(通称みずなす)と出会いなんとかどうにかしてこの恋を永遠にすべしともがきながら旅をしたり丸太をはこんだりする日記です」 「(私の心叫び)いやいやいや。人生史上最大級の男前のあだ名がなんで「みずなす」なんだよ~。そしてやっぱり丸太運んでるじゃんよ~。恋しながら?ちょっと待ってよ。恋しながら丸太運んでるのかい?」 丸太を運んでいる件に関しては、処女作『大工日記』の方も併せて読んでいただくとして、問題なのは恋愛です。こんなにもトリッキーなシチュエーションの恋愛ドラマ(日記なので実人生です)なのに、恋をしたら誰もが感じるときめきと切なさが全篇に流れていて、胸がいっぱいになりました。 恋にはとんとご無沙汰な、私のような無粋な人間にも恋の瑞々しさを教えてくれました。ありがとう季節&みずなす! 余談ですが、表紙の犬の絵が可愛くて「シャンプーハットですか?」と作者の季節さんに尋ねたら「貴族の服の襟」とのことでした。どうしよう。喰らいました。「自分、いつまでも眠たいことしてたらダメっすよね」って、襟を正したい気持ちになりました。 [書誌情報] タイトル:愛の練習 著者:中村季節 刊行日:2025年4月6日 判型:文庫判/ZINE 頁数:118P
-
【再入荷/素粒社版】大工日記 / 中村季節
¥1,980
[内容] 「イギリスで夢破れ利尻島で昆布を干したりアザラシと交信しながら暮らしていた"私"が家業を継いで大工の見習いをはじめた最初の数ヶ月の記録です。」 とあるイベントで出会い、著者自身によるキャッチコピーに目が釘付けになって夢中で仕入れたオリジナル版の『大工日記』が、ついに素粒社さんより商業本として刊行されることになりました! ドープな大工の現場のこと、家族のこと、恋愛のこと、アウトローであること、日本に馴染めない日本人であること、ひとりの女であること。オリジナル版から大幅に加筆され、大工として生きられる日常のエピソードがもっと読めるようになりました。 男性社会の日本で女性がありのまま生きるのはしんどいですが、時にユーモラスに、時に感情をバーストさせながら生き抜く逞しさに涙しました。弱くてもいい社会になったのかもしれませんが、強いことも美しいと思わせてくれる1冊です! [書誌情報] タイトル:大工日記 著者:中村季節 発行元:素粒社 刊行日:2026年1月22日 判型:B6判/ソフトカバー 頁数:237P
-
夫が脱サラしてシェア型書店やりたいってよ / ふかざわみどり
¥1,000
[内容] 「人生は一度きりなのに、なぜこんなに自分を抑えて生きてしまうんだろう。」 夫が放った一言で「パートと子育てに奮闘する、ごくごく普通のアラサー主婦」の生活が一変! 2024年4月にオープンした東京・祐天寺のシェア型書店〈NoDo_〉の開業記録です。シェア型書店をやりたいと言ったのは夫、それを一番近くで見つめつつ、手伝いつつ、妊娠&出産もして、上の子の送り迎えなどもしながら(!!)サポートしたのは妻。そしてこれを書いているのも妻。という面白い構造の開業記ZINEです! 店主妻のみどりさんのキャラがおもろいので直接お話ししているかのように読んでしまいますし、何よりお店に行きたくなると思いますのでぜひお店にも遊びに行ってみて下さい。 [店舗情報] シェア型書店〈NoDo_〉 https://nodobooks.com/ 〒152-0001 東京都目黒区中央町2-3−8 [書誌情報] タイトル:夫が脱サラしてシェア型書店やりたいってよ 著者:ふかざわみどり 刊行日:2025年1月11日 判型:A5判/ZINE 頁数:52P
-
しらい弁当日記⑦ 生活をするんだよ / しらい弁当
¥1,000
[内容] 毎日のお弁当のメニューから始まる『しらい弁当日記』の第7巻です。 2022年の秋頃から人生の転機を迎え、翌年の秋に引越し。台風のような日々が過ぎ、家も職場も変わって、新たな生活にも馴染んだ頃。 日々のお弁当と読書の記録をベースに、本の活動や、仕事、両親との関係など生活の細部が綴られていきます。 台湾パイナップル、ロティサリーチキン、柿、蠣の炊き込みご飯、豆もやしのナムル、おたふくソースの甘酢あんかけ。生活の軸ってごはんなんだなぁと思いながら、美味しそうなお弁当と食卓を想像して読みました。 エネルギッシュな日々のなかに、すっと忍び寄る不穏さを感じたり。大きな転機のあとの静かな日々のなかに、天国みたいに幸せな時間が差し込んでいたり。凪のなかにある小さな変化の繰り返しが、日記ならではの面白さになっています。 [書誌情報] タイトル:しらい弁当日記 生活をするんだよ 著者:しらい弁当 刊行日:2025年11月23日 判型:B6判/ZINE 頁数:175P
-
【再入荷】しらい弁当日記⑥ 2024年4月~2024年9月 ここになじむ / しらい弁当
¥1,000
[内容] 毎日のお弁当のメニューから始まる『しらい弁当日記』の第6巻です。 2022年の秋頃から人生の転機を迎え、翌年の秋に引越し。台風のような日々が過ぎ、家も職場も変わって、新たな生活が始まります。 脱皮を終えて、新しい環境やそこでの自分自身になじんでいき、まだ亡霊のように現れる過去とが交差するような時期と言えばいいでしょうか。暗い道をふっと抜けたような爽快感があります。 人生の移行期に何が起こるかを理論的に説明してくれる『じぶん時間を生きる TRANSITION』という本がありますが、その詳細なケーススタディの具体例のように感じられました。ミッドクライシスによる3年間の移行期間の日記を、通して読むという体験はとても貴重でした。 現時点ではこちらが最新刊ですが、まだまだ日記は続いていきます。次作を楽しみに待っている日記シリーズです。 [書誌情報] タイトル:しらい弁当日記 2024年4月~2024年9月 ここになじむ 著者:しらい弁当 刊行日:2025年5月 判型:B6判/ZINE 頁数:186P
-
【再入荷】しらい弁当日記⑤ 2023年10月~2024年3月 いつもと同じ朝がくる / しらい弁当
¥1,000
[内容] 毎日のお弁当のメニューから始まる『しらい弁当日記』シリーズの第5巻です。 第3巻の「棚から本が落ちる時」から始まった人生の転機。怒涛の日々が押し寄せてきて、多忙も疲労もストレスもピークに達します。まさに台風。渦中の記録です。 大前研一曰く、人生を変えるには3つしかないと。時間配分・住む場所・付き合う人の3つを変えれば人生は変わるそうです。その中でも強制的に変化をもたらすのは引越しだと思います。転居をすると必然的に他の2つも変わらざるをえないことが多いからです。 そんな人生の大きな変化を巻き起こす、引越し。その前後に起こる、別れと出会い。新しい自分への変わっていく過程では、古い自分が抜け殻のようになっていくという時期があるのだなと、ヒリヒリするような気持ちで読みました。精神と肉体が連動してデフレスパイラルのように下降していく日々。腰が痛くなるのってこういう時期ですよね。 「これまでの自分を敢えて駄目にしていく」ような、自覚的な自分潰しのような期間。人生の移行期間のなかでも、最もしんどい時期だと思われます。ミッドクライシスの渦中にいる方、人生の変化の予兆を感じている30~40代の方にはとくにおすすめしたい1冊です。 [書誌情報] タイトル:しらい弁当日記 2023年10月~2024年3月 いつもと同じ朝がくる 著者:しらい弁当 刊行日:2024年12月 判型:B6判/ZINE 頁数:184P
-
【再入荷】しらい弁当日記④ 2023年3月~2023年9月 きっと忘れちゃうんだろう / しらい弁当
¥1,000
[内容] 毎日のお弁当のメニューから始まる『しらい弁当日記』シリーズの第4巻です。 風雲急を告げた3巻目では、人生のターニングポイントを迎えた著者。節目へと動き出していく変化の日々が綴られていきます。長年住み慣れた家を離れていく心境、ここに長く留まってはいられないというような焦燥感、日記やイベントへの傾倒、職場での人材育成の難しさなど、日記は佳境に入っていきます。 筆がのっていますねぇ。日々を記録することに慣れ、自由に心境吐露ができて、日記を乗りこなしています。 日記は書くことで本人に効能をもたらしますが、他人の日記を読むことにはいったいどんな意義があるのだろうかと思っていました。『しらい弁当日記』を読み続けてきたことで、日記の読み手にも、特有の面白さと効能があることを実感したのはこの巻でした。 日記は、境遇・年齢・性別・生活圏などが異なる多様な書き手のリアルな人生の詳細であり、読み手側の環境もまた一様でないので、その組み合わせにより面白さが増すのだと思います。 違うバックボーンを持って生まれた、もしくは似た境遇を生きている、書き手と読み手の組み合わせによって、作品の意義が変化することが「本来読まれるためのものではない日記を公開すること」の面白さではないでしょうか。 『しらい弁当日記』を、読み手である私は「少し年上の似た境遇の同性によって生きられた未来の記録」として受信しました。共感がベースにあり、未来予想図をもらえたように感じました。他人の日記を読むことの面白さを教えてくれる1冊です。 [書誌情報] タイトル:しらい弁当日記 2023年3月~2023年9月 きっと忘れちゃうんだろう 著者:しらい弁当 刊行日:2024年5月 判型:B6判/ZINE 頁数:172P