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1973年の軟式野球ボール / 萩田洋文
¥990
[内容] ボロボロに風化した軟式野球ボールをフリマーケットで売っている人がいて、それを買った山下陽光さんがいて、それをもらった著者がいて、そこから始まる失われた野球の物語……。 誰かが草むらに忘れた軟式野球ボールと、誰かが切り抜いた1973年の新聞記事の邂逅。 "プレーの外にこぼれ、草むらに忘れられたボール。迷子のボールは、野球を見失ったとも言えるだろう。どこかの、いつかの、誰かの野球。河川敷で犬の散歩をする人が横目に眺める風景としての野球。ジョギングする人が通り過ぎる野球。橋梁を通過する電車の車窓から束の間、少し遠くに見える野球。世界そのもののような野球。草むらに忘れられた軟式野球ボールは、野球から遠く離れて、いつでも野球を俯瞰している。"「失われベースボールを求めて」より引用 [目次] 茂みの中のロストボール 失われベースボールを求めて 1973年の新聞切抜 この野球ではない 野球がない時代があった 世界のどこかで劇的な逆転劇が 野球のヒストリー 歓楽街の奥にある野球 軟式野球ボールは噴水の方へ落ちて行く [書誌情報] タイトル:1973年の軟式野球ボール 著者:萩田洋文 出版社:古書自由 刊行日:2025年7月3日 判型:A6文庫判/箔押カバー装 頁数:50P
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KEEP ON CLIMBING / LC協会
¥880
[内容] 様々に名前を変えて七変化的活動を続けている萩田洋文a.k.a古書自由 ツチノコ珈琲さんによる奇想のZINEシリーズ。めっちゃ面白いです! 今回は謎に包まれた「LC協会」という団体が著者になっているのですが……。「Lazy Climber(レイジークライマー)」直訳すると、「怠惰な登山者」。一体どういう団体なのでしょうか? "私が協会の存在を知ったのはロンドンのセシル・コートの古本屋で手に入れた『世界無精者研究』においてであった。山に登ることなく登山を成し遂げようと創意工夫を凝らす団体だ。1893年5月、登山用の装備を完全に済ませて、麓の登山口に寝転んで山を眺め、パイプをくわえながら想像の中で、彼らが「登頂」をはたした記録が残されている。実はこの協会、現在も存在しており私はその一員だ。本書は協会が訪日した際に試みたいくつかの「登山」の記録だ。ぜひ、どこかの山頂で読んで欲しいものである。"(まえがきより) さあ虚実皮膜の萩田ワールドで、登山バイブスを高めよう! [目次] 世界一を上る 世界一の山は日本に/山登りの作法/山頂の軽食/山に棲む生き物たち/アルプスを越え高尾へ/ポケットに山を忍ばせ 超低山を上る 世界の低山事情/圧倒的な日本の低山群/標高"ゼロ"メートル/浅草で超低山をめぐる/マボロシの三峰山/純喫茶マウンテン ホテルを上る 山に宿泊するためには/登山用具とギター/カレーライスと音楽/山の上ホテル/山の上モンブラン/601号室 ゲームを上る ファミコンの山登り/プレステの山登り/ネトゲの山登り/駄菓子屋ゲームの山登り/すすむ、もどる/10円でプレイ 水平山を上る 水閉山とは何なのか/中野ブロードウェイ/サンモール~中野通り/大久保通り~山手通り/青梅街道~淀橋/成子天神社の富士塚 [書誌情報] タイトル:KEEP ON CLIMBING 著者:LC協会 製作:萩田洋文 出版社:古書自由 刊行日:2022年10月10日 判型:A6判/文庫 頁数:72P
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宇宙喫茶・町田店 / 萩田洋文
¥990
[内容] 「俵万智が詠ったコーラの自動販売機をさがして」東京都町田市を彷徨い歩く、奇想の旅小説ZINEです! 探し物をしに町田へ。なぜか自販機をカスタムするのがやめられない。俵万智と沢田研二のTOKIOで空を飛び。城南信用金庫のショーウィンドウ、トレジャーファクトリー町田店、町田パリオ、町田仲見世商店街。現実世界の町田を彷徨う。虚実皮膜の唯一無二の世界観。 [目次] 古本と中古レコード 1995年某月某日 トーキング・アバウト・福生 あのグルーヴがずっと 俵万智が詠ったコーラの自販機 二本のコーラを飲んだ二人 町田の空飛ぶ宇宙喫茶店 2024年1月1日 2024年1月7日 城南信用金庫のショーウィンドウ トレジャーファクトリー町田店 「言葉にならない」を言葉に 2025年4月26日 町田パリオ 町田仲見世商店街 さがしものは町田にある 2025年5月23日 [書誌情報] タイトル:宇宙喫茶・町田店 著者:萩田洋文 出版社:古書自由 刊行日:2025年7月6日 判型:A6文庫判/ペーパーバック 頁数:60P
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文集ナンバー3工作セット / 萩田洋文
¥880
[内容] 様々に名前を変えて七変化的活動を続けている萩田洋文a.k.a古書自由 ツチノコ珈琲さんによる奇想のZINEシリーズ。こちらは切り離すことで完成する、工作型のZINEという趣向で、読者参加型です。 けっこう切り離すの大変そうです(笑) 私はたいへん不器用なのでそのまま読みました。器用な方は切ってみて下さい。短冊型の一筆箋みたいな縦長のZINE『端末の故障によって露にされた日常、さえも』『鳩アカデミーへの手紙』『紙の画廊』の3冊が生み出されます。 『端末の故障によって露にされた日常、さえも』は、「端末を地面にたたきつける代わりに、M・デュシャンを写経しませんか?」ということで、便器に『噴水(泉)』という題名をつけて展示し、レディメイドという概念を美術界にたたきつけたダダイズムの美術家マルセル・デュシャンの作品名の写経ができるZINEです。 『鳩アカデミーへの手紙』は手紙形式の小説です。 『紙の画廊』には赤線が引かれているのですが、これは著者が1冊1冊手書きで赤ボールペンで描いたそうです。なんでそんなことになっているかというのは、最後のページを読むまでわかりません。 私自身、この解説でいったい何を言ってるんだと思いましたが、かなり正確にお伝えしたつもりです(笑) 奇想の巨匠による風変わりなZINEです。お試しあれ! [書誌情報] タイトル:文集ナンバー3工作セット 制作:Fool & the Gag 発行者:萩田洋文 出版社:五十部上梓会/古書自由 刊行日:2022年3月3日 判型:A5判/ペーパーバック 頁数:60P
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湖畔のサンドイッチ / 萩田洋文
¥1,430
[内容] 様々に名前を変えて七変化的活動を続けている萩田洋文a.k.a古書自由 ツチノコ珈琲さんによる奇想のZINEシリーズ。本作は奇想天外なルポルタージュ小説(?)です。何しろ型破りなので、名づけようのない作品なのです。 失くしたモッズパーカ(ミリタリーコート)の行方を追っているうちに、wikipediaにもgoogleマップにも載っていない幻の湖「空石湖」へと辿り着いた……。この摩訶不思議な物語は湖畔のホテルから幕を開ける。 モッズパーカを探して、栃木県足利市、新宿御苑、大井競馬場フリーマーケット、千駄ヶ谷、上野公園、アメ横を彷徨い歩いていく。通り過ぎていく過去の町、現実の記憶。そこに現れるのは「本空石駅」という、見知らぬ駅だった…… [目次] 眺めのいい客室 もとはと言えばモッズパーカ 事情のないクローゼット 見えないメガネ サンドイッチ公園 時のよどみの古本屋 花火がビートルズ 物語の圏外で 探し物は夏の向こう側に 待ち合わせらしい待ち合わせ 使途不明で意図不明 モッズパーカが陳列されたら秋 私には地図が必要だった 「空石湖」と名付けた 窓際に置いたペットボトルさえも 空石湖レイクホテル 二羽のカラスがネタ合わせ 湖畔のサンドイッチ 路上のシュルレアリスム展 [書誌情報] タイトル:湖畔のサンドイッチ 著者:萩田洋文 出版社:古書自由 刊行日:2024年5月5日 判型:A6文庫版/ソフトカバー 頁数:98P
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MIXTAPE IS LETTER / 萩田洋文
¥990
[内容] 様々に名前を変えて七変化的活動を続けている萩田洋文a.k.a古書自由 ツチノコ珈琲さんによる手製本です。なんとカセットテープ型のZINEです! 1960年代初頭に開発されたコンパクトカセットテープは、80年代初頭にCDが登場してもなお音楽録音で大活躍していました。人々はCDを借りてカセットに録音するとか、今思うと超めんどくさいことを嬉々としてやっていたのです。友達や恋人のために、自分でつくったミックステープを渡すという文化もありましたね。懐かしいです。 しかしレコードやCDとは並走してきたカセットテープですが、デジタル化が進み音楽配信の時代に突入した現在では、実用品としてはほとんど見かけることはなくなってしまいました。 このまま忘れられてしまうのかと思いきや……。時は経ち平成も終わって、すっかり令和。citypopやvaporwaveブームも相俟って、ノスタルジーを込めて振り返れ的にレトロガジェットとして見直されるようになってきました。 そんな昭和時代に大活躍した本物のカセットテープをリサイクルし、ひとつずつ手製で作られたZINEです。そうなんです、カセットテープの形をしたZINEなんですよ。中身はカセットテープではありません。カセットテープがパカッと開くようになっていて、中には蛇腹式に折りたたまれたZINEが入っていて、音楽にまつわる掌編とプレイリストが書かれています。 本体プラスチック部分は色々な色のバージョンがありますので、ガチャ式で何色が届くかお楽しみに! [書誌情報] タイトル:MIXTAPE IS LETTER 著者:萩田洋文 出版社:古書自由 製本:手製本 判型:100mm×63mm/カセットテープ 中身:蛇腹式ZINEが入っています
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やさしいひもの / 川口瞬
¥990
[内容] 風光明媚な港町、神奈川県の真鶴町。地元の案内役として有名な「泊まれる出版社 真鶴出版」さんが発行しているひものZINEです! ひものは「古くて新しいオーガニックフード」。 基本編と応用編からなるひものの食べ方、保存方法、ひものの種類や歴史、生産者へのイタンビューもあって、ひものを見つめ直す1冊。 神奈川県真鶴町の2軒のひもの屋さんで交換できる「ひもの引換券」付きです! *真鶴出版さんの作品はamazonなどのマンモス流通には乗せず、ローカルorインディペンデントな人々により読者のみなさまひとりひとりに手渡すように届けられています* [書誌情報] タイトル:やさしいひもの 著者:川口瞬 出版社:真鶴出版 刊行日:2016年3月30日 判型:A5判/ZINE 頁数:30P 特典:ひもの引換券
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喫茶店のディスクール / オオヤミノル
¥800
[内容] 京都の独立書店である誠光社さんから出版されている、熱い1冊! "「完全アウト」は現状外側で模索している段階で、いつかそれに気がついた時に再出発も改革もすることができると思う。社会の外側で模索って、自分が何かから逃げたり、嫌な何かにならないために自分を客観的に観察しているような状態。僕はその状態を「こっちのジャングル」って呼んでるのね。でも「ギリギリセーフ」でいるために一番簡単な方法は、社会と自分との間にあるルールを拡大解釈することで、その結果としていろいろなことが薄く、軽くなっていくよね。そういう状況のやつらを僕は「あっち側」って言ってんのね。" "「まだ没頭すべき仕事に出会ってないから」真剣に取り組まなくていいんじゃなくて、目の前にあるすべての仕事は損得を超えて没頭すべきことだって決まってるんだよ。" 何を指標としたらいいかわからない、混沌とした現代を生きぬくための金言でできた名著です。時に横っ面をはたかれ、時に温かく励まされます。喫茶店のマスターの話ですが、すべての「個人で生きる」人へ捧げるバイブルです。 [書誌情報] タイトル:喫茶店のディスクール 著者:オオヤミノル 出版社:誠光社 刊行日:2023年2月10日 判型:178mmx130mm/ソフトカバー(フランス装) 頁数:144P [状態] 表紙に珈琲をこぼしてしまいました。すみません。中面に書き込みや角折りなどはありません。
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熊に触れる / 山田健太郎
¥550
[内容] 高校生の頃に、香川に住んでいた著者。東日本大震災が起きたことがきっかけで東北に興味を持つようになり、大学時代に東北を3度訪問します。そんな東北へのひとり旅の最中にマタギの宿に泊まったことがきっかけとなって、移住してマタギになることを心に決めます。 マタギ発祥の地と言われる秋田県阿仁町。「阿仁マタギ」として有名な集落に、著者は2020年に移住しマタギの修行を開始。熊の肉は流通されますが、皮は捨てられてしまうことも多いのだそうです。熊の皮を革製品にする技術も、このまま時代が過ぎてしまえば忘れられていくのではないかという危機感を覚えた著者は、2024年には阿仁を出て事業を始めます。 その顛末が綴られたのが『授かりものでできている』 https://nutsbook.base.shop/items/115878718 そして続編にあたる本書では、実際の熊の解体風景や革製品に加工するまでの工程などが、写真付きでレポートされています。 失われつつあるマタギの豊潤な文化。ぜひご覧ください。 [書誌情報] タイトル:熊に触れる本 著者:山田健太郎 刊行日:2024年9月9日 判型:120mm×120mm/ZINE 頁数:36P
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授かりものでできている / 山田健太郎
¥550
[内容] マタギ発祥の地と言われる秋田県阿仁町。「阿仁マタギ」として有名な集落に、著者は2020年に移住しマタギの修行を開始。熊の肉は流通されますが、皮は捨てられてしまうことも多いのだそうです。熊の皮を革製品にする技術も、このまま時代が過ぎてしまえば忘れられていくのではないかという危機感を覚えた著者は、2024年には阿仁を出て事業を始めます。 ZINEの本編には、熊皮の事業をする日々の出来事や心境が綴られています。 「撃った人が獲ったのではなく、山の神様から授かった。」というマタギの考え方に共鳴したり、自分のやっていることが"良いこと"なのかという迷いなどが率直描かれていて、心を揺さぶられます。 別紙A4両面刷りのプロローグには、なぜマタギに魅せられたのかという出会いの頃の話が描かれていて、併せて読むと、マタギという奥深い文化が放つ吸引力の強さに驚かされます。 高校生の頃に、香川に住んでいた著者。東日本大震災が起きたことがきっかけで東北に興味を持つようになり、大学時代に東北を3度訪問します。そんな東北へのひとり旅の最中にマタギの宿に泊まったことがきっかけとなって、移住してマタギになることを心に決めます。A4用紙1枚のなかに人生の転換期の揺れや決意が閉じ込められた、素晴らしい文章です。 [書誌情報] タイトル:授かりものでできている 著者:山田健太郎 刊行日:2024年5月19日 判型:A6文庫判/ZINE 頁数:72P 特典:A4紙 1枚プロローグ
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さがみっぱら①中央区 / 木藤富士夫
¥3,000
[内容] 「相模原市民のための写真集」と銘打たれスタートした本書は、相模原市中央区(中央・千代田・富士見・相生・星が丘)の町の写真が収録されています。 この作品を手にしたとき、ぞくっとしました。眼を試されているように思えました。 何の変哲もない、普通の町角。2023年の、どこの町にもある平凡な建物。 この写真の力が発揮されるのはきっと10年後、20年後、いやいや100年後かもしれません。ここに映っているものすべてが、かけがえのないものだったんだと気づくでしょう。 この写真集から、あなたは何を「見る」ことができるでしょうか。 木藤富士夫さんは、屋上遊園や公園遊具を撮りつづけてきた写真家です。 [書誌情報] タイトル:さがみっぱら①中央区 著者:木藤富士夫 刊行日:2023年8月 判型:B5判/ZINE 頁数:176P [状態] 良好です。中面にも書き込みなどはありません。
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名古屋渋ビル手帖 ビルと喫茶店特集号 /名古屋渋ビル研究会
¥450
[内容] 名古屋渋ビル研究会さんによるZINE「名古屋渋ビル手帖」のビルと喫茶店の特集号です。 今は失き渋ビル内にレトロフューチャーな内装が広がる名古屋の老舗〈タムラ〉、名古屋にある新潟〈喫茶新潟〉、角ビルの〈シューカドー〉、宝石のようなお菓子が美味しい〈ボンボン〉などなど、名古屋のビル喫茶が目白押し。 喫茶天国名古屋ならではの特集で、読み応えがあります。誌面のデザインも可愛いです。 [書誌情報] タイトル:名古屋渋ビル手帖 ビルと喫茶店特集号 著者:寺嶋梨里、謡口志保 出版社:名古屋渋ビル研究会 刊行日:2017年11月1日 判型:B6判/ZINE 頁数:22P [状態] 良好です。中身に書きこみや角折れなどはありません。
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スピニー①
¥1,000
[内容] 富山の日常を旅するガイドブック「スピニー」の創刊号です。現在④まで出ていますが、こちらの号は絶版のようです。 駅前15分の徒歩圏内。宝探し感覚で、クラシックなビルや、地元で愛される喫茶店、街角のパン屋さんなどを巡る特集がいいです! 巻末の「白いおかし」特集も、出色。山や川などの自然が身近にあり、四季の訪れが感じられる地元ならではの情景をモチーフにした和菓子で、しみじみと素朴な美しさが光っています。お土産に買いたくなるものばかり。 富山といえば忘れてならないのは「薬」。1955年に発売以来、長く愛されているロングセラー薬用入浴剤の「パパヤ桃源」も登場します。 地元を愛することができるようになった人のことを、おとなと呼ぶのかもしれません。 [目次] 駅前、徒歩15分のとやま案内 富山電気ビルディング/メルカード/パンドール メイドインとやま1「パパヤ桃源」 COLUMN「こんぶのはなし」 白いおかし 島川あめ店 さくらあめ/月世界本舗 月世界/大野屋 とこなつ/富山不破福寿堂 鹿の子餅/五郎丸屋 薄氷 [書誌情報] タイトル:スピニー① 編集:居場梓、高井友紀子 刊行日:2017年6月 判型:B6判/ZINE 頁数:51P [状態] 良好です。中身に書きこみ、角折りなどありません。
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淡路島マドラ 創刊号 特集 レトロな一服/ アドタイム株式会社
¥550
[内容] 淡路島の地元情報誌「dan」の編集部からリリースされているZINEです! 創刊号の特集は「レトロな一服」ということで、〈喫茶ACB〉、〈純喫茶ユース〉、〈喫茶モカ〉などなど淡路島で昔からずっとやってる喫茶店を中心に丁寧に取材されています。「この喫茶店を一目見て、味わってみたい!」という想いが募ってしまい、淡路島に行きたくなるお店がたくさん紹介されています。 惜しまれつつも2000年に閉館してしまった〈兼高かおる旅の資料館〉の記事もあって貴重ですし、〈扇湯〉という昭和が真空パックされたような銭湯もいいなぁ。 はい。このZINEを読んで、私はもう淡路島に行きたくなっています(笑) 今ですね、この紹介文を書きながら、居ても立っても居られず淡路島の地図上に行きたいところをマッピングしてしまいました。車じゃないと移動できないという先入観があったので、今まで行ったことがなかったのですが、どうやらバスでなんとかなりそうです。 いやぁ、すっかりこのZINEのおかげで淡路島気分が盛り上がってしまいました。地元に詳しくて、面白いスポットに注目して取材をしている案内人がいるというのは、その地域にとってほんとに宝ですね。 「dan」https://www.adtime.ne.jp/ [目次] 総力特集 レトロな一服 コラム 気になるチラシの店 文芸 ボナペティ・ミオのちんすぽ川柳 グルメ 超創作料理人への道 マンガ まこしの御食国行状記 [書誌情報] タイトル:淡路島マドラ 創刊号 編集:谷美緒、正木靖子 出版社:アドタイム株式会社 刊行日:2019年7月30日 判型:A5判/ZINE 頁数:34P
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淡路島マドラ vol.2 特集 淡路島レイヤード!!!/ アドタイム株式会社
¥550
[内容] 淡路島の地元情報誌「dan」の編集部からリリースされているZINEの第2弾です! 今回の特集は「淡路島レイヤード!!!」 ということで、ファッション特集かなと思ったら、長い間営むうちに商品が幾層にも積み重なってレイヤードしている商店特集でした! 洋服屋さん、ボタン屋さん、CDショップ、日用品のお店に、骨董品の倉庫まで幅広く渋い個人商店を紹介してくれます。いいですね~めちゃくちゃ渋いし、買い物に行きたいです。昭和のまんまデッドストックがたくさん眠っていそうで、digり甲斐のあるお店ばかり。またまた淡路島に行きたくなってしまう特集です! マドラという誌名は、「淡路島のいくつもの新しい窓をこじ開ける」という意味と、混ぜる棒のマドラーのダブルミーニングだそう。神様たちが天沼矛(あめのぬぼこ)という剣で混沌とした地をかきまぜ、最初に出てきたのが淡路島だったという古事記の神話から。マドラー=天沼矛っていうことですね。 「dan」https://www.adtime.ne.jp/ [目次] 総力特集 淡路島レイヤード!!! ルポ ミオ・バーガンディのラブユー喫茶店 グルメ 超創作料理人への道 コラム チル子のイノセントワールド☆ マンガ まこしの御食国行状記 [書誌情報] タイトル:淡路島マドラ vol.2 編集:谷美緒、正木靖子、谷川麻美 出版社:アドタイム株式会社 刊行日:2020年8月8日 判型:A5判/ZINE 頁数:34P
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誰かの思い出の場所を、その人と一緒に歩く散歩がしたい 横浜人形の家 神楽坂・市ヶ谷編/羽織虫、ごま
¥600
[内容] 「誰おも」と呼ばれているシリーズのZINEなのですが、とても面白いです! ゲストにごまさんを迎えた本作は3作品目。「知らない人と思い出の場所を巡る」というコンセプトが面白いんですよねぇ。思い出の土地って、付き合いたてのカップルだったりとか、これから親密になろうとする人同士でするものじゃないですか。それをほぼ初対面同士でやったらどうなるかという、読んでいるこちらがドキドキするようなシチュエーションです。 巡っている場所は、羽織虫さんの思い出の地である横浜人形の家と、ごまさんの思い出の地である神楽坂・市ヶ谷です。 子供の頃の話、過去の恋愛の話など、初対面でどこまで自己開示しながら散歩するのか、という距離感だったり、お互いが同じ日の同じ体験をそれぞれ書き合っているので、その視点や感情の違いだったりも興味深いです。 何よりおふたりとも文章がうまいので、読み心地がとてもよいです。 [書誌情報] タイトル:誰かの思い出の場所を、その人と一緒に歩く散歩がしたい 神楽坂・市ヶ谷編 著者:羽織虫、ごま 出版社: 刊行日:2024年12月1日 判型:A5判/ZINE 頁数:32P [状態] 良好です。中面にも書き込みや角折りなどありません。
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ragan028 Paradise Lost / 若生友見
¥800
[内容] 「いちごclub」「気まぐれ仔ねこ」「そばかすバービー」…… 失われたファンシーラブホの名前の数々。90年代の匂いが充満した写真集ZINEです。 『Paradise Lost』というタイトルどおり、すべて失われたラブホテルの名前なのです。 解体されたものも、建物は健在だとしてもリニューアルされたものも。「いちごclub」は「HOTEL ALLURE」に、「気まぐれ仔ねこ」は「Hotel Angelica」に名称変更されています。泡沫文化のブームの変遷はとても興味深い現象なのですが、なかなか文化として記録に残らないので、こういった視点でZINEが出版されるということは嬉しい限りです。 記録には残らなくとも、記憶にはやたら残ってしまう。そんな印象的なラブホ名の数々が掲載されています。 [シリーズ概念] 色眼鏡をはずして、もう一度よく見てみよう。 「これまでの概念を覆す」ような大それたことではありません。今までの経験や生活上の暗黙の了解のせいでよく見えていなかった部分や、たとえ見えていてもあまり意識されることなく数秒後には忘れてしまうような、そんな日常に点在する、ちょっとした違和感や疑問。それらを本の形に落とし込み、反復させ、日常的な意味を剥いでしまうとただの図となり、そこに「物そのもの」が見えてくるはずです。 さて、毎日毎日見ているごく普通の風景は、本当に“普通”の風景なのでしょうか。 選挙ポスター、漫画雑誌の小口、新聞のおくやみ欄、花環、ネオンサインなど、目に見えているのに意識の外にすぐ出てしまうような、グラフィックデザインとして認識されにくい存在へ焦点を当てています。 [著者プロフィール] 若生友見 わこう・ともみ 1986年 宮城県生まれ。東北芸術工科大学 情報デザイン学科 グラフィックデザインコース卒業。東北芸術工科大学大学院 ビジュアルコミュニケーション研究領域 修士課程 修了。雑誌編集を経験し現在フリーランス。 都築響一さんのメルマガ『ROADSIDERS'weekly』で紹介されているインタビュー記事が詳しくて面白いのでぜひご覧ください☟ 「裸眼の挑戦——若生友見とragan books」 https://roadsiders.com/backnumbers/article.php?a_id=559 [書誌情報] タイトル:ragan028 Paradise Lost 著者:若生友見 出版社:raganbooks 刊行日:2020年11月22日 判型:A6文庫判/ZINE 頁数:24P
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ragan003 Girls, Over The Dimensions / 若生友見
¥1,100
[内容] 数あるraganシリーズのなかでも、衝撃的なのが本作です。 ギャルと少女漫画の突然の邂逅……。 90~00年代に青春を過ごした方なら、懐かしさとともに脳裏に焼き付いているのではないでしょうか。ギャル。そして盛り文化。 そして瞳の中に宇宙を飼っているかのような、少女漫画のキラキラの瞳。 ギャルと少女漫画の目力を入れ替えることで起こる、この衝撃は一体何なのでしょうか。筆舌に尽くしがたいものがあります。 福岡に「にわかせんぺい」という垂れ目の仮面の郷土菓子があるのですが、それを思い出してしまいました。 [著者メッセージ] "前回の話題はギャル男の盛り髪でしたが、同時代に繁栄を極めていたのが雑誌「小悪魔ageha」でした。説明不要かもしれませんが、「小悪魔ageha」とは2005年に創刊された日本全国のキャバ嬢をモデル兼ターゲットにした画期的な雑誌です。出版社を変えながら何度かの休刊、復刊を繰り返したのち、現在は年2回の発行になっており、2010年前後の盛りに盛った誌面のテイストを引き継ぎつつ、より洗練された雰囲気になっているようです。"(『ROADSIDERS'weekly』2024年10月23日 配信号より) ☟都築響一さんのメルマガ『ROADSIDERS'weekly』で連載中 「デザインの世間体020」 小悪魔は次元を越える (写真・文:若生友見) https://roadsiders.com/backnumbers/article.php?a_id=2862 [シリーズ概念] 色眼鏡をはずして、もう一度よく見てみよう。 「これまでの概念を覆す」ような大それたことではありません。今までの経験や生活上の暗黙の了解のせいでよく見えていなかった部分や、たとえ見えていてもあまり意識されることなく数秒後には忘れてしまうような、そんな日常に点在する、ちょっとした違和感や疑問。それらを本の形に落とし込み、反復させ、日常的な意味を剥いでしまうとただの図となり、そこに「物そのもの」が見えてくるはずです。 さて、毎日毎日見ているごく普通の風景は、本当に“普通”の風景なのでしょうか。 選挙ポスター、漫画雑誌の小口、新聞のおくやみ欄、花環、ネオンサインなど、目に見えているのに意識の外にすぐ出てしまうような、グラフィックデザインとして認識されにくい存在へ焦点を当てています。 [著者プロフィール] 若生友見 わこう・ともみ 1986年 宮城県生まれ。東北芸術工科大学 情報デザイン学科 グラフィックデザインコース卒業。東北芸術工科大学大学院 ビジュアルコミュニケーション研究領域 修士課程 修了。雑誌編集を経験し現在フリーランス。 都築響一さんのメルマガ『ROADSIDERS'weekly』で紹介されているインタビュー記事が詳しくて面白いのでぜひご覧ください☟ 「裸眼の挑戦——若生友見とragan books」 https://roadsiders.com/backnumbers/article.php?a_id=559 [書誌情報] タイトル:ragan003 Girls, Over The Dimensions 著者:若生友見 出版社:raganbooks 刊行日:2010年7月30日 判型:B5変形判(200mm×257mm)/ZINE 頁数:12P
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ragan002 Bookstore Color Chart / 若生友見
¥1,100
[内容] raganシリーズの初期作品、2作目である本書は「文庫本の並んだ棚を色として見る」という視点により切り取られた、新刊&古本書店の棚面の写真集ZINEです。 本棚を色で見る。考えたこともありませんでした。書店界隈では「文脈棚」という内容の関連性で本を並べる方法などがありますが、「背表紙の色で並べる」という発想はたぶんないはずで。(そういうフェアやったら面白いかもしれませんね) 文庫だと偶然色やデザインが揃うというのはありますが、「文脈」を重視して並べると「デザイン」はおざなりになってしまいます。アートブックや写真集を面陳にして、デザイン性の高い見せるための棚にするという方法はあれど、文庫の背色ですからね。そこにデザインを読み取るという視点に脱帽。 この意図しない文庫棚カラーチャートの斬新さはまさに「そんなふうに本棚を見たことがなかった」という視点の斬新さによるものです。 [著者メッセージ] "私の作品のうち、初期の人気作として、書店の文庫の棚を色面として見る「Bookstore Color Chart」というものがあります。 一般的な新本書店だけではなく、古書店でも一応許可を取って撮影し、作品の前半は新本を扱う書店、後半は古書店の棚という構成にしました。 実をいうと、当初はページ数確保のための苦肉の策で古書店での撮影を追加したような気がします。しかしラッキーなことに、新本書店とチェーン古書店の文庫の棚では本の並びが違うのでした。新本書店では出版社ごと、古書店では著者ごとで分類されるうえに、後者はそれぞれ違ったヤケやスレなどの褪色があるため、色味の感じも新本書店とはだいぶ異なっていました。現在はその対比を売りにしています。"(『ROADSIDERS'weekly』2025年02月26日 配信号より) ☟都築響一さんのメルマガ『ROADSIDERS'weekly』で連載中 「デザインの世間体034」書店のサーフェス (写真・文:若生友見) https://roadsiders.com/backnumbers/article.php?a_id=2965 [シリーズ概念] 色眼鏡をはずして、もう一度よく見てみよう。 「これまでの概念を覆す」ような大それたことではありません。今までの経験や生活上の暗黙の了解のせいでよく見えていなかった部分や、たとえ見えていてもあまり意識されることなく数秒後には忘れてしまうような、そんな日常に点在する、ちょっとした違和感や疑問。それらを本の形に落とし込み、反復させ、日常的な意味を剥いでしまうとただの図となり、そこに「物そのもの」が見えてくるはずです。 さて、毎日毎日見ているごく普通の風景は、本当に“普通”の風景なのでしょうか。 選挙ポスター、漫画雑誌の小口、新聞のおくやみ欄、花環、ネオンサインなど、目に見えているのに意識の外にすぐ出てしまうような、グラフィックデザインとして認識されにくい存在へ焦点を当てています。 [著者プロフィール] 若生友見 わこう・ともみ 1986年 宮城県生まれ。東北芸術工科大学 情報デザイン学科 グラフィックデザインコース卒業。東北芸術工科大学大学院 ビジュアルコミュニケーション研究領域 修士課程 修了。雑誌編集を経験し現在フリーランス。 都築響一さんのメルマガ『ROADSIDERS'weekly』で紹介されているインタビュー記事が詳しくて面白いのでぜひご覧ください☟ 「裸眼の挑戦——若生友見とragan books」 https://roadsiders.com/backnumbers/article.php?a_id=559 [書誌情報] タイトル:ragan002 Bookstore Color Chart 著者:若生友見 出版社:raganbooks 刊行日:2010年7月30日 判型:B5変形判(200mm×257mm)/ZINE 頁数:16P 特典:スリップ
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ragan004 Comic Stripe / 若生友見
¥1,100
[内容] 最初に表紙を見たときには、なんていい色合いの縞絣の着物の写真集なんだろうと思いました。着物のテキスタイルとは、正統派クラシックすぎてなんだかraganシリーズらしくない…… そう思ってページをめくると、まさかの漫画雑誌の小口の紋様じゃないですか‼ 再生紙は色合いがさまざま。そこがまた絶妙な味ですが、意図せぬ色が織り成すハーモニーはまるで着物。目が慣れてもやはり着物に見えて仕方ない。イリュージョンな逸品です。 [著者メッセージ] "漫画雑誌のモノクロページの紙色やインキ色を決めている人は誰なんだろう、どんなふうに決めているんだろう……と毎月購読していた「りぼん」のページをめくりながら、小学生の私は疑問に思っていました。 ちょうど5月23日(金)放送の「チコちゃんに叱られる!」(NHK総合)で漫画雑誌の紙に色がついている理由を特集していたようなので、ご覧になった方もいるかもしれません。わが家にはテレビがないためネットで検索した知識でいうと、紙に色がついている理由は「インキを抜き切ることができない再生紙の黒ずみを感じさせないため」ということになるようです。 私の疑問である「誰が、どんなふうに」という疑問はいまだ解消されてはいないのですが、この幼少期からの疑問を元にこういった作品を制作しました。"(『ROADSIDERS'weekly』2025年05月28日 配信号より) ☟都築響一さんのメルマガ『ROADSIDERS'weekly』で連載中 「デザインの世間体040」マンガの地層 (写真・文:若生友見) https://roadsiders.com/backnumbers/article.php?a_id=3047 [シリーズ概念] 色眼鏡をはずして、もう一度よく見てみよう。 「これまでの概念を覆す」ような大それたことではありません。今までの経験や生活上の暗黙の了解のせいでよく見えていなかった部分や、たとえ見えていてもあまり意識されることなく数秒後には忘れてしまうような、そんな日常に点在する、ちょっとした違和感や疑問。それらを本の形に落とし込み、反復させ、日常的な意味を剥いでしまうとただの図となり、そこに「物そのもの」が見えてくるはずです。 さて、毎日毎日見ているごく普通の風景は、本当に“普通”の風景なのでしょうか。 選挙ポスター、漫画雑誌の小口、新聞のおくやみ欄、花環、ネオンサインなど、目に見えているのに意識の外にすぐ出てしまうような、グラフィックデザインとして認識されにくい存在へ焦点を当てています。 [著者プロフィール] 若生友見 わこう・ともみ 1986年 宮城県生まれ。東北芸術工科大学 情報デザイン学科 グラフィックデザインコース卒業。東北芸術工科大学大学院 ビジュアルコミュニケーション研究領域 修士課程 修了。雑誌編集を経験し現在フリーランス。 都築響一さんのメルマガ『ROADSIDERS'weekly』で紹介されているインタビュー記事が詳しくて面白いのでぜひご覧ください☟ 「裸眼の挑戦——若生友見とragan books」 https://roadsiders.com/backnumbers/article.php?a_id=559 [書誌情報] タイトル:ragan004 Comic Stripe 著者:若生友見 出版社:raganbooks 刊行日:2010年7月30日 判型:B5変形判(200mm×257mm)/ZINE 頁数:20P 特典:カード
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ragan027 COVER BOYS / 若生友見
¥1,100
[内容] raganシリーズ27作品目。「カバーボーイズ」の写真集です。 なんでしょう、この既視感。コンビニの雑誌コーナーで目が合う、メンズアイドル誌。イケメンがいなくなり、シルエットだけが残ったら……。一体何が残るんでしょうね。 かっこいいとはどういうことか、真剣に考えさせられてしまいました。顔でも、表情でも、筋肉でも、服装でもない。男性でも女性でも、アイドルに求めるものはコードなんじゃないかとか。人は見た目が9割というけど、その見た目というのはかなりシルエットに依存しているんじゃないかとか。 カバーボーイズへのインタビューも非常に「っぽく」って、再現度の高いユーモラスな仕上がりになっています。 [著者メッセージ] "みなさんには何度見ても顔が覚えられない人はいませんか? 私は今ではそうでもないのですが、昔は速水もこみち氏の顔がモヤがかかったようにぼんやりとしか認識できずにいました。 しかし、ぼんやりとしか認識できないということは、その余白に自分の理想を投影できるとも言えるのではないか? 顔にボカシがかかったアイドルこそ究極のアイドルなのではないか……なんてことを考えていたことがあります。"(『ROADSIDERS'weekly』2024年12月11日 配信号 収録 配信号より) ☟都築響一さんのメルマガ『ROADSIDERS'weekly』で連載中 「デザインの世間体026」完璧で究極のミディアムグレー (写真・文:若生友見) https://roadsiders.com/backnumbers/article.php?a_id=2901 [シリーズ概念] 色眼鏡をはずして、もう一度よく見てみよう。 「これまでの概念を覆す」ような大それたことではありません。今までの経験や生活上の暗黙の了解のせいでよく見えていなかった部分や、たとえ見えていてもあまり意識されることなく数秒後には忘れてしまうような、そんな日常に点在する、ちょっとした違和感や疑問。それらを本の形に落とし込み、反復させ、日常的な意味を剥いでしまうとただの図となり、そこに「物そのもの」が見えてくるはずです。 さて、毎日毎日見ているごく普通の風景は、本当に“普通”の風景なのでしょうか。 選挙ポスター、漫画雑誌の小口、新聞のおくやみ欄、花環、ネオンサインなど、目に見えているのに意識の外にすぐ出てしまうような、グラフィックデザインとして認識されにくい存在へ焦点を当てています。 [著者プロフィール] 若生友見 わこう・ともみ 1986年 宮城県生まれ。東北芸術工科大学 情報デザイン学科 グラフィックデザインコース卒業。東北芸術工科大学大学院 ビジュアルコミュニケーション研究領域 修士課程 修了。雑誌編集を経験し現在フリーランス。 都築響一さんのメルマガ『ROADSIDERS'weekly』で紹介されているインタビュー記事が詳しくて面白いのでぜひご覧ください☟ 「裸眼の挑戦——若生友見とragan books」 https://roadsiders.com/backnumbers/article.php?a_id=559 [書誌情報] タイトル:ragan027 COVER BOYS 著者:若生友見 出版社:raganbooks 刊行日:2019年7月12日 判型:A5判/ZINE 頁数:30P 特典:チェキ
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ragan026 wipeout / 若生友見
¥800
[内容] 「表紙の登場人物がレモンを持っている」でお馴染みのテレビガイド誌『ザテレビジョン』。そして「丸善で檸檬を爆破させる」でお馴染みの梶井基次郎の小説『檸檬』。 レモンで紡がれた見事なマッシュアップ作品です。 著者の制作のモチベとなった「全国各地の書店に並ぶ『ザテレビジョン』が一斉に爆発する」という妄想力に感服! [著者メッセージ] "2019年に製作した「ragan No.026 wipe out」は梶井基次郎の『檸檬』を使用した文庫サイズの作品です。 イラストを中心としながら、文庫本として成り立つようレイアウトしています。『檸檬』は著作権が切れた作品のため全文引用しています。 私は修士時代に大学近くの書店でアルバイトをしていました。レジでヒマなときにしていた妄想というのが、「全国各地の書店に並ぶ『ザテレビジョン』が一斉に爆発する」というものでした。 これは表紙を飾るタレントが(ほぼ)必ずレモンを持っている雑誌『ザテレビジョン』と、梶井基次郎の著作『檸檬』のラストシーンの妄想を合体させたものです。"(『ROADSIDERS'weekly』2024年08月07日 配信号より) ☟都築響一さんのメルマガ『ROADSIDERS'weekly』で連載中 「デザインの世間体009」レモンエロウの企み (写真・文:若生友見) https://roadsiders.com/backnumbers/article.php?a_id=2784 [シリーズ概念] 色眼鏡をはずして、もう一度よく見てみよう。 「これまでの概念を覆す」ような大それたことではありません。今までの経験や生活上の暗黙の了解のせいでよく見えていなかった部分や、たとえ見えていてもあまり意識されることなく数秒後には忘れてしまうような、そんな日常に点在する、ちょっとした違和感や疑問。それらを本の形に落とし込み、反復させ、日常的な意味を剥いでしまうとただの図となり、そこに「物そのもの」が見えてくるはずです。 さて、毎日毎日見ているごく普通の風景は、本当に“普通”の風景なのでしょうか。 選挙ポスター、漫画雑誌の小口、新聞のおくやみ欄、花環、ネオンサインなど、目に見えているのに意識の外にすぐ出てしまうような、グラフィックデザインとして認識されにくい存在へ焦点を当てています。 [著者プロフィール] 若生友見 わこう・ともみ 1986年 宮城県生まれ。東北芸術工科大学 情報デザイン学科 グラフィックデザインコース卒業。東北芸術工科大学大学院 ビジュアルコミュニケーション研究領域 修士課程 修了。雑誌編集を経験し現在フリーランス。 都築響一さんのメルマガ『ROADSIDERS'weekly』で紹介されているインタビュー記事が詳しくて面白いのでぜひご覧ください☟ 「裸眼の挑戦——若生友見とragan books」 https://roadsiders.com/backnumbers/article.php?a_id=559 [書誌情報] タイトル:ragan026 wipeout 著者:若生友見 出版社:raganbooks 刊行日:2019年7月12日 判型:A6文庫判/ZINE 頁数:24P
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ragan035 Brush Up/ 若生友見
¥1,100
[内容] 毎朝、毎晩、見かけるその姿。洗面台の棚に置いてある歯ブラシ。しかし、まったく「見て」いないことに気づかされました。見ないで手に取り、見ないで口に突っ込んでいますね。 習慣というのは、いかに見ずともできること、意識に上らせずにこなせることなのかと。 この歯ブラシの写真集を見て、私はいま自分の家にある歯磨きのフォルムをまったく思い出せないことに愕然としました。白い電動歯ブラシ。それ以外の細部が一切抜け落ちています。 グリップの感じ、山ぎりカットなのかどうか、白以外に挿し色はあるのか。毎日見ているのに、見ていないものの世界は豊潤で、どうしてこんなに美しいものを「見ず」に生活しているのだろうなと思わされます。 [著者メッセージ] "制作を続けている以上、どうしてもネタはかぶります。念のため作品を作る前にネタかぶりがないかザッと検索してみるのですが、近年はもう「アプローチが違えばかぶってもべつにいい」と開き直っています(アプローチまで近いと、さすがに考え直す必要がありますが……)。今回ご紹介するのは先日の文学フリマ東京40に出した最新作であり、ネタかぶりで一旦ボツにしかけたものの、諦めきれずに復活させた作品です。"(『ROADSIDERS'weekly』2025年05月14日 配信号より) ☟都築響一さんのメルマガ『ROADSIDERS'weekly』で連載中 「デザインの世間体039」ブラッシュアップ! (写真・文:若生友見) https://roadsiders.com/backnumbers/article.php?a_id=3033 [シリーズ概念] 色眼鏡をはずして、もう一度よく見てみよう。 「これまでの概念を覆す」ような大それたことではありません。今までの経験や生活上の暗黙の了解のせいでよく見えていなかった部分や、たとえ見えていてもあまり意識されることなく数秒後には忘れてしまうような、そんな日常に点在する、ちょっとした違和感や疑問。それらを本の形に落とし込み、反復させ、日常的な意味を剥いでしまうとただの図となり、そこに「物そのもの」が見えてくるはずです。 さて、毎日毎日見ているごく普通の風景は、本当に“普通”の風景なのでしょうか。 選挙ポスター、漫画雑誌の小口、新聞のおくやみ欄、花環、ネオンサインなど、目に見えているのに意識の外にすぐ出てしまうような、グラフィックデザインとして認識されにくい存在へ焦点を当てています。 [著者プロフィール] 若生友見 わこう・ともみ 1986年 宮城県生まれ。東北芸術工科大学 情報デザイン学科 グラフィックデザインコース卒業。東北芸術工科大学大学院 ビジュアルコミュニケーション研究領域 修士課程 修了。雑誌編集を経験し現在フリーランス。 都築響一さんのメルマガ『ROADSIDERS'weekly』で紹介されているインタビュー記事が詳しくて面白いのでぜひご覧ください☟ 「裸眼の挑戦——若生友見とragan books」 https://roadsiders.com/backnumbers/article.php?a_id=559 [書誌情報] タイトル:ragan035 Brush Up 著者:若生友見 出版社:raganbooks 刊行日:2025年5月11日 判型:B5変形判(200mm×257mm)/ZINE 頁数:20P 特典:歯磨き粉
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ragan018 Blue Films/ 若生友見
¥1,100
[内容] 15年も続くraganワークスの中でも、注目したいのは一連のプラスチックお弁当シリーズです。(私が勝手にそう呼んでいるのですが)キャラ弁しかり、お弁当に対する「可愛く見せたい」「きちんと飾ってあげたい」という欲求は、人間の三大欲求を凌ぐ勢いで勢力を増している気がします。 寿司などに入っているプラスチックの笹(バラン)に注目した「019 Glassland On The Table」、まるで漆器の工芸品のような高級感をまとうプラスチック皿の「020 japanise」に先行して制作された本書は、昔よく仕出し弁当を包んでいた水玉模様の「ポリ風呂敷」が主役です。 なんで水玉なんでしょうね。お弁当と水玉風呂敷。寿司ケータリングと水玉風呂敷。「手術台の上のミシンとこうもり傘の偶然の出会いのように美しい」に寄せて言えば、「芝生の上の仕出し弁当と水玉風呂敷の偶然の出会いのように美しい」でしょうか。 [著者メッセージ] "あんなに暑かった夏が急に終わり、行楽の季節になってきましたね。お弁当を持ってどこかに行く計画を立てている人もいるのではないでしょうか。 最近はあまり見なくなりましたが、昔は仕出し弁当といえばポリビニール製の風呂敷に包まれていたものでした。 私にとって一番なじみがあるのは青い透明ビニールに白い水玉模様のものです。子どもの頃、首のあたりで結んでマントにして遊んでいた記憶があります。"(『ROADSIDERS'weekly』2024年10月02日配信号より) ☟都築響一さんのメルマガ『ROADSIDERS'weekly』で連載中 「デザインの世間体017」嗚呼、みずいろの雨 (写真・文:若生友見) https://roadsiders.com/backnumbers/article.php?a_id=2837 [シリーズ概念] 色眼鏡をはずして、もう一度よく見てみよう。 「これまでの概念を覆す」ような大それたことではありません。今までの経験や生活上の暗黙の了解のせいでよく見えていなかった部分や、たとえ見えていてもあまり意識されることなく数秒後には忘れてしまうような、そんな日常に点在する、ちょっとした違和感や疑問。それらを本の形に落とし込み、反復させ、日常的な意味を剥いでしまうとただの図となり、そこに「物そのもの」が見えてくるはずです。 さて、毎日毎日見ているごく普通の風景は、本当に“普通”の風景なのでしょうか。 選挙ポスター、漫画雑誌の小口、新聞のおくやみ欄、花環、ネオンサインなど、目に見えているのに意識の外にすぐ出てしまうような、グラフィックデザインとして認識されにくい存在へ焦点を当てています。 [著者プロフィール] 若生友見 わこう・ともみ 1986年 宮城県生まれ。東北芸術工科大学 情報デザイン学科 グラフィックデザインコース卒業。東北芸術工科大学大学院 ビジュアルコミュニケーション研究領域 修士課程 修了。雑誌編集を経験し現在フリーランス。 都築響一さんのメルマガ『ROADSIDERS'weekly』で紹介されているインタビュー記事が詳しくて面白いのでぜひご覧ください☟ 「裸眼の挑戦——若生友見とragan books」 https://roadsiders.com/backnumbers/article.php?a_id=559 [書誌情報] タイトル:ragan018 Blue Films 著者:若生友見 出版社:raganbooks 刊行日:2014年9月19日 判型:B5変形判(200mm×257mm)/ZINE 頁数:20P 特典:ポリ風呂敷