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町まちの文字 / 蓜島庸二
¥300
[内容] かつて町に溢れていた手書きの看板文字。圧巻の蒐集禄です。手書き文字の美しさもさることながら、木製の看板自体がのこぎりの形をしていたり、狐が彫り込まれていたり、瓶が象られていたりと、遊び心に溢れているのが印象的です。 看板だけでなく、落雁の文字や、樽に書かれた文字など、昭和の街角で採集した文字の貴重な記録となっています。 2020年にグラフィック社より『祈りの文字』と併せて『町まちの文字 完全版』が発行されています。 [書誌情報] タイトル:町まちの文字 著者:蓜島庸二 出版社:芳賀書店 刊行日:1973年9月20日 判型:A5判/ソフトカバー函入 頁数:230P [状態] 経年劣化による変色や傷みがあります。蔵書印が押してあります。中身に線引き跡があります。
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名古屋渋ビル手帖 ビルと喫茶店特集号 /名古屋渋ビル研究会
¥450
[内容] 名古屋渋ビル研究会さんによるZINE「名古屋渋ビル手帖」のビルと喫茶店の特集号です。 今は失き渋ビル内にレトロフューチャーな内装が広がる名古屋の老舗〈タムラ〉、名古屋にある新潟〈喫茶新潟〉、角ビルの〈シューカドー〉、宝石のようなお菓子が美味しい〈ボンボン〉などなど、名古屋のビル喫茶が目白押し。 喫茶天国名古屋ならではの特集で、読み応えがあります。誌面のデザインも可愛いです。 [書誌情報] タイトル:名古屋渋ビル手帖 ビルと喫茶店特集号 著者:寺嶋梨里、謡口志保 出版社:名古屋渋ビル研究会 刊行日:2017年11月1日 判型:B6判/ZINE 頁数:22P [状態] 良好です。中身に書きこみや角折れなどはありません。
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岩瀬亜里紗 作品集2
¥1,000
[内容] 街角に佇む高度成長期の味わいのあるビルや団地、自販機などをモチーフに、一針一針手縫いの刺繍で縫われた作品集ZINEです! 物件名表記ではなく、「江東区白河」などの所在地が作品名となっていて、まるで街の名もなき建築早押しクイズ状態で楽しめます。建築好きな方は既視感のある物件もあるのではないでしょうか。楽しいです。 窓、やっぱり窓なんですよ(謎のテンション)!特徴を捉えた建築手芸、お見事です! [書誌情報] タイトル:岩瀬亜里紗 作品集2 著者:岩瀬亜里紗 刊行日:2025年1月 判型:148mm×148mm/ZINE 頁数:24P [状態] 良好です。
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壁の本 / 杉浦貴美子
¥1,100
[内容] ベルリンで出会った1枚の壁。それがきっかけで、著者は街の中にある壁が「見える」ようになったそうです。 美との出会いは、自己の眼差しとの出会いなんでしょうね。 2005~09年の4年間で集められた美しい壁の写真集です。見返しの紙なども凝っていて壁風。美しい佇まいの本です。 [書誌情報] タイトル:壁の本 著者:杉浦貴美子 出版社:洋泉社 刊行日:2009年9月2日 判型:B6判/ソフトカバー 頁数:111P [状態] 良好です。中身に書きこみや角折れなどはありません。
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おむすびの転がる町 / panpanya
¥700
[内容] 街を生き物のように描く不思議な感覚のpanpanyaさん。「楽園コミックス」から第6弾目となる漫画作品集です。全16篇の不可思議な街との遭遇物語。 筑波山のキッチュさと、未来的な感覚と、薄暗さが見事に描かれた「筑波山観光不案内」が秀逸です。 消えた街と謎の地下街を巡る冒険「新しい土地」も好き。スクラップビルドの多い街では、昨日まであった建物が忽然と姿を消すと、何が経っていたのかまったく覚えていないというようなことがよくあって、そういった"頼りない都市の不安感"を覚える作品群がとてもよいです! [目次] ツチノコ発見せり 筑波山観光不案内 そこに坂があるから 坩堝 街路樹の世界 茫洋 カステラ風蒸しケーキ物語 動物入門 新しい土地 架空の通学路について おむすびの転がる町 [書誌情報] タイトル:おむすびの転がる町 著者:panpanya 出版社:白泉社(楽園コミックス) 刊行日:2020年3月31日 判型:B6判/コミック 頁数:196P [状態] 小口に経年による色変化とシミがありますが、中身には書きこみや角折れなどはありません。読んでいただく分には問題ないと思います。
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日本昭和トンデモ児童書大全 / 中柳豪文
¥1,000
[内容] 70年代のちびっこたちの愛読書ともなり、トラウマを植え付けることにもなった怪奇や謎にフィーチャーした児童書群。 『ジュニアチャンピオンコース』『ジャガーバックス』『ドラゴンブックス』の3大レーベルをはじめ、記憶の底にこびりつく衝撃の珍作をあますことなく紹介してくれます。 怖さのなかにユーモアと艶のある石原豪人先生の絵が好きなのですが、豪人ワークスもたくさん掲載されています。眼福です。 これはもう説明不要でしょう。好きな人は超好きなやつです。 [書誌情報] タイトル:日本昭和トンデモ児童書大全 著者:中柳豪文 出版社:辰巳出版(タツミムック) 刊行日:2018年10月26日 判型:A5判/ソフトカバー 頁数:144P [状態] 良好です。愛読しておりましたが、汚しておりません。
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ヰタ マキニカリス1 / 稲垣足穂
¥100
[内容] 代表作の「一千一秒物語」収録。「チョコレット」「星を造る人」など。天体と人間の"意想外なもの同士の連結"によって独特の詩的宇宙空間が広がっています。 当時まだ夢の遊民社を率いていた野田秀樹による「異端児は、みなイタンでいる」という解説付きです。 [書誌情報] タイトル:ヰタ マキニカリス1 著者:稲垣足穂 出版社:河出書房新社(河出文庫) 刊行日:1986年4月1日 判型:A6判/文庫 頁数:285P [状態] 帯に折れがありますが、表紙周りは良好です。中身に書きこみや角折れなどはありません。
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バサラ人間 / 長尾みのる
¥800
[内容] 阿佐ヶ谷にある夜の喫茶店〈よるのひるね〉が、1969年に発表されたイラストとストーリーの合体「イラストーリー」を36年ぶりに復刊させたのが本書です。 当時の若々しかった新宿を舞台にした自由な「バサラ人間」たちを活写しています。 「貧者と富者、価値と反価値、強者と弱者、オスとメス、ウソと真実、いっさいの差を等価にした世界、それがバサラ的世界だよ……」 巻末のインタビューが出色で、大いに影響を受けました。水すましのように流れに逆らわず、でも流されずに生きたい。フーテン、ヒッピー、バサラ人間。自由を愛する都市の風来坊の生き方に感銘を受けました。 赤と緑のイラストもめちゃくちゃかっこいい! [書誌情報] タイトル:イラストーリー バサラ人間 著者:長尾みのる 出版社:よるひるプロ 刊行日:2005年6月1日 判型:166mm×107mm 頁数:159P [状態] 中古品としては普通です。中身に線引き跡があります。
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サバービアの憂鬱 / 大場正明
¥1,000
[内容] サブタイトルの" 「郊外」の誕生とその爆発的発展の過程"とあるように、アメリカの郊外が舞台となった小説や映画を紐解きながら、都市でも田舎でもない「郊外文化」を浮き彫りにした郊外論のマスターピース。 家族、人種差別、中流家庭、子供たちなど様々な観点から郊外について語られていきます。名著です。数多くの作品が言及されていますが、読んだり観たりしたくなります。逆説的ですが郊外がテーマの作品ガイドとしても役立ちました。 1993年11月東京書籍刊行の『サバービアの憂鬱 アメリカン・ファミリーの光と影』を改題の上、加筆修正して復刊された新書です。 [書誌情報] タイトル:サバービアの憂鬱 著者:大場正明 出版社:KADOKAWA(角川新書) 刊行日:2023年3月10日 判型:新書判 頁数:560P [状態] 良好です。中身に書きこみや角折れなどはありません。
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輝く都市 / ル・コルビュジェ
¥1,000
[内容] モダニズム建築の巨匠ル・コルビュジェのマスターピースです。超高層ビルの林立する現代の街並みに大きな影響を与えた作品です。 コルビュジェに師事してモダニズム建築を実践した坂倉準三が翻訳しています。建築専門出版の鹿島出版会のSD選書シリーズです。 [目次] アスコラルの介入 1943年およびそれ以後 技術的観点、精神的観点、両者の連帯性 新しい機械主義社会、建築上の革命成就、新理論応用図、建築および都市計画について 諸原則、人間と自然 道具類の獲得 都市計画探究の試み 土地の占拠 既成の観念は問題外 打ち建てられた理論、その応用 11の部会の研究による理論確立 [書誌情報] タイトル:輝く都市 著者:ル・コルビュジェ 著、坂倉 準三 訳 出版社:鹿島出版界 刊行日:1968年12月5日 判型:A5判/ソフトカバー 頁数:280P [状態] 良好です。中身に書きこみや角折れなどありません。
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日常の絶景 / 八馬智
¥1,700
[内容] 絶景ブームがありましたが、日常の中に潜む「俺なりの絶景」を見つけるための視点を養える本です。知識がないと見えない景色があります。町を支えるインフラなどは、注意して見ないと、見る癖がついていないのです。 章立てがユニークで、スケール(大きさ)によって小さい順に3章に分かれています。 室外機、段差、耐震改修、駐車場、ダクト、通信鉄塔、消波ブロックなどなど。ドボクフリークへ捧げる1冊です。 [目次] 1章 scale=S:身近にあるもの 個人コレクションの展示【室外機】 囚われのドロイド【リサイクルボックス】 ホンモノになりたい【擬木・擬石】 露出した内臓【パイプ・ダクト】 地に足をつける【高低差】 【非日常COLUMN】ビルバオの枯山水/ベネチアの人々 2章 scale=M:街に潜むもの ゴージャスな脇役【避難階段】 延命治療の現場【耐震改修】 クルマのお宿【駐車場】 見えてないランドマークタワー【通信鉄塔】 都市のエッジのピクセル画【コンテナターミナル】 【非日常COLUMN】トランスフォームドボク /ラッピング名所 3章 scale=XL:いつもは見えないもの 海岸のクローン兵【消波ブロック】 無愛想な守護者【放水路・調節池】 自然と人間の交錯点【砂防】 大きな穴【鉱山】 山奥の実家【ダム】 [著者プロフィール] 八馬 智 Hachima Satoshi 1969年千葉県生まれ。千葉工業大学創造工学部デザイン科学科教授。専門は景観デザインや産業観光など。千葉大学にて工業デザインを学ぶ過程で土木構造物の魅力に目覚め、札幌の建設コンサルタントに入社。設計業務を通じて土木業界にデザインの価値を埋め込もうと奮闘したものの、2004年に千葉大学に戻りデザインの教育研究に方向転換した。その後、社会や地域の日常を寡黙に支えているインフラストラクチャーへの愛をいっそうこじらせた。2012年に千葉工業大学に移り、現在は本職の傍らで都市鑑賞者として活動しながら、さまざまな形で土木のプロモーションを行っている。著書に『ヨーロッパのドボクを見に行こう』(自由国民社、2015)がある。 [書誌情報] タイトル:日常の絶景 著者:八馬 智 出版社:学芸出版社 刊行日:2021年12月11日 判型:A5判/ソフトカバー 頁数:144P [状態] 表紙に若干ヨレがありますが、全体的には良好です。中身に書きこみや角折れなどありません。
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ダム2 / 萩原雅紀
¥300
[内容] 2007年に刊行された史上初のダム写真集『ダム』の続編で、西日本のダムが47ヵ所掲載されています。 現代の神殿か、はたまたピラミッドか。神々しささえも感じる壮大な景観です。 [書誌情報] タイトル:ダム2 著者:萩原雅紀 出版社:メディアファクトリー 刊行日:2008年1月19日 判型:変型判(190mm×170mm)/ソフトカバー 頁数:112P [状態] 表周りに若干汚れがあります。中身に書きこみや角折れなどはありません。
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ダム / 萩原雅紀
¥300
[内容] 2007年頃。本書『ダム』と『工場萌え』により空前のドボク鑑賞ブームが到来しました。その両翼のひとつを担ったのが本書です。 全国2500ヵ所以上のダムの中から厳選した36ダムが掲載されている、ダム写真集です。 人間が造り出した建造物のなかでも、最大級のダム。負の遺産とされることも多かったダムを「観賞する観光資源のひとつ」として光を当てた功績は大きいです。 [書誌情報] タイトル:ダム 著者:萩原雅紀 出版社:メディアファクトリー 刊行日:2007年2月20日 判型:変型判(190mm×170mm)/ソフトカバー 頁数:95P [状態] 表周りに若干汚れがあります。中身に書きこみや角折れなどはありません。
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日本の路線図 / 宮田珠己他
¥1,600
[内容] 北海道から沖縄まで、全国149社(路線)の公式路線図の図鑑です。 路線図って見てるだけで旅気分が味わえて、妄想旅行が楽しいですよね。 資料性の高い1冊です。 [書誌情報] タイトル:日本の路線図 著者:宮田珠己、井上マサキ、西村まさゆき 出版社:三才ブックス 刊行日:2020年3月19日 判型:B5判/ソフトカバー 頁数:285P [状態] 背表紙の上にヨレがありますが、そのほかは良好です。中身に書きこみや角折れなどはありません。
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マンホール 意匠があらわす日本の文化と歴史 / 石井英俊
¥500
[内容] 市町村のローカルな図柄が描かれたマンホールは、外国にはあまり見られない日本ならではの特徴みたいです。 自転車で日本全国を回りながら撮影された4000枚を超えるマンホ写真のなかから、テーマ別に選りすぐって紹介された、マンホールだらけの1冊。 著者は東京都の下水道局に勤務していたそうで、マンホールの歴史や雑学などもわかりやすく解説してくれます。 [書誌情報] タイトル:マンホール 意匠があらわす日本の文化と歴史 著者:石井英俊 出版社:ミネルヴァ書房 刊行日:2015年9月10日 判型:A5判/ソフトカバー 頁数:224P [状態] 表周りは良好ですが、中身に書きこみがあります。
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遊廓へ 女子ひとりで街歩き / 花房ゆい
¥700
[内容] 大阪の飛田新地にある元遊郭の料理店〈鯛よし百番〉に衝撃を受けて、全国の遊郭跡巡りをするようになったという著者。全国の一度は訪れてみたい遊郭跡が、丁寧に探訪されています。 写真も豊富で、往時の遊郭のよすがを紙面で辿る旅ができます。 遊郭跡に泊まる章もあって、今では転業旅館として経営されている遊郭建築の紹介があるのも嬉しいところ。青森の〈新むつ旅館〉など、一度は訪れてみたい名遊郭跡地が余すことなく紹介されています。 [目次] 【まるで映画のセット】編 恋多き女たちの嬌声を聞く「鳩の街」 燃えた廓のランドマーク「田町遊廓」 雨に濡れる軍都の廓「有楽荘」 高瀬川沿いの桃源郷「五條楽園」 川岸に浮かぶ蜃気楼「橋本遊廓」 陰と陽の遊廓跡「洞泉寺遊廓/東岡遊廓」 門前町で精進落し「宝山寺新地」 土手下の旅館街「玉水新地」 コラム1 五條楽園で暮らす――ポン酢屋さんの場合 【色里の忘れがたい建物】編 男と女の夢のあと「気仙沼のダンスホール」 風光明媚を誇った悲運の歓楽街「吉文」 阿部定の幻影に逢える場所「大正楼」 港町ブルーの三層楼「春駒」 風待ち港にアプレ娘の影を見る「CAFE RUMI」 朽ちゆく妓楼はいま「糸崎の廃妓楼」 門司のあの娘に会いたい「女体が誘うカフェー建築」 コラム2 いい窓コレクション 【昔からずっと夜の街】編 変わらぬ水路と松並木「尾花新地」 華やかな昭和の夜を垣間見る「富岡二町通り」 なにわのアットホーム新地「松島新地」 猫たちが住むソープ街「福原」 情け深いノスタルジック港町「尾道新開」 中学生男子、赤線の記憶「益田新天街」 コラム3 遊廓跡に住まう猫 【遊廓跡に泊まる】編 空中回廊のある妓楼「新むつ旅館」 はじめての遊廓遠征「中村旅館」 雪国で人情味に触れる「松山旅館」 都心に佇む端正な商人宿「一楽旅館」 コラム4 娼婦たちのおしゃれ事情 [書誌情報] タイトル:遊廓へ 女子ひとりで街歩き 著者:花房ゆい 出版社:柏書房 刊行日:2018年11月27日 判型:A5判/ソフトカバー 頁数:128P [状態] 良好です
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北関東の異界 エスニック国道354号線 絶品メシとリアル日本 / 室橋裕和
¥1,300
[内容] 群馬県高崎市から茨城県鉾田市まで北関東を横断する国道354号線は、外国人コミュニティが多数存在するいわば「エスニック国道」だといいます。 モスクの間借りカレー、技能実習生メシ、中古車オークションとパキスタン料理などなど。北関東のミックスカルチャーを存分に堪能できる読み応えのある1冊です。 茨城の「亀仙人街」に行きたいです。 [目次] 第一章 伊勢崎 バブルが異国の風を運んできた 第二章 太田・大泉 よそものたちがつくった街 第三章 館林 カレーの香りの向こうに難民 第四章 小山 宴は中古車オークションのあとで 第五章 古河 畑の中にぽつんとアジアン長屋 第六章 境 食べて、祈って、集まって 第七章 坂東 外国人が日本の土を守る 第八章 常総 亀仙人街は今日も大賑わい 第九章 土浦・笠間 農村から聞こえるタイ演歌 第十章 鉾田 エスニック国道の果てに コラム 北関東ダイバーシティの原点は渋沢栄一にある? コラム 急激な国際化の裏にあるもの コラム 「フホー」に支えられる茨城の農業 [書誌情報] タイトル:北関東の異界 エスニック国道354号線 絶品メシとリアル日本 著者:室橋裕和 出版社:新潮社 刊行日:2023年3月17日 判型:B6判/ソフトカバー 頁数:288P [状態] 良好です
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チョンキンマンションのボスは知っている / 小川さやか
¥1,200
[内容] めちゃくちゃ面白いです! 本書は、第8回河合隼雄学芸賞、第51回大宅壮一ノンフィクション賞を受賞しています。 サブタイトルに「アングラ経済の人類学」と謳われているように、著者は文化人類学の研究者なのですが、人類学を学んだことがなくても大丈夫。知らない世界のノンフィクション読み物としてぐんぐん読めてしまいます。 調査対象(というより潜入先みたいな感じ!)は、香港の魔窟のような怪しさを放つ雑居ビル「重慶大厦 チョンキンマンション」です。裏稼業、金儲け、ブローカー、愛、友情、母国。さまざまなテーマから切り込んで立体的に描き出される、香港に住むアフリカ移民の逞しい世界。 ドラマかと思うようなアングラ世界の日常が、丁寧なフィールドワークによって筆写されています。 [公式HPより] 香港のタンザニア人ビジネスマンの生活は、日本の常識から見れば「まさか!」の連続。交易人、難民をも巻きこんだ独自の互助組合、信用システム、SNSによるシェア経済…。既存の制度に期待しない人々が見出した、合理的で可能性に満ちた有り様とは。閉塞した日本の状況を打破するヒントに満ちた一冊。 [著者プロフィール] 1978年愛知県生まれ。専門は文化人類学、アフリカ研究。京都大学大学院アジア・アフリカ地域研究研究科博士課程指導認定退学。博士(地域研究)。日本学術振興会特別研究員、国立民族学博物館研究戦略センター機関研究員、同センター助教、立命館大学大学院先端総合学術研究科准教授を経て、現在同研究科教授。『都市を生きぬくための狡知 タンザニアの零細商人マチンガの民族誌』(世界思想社)で、2011年サントリー学芸賞(社会・風俗部門)、『チョンキンマンションのボスは知っている アングラ経済の人類学』(春秋社)で、2020年、第8回河合隼雄学芸賞、第51回大宅壮一ノンフィクション賞を受賞。そのほかの著書に『「その日暮らし」の人類学 もう一つの資本主義経済』(光文社新書)がある。 [書誌情報] タイトル:チョンキンマンションのボスは知っている 著者:小川さやか 出版社:春秋社 刊行日:2019年7月30日 判型:B6判/ハードカバー 頁数:273P [状態] 良好です
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Ecocells: Landscapes and Masterplans / Leon Van Schaik
¥10,000
[内容] 図説が未来っぽくてかっこよかったので、香港の古本屋さんで買いました。建築の専門書で、洋書なので全編英語です。 2002 年にフランスのオルレアンの Archilab で開催された 「TR Hamzay & Yeang Sdn. Bhd. 」の展示インスタレーションのカタログとして作成されたものみたいです。 香港の都市は、西九龍ウォーターフロント都市生態系について書かれています。オランダのアムステルダム大学都市エコシステムについても章があります。 [amazonから引用] エコセルは、景観要素、日光、雨水、自然換気、そして下水リサイクルを建物のあらゆる階層に垂直に統合する装置です。このコンセプトは、Hamzah & Yeang(登記名:T. R. Hamzah & Yeang Sdn. Bhd.)によるアムステルダム科学技術センターと西九龍ウォーターフロント開発の2つのマスタープラン・プロジェクトで説明されています。 The ecocell is a vertical integrating device to bring landscape elements, daylight, rainwater, natural ventilation and sewage recycling vertically across all levels of the builtform. The concept is explained in two masterplan projects by Hamzah & Yeang (registered T. R. Hamzah & Yeang Sdn. Bhd.) the Amsterdam Center of Science & Technology and the West Kowloon Waterfront Development. [著者プロフィール] レオン・ヴァン・シャイク博士は、オーストラリア・メルボルンにあるRMIT大学(RMIT University)の建築環境学部長兼建築学教授です。大学のキャピタルワークス・プログラムを通じて、地域の建築文化の振興に尽力しています。2000年ヴェネツィア・ビエンナーレ建築展のオーストラリア代表委員を務め、アジアデザインフォーラムの議長も務めています。近著には、エドモンド+コリガン、ウシダ・フィンドレー、ギルフォード・ベル、トム・CV・コヴァックに関するモノグラフがあります。 Dr Leon van Schaik is Dean of the Faculty of the Constructed Environment and Professor of Architecture at RMIT University Melbourne, Australia where he has promoted the local architectural culture through the university capital works program.He is Commissioner for Australia in the 2000 Venice Architecture Biennale and he is Chair of the Asia Design Forum. Recent books include monographs compiled on Edmond+Corrigan, Ushida Findlay, Guilford Bell and Tom CV Kovac. [書誌情報] タイトル:Ecocells: Landscapes and Masterplans 著者:Leon Van Schaik 出版社:Academy Editions Ltd 刊行日:2003年7月7日 判型:127mmx127mmx127mm /ソフトカバー 頁数:138P [状態] 表紙の角が若干折れてますが、中古品としては普通です。中身に書きこみや角折れなどはありません。
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【サイン&ポストカード付】僕のちっぽけな人生を誰にも渡さないんだ / 中村一般
¥1,980
[内容] 「本を作る時、これを自分の遺書代わりにしようと思いながら作っています。日常生活において、いつも終わりを感じています。自分の見ている風景が未来まで残らないだろうなという諦めの気持ちと、こんなにいいものが黙って消えていくのは、消えていくからこそ儚くて美しいと思うのですが、やっぱりもったいないなという気持ちと、せっかく自分には絵という手段があるのだから、いずれ火葬されてなくなることが確定している自身の手を使い、描き残したいなと思いました。」(あとがきより) 2019年から2020年。時はコロナ禍。ほぼ毎日描いていたという日記漫画やイラストを選んだものを、著者が自費出版したものです。 ストーリーのために、はしょられがちな舞台装置としての町並みが、むしろメインに据えられて圧倒的な存在感を放っています。 路地裏の配管、民家の軒先に増殖したサボテン、放置バイクに絡みつく生き物のような雑草、探偵ポスター、頭上で絡まる電線。 どこの町角にも確かに存在していて、それぞれの町によって個性もあるものなのに、注目されることの少ない都市の構造物。 そんな町を構成する「町そのもの」にスポットライトを当てた、路上系漫画作品です。無言のモノたちに話しかけられたような、不思議な読後感に浸ってしまいます。 ※本書は絶版となった自費出版バージョンです。新装版がシカク出版より発売されています。 [書誌情報] タイトル:僕のちっぽけな人生を誰にも渡さないんだ 著者:中村一般(中村雅奈) 刊行日:2021年4月29日 判型:A5版/ZINE 頁数:116P 特典:著者直筆サイン&画集発売記念個展@タコシェのポストカード付 [状態] 状態は良好です。画像でご確認下さい。中身に書きこみや角折などはありません。
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【サイン付】ソースはあきた / 松田光市
¥2,300
[内容] 中野ブロードウェイの魔窟〈タコシェ〉で思わずジャケ買いしてしまったインパクト最強のイラスト画集ZINE。 佐伯俊男や蛭子能収ら、ガロ系作家へのリスペクトのうかがえる、タコシェで買うのに相応しい逸品! キッチュでグロテスク。好きな人にとってはごはん何杯も食べられる大好物!嫌いな人にとっては最低な悪夢!(好きな人にとっても悪夢みたいですけどね……!) 特殊系が好きな人に刺さる風合い。ポップな色の洪水のなかに、現代社会の風刺も見え隠れする社会派な一面も。脳髄が破壊される一冊です。 2024年7月に青林工藝舎から新作の『運命』が発売されました。 [書誌情報] タイトル:ソースはあきた 著者:松田光市 刊行日:2022年11月27日 判型:A5版/ZINE 頁数:24P [状態] 状態は良好です。中身に書きこみや角折などはありません。 [特典] サイン付き(奥付部分)です。
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Fastener / 若気ノイタリー
¥500
[内容] 若気ノイタリーさんとおだしさんによるmoetionが発行している服飾系同人誌『WHITE SHIRT PEDIA』『Tee辞苑』に続く第3弾が、本書『Fastener』です。 みんな知ってるけど案外知らないファスナーについて、事細かに説明してくれるZINE。1891年まで遡ってファスナーの歴史がつまびらかにされたかと思うと、ファスナーメーカー名鑑では13種類のメーカーが徹底紹介されます。 ファスナー好きが見たら失神しそうな、マニアックな内容です! 私はというと、YKK以外のファスナーメーカーを知らなかったので「こんなにたくさんファスナーメーカーってあるの⁉」と目からウロコをぼとぼと落としました。 表紙や細かい企画ページからも、雑誌愛が滲み出しているナイスZINE! [書誌情報] タイトル:Fastener 著者:若気ノイタリー 出版社:moetion 刊行日:2013年8月18日 判型:B5版/ZINE 頁数:26P [状態] 若干表紙が反ってるような気もしますが状態は普通です。中身に書きこみや角折などはありません。
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グンマコンプレックス / 神谷彬大
¥1,300
[内容] 群馬に生まれ育ち「自分を形成してきたものを探る」ために群馬を探っている著者が、建築に焦点を当てて制作したZINEです。 表紙とタイトルに一目惚れして衝動的にジャケ買いしました。本の顔である表紙。気合いを入れてしまうと思うんですが、なんでもない街並みの景色なんですよね。全国のどこにでも見られるザ・コモディティな駅前風景。 これは群馬であるようで群馬でない。あなたの町でもあり、私の町でもあるんです。それでいて本書内には群馬の特色のある建築も掲載されているのがいいバランスです。フトゥロというUFO住宅や、巨大な高崎白衣大観音、駅前のメインストリートが風俗化した太田駅(北関東最大の風俗街)等々の個性的な状況が写真と文章で考察されていきます。 タイトルに「コンプレックス」と謳われているのも、著者の群馬に対する複雑な想いが込められていてぐっときました。どこであっても、誰にとっても「自分の地元」は、代替不可能な場所なんですよね。コンプレックスと愛情と切なさが入り混じった視線で切り取られたグンマは、等身大でかっこよかったです。 [書誌情報] タイトル:グンマコンプレックス 著者:神谷彬大 刊行日:2022年11月15日 判型:A5版/ZINE 頁数:48P [状態] カバー背表紙上に一部破れがありますが、古書としては良好です。中身に書きこみや角折などはありません。
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国道1号セブンイレブンめぐりプロジェクトvol.1 東京・神奈川・静岡 / いいじま
¥900
[内容] 東京から大阪を貫く主要国道1号線と、日本最多店舗数を誇るコンビニのセブン‐イレブン。まさに日本最強のインフラタッグを巡ろうというZINEです。 国道1号にセブン‐イレブンは何店舗あるのだろうかと、ふと疑問に感じた著者のいいじまさんは、下記のルールを定めてプロジェクトを開始しました。国道1号に面している店舗を訪問し、店の概要、付随物(公衆電話や郵便ポスト)などをチェック、必ず商品(レアまたはローカルなもの優先)を購入。もしくは公共料金などの支払いをする。 このようにして、東京から静岡まで全64店舗の国道1号線沿いのセブン‐イレブン実地調査が粛々と進められていったのです。地味すぎる作業が淡々と繰り返されるであろう本文を予期して、何かの禊か修行なのかと思ってしまいましたが、膨大な観察量に支えられた知見の数々は圧巻! 例えばパンコーナー。7割PB(プライベートブランド)、2割ヤマパンという布陣が多いなか、たまに静岡製のかにぱんやのっぽパンなどが紛れ込んでいたりするそうです。ちなみにかにぱんは賞味期限が1ヵ月もあるロングライフパンだそうで、売れづらい棚の最下段に棲息していることが多いんだとか。今度コンビニ行ったら観察してみたくなります。 混同するローカリティにも注目されています。なぜか横浜に米沢ラーメン激推し店があるかと思えば、神奈川で青森産のアピオスというマイナー野菜を売っていたりしたそうです。 そして「平準化=どこも一緒」というコンビニの概念を覆すような、オリジナル商品まで発見。箱根小湧谷店では、店舗限定ラベルの日本酒「小涌谷」を販売しているんだとか。めちゃくちゃ奥が深いセブン‐イレブンの世界を堪能できます。 [書誌情報] タイトル:国道1号セブンイレブンめぐりプロジェクトvol.1 東京・神奈川・静岡 著者:いいじま 刊行日:2022年11月 判型:B5版/ZINE 頁数:72P [状態] 状態良好です。画像でご確認下さい。中身に書きこみや角折などはありません。