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ホテル・ライフ / ノーマン・S・ハイナー

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[内容]
「シカゴ都市社会学古典シリーズ」の一作目です。

本シリーズは「アメリカ都市社会学の祖型をなす1920-30年代の初期シカゴ学派の最大の知的資産である、都市エスノグラフィ叢書のセレクションズ」(刊行の辞より)ということで、アメリカ都市社会学の古典でありエスノグラフィの基本文献です。

著者のハイナーが本書をまとめた1920年代は、シカゴ学派の黄金期に当たり、都市を巡るクラシックが続々と刊行されていきました。面白いのは、1920年代はアーネスト・ヘミングウェイやスコット・フィッツジェラルドら、「失われた世代」と呼ばれる一群のアメリカ作家も輩出しているのです。

1914年~18年に第一次世界大戦が勃発し、20年代は戦後に当たる年です。戦争によって都市が壊滅状態になったり、それまでの既成の価値観が揺らいだりした時に、都市論でも小説でも面白いものがたくさん出てきているというのは偶然の一致なのでしょうか。

本書はホテルの歴史を解説した本ではありません。ホテルに暮らす人々の生態を観察し、活き活きと活写したエスノグラフィです。ホテルに暮らし人々の行動様式などを通して、現代アメリカを真摯に見つめようとした記録です。

”ホテルの人口を特徴づける分離、自由、束縛、抑制からの解放は、全体として現代生活の特徴を縮小したものにすぎない。ホテルは、実のところ、アメリカ社会のマナーと規範が行われているだけではなく、機械産業の影響がみられるいかなる場所においても進行している変化のシンボルなのである”(p199より引用)

学術書ですが、丁寧な実地調査、実際に見聞したリアルかつ具体的な描写は、読みやすく心に響きます。ノンフィクションがお好きな方にもおすすめです。

[目次]
 第一章 ホテル・ライフとパーソナリティ

第一部 旅行者のための住居
 第二章 隊商宿からコテージへ
 第三章 ホテルと都市地域
 第四章 家庭としてのホテル
 第五章 なぜホテルで暮らすのか

第二部 ホテルで暮らす人びと
 第六章 ホテル人口の趨勢
 第七章 ホテル居住者のタイプ
 第八章 解放された家庭
 第九章 ホテルの子供

第三部 家庭から離れた時の行動
 第十章 ハイウェイの魅力と街の灯り 
 第十一章 人間性の問題
 第十二章 ホテルとアメリカ社会
 
[書誌情報]
タイトル: シカゴ都市社会学古典シリーズNo.3
著者:ノーマン・S・ハイナー
訳者:田嶋淳子
出版社:ハーベスト社
刊行日:1999年7月25日
判型:A5判/ハードカバー
頁数:227P

[状態]
経年による使用感はありますが、中面には書き込みや角折りなどありません。

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