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街角のホームズ えひめ面白散歩学 / えひめ路上観察友の会
¥800
[店主から一言] 1986年に赤瀬川源平や藤森照信、林丈二らによって結成され一世を風靡した「路上観察学会」。87年に松山で開催された、藤森照信の講演がきっかけでえひめ路上観察友の会が誕生したそうです。 トマソン、見立て、鉢植え物件、レトロ物件、看板表示など、THE・路上観察な視点で愛媛の町歩きレポが会員らにより報告されています。図版も町歩きの視点も豊富で面白いです! [書誌情報] タイトル:街角のホームズ えひめ面白散歩学 著者:えひめ路上観察友の会 出版社:創風社 刊行日:2000年4月1日 頁数:100P 判型:B5判/ソフトカバー ISBN:4915699846 [状態] B 背表紙上端にイタミあり/カバーにスレあり/通読には支障なし
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東京β 更新され続ける都市の物語 / 速水健朗
¥1,000
[店主から一言] 小説やドラマ、漫画、映画などのフィクションの舞台としてどのように描かれてきたかに基づきながら、東京の各地について考える都市論です。 映画『しとやかな獣』、ドラマ『男女7人夏物語』、小説『ハピネス』『ノルウェイの森』、漫画『3月のライオン』などが言及されていて、タワマン住民や下町家族など東京に住む人間たちを中心に論が展開されていきます。 「フィクション=虚構」から、「都市=現実」を紐解いていく面白い試み! [概要] 2020年東京オリンピックを目前に控え、東京の都市構造が再編され、街の風景・ランドマーク・副都心・交通・メディアなど多角的な視点から「東京の変化」を追う都市論です。湾岸再開発、観光都市化、メディアとランドマークの変遷など、フィクションや映画から読み取る社会的・文化的な風景も織り交ぜながら、都市の現在と未来を提示します。 [目次] 第1章 東京湾岸の日常 家族と高層集合住宅のクロニクル 第2章 副都心の系譜 二つの刑事ドラマから見る副都心の発展 第3章 東京のランドマーク変遷史 東京タワーからスカイツリーへ 第4章 水運都市・東京 水の都江戸と二層レイヤーの都市 第5章 接続点としての新橋 鉄道とテレビ、二つのメディアのステーション 第6章 空の玄関・羽田空港の今昔 観光の時代の始まりと現在 [書誌情報] タイトル:東京β 更新され続ける都市の物語 著者:速水健朗 出版社:筑摩書房 刊行日:2016年4月25日 頁数:253P 判型:B6判/ソフトカバー ISBN:9784480864437 [状態] B 背表紙上端にイタミあり/帯に破れあり/カバーにスレあり/ボールペンで一部書き込みあり/通読には支障なし
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モダン・シティふたたび 1920年代の大阪へ / 海野 弘
¥1,000
[店主から一言] 珠玉の都市エッセイです! 平凡社の『太陽』編集長であり、芸術や都市論の名品を多数残した海野弘によるモダン都市大阪のエッセイ集です。各章は場所別に展開されているので、まるで海野さんの話を聞きながら一緒に大阪のあちこちを散歩しているような楽しさ。 長くなりますが、目次を引用しました。読んでもらえば、一緒に歩きたくなると思うから見てって! [概要] 本書は『サンケイ新聞(大阪本社版)』の夕刊1986年10月18日~87年2月9日まで連載されていたものに加筆修正された都市エッセイ集です。現代都市のライフスタイルを築いた1920年代のモダンな面影を探して、80年代中期の大阪を彷徨います。街並・建築・文化の変容や「モダン」を志向する都市空間を、写生するかのように描き出しました。 [目次] 序 / 一九二〇年代の大阪へ 地図1 みなと通・土佐堀通・四ツ橋筋 失われた都市を求めて / 大阪港 みなと通り遊歩 / 一岡ビルディング 電気と都市 / 大阪市交通局・関西電力九条営業所 都市と装飾 / 岩出建設株式会社 古さと新しさと / 宇川病院 教会の風景 / 川口基督教会 大阪カフェー第1号 / 川口のアパートメント 新しい鉄の橋 / 昭和橋 失われた水路 / 大阪市計量検査所 土佐堀ストリート / 山中ビル 玻璃窓とカアテン / 大平ビル 無秩序に大阪 / 山内ビル 未来先取り / 大同生命ビル 大阪のモダン・アート / 京町ビル アール・ヌーヴォー / 中山製鋼所ビル タイル・デコ / 富士電機産業 陽気過ぎる大阪 / 長瀬産業 ニュー・タウン / 大阪屋ビル プラネタリウム / 電気科学館 地図2 船場 西洋と東洋 / 大阪倶楽部 スクール・デコ / 愛日小学校 写真の時代 / つねなりすたじお スペイン風 / ヒサヤ大黒堂玄武会館 グルメの窓 / 北浜清友会館 朝のビル街 / 北浜ビルディング ビルに咲く花 / 大阪証券取引所 都市の獣たち / 北浜野村ビル 大阪都市計画 / 辻学園日本調理師専門学校中之島校 子どもの文化 / 集英小学校 アラベスク / 八木通商 ミッション / 浪花教会 大大阪 / 第一勧業銀行高麗橋支店 モダンガールの家 / 芝川ビル デパート / 三越百貨店大阪店 ファッション時計 / 生駒ビルヂング 平ぶら / 小川香料ビル ガス・リビング / 大阪ガスビル 和洋折衷 / 清水猛商店 木綿と女性 / 綿業会館 レッテルの時代 / 明治屋ビル 大阪洋行 / 内田洋行ビル 新興芸術 / 市田ビル 青いワンピース / 寺田ビル 銀バスと銀行 / 住友船場ビル 新しき雅味 / 京都相互銀行大阪支店 失われた地名 / 原田産業ビル 地図3 心斎橋筋・道頓堀・千日前・新世界 デパート・モダン / そごう百貨店 女性の職場 / 大丸百貨店 キネマと都市 / 松竹座 千日前ラビリンス / 大劇ビル 織田作の路地 / 高島屋東別館 新世界ルナパーク / 新世界国際劇場 映画館の闇 / 新世界グランド 温泉ブーム / パーク温泉 病める都市 / 大阪市大附属病院 大阪バウハウス / 大阪市立工芸高等学校 地図4 上町台地 アパート建築 / 大阪市営下寺町アパート 丘の女学生 / 大阪府立夕陽高校清香会館 聖徳太子と現代 / 大阪赤十字病院 煙の都 / 金甌小学校 ラジオ文化 / 大阪放送会館 ゴー・ストップ / 国民会館 地図5 梅田・天満・堂島・中之島 水都夜景 / 大阪市中央公会堂 サラリーマン河岸 / 大阪ビルヂング 日本のニューヨーク / 中央電気倶楽部 花嫁の学校 / ハッピー・ビル 人工楽園の悲哀 / 宇治電ビル 子どもと都市 / 曾根崎小学校 ターミナル百貨店 / 阪急ビルディング さらば大阪 / 大阪鉄道管理局 [書誌情報] タイトル:モダン・シティふたたび 1920年代の大阪へ 著者:海野 弘 出版社:創元社 刊行日:1987年6月1日 頁数:228P 判型:B6判/ハードカバー ISBN:9784422250052 [状態] B 背表紙上端にイタミあり/カバーにヨレあり/経年ヤケあり/天・小口にシミあり
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都市のドラマトゥルギー 東京・盛り場の社会史 / 吉見俊哉
¥800
[店主から一言] 都市論を読んでいると必ずと言っていいほど参考文献にあげられている必読本です。ただちょっと難しいので、先行研究を読まずにバックグラウンドの理解なしにいきなり読むと大変かもしれません。中・上級者向けです。 浅草や銀座から新宿・渋谷へと盛り場や若者文化が移り変わっていく変遷の過程など、本書から得られる知見はたくさんあります。 [概要] 東京の繁華街(浅草・銀座・新宿・渋谷ほか)の社会的・文化的変遷を描いた社会史です。場と人間の関係性に着目し、明治期から戦後を通じて、都市、特に盛り場がどのように「出来事」の舞台となってきたかを鋭く分析します。 [目次] 序章 盛り場へのアプローチ 1章 盛り場研究の系譜 盛り場と民衆娯楽/盛り場とモダン生活/盛り場と都心機能/「盛り場=出来事」研究に向けて 2章 博覧会と盛り場の明治 原型としての博覧会/盛り場におけるまなざしの近代/1870~90年代の都市空間における「開化」の位相 3章 盛り場の1920年代 トポスとしての「浅草」/「浅草」から「銀座」へ/1910~30年代の都市空間における「モダン」の位相 4章 盛り場の1970年代 トポスとしての「新宿」/「新宿」から「渋谷」へ/1960~80年代の都市空間における「ポストモダン」の位相 結章 近代化日本と盛り場の上演 [書誌情報] タイトル:都市のドラマトゥルギー 東京・盛り場の社会史 著者:吉見俊哉 出版社:河出書房新社 刊行日:2008年12月8日 頁数:432P 判型:A6文庫判/ソフトカバー ISBN:9784309409375 [状態] B 背表紙に日焼けあり/小口に汚れあり/角折れ跡あり/背表紙上端にイタミあり
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ホテルの社会史 / 富田昭次
¥600
[店主から一言] ホテル専門誌の編集長を務めた、日本のホテル業界の生き証人である著者が描く昭和のホテル群像はすこぶる面白いです! 真面目な雰囲気の装丁なので、硬めの学術書だと思いますよね?もちろん取材&リサーチ力を活かした丹念な記録でもあるのですが、ホテルをつくってきた人間たちの群像活劇でもあり、まるでドラマのように面白いのです。 ホテルについて詳しく知りたかったので読んだのですが、勉強しようと思っていたところ、思わず泣かされた、そんな本です。(たいへん勉強にもなったので、線引きだらけです、すみません。) [概要] 戦後の接収から高度経済成長期、巨大ホテルの建設、そして地方都市やコンベンションホテルの誕生に至るまで、日本のホテル産業の歩みを実証的に描き出した社会史的研究。進駐軍の接収、財界人の動き、観光政策の変遷などを豊富な事例でたどりながら、ホテルという空間が日本社会の中で果たした役割を考察する。 [目次] 第1章 進駐軍の接収と戦後の復興 接収の瞬間/接収下の運営/復興の萌芽/接収解除 第2章 大物財界人の活躍 堀久作と堤康次郎/五島慶太の遺産/挫折を招いた過剰投資/勝者と敗者/小川栄一と藤田観光/大倉喜七郎の復活 第3章 高度経済成長の下で 二つの意味で和を重んじたホテル/東京の奥座敷・熱海の変容/歴史の町が求めたホテル/異色事業家の夢と野望と/中核都市の目覚め 第4章 巨大ホテルへの挑戦 大阪の発展/帝国ホテルの改築/井上定雄と京王プラザホテル 第5章 新しい市場の創造 拡大路線と海外進出/企業戦士が支えたホテル業界/空港ホテルと下町ホテル/コンベンションホテルの誕生/新しい発想と地方の活況 [書誌情報] タイトル:ホテルの社会史 著者:富田昭次 出版社:青弓社 刊行日:2006年4月14日 判型:B6判/ソフトカバー 頁数:256P ISBN:9784787232568 [状態] C 全体に経年によるヤケあり/本文に蛍光ペンとボールペンでの線引きあり/角に折れあり/通読には支障なし
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ドボク・サミット / 武蔵野美術大学出版局
¥700
[店主から一言] 00年代は、ドボク、廃墟、珍スポットなどで沸いてましたよね~。書店の棚にもダムや工場燃え、廃墟写真集などが日に日に増えていっていました。新しいジャンルが誕生する瞬間に立ち会えて、ワクワクしたものです。特に2008年はエポックメイキングな年で、こういった都市鑑賞シーンのニューウェーブが沸点を迎えた1年だったと思います。 この本の元となった「ドボク・サミット」が(確かムサビで)行われたのも2008年でした。初期衝動のような1冊。懐かしさとともに振り返るのもグッド。初見の方には当時の熱を感じて欲しいです。 [概要] 『ドボク・サミット』は、ダム、団地、工場、ジャンクション、鉄塔、水門といった巨大な土木構築物を「鑑賞する」鑑賞者たちが集まり、プレゼンテーションや座談会を通じて「ドボク」の景観性・現在性・未来性を語る1冊です。風景として見落とされがちな構造物(時には悪い景観なんて言われることもありました)を、デザイン・写真・批評・エッセイなど多様な文脈で掘り下げ、土木構築物を「見る文化」として再発見しました。ブックデザインは寄藤文平さん。ドボくんキャラデザインはマニアパさん。 [目次] PRESENTATION/DAM(ダム)=萩原雅紀/DANCHI(団地)=大山顕/FACTORY(工場)=石井哲/JUNCTION(ジャンクション)=大山顕/ELECTRIC TOWER(鉄塔)=長谷川秀記/FLOODGATE(水門)=佐藤淳一/FRONTIER/ガソリンスタンドを追う日々=松村静吾/工場景観=八馬智/壁=杉浦貴美子/ライト・ドボク・ジュブナイル=バトン/SYMPOSIUM/STUDY/Landscape for the rest of us 私たちのための景観ガイド=石川初/土木をつくる、景観をつくる=御代田和弘/ドボク・エンタテインメント宣言=佐藤淳一/EPILOGUE [書誌情報] タイトル:ドボク・サミット 編者:ドボク・サミット実行委員会 著者:佐藤淳一・萩原雅紀・大山顕・石井哲・長谷川秀記・石川初・御代田和弘 出版社:武蔵野美術大学出版局 刊行日:2009年4月20日 判型:A5変形判/ソフトカバー 頁数:193P ISBN:9784901631822 [状態] ランクB 背表紙上端にイタミ/カバーに汚れと若干の破れ/経年ヤケあり/著者贈呈署名入り(宛名あり)/角折れあり
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LOCUST vol.4 長崎への 困難な旅路 / ロカスト編集部
¥2,000
[内容] コロナ禍での困難な旅雑誌の継続… …ということでまず応援したい気持ちになりました。メンバーの中にも色々な考えの人がいて、 コロナ禍での旅の是非というテーマも浮き彫りにな っています。 まさに「世界が歴史的な出来事で動いているとき」の生な記録としてとてもよかったです。「旅」そのものの持つ困難、長崎という土地に付随した固有の困難に向き合い続けて制作された1冊。濃厚です。 頓珍漢人形とトルコライスが気になった! [目次] 特集:長崎への困難な旅路 ロカスト座談会第1部 長崎という土地について ロカスト座談会第2部 コロナ禍を経て「旅行」の意義を見つめ直す 永井隆と痛みの神話 ポスト・ナショナリズムはどこにある?― 小田原のどかと長崎を語る― あてにならない地図 ― カズオ・イシグロの長崎を迷う 旅行の擁護 瓦礫を讃える戯曲集 ― 野田秀樹についての覚書 フィクションの中のナガサキ 長崎の三つの歌碑 沈黙のパジャマパーティー 対馬の朝鮮通信使 トンチンカンな長崎と人形 長崎のミュージアム 静かなる連想のコラージュ 五島列島の教会 霧と双眼鏡のある風景 鬼岳 長崎県五島市上大津町 インタビュー 中園成生(平戸市生月町博物館・島の館 学芸員) 雲仙地獄とハウステンボス― もうひとつのテーマパーク史 自然と人間の相互干渉の歴史 諫早湾の干拓事業 新しい「距離」を考えるための移動(デジタル・)オブジェクトとしての軍艦島と私 ガラス工房「瑠璃庵」オーナー・竹田克人さんとの対話から辿る「ガラスの道」 長崎の食 長崎の宿 Series 連載 特別企画 北出がまろんにお悩み聞きにゆく [書誌情報] タイトル:LOCUST vol.4 長崎への 困難な旅路 著者:イトウモほか 出版社:ロカスト編集部 刊行日:2020年11月22日 判型:B6判/ソフトカバー 頁数:178P [状態] 若干使用感ありますが良好です。中面に書き込みや角折などありません。
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LOCUST vol.03 岐阜県美濃地方 / ロカスト編集部
¥2,000
[内容] 2018年に創刊され「旅の体験から批評を立ち上げるプロジェクト」として活動されている旅雑誌。執筆者さんのプロフを見ると、ゲンロン系の方が何人かいらっしゃいます。 エリアのチョイスが渋い!創刊号は千葉内房、2号はFAR WEST 東京 八王子・福生・奥多摩、4号は長崎への困難な旅路、5号北海道、6号会津・中通りというラインナップがキレキレです。 岐阜への旅というと、合掌づくりなどの世界遺産で有名な飛騨高山地方の人気に隠れて、なかなか旅の目的地になりづらい美濃地方に注目しているのも熱いですよね。ローカルを深堀しながら、考える旅が展開されます。 円空や養老天命反転地、ジビエ料理など。ニッチですが大垣駅前に行くと必ず気になる金物屋さんが載っているのもよかったです。 [目次] 特集 MINO:La Région Centrale 岐阜県美濃地方 岐阜美濃絵図 美濃地方へのアクセス 岐阜(主に美濃)の歴史 紀行文 美濃:日本の中央地帯を歩く 中央地帯 M 亡霊の場所―大垣駅と失われた未来 美濃/八王子/断片 岐阜県の文学者たち 市民から見る―都市論を通して地域文化へ インタビュー/富樫 幸一(岐阜大学地域科学部教授) 岐阜・西濃エリア A チーム紀行文 静里旅館からハリヨ グーグルマップとタイムズシェアカーが彫る旅程 円空仏の慈悲 微笑む大黒天にハートをズッキュン誘惑されたのですが屈しません! 聴くことのフィギュール ガイド:岐阜とアニメ 線から域へ、域から線へ DMZ と朝鮮通信使 バーブ・アル=イスラーム 岐阜モスク ガイド:美濃地方の建築 養老天命反転地クロス体験記 大垣 金物屋のおばさん 写真論考 岐阜オブジェ 中濃・東濃エリア B チーム紀行文 藤村記念館 文学者の幽霊になる 岐阜城から東京スカイツリーを考える ルドルフの足あとを辿って 可食臓器と生命のゲシュタルト ジビエ論 間の土地のランドスケープ 中津川について 焼きものの生/性 ガイド:美濃地方の食 いろりの郷 奈かお インタビュー LOCUST 座談会 [書誌情報] タイトル:LOCUST vol.03 岐阜県美濃地方 著者:イトウモほか 出版社:ロカスト編集部 刊行日:2019年11月24日 判型:B6判/ソフトカバー 頁数:189P [状態] 若干使用感ありますが良好です。中面に書き込みや角折などありません。
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建築鑑賞入門 / ウィリアム・ウェイン・コーディル
¥300
[内容] 建築専門の鹿島出版会から出ているシリーズ、SD選書の149番です。 "建築の空間やかたちを体感することは、もはや専門家の特権ではないだろう"ということで、アメリカで何百もの建物を建築してきた建築家が書いた、建築鑑賞の入門書です。 1979年に刊行された古典なので、図版の建築は70年代以前に作られたものばかりでレトロモダン。モノクロですが、たくさんの建築写真が載っているので、ぱらぱらとめくるだけでも楽しいです。 [書誌情報] タイトル:建築鑑賞入門 著者:ウィリアム・ウェイン・コーディル 出版社:鹿島出版会 刊行日:1979年5月10日 判型:B6判/ソフトカバー 頁数:237P [状態] 良好です。中面にも書き込みや角折などありません。
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クリティカル・ワード 現代建築 / フィルムアート社
¥2,000
[内容] 1920~2010年代までの100年間の建築史のなかから、都市・技術・政治・文化・メディアの5分 野の専門家が235個のキーワードをピックアップして解説してくれます。 サブタイトルに「社会を映し出す建築の100年史」とあるように、押さえておきたいキーワードが年代ごとに分けて選別されているので、初めて建築を学ぶ際にも興味を持ちやすく、わかりやすい構成です。 巻頭にそれぞれのコラムがあるのですが、読み応えがあり勉強になります。俯瞰して建築の歴史を学びたい入門者の方にぴったりです。 [目次] 第1章 1920年代 二つの災禍から始まる日本のモダニズム 装飾と犯罪/ドミノシステム/外装タイル/植民地建築/第三インターナショナル記念塔/都市計画法と市街地建築物法/分離派建築会/民家/平和記念東京博覧会/関東大震災/帝都復興院/バラック/考現学と生活学/田園都市株式会社/帝国ホテル/建築をめざして/モダニズム建築/シュレーダー邸/近隣住区論/シカゴ学派/バウハウス・デッサウ校/エスプリ・ヌーヴォー館/明治神宮外苑/近代建築の五原則/ヴァイセンホーフ・ジードルンク/映画『メトロポリス』と機械美/CIAM/聴竹居/SRC造/バルセロナ・パビリオン 第2章 1930年代 都市文化の爛熟 国家と消費社会の表現 アウトバーン/大大阪/アールデコ/スカイスクレイパー/阪神間モダニズム/銀座/東京中央郵便局/新建築工芸学院/乾式工法と市浦健自邸/インターナショナル・スタイル/ニューヨーク近代美術館/アテネ憲章/ブルーノ・タウト来日/函館大火/築地本願寺/光のカテドラル/国会議事堂と帝冠様式/黒部川第二発電所/パリ万国博覧会日本館/東京オリンピック中止/新興工業都市計画/ジョンソンワックス本社ビル 第3章 1940年代 第二次世界大戦を経て、民へ 空間・時間・建築/伝統・選択・創造展/国民住宅/住宅営団/大東亜建設記念営造計画/レーモンドと第二次世界大戦/建物疎開/原爆ドームとアウシュヴィッツ/GHQ/闇市/衛生陶器と伊奈製陶所/建築計画学/ケース・スタディ・ハウス/昼の都市・夜の都市/プレモス/紀伊國屋書店/新日本建築家集団/近代建築論争(民衆論争)/アパルトヘイト/建設省/戸山ハイツ 第4章 1950年代 都市・建築の55年体制 戦後復興の志向 建築基準法/住宅政策の三本柱/住宅金融公庫と自邸/木賃アパート/八勝館御幸の間/神奈川県立近代美術館/51C型と住宅産業/アルミサッシュと工業化住宅/ジャパニーズ・モダン/チームX/ブルータリズム/SHシリーズ/昭和基地と川合健二/世界平和記念聖堂/伝統論争と原爆堂/国際文化会館/広島平和記念公園および資料館/丹下健三と技術/現場打ちコンクリート/秩父セメント第二工場/ヴェネチア・ビエンナーレ日本館/シチュアシオニスト/新建築問題/東京タワー/郵政スタイル/人民大会堂 第5章 1960年代 オリンピックに見た夢 高度成長期の都市で メタボリズム/群造形/か・かた・かたち/オープンシステム/八郎潟と干拓事業/市浦健と千里ニュータウン/アメリカ大都市の死と生/アーキグラム/苗場プリンスホテル/建物区分所有法/住宅は芸術である/建築家なしの建築/カーテンウォール/ユニットバス/東京オリンピック1964/日本武道館/京都タワー/ハイレッド・センター/ジャズ喫茶・クラブ/博物館明治村/ヒルサイドテラス/塔の家/空間から環境へ/フラー・ドーム/ホール・アース・カタログ/プレファブリケーション/霞が関ビル/帝国ホテルの様式保存/月面着陸 第6章 1970年代 巨大化する見えない国土 ポストモダニズムの潮流/大阪万博/広場/まちづくり/原広司と集落調査/都市住宅/セキスイハイムM1/列島改造論/見えない都市/神殿か獄舎か/大石寺正本堂/基町・長寿園団地/住宅双六/プーライエ/孤風院/ツーバイフォー/巨大建築論争/重要伝統的建造物群保存地区/KEP/幻庵・開拓者の家/セゾン美術館(西武美術館)/ポンピドゥー・センター/パタン・ランゲージ/錯乱のニューヨーク/プリツカー賞 第7章 1980年代 超芸術トマソン 都市の奪還を目指して 広告=都市/神戸ポートアイランドと水谷頴介/地区計画制度/生闘学舎・자립/ゲニウス・ロキ/名護市庁舎/ホテルニュージャパン火災/風景学/ラ・ヴィレット公園国際設計コンペティション/ハイテック・スタイル/批判的地域主義/東京ディズニーランド/超芸術トマソン/AT&Tビル/九龍城砦/東京画/ルーヴル美術館(増築)/チェルノブイリ/リゾート法/OMソーラー/DOCOMOMO/くまもとアートポリス/シムシティ/ベルリンの壁崩壊 第8章 1990年代 世界都市博覧会 バブル崩壊と止まる時代 東京都庁舎/ANY会議/梅田スカイビル/ハイパービルディング/TOKYO STYLE/新宿西口ダンボール村/阪神・淡路大震災/開放系技術/オウム真理教とガリバー王国/世界都市博覧会/CAD/ビルバオ・グッゲンハイム美術館/メイド・イン・トーキョー/没場所性と郊外化/ジェントリフィケーション/近代化遺産/ブラウンフィールドとニューアバニズム/腰巻き保存/建築基準法改正・性能規定 第9章 2000年代 グローバル化する都市 CCTV的なるもの アメリカ同時多発テロ/せんだいメディアテーク/サード・プレイス/ソーシャル・キャピタル/都市再生特別措置法/お台場/タワーマンション/ショッピングセンター/リノベーション/大改造‼︎劇的ビフォーアフター/限界集落/地域アート/金沢21世紀美術館/アルゴリズミック・デザイン/耐震改修/構造計算書偽造問題/東京駅復原/中国中央電視台/ウィキペディア/ザ・タワー 第10章 2010年代 世界を見渡す技術と公共性のゆくえ 東日本大震災/コミュニティデザイン/シェア/PPP・PFI/オールドタウン/少子高齢化とおひとりさま/建築展の隆盛/国立近現代建築資料館/Google Earth/BIM/デジタル・ファブリケーション/三菱地所を見に行こう/虎ノ門ヒルズ/豊洲移転/ル・コルビュジエ世界遺産/エストニア国立博物館/京都市立芸術大学移転/銀座ソニーパーク/東京オリンピック2020・新国立競技場問題 [書誌情報] タイトル:クリティカル・ワード 現代建築 社会を映し出す建築の100年史 著者:山崎泰寛、本橋仁 出版社:フィルムアート社 刊行日:2022年3月25日 判型:B6判/ソフトカバー 頁数:327P [状態] 良好です。中面にも書き込みありません。角折り1ヶ所あります。
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Road Japan Display Vol.1 / のがなあつし
¥1,500
SOLD OUT
[内容] サブタイトルは「生き続ける日本の道路と残された昭和の旧道を巡る旅」です。道路ファンが撮影した、廃道や旧道の写真集です。 "廃道 それは道の中心に佇む最上の手段 道路が好きになると、道の真ん中に立つことにエクスタシーを感じるようになります。しかし道の真ん中に佇むkとは、法的にも叶えられない欲望であります。中心部の上空であれば、歩道橋がその望みを叶えてくれることがありますが。 そう、道の真ん中に突っ立っていることが許されるのは、廃道という空間のみであることに気づきました。廃道とは、時間をかけて道と向き合う、最上の手段だったのです。" [書誌情報] タイトル:Road Japan Display Vol.1 著者:のがなあつし 刊行日:2013年7月15日 判型:A4判/リングノート 頁数:58P [状態] 経年によるヨレや変色などありますが、中面に書き込みや角折はありません。
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小さな泊まれる出版社 / 真鶴出版
¥2,860
[内容] 神奈川県にある静かな港町・真鶴。条例として制定された「美の基準」を町の人々が大切に守り、現在まで続く美しい町並みが形成されています。そんな真鶴の町に遊びに行くときに、玄関口になってくれる心強い存在なのが ”小さな泊まれる出版社” 真鶴出版さん。 本書に出会ったのは横浜で開催されている「本は港」というイベントでした。「"泊まれる出版社"って、なんて面白そうなんだ!」と、居ても立っても居られずに泊まりに行きました。真鶴の町のガイド付きで、町の産物や美の条例のことなど、実際の町を歩きながら教えてもらえてとても楽しい時間を過ごせました。 そして泊まれる出版社は、贅沢なことに一棟丸ごと貸切でした。本書に掲載されている「真鶴出版2号店」をつくる物語で登場する、木造2階建ての家のコンセプトは「旅と移住の間」ということで、まさにそんな気持ちで泊まりました。 通りすがりの旅人よりも町にコミットしてみたい。でも移住なんて大それたことができるのかしら。そんな自分の居場所に対する揺れる思いを受け止めてくれる存在が、この泊まれる出版社なのです。 地球のどこかに自分たちのささやかで大切な居場所をつくること、自分たちの力で町に溶け込みともに地域をつくっていくこと、これからの時代にとってとても大切な行いを実践された記録です。 移住の話、ローカルビジネスの実践の話、出版社兼ゲストハウスをつくる話、かかったお金の話も赤裸々に書いて下さっているので、これからどこかのエリアで何か始めてみたい方にも大変参考になると思います。 真鶴出版さんは、今年(2025年)10周年を迎えます。 *真鶴出版さんの作品はamazonなどのマンモス流通には乗せず、ローカルorインディペンデントな人々により読者のみなさまひとりひとりに手渡すように届けられています* [目次] はじめに column 真鶴のこと 泊まれる出版社をつくる プロジェクトメンバー 1 真鶴に来るまで 2 泊まれる出版社のはじまり 3 背戸道の家とトミトアーキテクチャ 4 どんな場所にするのか? 5 怒涛の工事期間 資料 設計図の変遷 資料 予算と実績 資料 スケジュール column 『美の基準』のこと 小さな町で見つけた未来 対談 コトと向き合う建築家(建築家・トミトアーキテクチャ) 対談 ポップとソーシャルのあいだ(写真家・MOTOKO) 細部にある物語 建築写真(写真家・小川重雄) おわりに [書誌情報] タイトル:小さな泊まれる出版社 著者:川口瞬、來住友美 出版社:真鶴出版 刊行日:2019年12月20日 判型:A5変形判/ソフトカバー 頁数:176P
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最小文化複合施設 / HAGISO
¥3,300
[内容] 本書に初めて出会ったのは、TOKYO ART BOOK FAIRでした。『最小文化複合施設』というタイトルに惹かれて購入し、一気に読んでしまいました! 谷中にある築68年の木造アパートを改修した〈HAGISO〉は、カフェやギャラリー、ホテルのレセプションなどが入った最小文化複合施設として誕生しました。10年刊の歩みを綴った本書は、その物語もさることながら、インタビューあり図版あり対談ありで、立体的にHAGISOを解剖していて、本としてのクオリティが抜群なんですよね。 それもそのはず。編集を担ったのは、"泊まれる出版社"の真鶴出版さん。ローカルビジネスの担い手たちのこだわりが詰まった本書は、「本として作られる価値のある」珠玉の1冊です。 *真鶴出版さんの作品はamazonなどのマンモス流通には乗せず、ローカルorインディペンデントな人々により読者のみなさまひとりひとりに手渡すように届けられています* [公式HP情報] ―たまたま住んだ一軒のアパートからはじまる、東京・谷中の物語― 東京・谷中で、空き家と出会ってはお店をつくり、自ら運営まで担う建築事務所・HAGISO。 今や谷中を中心に8店舗を展開する彼らが、どうやって地域に根ざし、広がっていったのか。偶然を積み重ねて見えてきた、試行錯誤の10年の記録です。 ただ10年を振り返るだけでなく、さまざまな角度からHAGISOを語る視点を取り入れました。関係する人たちへの取材をまとめた「インタビュー」や、アトリエ・ワン・塚本由晴氏をはじめとした四つの「対談」、図面から各店舗を分析する「おみせ大解剖」、家で楽しめるHAGISOの定番メニューの「レシピ」。さらには、HAGISOのお金まわりの話も載せた秘密の「袋とじ」(!)まで。380ページを超える大ボリュームです。 編集・発売元は真鶴出版。小さな出版社だからこそできる試みとして、HAGISOの由来となった「萩」の葉で、スピン(栞紐)を草木染めしています。 さまざまな「ローカル」で活動する人たち必読の一冊! [書誌情報] タイトル:最小文化複合施設 著者:宮崎 晃吉、顧 彬彬 発行元:株式会社HAGISO 発売元:真鶴出版 刊行日:2024年11月7日 判型:A5変形+スリーブ+袋綴じ+草木染めスピン 頁数:388P
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日常2 特集:暮らし、なりわい、まちやど。/ 日本まちやど協会
¥2,000
[内容] このインディペンデントな雑誌と出会ったのは、HAGISOが運営するシェア型書店〈西日暮里BOOK APARTMENT〉でした。 地域に根差した活動をしている人々が丁寧に取材されている本誌は、一般社団法人 日本まちやど協会という団体が発行しているのですが、中の人はHAGISOの宮崎晃吉さん、真鶴出版の川口瞬さん、ということで間違いないですね。手に取った瞬間にびびっとくる「いい雑誌」です。 「まちやど」とは、「まちを一つの宿と見立て、宿だけでなくまち全体を楽しんでもらう宿泊施設のこと。ゲストがそのまちの日常を過ごせるように、まちの入り口となることを目指している。」とあって、真鶴出版やHAGISOの取り組みが名付けられたもの。 ローカルorスモールビジネスに興味のある方、ゲストハウスを運営したい方、消費だけじゃ物足りないから生産したい方にはとくに猛プッシュです! ちなみに今号は「消費からつくるへ」が裏テーマ。「販売店の人も参加してよ!」ってことで、表紙のぐるぐる渦巻きはNutsBookStand画伯平沢がマッキーで一筆書きしたものです(笑) 1冊ずつ個体差があります。味と思って下さい。 *真鶴出版さんの作品はamazonなどのマンモス流通には乗せず、ローカルorインディペンデントな人々により読者のみなさまひとりひとりに手渡すように届けられています* [公式HPより] 日本まちやど協会の発行する、地域に根ざす人々を取材する雑誌『日常』。ついに第2号が完成しました! 全国各地のまちやど実践者でつくる雑誌『日常』は、真鶴出版 川口が編集長を務めています。今号からは、ブルースタジオ・大島芳彦さんと、栞日・菊地徹さんという強力なメンバーが加わりました。 取材先は、編集部が「今気になるローカルの活動」をもとに決めていきました。 今回メインで取材したところは、〈FUJIYA HOSTEL〉(鹿児島県・甑島)、〈本屋・生活綴方〉(神奈川県・横浜)、〈ただの遊び場〉(秋田県・五城目町)、〈神水公衆浴場〉(熊本県・神水)。 特集は「暮らし、なりわい、まちやど」として、まちやどオーナーの仕事と暮らしに迫ります。 さらにローカルの大先輩である、〈1988 CAFE SHOZO〉の菊地省三さんに取材を敢行。『日本列島回復論』の井上岳一さんによる寄稿や、雑誌『民藝』編集長の高木崇雄さんとの鼎談など、盛りだくさんの一冊となっています。 [目次] 日常1 FUJIYA HOSTEL 日常2 本屋・生活綴方 特集 暮らし、なりわい、まちやど。 第二回まちやどオーナー座談会 漫画 今もどこかで(イッテツ) 日常3 ただのあそび場 コラム 肉屋のコロッケからまちの底力を知る(大島芳彦) 日常4 神水公衆浴場 インタビュー 一本の通りから考えるカフェ。(1988 CAFE SHOZO 菊地省三) 寄稿 地域をつなぎ直し、文化を核に経済をつくる。(井上岳一) コラム まちやど体験記〈蔟屋〉(福田一馬) 民藝とまちやど その1 (高木崇雄) 客室心地分析〈hanare〉(岡昇平) まちやど百景 朝ごはん/ユニフォーム/名物おかあさん/とっておきの風景/おすすめの店/マップ おまけ クロスワード/まちがいさがし 付録 まちやど一覧 [書誌情報] タイトル:日常2 特集 暮らし、なりわい、まちやど。 発行人:宮崎晃吉 発行元: 一般社団法人 日本まちやど協会 発売元:真鶴出版 編集長:川口瞬(真鶴出版) 刊行日:2022年9月17日 判型:B6/ソフトカバー 頁数:148P
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日常3 特集 まちを歩く。地域をつなぐ。/ 日本まちやど協会
¥2,500
[内容] このインディペンデントな雑誌と出会ったのは、HAGISOが運営するシェア型書店〈西日暮里BOOK APARTMENT〉でした。 地域に根差した活動をしている人々が丁寧に取材されている本誌は、一般社団法人 日本まちやど協会という団体が発行しているのですが、中の人はHAGISOの宮崎晃吉さん、真鶴出版の川口瞬さん、ということで間違いないですね。手に取った瞬間にびびっとくる「いい雑誌」です。 「まちやど」とは、「まちを一つの宿と見立て、宿だけでなくまち全体を楽しんでもらう宿泊施設のこと。ゲストがそのまちの日常を過ごせるように、まちの入り口となることを目指している。」とあって、真鶴出版やHAGISOの取り組みが名付けられたもの。 今号の特集は町歩き!なので旅好き、散歩好きにもおすすめです!生粋の町歩きストでもあるまちやどオーナーたちが、町歩きのコツを伝授してくれます。「まち歩き8か条」では、知らない町に行ったときにどうやって歩いたらいいか具体的に教えてくれます。 あとですね、路上観察や考現学の歴史を紐解いた年表コーナーがとてもいいです!町歩き好きは必見です! *真鶴出版さんの作品はamazonなどのマンモス流通には乗せず、ローカルorインディペンデントな人々により読者のみなさまひとりひとりに手渡すように届けられています* [公式HPより] 雑誌『日常』は〈日本まちやど協会〉が発行する、地域に根ざす人々を取材する雑誌です。 真鶴出版・川口が編集長を務めます。 第3号の特集テーマは「まちを歩く。地域をつなぐ。」まち歩きに焦点をあて、まち歩きを楽しむ視点や、まちの人やその地域の背景とつながるためのポイントも紹介しています。さらに、「考現学」や「路上観察学」のまわりを分析し、まち歩きの歴史をさかのぼります。 そして今回も、全国の個性的な地域に根ざす場所を取材しました。愛知・南知多にある「漁師が長靴で入れる」イタリア料理店〈OSTERIA Bianchetti〉。文化がごちゃ混ぜな京都・西舞鶴にあるまちやど〈古民家の宿 宰嘉庵〉。群馬・前橋のまちの「B面」をつくる市役所職員〈マチスタント〉。和歌山・加太にある、アーティストが営む港町のたこ焼き屋〈さちまる〉。 また、雑誌づくりの大先輩であり、今年五島列島に拠点を移した『nice things. 』編集長の谷合貢さんや、料理研究家・土井善晴さんに地域への向き合い方について話をうかがっています。 『ほどよい量をつくる』の甲斐かおりさんからの寄稿もあります。 そして雑誌『日常』は毎号、一冊一冊異なる表紙をつくっています。 今号は取材先の一つである、群馬県前橋でいただいたレンガを砕き、乳鉢で擦り、膠(にかわ)と混ぜてインクとし、表紙に一枚一枚手塗りしています。 より手触り感のある表紙になっておりますので、楽しみにしていただけたらうれしいです。 [目次] 日常1 OSTERIA Bianchetti 日常2 古民家の宿 宰嘉庵 特集 まちを歩く。地域をつなぐ。 漫画 今もどこかで(イッテツ) 日常3 マチスタント コラム 肉屋のコロッケからまちの底力を知る その2(大島芳彦) 日常4 さちまる インタビュー 故郷で描く、雑誌の未来。 『nice things.』谷合貢 寄稿 野花から花束を ─地域を開き、文化をつなぐ人たち 甲斐かおり コラム まちやど体験記〈奈良町宿 紀寺の家〉 福田一馬 民藝とまちやど その2 土井善晴 客室心地分析〈guest house MARUYA〉 岡昇平 第3回 まちやどオーナー座談会 まちやど百景 名物おかあさん/マップ/朝ごはん/おすすめの店/とっておきの風景/ユニフォーム おまけ クロスワード/まちがいさがし 付録 まちやど一覧 [書誌情報] タイトル:日常3 特集 まちを歩く。地域をつなぐ。 発行人:宮崎晃吉 発行元: 一般社団法人 日本まちやど協会 発売元:真鶴出版 編集長:川口瞬(真鶴出版) 刊行日:2023年12月22日 判型:B6/ソフトカバー 頁数:164P
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ダム2 / 萩原雅紀
¥300
[内容] 2007年に刊行された史上初のダム写真集『ダム』の続編で、西日本のダムが47ヵ所掲載されています。 現代の神殿か、はたまたピラミッドか。神々しささえも感じる壮大な景観です。 [書誌情報] タイトル:ダム2 著者:萩原雅紀 出版社:メディアファクトリー 刊行日:2008年1月19日 判型:変型判(190mm×170mm)/ソフトカバー 頁数:112P [状態] 表周りに若干汚れがあります。中身に書きこみや角折れなどはありません。
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日常の絶景 / 八馬智
¥1,700
[内容] 絶景ブームがありましたが、日常の中に潜む「俺なりの絶景」を見つけるための視点を養える本です。知識がないと見えない景色があります。町を支えるインフラなどは、注意して見ないと、見る癖がついていないのです。 章立てがユニークで、スケール(大きさ)によって小さい順に3章に分かれています。 室外機、段差、耐震改修、駐車場、ダクト、通信鉄塔、消波ブロックなどなど。ドボクフリークへ捧げる1冊です。 [目次] 1章 scale=S:身近にあるもの 個人コレクションの展示【室外機】 囚われのドロイド【リサイクルボックス】 ホンモノになりたい【擬木・擬石】 露出した内臓【パイプ・ダクト】 地に足をつける【高低差】 【非日常COLUMN】ビルバオの枯山水/ベネチアの人々 2章 scale=M:街に潜むもの ゴージャスな脇役【避難階段】 延命治療の現場【耐震改修】 クルマのお宿【駐車場】 見えてないランドマークタワー【通信鉄塔】 都市のエッジのピクセル画【コンテナターミナル】 【非日常COLUMN】トランスフォームドボク /ラッピング名所 3章 scale=XL:いつもは見えないもの 海岸のクローン兵【消波ブロック】 無愛想な守護者【放水路・調節池】 自然と人間の交錯点【砂防】 大きな穴【鉱山】 山奥の実家【ダム】 [著者プロフィール] 八馬 智 Hachima Satoshi 1969年千葉県生まれ。千葉工業大学創造工学部デザイン科学科教授。専門は景観デザインや産業観光など。千葉大学にて工業デザインを学ぶ過程で土木構造物の魅力に目覚め、札幌の建設コンサルタントに入社。設計業務を通じて土木業界にデザインの価値を埋め込もうと奮闘したものの、2004年に千葉大学に戻りデザインの教育研究に方向転換した。その後、社会や地域の日常を寡黙に支えているインフラストラクチャーへの愛をいっそうこじらせた。2012年に千葉工業大学に移り、現在は本職の傍らで都市鑑賞者として活動しながら、さまざまな形で土木のプロモーションを行っている。著書に『ヨーロッパのドボクを見に行こう』(自由国民社、2015)がある。 [書誌情報] タイトル:日常の絶景 著者:八馬 智 出版社:学芸出版社 刊行日:2021年12月11日 判型:A5判/ソフトカバー 頁数:144P [状態] 表紙に若干ヨレがありますが、全体的には良好です。中身に書きこみや角折れなどありません。
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マンホール 意匠があらわす日本の文化と歴史 / 石井英俊
¥500
[内容] 市町村のローカルな図柄が描かれたマンホールは、外国にはあまり見られない日本ならではの特徴みたいです。 自転車で日本全国を回りながら撮影された4000枚を超えるマンホ写真のなかから、テーマ別に選りすぐって紹介された、マンホールだらけの1冊。 著者は東京都の下水道局に勤務していたそうで、マンホールの歴史や雑学などもわかりやすく解説してくれます。 [書誌情報] タイトル:マンホール 意匠があらわす日本の文化と歴史 著者:石井英俊 出版社:ミネルヴァ書房 刊行日:2015年9月10日 判型:A5判/ソフトカバー 頁数:224P [状態] 表周りは良好ですが、中身に書きこみがあります。
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輝く都市 / ル・コルビュジェ
¥1,000
[内容] モダニズム建築の巨匠ル・コルビュジェのマスターピースです。超高層ビルの林立する現代の街並みに大きな影響を与えた作品です。 コルビュジェに師事してモダニズム建築を実践した坂倉準三が翻訳しています。建築専門出版の鹿島出版会のSD選書シリーズです。 [目次] アスコラルの介入 1943年およびそれ以後 技術的観点、精神的観点、両者の連帯性 新しい機械主義社会、建築上の革命成就、新理論応用図、建築および都市計画について 諸原則、人間と自然 道具類の獲得 都市計画探究の試み 土地の占拠 既成の観念は問題外 打ち建てられた理論、その応用 11の部会の研究による理論確立 [書誌情報] タイトル:輝く都市 著者:ル・コルビュジェ 著、坂倉 準三 訳 出版社:鹿島出版界 刊行日:1968年12月5日 判型:A5判/ソフトカバー 頁数:280P [状態] 良好です。中身に書きこみや角折れなどありません。
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サバービアの憂鬱 / 大場正明
¥1,000
[内容] サブタイトルの" 「郊外」の誕生とその爆発的発展の過程"とあるように、アメリカの郊外が舞台となった小説や映画を紐解きながら、都市でも田舎でもない「郊外文化」を浮き彫りにした郊外論のマスターピース。 家族、人種差別、中流家庭、子供たちなど様々な観点から郊外について語られていきます。名著です。数多くの作品が言及されていますが、読んだり観たりしたくなります。逆説的ですが郊外がテーマの作品ガイドとしても役立ちました。 1993年11月東京書籍刊行の『サバービアの憂鬱 アメリカン・ファミリーの光と影』を改題の上、加筆修正して復刊された新書です。 [書誌情報] タイトル:サバービアの憂鬱 著者:大場正明 出版社:KADOKAWA(角川新書) 刊行日:2023年3月10日 判型:新書判 頁数:560P [状態] 良好です。中身に書きこみや角折れなどはありません。
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【観光地絵葉書】沖縄のすべて
¥500
[内容] 昭和の観光地絵葉書です。 沖縄の闘牛、ひめゆりの塔、未来の海上都市アクアポリスなど37枚のポストカードが入っています。 沖縄の解説とマップ付きです。 [書誌情報] タイトル:沖縄のすべて 場所:沖縄県 発行元:優美堂 刊行:昭和時代 判型:166mm×117mm/ポストカード 枚数:37枚 [状態] 袋には経年によるシミや破れなどがあります。絵葉書は未使用です。
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【観光地絵葉書】美わしき京都
¥500
[内容] 昭和の観光地絵葉書です。 東山八坂の塔、円山公園、平安神宮、金閣寺、清水寺、京都駅、嵐山、三条大橋が描かれた8枚の絵葉書が入っています。 京都駅の駅舎は、1952(昭和27)年に完成した3代目の民衆駅です。1970年頃までは駅名表示がなかったらしいので、その時期の駅舎のようです。 1964年には京都タワーができるので、もし京都タワーが経っている時代に絵葉書をつくるなら、たぶん駅舎よりタワーが選ばれるんじゃないかと思うので、きっと1952~64年頃のものじゃないかと予想しています。 京都遊覧図付きです。 [書誌情報] タイトル:美わしき京都 場所:京都府 刊行:昭和時代 判型:A6判/絵葉書 枚数:8枚 [状態] 袋には経年によるシミや破れなどがあります。絵葉書は未使用です。
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【観光地絵葉書】1986 第37回さっぽろ雪まつり
¥500
[内容] 昭和の観光地絵葉書です。 第37回さっぽろ雪まつりのポストカードです。 雪で作られたオランダ国立博物館、金閣寺、瀬戸大橋、北斗の拳、ハイスクール奇面組、植村直己、ゲゲゲの鬼太郎、アルプスの少女ハイジなどが被写体になってます。 [書誌情報] タイトル:1986 第37回さっぽろ雪まつり 場所:北海道 発行元:須田商事 刊行:1986年 判型:A6/ポストカード 枚数:20枚 [状態] 袋には経年によるシミや破れなどがあります。絵葉書は未使用です。
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ragan028 Paradise Lost / 若生友見
¥800
[内容] 「いちごclub」「気まぐれ仔ねこ」「そばかすバービー」…… 失われたファンシーラブホの名前の数々。90年代の匂いが充満した写真集ZINEです。 『Paradise Lost』というタイトルどおり、すべて失われたラブホテルの名前なのです。 解体されたものも、建物は健在だとしてもリニューアルされたものも。「いちごclub」は「HOTEL ALLURE」に、「気まぐれ仔ねこ」は「Hotel Angelica」に名称変更されています。泡沫文化のブームの変遷はとても興味深い現象なのですが、なかなか文化として記録に残らないので、こういった視点でZINEが出版されるということは嬉しい限りです。 記録には残らなくとも、記憶にはやたら残ってしまう。そんな印象的なラブホ名の数々が掲載されています。 [シリーズ概念] 色眼鏡をはずして、もう一度よく見てみよう。 「これまでの概念を覆す」ような大それたことではありません。今までの経験や生活上の暗黙の了解のせいでよく見えていなかった部分や、たとえ見えていてもあまり意識されることなく数秒後には忘れてしまうような、そんな日常に点在する、ちょっとした違和感や疑問。それらを本の形に落とし込み、反復させ、日常的な意味を剥いでしまうとただの図となり、そこに「物そのもの」が見えてくるはずです。 さて、毎日毎日見ているごく普通の風景は、本当に“普通”の風景なのでしょうか。 選挙ポスター、漫画雑誌の小口、新聞のおくやみ欄、花環、ネオンサインなど、目に見えているのに意識の外にすぐ出てしまうような、グラフィックデザインとして認識されにくい存在へ焦点を当てています。 [著者プロフィール] 若生友見 わこう・ともみ 1986年 宮城県生まれ。東北芸術工科大学 情報デザイン学科 グラフィックデザインコース卒業。東北芸術工科大学大学院 ビジュアルコミュニケーション研究領域 修士課程 修了。雑誌編集を経験し現在フリーランス。 都築響一さんのメルマガ『ROADSIDERS'weekly』で紹介されているインタビュー記事が詳しくて面白いのでぜひご覧ください☟ 「裸眼の挑戦——若生友見とragan books」 https://roadsiders.com/backnumbers/article.php?a_id=559 [書誌情報] タイトル:ragan028 Paradise Lost 著者:若生友見 出版社:raganbooks 刊行日:2020年11月22日 判型:A6文庫判/ZINE 頁数:24P