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光る女 / 横尾忠則

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[内容]
地方・小出版流通センターという取次店の倉庫で眠っていたデッドストックを掘って来ました。

1979(昭和54)年刊行の絶版書籍です。新刊サイクルは年々早くなり、1年で絶版なんてこともある昨今、45年前に発行された流通本が残っているという、まさに本の化石を掘るような貴重な体験でした。

隙間なく並んだ倉庫の棚には日本各地の本が堆積していて、古い紙の匂いが漂っていました。いかにもこれから物語が始まりそうな本の迷宮のような空間。薄暗い棚の隙間からぼんやりと光っていたのが、この『光る女』です。

グラフィックデザイナー・横尾忠則の処女小説集で、装丁も著者の手によるものです。

本書には「光る女」「音の河」「長い長い順番」という3つの短編小説が収録されています。井上光晴と瀬戸内晴美(寂聴)が帯を書いているのが熱いなと思ったら、井上光晴が横尾忠則に初めて小説を書かせたのだそうです。井上光晴が編集していた雑誌『辺境』の2号(1972年6月刊行)に「長い長い順番」が掲載されたのが最初らしいです。

作風は、独特の影があるシュールレアリスティックな感じ。横尾忠則といえば原色がぶつかり合った奇抜なポスターなど、サイケデリックなイメージがありますが、小説は幽玄でおごそかな雰囲気。淡くて薄暗い感じがします。死の匂いを強く感じました。

生命の躍動感を感じる絵とのギャップが面白いです。電車で隣合った不思議な女との再会、母の面影、夢のお告げ、寺での座禅、幽霊などをモチーフに展開される横尾ワールドに惹き込まれます。

[書誌情報]
タイトル:光る女
著者:横尾忠則
出版社:水兵社
刊行日:1979年10月
判型:B6版/上製本
頁数:150P

[状態]
デッドストックなので経年による日焼け、汚れ、破れがあります。画像でご確認下さい。中身に書きこみや角折などはありません。

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