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[内容]
はじめましての方のために、簡単に自己紹介しますね。1982年に東京都の小平市というところに生まれ、都内10ヶ所を転々と引越したのちに、大久保の多国籍タウンに流れ着きました。6年ほどJ堂書店の新宿店に勤めてから転職し、現在は企業内出版部で編集者をしています。書店ではローカル出版&リトルプレスの棚を担当したり、出版部ではへんてこな旅の雑誌をつくっていました。独立系書店でZINEやひとり出版社の本を買ったり、単館映画館でカルト映画を観たり、旅先で知らない人や場所に出会うことが好きです。あとは中学生の頃から憧れていた格闘技を、四十路目前で始めまして、今でもキックボクシングを続けています。
この日記は、ある日、衝動的に始めました。今勤めている会社でつくっていた雑誌が休刊になり「もう本づくりに関われないかもしれない……」そんな不安でいっぱいになったのです。「いつかきっと、自分の出版社と本屋をつくって、生きていくんだ」そう思い続けて、もう何年経ったでしょうか。自分以外の他人の声によって、本をつくらされたり、売れなくなったり……。そんなことにはもうこりごりです。それなら自分でやるしかないなと思い、はじめの一歩を踏み出してみることにしました。
Nuts Book Standという名前は、ナッツってなんかいいなぁと思ってつけました。カシューナッツ、ピーナッツ、クルミ、アーモンド……。様々な姿かたちを想像させてくれる多様性と、いびつなフォルムの愛らしさが気に入っています。調べてみると、英語のスラングでは「~に狂っている、熱狂的な」という意味もあるようです。これまで偏愛本をつくったり集めたりしてきたので、そんなイメージにもぴったりだなと思っています。
ブックスタンドとしたのは、香港を旅した時に見かけた、ストリートに溶け込んだ雑誌の売店が、かっこよかったのが脳に焼きついていたからです。扉の写真です。「ちょっと気軽に本でも見てみる?」という感じのラフな本屋さんにしたいなと思っています。出版社としても「本で立つぞ」という志の表明になっています。会社勤めをしながら土日に活動していますが、軌道に乗せて独り立ちしたいです。
本書に収録した日記は2024年12月12日から31日までの、まだ本屋という意識が芽生える前の時期に書いた日記です。この日記を書いていた冬。霧の中にいるようにすべてが曖昧で、自分が何者なのかもわからず、道に迷っているような時期でした。灯りに吸い寄せられるように本屋を訪ねては、大切な言葉をかけてもらいました。
しんどいことがあっても、この独立日記を書いている間は、本屋でいられます。自分の心の声に耳を澄ませて、ひとつずつ慎重に言葉を選び取っていくうちに、自分のやりたいことや感じていることの輪郭が、くっきりとしたかたちに見えてくるようになりました。日々の出来事を重ねていくうちに、ほんの少しずつですが、私は本屋になっていくのだと感じています。
(Intro / Outroより抜粋)
[目次]
2024.12.12 将来の現実
2024.12.13 ミッドライフ・クライシス
2024.12.14 手書きから一瞬でテキスト変換してくれるアプリがすごい
2024.12.14 週末に未来時間を始める
2024.12.15 無印良品の本棚で自宅を本屋っぽく
2024.12.16 書くテーマをたぐりよせる
2024.12.17 朝活と日記習慣
2024.12.18 Amazonアソシエイトのツールバーが表示されない夜は。
2024.12.19 会社組織で幸せに働くことはできないのだろうか?
2024.12.20 退職理由は後ろ姿
2024.12.23 もし明日会社を辞めて本屋をやるとしたら?
2024.12.24 本屋の存在意義を考える
2024.12.25 10,000 文字チャレンジやってみた
2024.12.26 どこに本屋を開くのか?
2024.12.27 日記をつけることの効能と反省
2024.12.28 「書きたい」と「読みたい」の調和
2024.12.29 「本屋という商売」から「本屋という生き方」へ
2024.12.30 アメリカに行きたい
2024.12.31 言語化についてのインスタライブ感想
[書誌情報]
タイトル:Be Independent! 独立日記 本屋への道 #01
著者:平沢二拍
出版社:Nuts Book Stand
刊行日:2025年4月12日
判型:A5判/ZINE
頁数:45P
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