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オイル・オン・タウンスケープ / 中島晴矢

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[内容]
作中に登場する固有名詞をあげたくなる作品です。

油絵、サンポップマチヤ、プロレス、ピエール・ボナール、ヒップホップ、ジョイント、ヤサ、Big-A、都営西台アパート、サイファー、シスコ坂、宮下公園、演劇、三島由紀夫、横光利一、有栖川公園、病む街、ショッピングモール、たまプラーザ、田園都市…

著者は1989年神奈川県港北ニュータウン生まれ。現代美術や文筆、ラップなど、領域横断的な活動をインディペンデントに展開されています。音楽のアルバムを聴いているような、流れのいい自伝的エッセイ。油絵のような質感の表紙の手触りが心地いいです。

構成や見出しの雰囲気も素敵です。著者の過去を追体験するように、生まれ育った東京近郊の街が、油絵のように描写されています。巻頭には章立てに沿った町の絵が、油絵でも描写されています。

back in the day。昔々の東京の話。現在の根拠地である町屋、ヤサのあった西台アパート、渋谷のMIYASHITA PARK、市ヶ谷の法政大学、麻布学園、港北ニュータウン、下町、画家だった祖父の元へ回帰する千歳烏山。

東京を転々としていきますが、漂流しているというよりも、それぞれの場所に根差しているという印象を受けました。それは著者が「根拠地を示す」ことを、表現者たるものの前提としているからでしょうか。

"「根拠地」とは、例えば故郷や家庭、性別、あるいは人種など、その人にとって自らの足場になっていると思える要素である。その提示こそが、表現者として出立するにあたっての第一歩だと考える"

読み浸かる愉しみを存分に味わえる本です。

[作者プロフィール]
中島晴矢(なかじま・はるや)

1989年神奈川県生まれ。 法政大学文学部日本文学科卒業、美学校修了。 現代美術、文筆、ラップなど、インディペンデントとして多様な場やヒトと関わりながら領域横断的な活動を展開。主な個展に「東京を鼻から吸って踊れ」(gallery αM)、グループ展に「SURVIBIA!!」(NEWTOWN)、アルバムに「From Insect Cage」(Stag Beat)など。

[書誌情報]
タイトル:オイル・オン・タウンスケープ
著者:中島晴矢
出版社:論創社
刊行日:2022年6月17日
判型:B6版/上製本
頁数:240P

[状態]
カバーの端に経年によるヨレや破れが若干あります。画像でご確認下さい。中身に書きこみや角折などはありません。

[特典]
モブ・ノリオによるポストカード状の帯文付き

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