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[店主から一言]
自然の前で、人間は成す術もない。でもとても強くて、優しいのもまた人間なんだと思わせてくれる本です。仙台に根づき『仙台学』など、地元からの発信を絶やさない荒蝦夷の代表土方正志さんが書かれた、震災を編集とともに乗り越えていく日記。強いなぁ、本当に。
土方さんとは、私がジュンク堂新宿店のふるさとの棚の担当をしていた頃に、荒蝦夷さんの編集物の数々を販売させていただいていたご縁でご挨拶させていただいたことがあるのですが、明るくお元気な方で「でこぼこの道でもまっすぐ歩いていきそうな人」という印象でした。
その印象どおりに歩みを続けてこられて、今年(2025年)で荒蝦夷は20年目を迎えられます。ローカル版元、ひとり出版社の偉大な先人です。
[概要]
東日本大震災以降、仙台の独立出版社・荒蝦夷(あらえみし)が被災地から発信を続けてきた日々を記録したドキュメントです。震災直後の混乱、日常と非日常の狭間、被災地との関わり、復興への思いと記録を「編集」「出版」という営みを通じて描き出しました。2020年に文庫版として「文庫版エピローグ 2020年」が加えられた決定版です。
[目次]
プロローグ 2011年
三月一一日午後二時四六分から/神戸の記憶/壊滅とはなにか、復興とはなにか/〈災〉の記憶を記録する
第1章 被災地の出版社 2012年3月〜
一通の手紙/被災地の続ける力/ラジオの声/神戸で考える「未来への遺産」/仙台 日常と非日常の狭間で/震災と文学/死者と生者を繋ぐ〈ふるさと怪談〉/名古屋の「くつ塚」/立ち止まる覚悟/鎮魂の編集
第2章 絶望を力に変える 2013年3月〜
日記/風化に立ち向かう/いま、ここに必要な本/ある記録/地域誌を編む/震災怪談/ちいさな〈声〉があふれている/届かなかったファックス
第3章 瓦礫から本を生む 2013年8月〜
三度目の夏/黒塚/生き延びるための物語/災害列島の「平和と安全」/写真に残る風景/本の力/〈被災〉の思想/四年目のはじまる前に/我らが読者へ
第4章 底なしの日々 2014年3月〜
2014年3月11日/失ったなら、生み出さなければ/砂守勝巳さんとの「再会」/それでも海とともに/神戸へ行く/気仙沼の結婚式/三年六か月
第5章 記録を残し、記憶を継ぐ 2014年9月〜
沖縄と東北/旧警戒区域へ/変わりゆく町/東北の島尾敏雄/海辺の図書館/四年目の仙台/二〇年目の神戸/被災地の大学との共同作業/宮城県郷土かるた/伊坂幸太郎との対話
第6章 〈被災〉の未来 2015年3月〜
五年目がはじまる/慰霊の日に/若者の思い/本を繋ぐ/新しい命へ/「ブックスみやぎ」の閉店/被災地を生きる作家 熊谷達也/仙台の異邦人 ネパール大地震/仙石線の全線開通/ネパールと東北/死者と生者の夏/地下鉄に乗って
エピローグ 2016年
[書誌情報]
タイトル:瓦礫から本を生む
著者:土方正志
出版社:河出書房新社
刊行日:2020年2月10日
頁数:320P
判型:A6判文庫/ソフトカバー
ISBN:9784309417325
[状態]
S ほぼ新品同様
レビュー
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