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夕陽に赤い町中華 / 北尾トロ

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[内容]
北尾トロさんといえば『季刊レポ』。なかなかノンフィクションに特化した雑誌がないので、文フリなどで購入していました。そのなかで気になっていた山田うどん研究の集大成『愛と情熱の山田うどん』を読みまして、感涙。個人的ベストオブノンフィクション料理篇に輝き続けている、傑作です。情熱、アマチュアリズム、探求心、どれをとっても一級品。プロの技術にアマチュアの情熱ですよ。鉄壁です。

というわけでリスペクトしているのですが、氏は町中華分野の草分けとしても夙に有名であります。面白くないわけないじゃないですか(語気荒い)!

町中華という、どこの町にもあり庶民の強い味方になっている町の台所を、発見して、通って、掘って、取材して、その歴史をつまびらかにしていく過程のスリリングなことと言ったらないです。今では町中華の定番料理としてラーメンのおともに餃子を思い浮かべますが、戦前はシュウマイが人気だったそうで。それが餃子に変わっていく経緯も面白かったです。

個人的には東府中の駅前にある〈スンガリー飯店〉が登場して快哉を叫びました。昔近くに住んでいて、毎日通るので気になっているのに入らないまま引っ越してしまい、ずっと気になりっぱなしだったので。そんな誰の心にも、ひとつは灯っている町中華の謎めいた灯りを追求してくれる名著です。

[目次]
第一章 町中華はどこからきたのか
 人形町の『大勝軒』に見る戦前からの流れ
 地方から東京へ 『下北沢丸長』に見る戦後の流れ
 引揚者の参入で大陸の味が合流した
 日本人の食生活を変えたアメリカの小麦戦略
 町中華の味を決定づけた“化調”の流行

第二章 町中華の黄金期
 出前のバイクが町を走る
 メニュー研究 “最強打線”と“三種の神器”が奇跡の合体
 絶頂の八〇年代、ギターを中華鍋に持ち替えて

第三章 町中華よ何処へいく
 伝説の人・山岸一雄の味を求めて「お茶の水、大勝軒」の挑戦

コラム1 町中華店名考
コラム2 残っている町中華はなぜつぶれないのか

[著者プロフィール]
北尾トロ きたお・とろ
ノンフィクション作家。1958年、福岡県生まれ。2010年にノンフィクション専門誌『季刊レポ』を創刊、15年まで編集長を務める。2014年より町中華探検隊を結成。また移住した長野県松本市で狩猟免許を取得。猟師としても活動中。著書に『裁判長!ここは懲役4年でどうすか』(文春文庫)、『山の近くで愉快にくらす』(信濃毎日新聞社)、『欠歯生活』(文藝春秋)など多数。共著に『町中華とはなんだ』(角川文庫)、『町中華探検隊がゆく!』(交通新聞社)などがある。

[書誌情報]
タイトル:夕陽に赤い町中華
著者:北尾トロ
出版社:集英社インターナショナル
刊行日:2019年6月5日
判型:B6判/ソフトカバー
頁数:256P
特典:サイン付きです

[状態]
良好です。日焼けもありません。中面に書き込みや角折りなどもありません。

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