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夫が脱サラしてシェア型書店やりたいってよ / ふかざわみどり
¥1,000
[内容] 「人生は一度きりなのに、なぜこんなに自分を抑えて生きてしまうんだろう。」 夫が放った一言で「パートと子育てに奮闘する、ごくごく普通のアラサー主婦」の生活が一変! 2024年4月にオープンした東京・祐天寺のシェア型書店〈NoDo_〉の開業記録です。シェア型書店をやりたいと言ったのは夫、それを一番近くで見つめつつ、手伝いつつ、妊娠&出産もして、上の子の送り迎えなどもしながら(!!)サポートしたのは妻。そしてこれを書いているのも妻。という面白い構造の開業記ZINEです! 店主妻のみどりさんのキャラがおもろいので直接お話ししているかのように読んでしまいますし、何よりお店に行きたくなると思いますのでぜひお店にも遊びに行ってみて下さい。 [店舗情報] シェア型書店〈NoDo_〉 https://nodobooks.com/ 〒152-0001 東京都目黒区中央町2-3−8 [書誌情報] タイトル:夫が脱サラしてシェア型書店やりたいってよ 著者:ふかざわみどり 刊行日:2025年1月11日 判型:A5判/ZINE 頁数:52P
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みはしのあんみつに捧ぐ / かとみ
¥800
[内容] 「あんみつ=お年寄りの食べ物」だと思っていたみはしさんが、老舗の甘味処〈みはし〉のあんみつに出会い8年間も没頭してしまったという、あんみつ偏愛に溢れたZINEです。 〈みはし〉ではトッピングができたり、季節限定メニューがあったりと、カスタマイズ仕様の魅力がすごいので、気づいた沼ってしまうんだろうなぁ……なんて悠長に構えていましたが、読み終わったらあんみつ食べたくて仕方なくなり、とりいそぎコンビニにダッシュしました。 私事で恐縮ですが、上野の高校に通っていたので本店の〈みはし〉に行った懐かしい思い出があるのでノスタルジーを掻き立てられもして、なおさらあんみつが頭から離れなくなってしまいました。 オモコロライターでもあるかとみさん。文章めちゃ面白いです! [目次] みはしのあんみつとは? みはしのあんみつは「うまい」「安い」「早い」 理想のあんみつを追い求めて 季節のあんみつに感情が追いつかない あなたの初みはしを見せてくれないか 幻のトッピング「求肥」の謎 とある日のみはしと私 [書誌情報] タイトル:みはしのあんみつに捧ぐ 著者:かとみ 刊行日:2019年1月19日 判型:A5判/ZINE 頁数:28P [状態] A 良好です
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BEYOND WORKING / TRAIL HEADS
¥3,000
[店主から一言] 2014年創業のトレイルヘッズという会社が出版している新しい働き方のムック。スタートアップなどの成長企業のオフィスを手がけたり、東京都檜原村のキャンプ場「HINOKO TOKYO」の運営により培ったパワーが誌面から滲み出ており、大手出版社からの刊行物とは一線を画した仕上がりに。独立系出版のよさが詰まってます。 コロナ禍を経て、新しい働き方にシフトしつつある2020年代の我々に必要な視座を与えてくれます。読んでさ、マジでワクワクした。こんな働き方もあるんだなって思いました。古くて新しい感じもした。『就職しないで生きるには』の令和版的な! [概要] 「仕事も、暮らしも、遊びも。全部を楽しみながら、シームレスに生きるには。」をテーマに、“働き方”と“生き方”の新たな境界線を探るムック本です。都市と自然を行き来しながら活動するフロントランナーたちのインタビューやロードトリップを通じた考察、地域での働く場づくり、さらに働く場にまつわる年表やブックガイドなど、多彩な視点で新しい働き方を模索する内容です。 [目次] TALK ABOUT WORKING 鼎談:「働く」が溶けていく」 小柴美保(MIDORI.so)×清田直博(Anadromous)×山口陽平(TRAIL HEADS) BACK TO NATURE ロングインタビュー:街を離れて自然の中へ 本間貴裕(SANUファウンダー)/小林宏明(Purveyors代表)/辻井隆行(Jリーグ執行役員・元パタゴニア日本支社長)/青野利光(SPECTATOR発行人・編集長) CARAVAN WORK ロードトリップインタビュー:旅をしながら仕事について考える 小阿瀬直/井上夏子(SNARK)/飯田昭雄(SNOW)/竹内友一(TREE HEADS) CREATING NEW WORK インタビュー:地域で働く場をつくる 清田直博×Village Hinohara/橋本健太郎(SCHEMA)×TATE Lab. MY BEST PHOTOBOOKS 新たな視点をもたらす写真集10選 中矢昌行(写真家)×井手裕介(編集者)×山口陽平 TIMELINE of WORKING / 働く場にまつわる年表・用語集 BOOK GUIDE / もっと自分らしく、気持ちよく生きるための6冊 TRAIL HEADS の旅の写真 [書誌情報] タイトル:BEYOND WORKING 出版社:TRAIL HEADS 刊行日:2024年12月13日 判型:B5変形判/ソフトカバー 頁数:144P [状態] A 状態良好/背表紙上端に若干イタミあり
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パチパチたまごっちワールド / とも駄珍子 館長
¥7,000
[内容] サブカル系即売会「AMAZING商店街vol.1」で遭遇した同人誌です。アラフォー世代の感性を直撃するサークル名「とも駄珍子」さん。2013年から玩具の収集と研究をメインに活動されています。 時は1996年。バンダイから「たまごっち」が発売され、一大旋風が起こりました。 そのたまごっちにあやかって発売された、怪しくも可愛い類似品の卵型育成ゲームを徹底医的に研究された、異常に資料性が高い逸品です! 王道の動物キャラから始まり、芸能人モノやK-1ファイター、果ては宇宙人まで、何でも卵で育てられていました。これぞまさに日本の泡沫文化。巻末には20年以上も前に発売されたゲームを実際にプレイした記録が「パチたまごっち育成日記」コーナーとしてまとめられているのですが、そちらも最高です! 蒐集対象の面白さもさることながら、どの巻も著者のレビューが最高に面白いです。 [書誌情報] タイトル:パチパチたまごっちワールド 著者:館長 出版社:とも駄珍子 刊行日:2017年8月12日 判型:A5判/ZINE 頁数:31P [状態] 良好です。ページ中面に書き込みや角折はありません。
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人面犬 研究駄ワン! / とも駄珍子 館長
¥7,000
[内容] サブカル系即売会「AMAZING商店街vol.1」で遭遇した同人誌です。アラフォー世代の感性を直撃するサークル名「とも駄珍子」さん。2013年から玩具の収集と研究をメインに活動されています。 オールカラーで魅せる日本の人面犬のZINEです!最高です!!人面犬カードと消しゴムの資料性が高すぎる逸品となっております。 人面犬はやりましたよね~。今野産業製の「謎の人面犬カード」(400枚もあるらしい……)が徹底解説されている、まさにワン駄フルな1冊です。キラキラシール加工など、無駄に豪華な仕様も泣かせます。元の人面犬カードのキャラ設定が異常に細かいのもツボです。 「夜の高速道路を車でとばしている時、ふと窓の外を見ると車と同じ猛スピードで走って来るセッターじじい」とか、たまんないですよね。 [書誌情報] タイトル:人面犬 研究駄ワン! 著者:館長 出版社:とも駄珍子 刊行日:2015年8月14日 判型:A5判/ZINE 頁数:22P [状態] 良好です。ページ中面に書き込みや角折はありません。
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とも駄珍子その1 復刻版 / とも駄珍子 館長
¥3,300
[内容] サブカル系即売会「AMAZING商店街vol.1」で遭遇した同人誌です。アラフォー世代の感性を直撃するサークル名「とも駄珍子」さん。2013年から玩具の収集と研究をメインに活動されています。 眩暈がするほど圧巻の情報量です!! 80~90年代のガチャポンや食玩のおまけでついてきた消しゴムを集めまくって研究したのが本書。「無駄の多さに夢があり」の言葉どおり、お下品でナンセンスで版権無視もなんのその。でもやたらみなぎるパワーになぜか胸が熱くなってしまいます。 時代を彩ったおぼっちゃまくんやキョンシーなど当時のちびっこアイドルから、チャックウィルソンの指トレマシーン(指だけ鍛える謎の仕様)まで、傑作駄玩具の数々がソウルフルなレビューで楽しめます! [目次] ちゃま語マスコット おぼっちゃまくんパート1 おぼっちゃまくんパート2 キンタマンパート1 キンタマンパート2 忍者なんじゃ消しゴム うわさの達人消しゴム マンマンマン 血液型消しゴム 謎のプルバックカー こどもの城消しゴム 桃太郎消しゴム 芸能人消しゴム 仮面ノリダー消しゴム まだまだあるよ芸能人アイテム バイキンマン消しゴム プロレス超人顔変え技消しゴム ゆびレスマン消しゴム チャックのゆびトレマシーン 爆裂神技バンドック 謎の人面犬消しゴム 怪奇マリオブラザーズ消しゴム モンスターリーグ 霊幻道士キョンシー消しゴム 湘南暴走族消しゴム ツッパリ消しゴム まだまだあるぜ!不良グッズ ちんこ型消しゴム&駄玩具大集合!! うんこ型消しゴム&駄玩具大集合!! [書誌情報] タイトル:とも駄珍子その1 復刻版 著者:館長 出版社:とも駄珍子 刊行日:2019年8月12日 判型:A5判/ZINE 頁数:60P [状態] 良好です。ページ中面に書き込みや角折はありません。
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増強改訂版 レモンパイ探訪記 / 卵一個ぶん
¥1,100
[内容] 以前、文学フリマで思わずジャケ買いしてしまいました。レモンパイをイメージした黄色が可愛い、クラフト感溢れるZINEです! 都内の洋菓子店などで食べられる19個のレモンパイを写実的なイラスト付きで紹介してくれます。パイ生地が網の目に乗っかったパイらしいタイプから、メレンゲの角が立ったケーキタイプまで。 レモンパイって、こんなに形が違うのかぁ。軽め・重め・酸味強め・甘未強めの4軸から成るマトリクス表で自分好みの味を探してみるのもグッドです! [書誌情報] タイトル:増強改訂版 レモンパイ探訪記 著者:卵一個ぶん 刊行日:2022年12月31日 判型:A5判/ZINE 頁数:26P [状態] 良好です。ページ中面に書き込みや角折などありません。
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行方不明のドバトが見つかったvol.2 ノイジードバトウェーブ / 岩峰晴子、依鳩噤
¥1,200
[内容] 岩峰晴子さんと依鳩噤さんのユニットサークルによる鳩愛に溢れまくったZINEです! おもしろ同人誌バザールで見かけたのですが、ブース内のZINEのラインナップほぼ鳩でした。鳩愛がとんでもないことになっています! 鳩の博覧会の章では、鳩ラベル、鳩シガレットカード、鳩のエサやりの絵、鳩の絵葉書、擬人化された鳩など、紙もの雑貨類や文献の中から選りすぐりの鳩アイテムを紹介してくれます。 鳩スポット巡りの章では、日本の鳩名所だけでなく世界のドバトもチェックできます。浅草の鳩の人形焼きや、京都の鳩餅など、鳩土産の可愛さもたまりません。欲しい。 [目次] 鳩の博覧会 鳩スポット巡り 鳩の旋律 行方不明の土鳩 [書誌情報] タイトル:行方不明のドバトが見つかったvol.2 ノイジードバトウェーブ 著者:岩峰晴子、依鳩噤 刊行日:2019年5月6日 判型:A5判/ZINE 頁数:62P [状態] 良好です。ページ中面に書き込みや角折などありません。
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Road Japan Display Vol.1 / のがなあつし
¥1,500
SOLD OUT
[内容] サブタイトルは「生き続ける日本の道路と残された昭和の旧道を巡る旅」です。道路ファンが撮影した、廃道や旧道の写真集です。 "廃道 それは道の中心に佇む最上の手段 道路が好きになると、道の真ん中に立つことにエクスタシーを感じるようになります。しかし道の真ん中に佇むkとは、法的にも叶えられない欲望であります。中心部の上空であれば、歩道橋がその望みを叶えてくれることがありますが。 そう、道の真ん中に突っ立っていることが許されるのは、廃道という空間のみであることに気づきました。廃道とは、時間をかけて道と向き合う、最上の手段だったのです。" [書誌情報] タイトル:Road Japan Display Vol.1 著者:のがなあつし 刊行日:2013年7月15日 判型:A4判/リングノート 頁数:58P [状態] 経年によるヨレや変色などありますが、中面に書き込みや角折はありません。
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MIXTAPE IS LETTER / 萩田洋文
¥990
[内容] 様々に名前を変えて七変化的活動を続けている萩田洋文a.k.a古書自由 ツチノコ珈琲さんによる手製本です。なんとカセットテープ型のZINEです! 1960年代初頭に開発されたコンパクトカセットテープは、80年代初頭にCDが登場してもなお音楽録音で大活躍していました。人々はCDを借りてカセットに録音するとか、今思うと超めんどくさいことを嬉々としてやっていたのです。友達や恋人のために、自分でつくったミックステープを渡すという文化もありましたね。懐かしいです。 しかしレコードやCDとは並走してきたカセットテープですが、デジタル化が進み音楽配信の時代に突入した現在では、実用品としてはほとんど見かけることはなくなってしまいました。 このまま忘れられてしまうのかと思いきや……。時は経ち平成も終わって、すっかり令和。citypopやvaporwaveブームも相俟って、ノスタルジーを込めて振り返れ的にレトロガジェットとして見直されるようになってきました。 そんな昭和時代に大活躍した本物のカセットテープをリサイクルし、ひとつずつ手製で作られたZINEです。そうなんです、カセットテープの形をしたZINEなんですよ。中身はカセットテープではありません。カセットテープがパカッと開くようになっていて、中には蛇腹式に折りたたまれたZINEが入っていて、音楽にまつわる掌編とプレイリストが書かれています。 本体プラスチック部分は色々な色のバージョンがありますので、ガチャ式で何色が届くかお楽しみに! [書誌情報] タイトル:MIXTAPE IS LETTER 著者:萩田洋文 出版社:古書自由 製本:手製本 判型:100mm×63mm/カセットテープ 中身:蛇腹式ZINEが入っています
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菊池寛に灰皿を / 平沢二拍+萩田洋文
¥1,100
[あらすじ] 文藝春秋の創始者であり「文壇の大御所」と呼ばれた菊池寛。 彼は昭和の偉人であると同時に、昭和の奇人である。数々の逸話が残されているが、なかでもとりわけインパクトのあるエピソードは「愛煙家だったが灰皿を使う習慣がなく、自宅が煙草の焼け焦げだらけだった」というもの。 「どうして誰も菊池寛に灰皿をあげなかったのでしょうね。ここはひとつ我々で選んであげてはどうでしょう?」 令和の奇人である「古書自由」萩田洋文氏から、そのようなカーブボールを投げかけられた私は、菊池寛へ贈る灰皿を探しに東京を彷徨っていたのだが――。 [目次] 1章 ショート・ショート・トリップ 萩田洋文 菊池寛に灰皿を選んであげるのはどうでしょう かの文藝春秋の創始者として名を馳せる偉人 灰皿なんかなんぼあってもいいですからね 今までみたことのない数の灰皿が並んでいた 小売店ウィンドウの設置代金が六圓六十銭 『菊池寛に灰皿を』の表紙 2章 あらかじめ失われた旅人 平沢二拍 雑司ヶ谷の旧宅跡から告別式をした護国寺へ 小石川のテニスコートと團平坂に眠る白鳥の歌 見え隠れする文豪を追い坂道を行ったり来たり 金魚たちは失われていくが世界一の孔子像は健在 東京交通会館のアンテナショップで理性崩壊する ニュー鳥ぎんの焼き鳥とカフェーパウリスタ珈琲 [収録(言及)スポット] シュベール新大久保店/Kagaya/高松市立中央公園/ペコちゃんmilkyドーナツ 目白駅店/雑二ストアー/料亭跡 寛/雑司ヶ谷 菊池寛旧宅跡/護国寺/竹早テニスコート/石川啄木終焉の地 歌碑・顕彰室/フランス大衆食堂ブイヨン小石川/大塚仲町 大黒湯/こんにゃくえんま商店街/鳳明館/樋口一葉菊坂旧居跡/宮沢賢治下宿跡/喫茶・中国茶 金魚坂/東京大学総合研究博物館/インターメディアテク/世界最大の孔子像 湯島聖堂内/大学最中 本郷三原堂/東京交通会館/スパゲッティ ジャポネ/barルパン/ニュー鳥ぎん/カフェーパウリスタ [書誌情報] タイトル:菊池寛に灰皿を 著者:平沢二拍+萩田洋文 出版社:Nuts Book Stand 刊行日:2025年7月27日 判型:A6文庫判/ZINE 頁数:60P
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湖畔のサンドイッチ / 萩田洋文
¥1,430
[内容] 様々に名前を変えて七変化的活動を続けている萩田洋文a.k.a古書自由 ツチノコ珈琲さんによる奇想のZINEシリーズ。本作は奇想天外なルポルタージュ小説(?)です。何しろ型破りなので、名づけようのない作品なのです。 失くしたモッズパーカ(ミリタリーコート)の行方を追っているうちに、wikipediaにもgoogleマップにも載っていない幻の湖「空石湖」へと辿り着いた……。この摩訶不思議な物語は湖畔のホテルから幕を開ける。 モッズパーカを探して、栃木県足利市、新宿御苑、大井競馬場フリーマーケット、千駄ヶ谷、上野公園、アメ横を彷徨い歩いていく。通り過ぎていく過去の町、現実の記憶。そこに現れるのは「本空石駅」という、見知らぬ駅だった…… [目次] 眺めのいい客室 もとはと言えばモッズパーカ 事情のないクローゼット 見えないメガネ サンドイッチ公園 時のよどみの古本屋 花火がビートルズ 物語の圏外で 探し物は夏の向こう側に 待ち合わせらしい待ち合わせ 使途不明で意図不明 モッズパーカが陳列されたら秋 私には地図が必要だった 「空石湖」と名付けた 窓際に置いたペットボトルさえも 空石湖レイクホテル 二羽のカラスがネタ合わせ 湖畔のサンドイッチ 路上のシュルレアリスム展 [書誌情報] タイトル:湖畔のサンドイッチ 著者:萩田洋文 出版社:古書自由 刊行日:2024年5月5日 判型:A6文庫版/ソフトカバー 頁数:98P
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KEEP ON CLIMBING / LC協会
¥880
[内容] 様々に名前を変えて七変化的活動を続けている萩田洋文a.k.a古書自由 ツチノコ珈琲さんによる奇想のZINEシリーズ。めっちゃ面白いです! 今回は謎に包まれた「LC協会」という団体が著者になっているのですが……。「Lazy Climber(レイジークライマー)」直訳すると、「怠惰な登山者」。一体どういう団体なのでしょうか? "私が協会の存在を知ったのはロンドンのセシル・コートの古本屋で手に入れた『世界無精者研究』においてであった。山に登ることなく登山を成し遂げようと創意工夫を凝らす団体だ。1893年5月、登山用の装備を完全に済ませて、麓の登山口に寝転んで山を眺め、パイプをくわえながら想像の中で、彼らが「登頂」をはたした記録が残されている。実はこの協会、現在も存在しており私はその一員だ。本書は協会が訪日した際に試みたいくつかの「登山」の記録だ。ぜひ、どこかの山頂で読んで欲しいものである。"(まえがきより) さあ虚実皮膜の萩田ワールドで、登山バイブスを高めよう! [目次] 世界一を上る 世界一の山は日本に/山登りの作法/山頂の軽食/山に棲む生き物たち/アルプスを越え高尾へ/ポケットに山を忍ばせ 超低山を上る 世界の低山事情/圧倒的な日本の低山群/標高"ゼロ"メートル/浅草で超低山をめぐる/マボロシの三峰山/純喫茶マウンテン ホテルを上る 山に宿泊するためには/登山用具とギター/カレーライスと音楽/山の上ホテル/山の上モンブラン/601号室 ゲームを上る ファミコンの山登り/プレステの山登り/ネトゲの山登り/駄菓子屋ゲームの山登り/すすむ、もどる/10円でプレイ 水平山を上る 水閉山とは何なのか/中野ブロードウェイ/サンモール~中野通り/大久保通り~山手通り/青梅街道~淀橋/成子天神社の富士塚 [書誌情報] タイトル:KEEP ON CLIMBING 著者:LC協会 製作:萩田洋文 出版社:古書自由 刊行日:2022年10月10日 判型:A6判/文庫 頁数:72P
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失われたソフトドリンクを求めて / LSD製作委員会
¥1,430
[内容] 「フリップ」というソフトドリンクをご存知ですか? なにご存知ないですと? ではともに探しましょう。日本のどこかの古い喫茶店の片隅に、人知れず残っているかもしれません。どうしても見つけたいような、でも決して見つかって欲しくはないような。 「フリップよ、おまえはどこにいるのだ」 それはまるでかつて一世を風靡した「ツチノコ」のよう。制作名の「ツチノコ珈琲」とはまさにフリップのよう。一瞬のきらめきを世に放って消えていく儚い泡沫文化を追って、失くしてしまいそうな東京の街を巡るエッセイです。 事の発端は、著者が1950年代のレシピ本で見たことも聞いたこともないマボロシのソフトドリンクを見つけたことから始まります。姿を消したフリップを求めて街と喫茶店を巡り、三島由紀夫、梶井基次郎、伊丹十三、はっぴいえんどに思いを馳せる……。 "私はいつでも、物がそこに無いことばかり興味がある。また、そのことを扱うのにとても向いているのが文章なのだと思っている。文章とは、「いまここにそれがない」を表現するためにある。「テーブルの上に林檎がない」というこの短い一文をあらわす状態を、絵に描いたり、写真に撮ったりするとき、そこにはけっこうな困難が横たわっている。その困難を文章はいともたやすく軽やかに飛び越えていくことができるのだ"(あとがきより) [目次] 中野北口のルノアール 新宿西口のピース 池袋西口のフラミンゴ 東京医科大学病院のコメダ珈琲 西新宿の珈琲西部 浅草六区の音楽喫茶 コラム フリップの材料 [書誌情報] タイトル:失われたソフトドリンクを求めて 著者:LSD製作委員会 制作:ツチノコ珈琲 出版社:古書自由 刊行日:2024年7月7日 判型:A6文庫判/ZINE 頁数:150P
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奇っ怪なポタリング / 古書自由
¥1,650
[内容] 奇書ですよ!奇書が来ましたよ! 最初何を言ってるんだろうと思いました。1980年代に全国のキッズたちを恐怖のどん底に突き落とし、PTAの方々の目を吊り上げた「口裂け女」。そんな言わば都市伝説の女王を求めて、ポタリング(=自転車で旅)をする? しかも旅先は、口裂け女発祥の地とされている岐阜ではなく、群馬。もしも「口裂け女」が実は口が裂けてなく上州名物「焼きまんじゅう」を食べただけの人だったらという仮説に基づいての群馬周遊なのです。 ポタリングが始まると一瞬口裂け女を忘れるほど、群馬のローカルの細部が楽しくて気もそぞろになります。ポタリングで寄る場所のピックが渋いです。駅とか健康ランドとかのローカルのいなたい良さが存分に味わえそう。 口裂け女、焼きまんじゅう、田山花袋、山田うどん、ロードサイド、メヌマポマード。伝説と噂とローカルな風景を縦横無尽にサンプリング。 スクラッチみたいに入ってくるコラムはノイズじゃないよ実用的です。ポタリングの時の装備や自転車についてなどの実用的なガイドにもなっています、突然。 色んな要素のごった煮感がMix tapeみたいで、これは本でHip hopを実践しているのではないかと思いました。まったく新しい本の冒険です。 第2部では「一つ目小僧」が気になってBGMを流しながらポタリング。目的地はやはり群馬と埼玉です。 普通のおいなりさんより倍ぐらい細長い不思議な稲荷寿司の専門店が軒を連ねていて、しかも売切れ続出という「稲荷寿司ロード」がめちゃくちゃ気になってしまい、すぐにでも群馬に行きたいです。 [目次] 第1部 口裂け女とポタリング 1章 口裂け女じゃない、口裂けてない女なんだ ……口裂け女、再来 ……口裂けてない女 ……上州名物の銘店 【ポタリング】川を跨ぐ八木節コース 2章 口裂けてない女のファッションチェック ……待ち伏せコーデ ……持ち物チェック ……鎌と釜と赤城颪 【ポタリング】川を跨ぐ文学者コース 3章 呪文のポマードが、メヌマポマードならば ……ポマードの銘柄 ……聖天様と呑龍様 ……曖昧な県境 【ポタリング】川を跨ぐ言伝えコース 第2部 一つ目小僧とポタリング ……なんだか気になる一つ目小僧 【BGM】コンドルは飛んでいく ……神々の喧嘩 【ポタリング】スタートは南米「ブラジル」から⁉ 【BGM】Big River ……利根川を挟む神々 【ポタリング】「ブラジル」→「フランス」→「インド」 【BGM】Eyes of the World ……目一つの神 【ポタリング】「ゾウ」→「ライオン」→「スネーク」 【BGM】Iron Lion Zion ……鍛冶と、目一つと、待つ 【ポタリング】「アイアン」→「ブロンズ」→「ゴールド」 【BGM】魚つりブルース ……多々良沼の大仏伝説 【ポタリング】「うずら」→「スワン」→「ニワトリ」 【BGM】ハミングバード [書誌情報] タイトル:奇っ怪なポタリング 制作:ツチノコ珈琲 発行者:萩田洋文 出版社:古書自由 刊行日:2023年11月11日 判型:A6文庫版/ZINE 頁数:214P
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宇宙喫茶・町田店 / 萩田洋文
¥990
[内容] 「俵万智が詠ったコーラの自動販売機をさがして」東京都町田市を彷徨い歩く、奇想の旅小説ZINEです! 探し物をしに町田へ。なぜか自販機をカスタムするのがやめられない。俵万智と沢田研二のTOKIOで空を飛び。城南信用金庫のショーウィンドウ、トレジャーファクトリー町田店、町田パリオ、町田仲見世商店街。現実世界の町田を彷徨う。虚実皮膜の唯一無二の世界観。 [目次] 古本と中古レコード 1995年某月某日 トーキング・アバウト・福生 あのグルーヴがずっと 俵万智が詠ったコーラの自販機 二本のコーラを飲んだ二人 町田の空飛ぶ宇宙喫茶店 2024年1月1日 2024年1月7日 城南信用金庫のショーウィンドウ トレジャーファクトリー町田店 「言葉にならない」を言葉に 2025年4月26日 町田パリオ 町田仲見世商店街 さがしものは町田にある 2025年5月23日 [書誌情報] タイトル:宇宙喫茶・町田店 著者:萩田洋文 出版社:古書自由 刊行日:2025年7月6日 判型:A6文庫判/ペーパーバック 頁数:60P
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文集ナンバー3工作セット / 萩田洋文
¥880
[内容] 様々に名前を変えて七変化的活動を続けている萩田洋文a.k.a古書自由 ツチノコ珈琲さんによる奇想のZINEシリーズ。こちらは切り離すことで完成する、工作型のZINEという趣向で、読者参加型です。 けっこう切り離すの大変そうです(笑) 私はたいへん不器用なのでそのまま読みました。器用な方は切ってみて下さい。短冊型の一筆箋みたいな縦長のZINE『端末の故障によって露にされた日常、さえも』『鳩アカデミーへの手紙』『紙の画廊』の3冊が生み出されます。 『端末の故障によって露にされた日常、さえも』は、「端末を地面にたたきつける代わりに、M・デュシャンを写経しませんか?」ということで、便器に『噴水(泉)』という題名をつけて展示し、レディメイドという概念を美術界にたたきつけたダダイズムの美術家マルセル・デュシャンの作品名の写経ができるZINEです。 『鳩アカデミーへの手紙』は手紙形式の小説です。 『紙の画廊』には赤線が引かれているのですが、これは著者が1冊1冊手書きで赤ボールペンで描いたそうです。なんでそんなことになっているかというのは、最後のページを読むまでわかりません。 私自身、この解説でいったい何を言ってるんだと思いましたが、かなり正確にお伝えしたつもりです(笑) 奇想の巨匠による風変わりなZINEです。お試しあれ! [書誌情報] タイトル:文集ナンバー3工作セット 制作:Fool & the Gag 発行者:萩田洋文 出版社:五十部上梓会/古書自由 刊行日:2022年3月3日 判型:A5判/ペーパーバック 頁数:60P
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やさしいひもの / 川口瞬
¥990
[内容] 風光明媚な港町、神奈川県の真鶴町。地元の案内役として有名な「泊まれる出版社 真鶴出版」さんが発行しているひものZINEです! ひものは「古くて新しいオーガニックフード」。 基本編と応用編からなるひものの食べ方、保存方法、ひものの種類や歴史、生産者へのイタンビューもあって、ひものを見つめ直す1冊。 神奈川県真鶴町の2軒のひもの屋さんで交換できる「ひもの引換券」付きです! *真鶴出版さんの作品はamazonなどのマンモス流通には乗せず、ローカルorインディペンデントな人々により読者のみなさまひとりひとりに手渡すように届けられています* [書誌情報] タイトル:やさしいひもの 著者:川口瞬 出版社:真鶴出版 刊行日:2016年3月30日 判型:A5判/ZINE 頁数:30P 特典:ひもの引換券
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さがみっぱら①中央区 / 木藤富士夫
¥3,000
[内容] 「相模原市民のための写真集」と銘打たれスタートした本書は、相模原市中央区(中央・千代田・富士見・相生・星が丘)の町の写真が収録されています。 この作品を手にしたとき、ぞくっとしました。眼を試されているように思えました。 何の変哲もない、普通の町角。2023年の、どこの町にもある平凡な建物。 この写真の力が発揮されるのはきっと10年後、20年後、いやいや100年後かもしれません。ここに映っているものすべてが、かけがえのないものだったんだと気づくでしょう。 この写真集から、あなたは何を「見る」ことができるでしょうか。 木藤富士夫さんは、屋上遊園や公園遊具を撮りつづけてきた写真家です。 [書誌情報] タイトル:さがみっぱら①中央区 著者:木藤富士夫 刊行日:2023年8月 判型:B5判/ZINE 頁数:176P [状態] 良好です。中面にも書き込みなどはありません。
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ragan028 Paradise Lost / 若生友見
¥800
[内容] 「いちごclub」「気まぐれ仔ねこ」「そばかすバービー」…… 失われたファンシーラブホの名前の数々。90年代の匂いが充満した写真集ZINEです。 『Paradise Lost』というタイトルどおり、すべて失われたラブホテルの名前なのです。 解体されたものも、建物は健在だとしてもリニューアルされたものも。「いちごclub」は「HOTEL ALLURE」に、「気まぐれ仔ねこ」は「Hotel Angelica」に名称変更されています。泡沫文化のブームの変遷はとても興味深い現象なのですが、なかなか文化として記録に残らないので、こういった視点でZINEが出版されるということは嬉しい限りです。 記録には残らなくとも、記憶にはやたら残ってしまう。そんな印象的なラブホ名の数々が掲載されています。 [シリーズ概念] 色眼鏡をはずして、もう一度よく見てみよう。 「これまでの概念を覆す」ような大それたことではありません。今までの経験や生活上の暗黙の了解のせいでよく見えていなかった部分や、たとえ見えていてもあまり意識されることなく数秒後には忘れてしまうような、そんな日常に点在する、ちょっとした違和感や疑問。それらを本の形に落とし込み、反復させ、日常的な意味を剥いでしまうとただの図となり、そこに「物そのもの」が見えてくるはずです。 さて、毎日毎日見ているごく普通の風景は、本当に“普通”の風景なのでしょうか。 選挙ポスター、漫画雑誌の小口、新聞のおくやみ欄、花環、ネオンサインなど、目に見えているのに意識の外にすぐ出てしまうような、グラフィックデザインとして認識されにくい存在へ焦点を当てています。 [著者プロフィール] 若生友見 わこう・ともみ 1986年 宮城県生まれ。東北芸術工科大学 情報デザイン学科 グラフィックデザインコース卒業。東北芸術工科大学大学院 ビジュアルコミュニケーション研究領域 修士課程 修了。雑誌編集を経験し現在フリーランス。 都築響一さんのメルマガ『ROADSIDERS'weekly』で紹介されているインタビュー記事が詳しくて面白いのでぜひご覧ください☟ 「裸眼の挑戦——若生友見とragan books」 https://roadsiders.com/backnumbers/article.php?a_id=559 [書誌情報] タイトル:ragan028 Paradise Lost 著者:若生友見 出版社:raganbooks 刊行日:2020年11月22日 判型:A6文庫判/ZINE 頁数:24P
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ragan003 Girls, Over The Dimensions / 若生友見
¥1,100
[内容] 数あるraganシリーズのなかでも、衝撃的なのが本作です。 ギャルと少女漫画の突然の邂逅……。 90~00年代に青春を過ごした方なら、懐かしさとともに脳裏に焼き付いているのではないでしょうか。ギャル。そして盛り文化。 そして瞳の中に宇宙を飼っているかのような、少女漫画のキラキラの瞳。 ギャルと少女漫画の目力を入れ替えることで起こる、この衝撃は一体何なのでしょうか。筆舌に尽くしがたいものがあります。 福岡に「にわかせんぺい」という垂れ目の仮面の郷土菓子があるのですが、それを思い出してしまいました。 [著者メッセージ] "前回の話題はギャル男の盛り髪でしたが、同時代に繁栄を極めていたのが雑誌「小悪魔ageha」でした。説明不要かもしれませんが、「小悪魔ageha」とは2005年に創刊された日本全国のキャバ嬢をモデル兼ターゲットにした画期的な雑誌です。出版社を変えながら何度かの休刊、復刊を繰り返したのち、現在は年2回の発行になっており、2010年前後の盛りに盛った誌面のテイストを引き継ぎつつ、より洗練された雰囲気になっているようです。"(『ROADSIDERS'weekly』2024年10月23日 配信号より) ☟都築響一さんのメルマガ『ROADSIDERS'weekly』で連載中 「デザインの世間体020」 小悪魔は次元を越える (写真・文:若生友見) https://roadsiders.com/backnumbers/article.php?a_id=2862 [シリーズ概念] 色眼鏡をはずして、もう一度よく見てみよう。 「これまでの概念を覆す」ような大それたことではありません。今までの経験や生活上の暗黙の了解のせいでよく見えていなかった部分や、たとえ見えていてもあまり意識されることなく数秒後には忘れてしまうような、そんな日常に点在する、ちょっとした違和感や疑問。それらを本の形に落とし込み、反復させ、日常的な意味を剥いでしまうとただの図となり、そこに「物そのもの」が見えてくるはずです。 さて、毎日毎日見ているごく普通の風景は、本当に“普通”の風景なのでしょうか。 選挙ポスター、漫画雑誌の小口、新聞のおくやみ欄、花環、ネオンサインなど、目に見えているのに意識の外にすぐ出てしまうような、グラフィックデザインとして認識されにくい存在へ焦点を当てています。 [著者プロフィール] 若生友見 わこう・ともみ 1986年 宮城県生まれ。東北芸術工科大学 情報デザイン学科 グラフィックデザインコース卒業。東北芸術工科大学大学院 ビジュアルコミュニケーション研究領域 修士課程 修了。雑誌編集を経験し現在フリーランス。 都築響一さんのメルマガ『ROADSIDERS'weekly』で紹介されているインタビュー記事が詳しくて面白いのでぜひご覧ください☟ 「裸眼の挑戦——若生友見とragan books」 https://roadsiders.com/backnumbers/article.php?a_id=559 [書誌情報] タイトル:ragan003 Girls, Over The Dimensions 著者:若生友見 出版社:raganbooks 刊行日:2010年7月30日 判型:B5変形判(200mm×257mm)/ZINE 頁数:12P
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ragan002 Bookstore Color Chart / 若生友見
¥1,100
[内容] raganシリーズの初期作品、2作目である本書は「文庫本の並んだ棚を色として見る」という視点により切り取られた、新刊&古本書店の棚面の写真集ZINEです。 本棚を色で見る。考えたこともありませんでした。書店界隈では「文脈棚」という内容の関連性で本を並べる方法などがありますが、「背表紙の色で並べる」という発想はたぶんないはずで。(そういうフェアやったら面白いかもしれませんね) 文庫だと偶然色やデザインが揃うというのはありますが、「文脈」を重視して並べると「デザイン」はおざなりになってしまいます。アートブックや写真集を面陳にして、デザイン性の高い見せるための棚にするという方法はあれど、文庫の背色ですからね。そこにデザインを読み取るという視点に脱帽。 この意図しない文庫棚カラーチャートの斬新さはまさに「そんなふうに本棚を見たことがなかった」という視点の斬新さによるものです。 [著者メッセージ] "私の作品のうち、初期の人気作として、書店の文庫の棚を色面として見る「Bookstore Color Chart」というものがあります。 一般的な新本書店だけではなく、古書店でも一応許可を取って撮影し、作品の前半は新本を扱う書店、後半は古書店の棚という構成にしました。 実をいうと、当初はページ数確保のための苦肉の策で古書店での撮影を追加したような気がします。しかしラッキーなことに、新本書店とチェーン古書店の文庫の棚では本の並びが違うのでした。新本書店では出版社ごと、古書店では著者ごとで分類されるうえに、後者はそれぞれ違ったヤケやスレなどの褪色があるため、色味の感じも新本書店とはだいぶ異なっていました。現在はその対比を売りにしています。"(『ROADSIDERS'weekly』2025年02月26日 配信号より) ☟都築響一さんのメルマガ『ROADSIDERS'weekly』で連載中 「デザインの世間体034」書店のサーフェス (写真・文:若生友見) https://roadsiders.com/backnumbers/article.php?a_id=2965 [シリーズ概念] 色眼鏡をはずして、もう一度よく見てみよう。 「これまでの概念を覆す」ような大それたことではありません。今までの経験や生活上の暗黙の了解のせいでよく見えていなかった部分や、たとえ見えていてもあまり意識されることなく数秒後には忘れてしまうような、そんな日常に点在する、ちょっとした違和感や疑問。それらを本の形に落とし込み、反復させ、日常的な意味を剥いでしまうとただの図となり、そこに「物そのもの」が見えてくるはずです。 さて、毎日毎日見ているごく普通の風景は、本当に“普通”の風景なのでしょうか。 選挙ポスター、漫画雑誌の小口、新聞のおくやみ欄、花環、ネオンサインなど、目に見えているのに意識の外にすぐ出てしまうような、グラフィックデザインとして認識されにくい存在へ焦点を当てています。 [著者プロフィール] 若生友見 わこう・ともみ 1986年 宮城県生まれ。東北芸術工科大学 情報デザイン学科 グラフィックデザインコース卒業。東北芸術工科大学大学院 ビジュアルコミュニケーション研究領域 修士課程 修了。雑誌編集を経験し現在フリーランス。 都築響一さんのメルマガ『ROADSIDERS'weekly』で紹介されているインタビュー記事が詳しくて面白いのでぜひご覧ください☟ 「裸眼の挑戦——若生友見とragan books」 https://roadsiders.com/backnumbers/article.php?a_id=559 [書誌情報] タイトル:ragan002 Bookstore Color Chart 著者:若生友見 出版社:raganbooks 刊行日:2010年7月30日 判型:B5変形判(200mm×257mm)/ZINE 頁数:16P 特典:スリップ
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ragan004 Comic Stripe / 若生友見
¥1,100
[内容] 最初に表紙を見たときには、なんていい色合いの縞絣の着物の写真集なんだろうと思いました。着物のテキスタイルとは、正統派クラシックすぎてなんだかraganシリーズらしくない…… そう思ってページをめくると、まさかの漫画雑誌の小口の紋様じゃないですか‼ 再生紙は色合いがさまざま。そこがまた絶妙な味ですが、意図せぬ色が織り成すハーモニーはまるで着物。目が慣れてもやはり着物に見えて仕方ない。イリュージョンな逸品です。 [著者メッセージ] "漫画雑誌のモノクロページの紙色やインキ色を決めている人は誰なんだろう、どんなふうに決めているんだろう……と毎月購読していた「りぼん」のページをめくりながら、小学生の私は疑問に思っていました。 ちょうど5月23日(金)放送の「チコちゃんに叱られる!」(NHK総合)で漫画雑誌の紙に色がついている理由を特集していたようなので、ご覧になった方もいるかもしれません。わが家にはテレビがないためネットで検索した知識でいうと、紙に色がついている理由は「インキを抜き切ることができない再生紙の黒ずみを感じさせないため」ということになるようです。 私の疑問である「誰が、どんなふうに」という疑問はいまだ解消されてはいないのですが、この幼少期からの疑問を元にこういった作品を制作しました。"(『ROADSIDERS'weekly』2025年05月28日 配信号より) ☟都築響一さんのメルマガ『ROADSIDERS'weekly』で連載中 「デザインの世間体040」マンガの地層 (写真・文:若生友見) https://roadsiders.com/backnumbers/article.php?a_id=3047 [シリーズ概念] 色眼鏡をはずして、もう一度よく見てみよう。 「これまでの概念を覆す」ような大それたことではありません。今までの経験や生活上の暗黙の了解のせいでよく見えていなかった部分や、たとえ見えていてもあまり意識されることなく数秒後には忘れてしまうような、そんな日常に点在する、ちょっとした違和感や疑問。それらを本の形に落とし込み、反復させ、日常的な意味を剥いでしまうとただの図となり、そこに「物そのもの」が見えてくるはずです。 さて、毎日毎日見ているごく普通の風景は、本当に“普通”の風景なのでしょうか。 選挙ポスター、漫画雑誌の小口、新聞のおくやみ欄、花環、ネオンサインなど、目に見えているのに意識の外にすぐ出てしまうような、グラフィックデザインとして認識されにくい存在へ焦点を当てています。 [著者プロフィール] 若生友見 わこう・ともみ 1986年 宮城県生まれ。東北芸術工科大学 情報デザイン学科 グラフィックデザインコース卒業。東北芸術工科大学大学院 ビジュアルコミュニケーション研究領域 修士課程 修了。雑誌編集を経験し現在フリーランス。 都築響一さんのメルマガ『ROADSIDERS'weekly』で紹介されているインタビュー記事が詳しくて面白いのでぜひご覧ください☟ 「裸眼の挑戦——若生友見とragan books」 https://roadsiders.com/backnumbers/article.php?a_id=559 [書誌情報] タイトル:ragan004 Comic Stripe 著者:若生友見 出版社:raganbooks 刊行日:2010年7月30日 判型:B5変形判(200mm×257mm)/ZINE 頁数:20P 特典:カード
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ragan027 COVER BOYS / 若生友見
¥1,100
[内容] raganシリーズ27作品目。「カバーボーイズ」の写真集です。 なんでしょう、この既視感。コンビニの雑誌コーナーで目が合う、メンズアイドル誌。イケメンがいなくなり、シルエットだけが残ったら……。一体何が残るんでしょうね。 かっこいいとはどういうことか、真剣に考えさせられてしまいました。顔でも、表情でも、筋肉でも、服装でもない。男性でも女性でも、アイドルに求めるものはコードなんじゃないかとか。人は見た目が9割というけど、その見た目というのはかなりシルエットに依存しているんじゃないかとか。 カバーボーイズへのインタビューも非常に「っぽく」って、再現度の高いユーモラスな仕上がりになっています。 [著者メッセージ] "みなさんには何度見ても顔が覚えられない人はいませんか? 私は今ではそうでもないのですが、昔は速水もこみち氏の顔がモヤがかかったようにぼんやりとしか認識できずにいました。 しかし、ぼんやりとしか認識できないということは、その余白に自分の理想を投影できるとも言えるのではないか? 顔にボカシがかかったアイドルこそ究極のアイドルなのではないか……なんてことを考えていたことがあります。"(『ROADSIDERS'weekly』2024年12月11日 配信号 収録 配信号より) ☟都築響一さんのメルマガ『ROADSIDERS'weekly』で連載中 「デザインの世間体026」完璧で究極のミディアムグレー (写真・文:若生友見) https://roadsiders.com/backnumbers/article.php?a_id=2901 [シリーズ概念] 色眼鏡をはずして、もう一度よく見てみよう。 「これまでの概念を覆す」ような大それたことではありません。今までの経験や生活上の暗黙の了解のせいでよく見えていなかった部分や、たとえ見えていてもあまり意識されることなく数秒後には忘れてしまうような、そんな日常に点在する、ちょっとした違和感や疑問。それらを本の形に落とし込み、反復させ、日常的な意味を剥いでしまうとただの図となり、そこに「物そのもの」が見えてくるはずです。 さて、毎日毎日見ているごく普通の風景は、本当に“普通”の風景なのでしょうか。 選挙ポスター、漫画雑誌の小口、新聞のおくやみ欄、花環、ネオンサインなど、目に見えているのに意識の外にすぐ出てしまうような、グラフィックデザインとして認識されにくい存在へ焦点を当てています。 [著者プロフィール] 若生友見 わこう・ともみ 1986年 宮城県生まれ。東北芸術工科大学 情報デザイン学科 グラフィックデザインコース卒業。東北芸術工科大学大学院 ビジュアルコミュニケーション研究領域 修士課程 修了。雑誌編集を経験し現在フリーランス。 都築響一さんのメルマガ『ROADSIDERS'weekly』で紹介されているインタビュー記事が詳しくて面白いのでぜひご覧ください☟ 「裸眼の挑戦——若生友見とragan books」 https://roadsiders.com/backnumbers/article.php?a_id=559 [書誌情報] タイトル:ragan027 COVER BOYS 著者:若生友見 出版社:raganbooks 刊行日:2019年7月12日 判型:A5判/ZINE 頁数:30P 特典:チェキ