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ragan024 Native Tongues / 若生友見

¥2,100 税込

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[内容]
最初に本書を見た時には、団地の写真集だと思ったのです。しかしページをめくるうちに、やけにベランダの写真のアップばかりだなと奇妙に思うようになり、なぜだろうと思ってよくよく眺めていて、やっと「見え」ました。

団地のベランダから伸びている布団の写真集です。

そしてタイトルを見て納得しました。「Native Tongues」直訳すると「地元の舌」とでも呼んだらいいでしょうか。

団地を鑑賞する時に、無意識のうちに脳内レタッチで消してしまう3大要素、布団と電線とフェンス。表紙にはそのすべてが写り込んでいて、だからこそオーソドックスな団地写真とは決定的に違う視点によって切り取られているように感じました。

団地という建築物ではなく、団地で生活するという現象をクローズアップした逸品です。

[著者メッセージ]
"この連載の初回でも自己紹介をしましたが、私は大学の卒業制作から「ragan(ラガン)」シリーズという本の形態の作品を作り続けています。今回はその第1作目をご紹介します。 いろいろあって(とくにたいした理由ではないのですが)自費出版としてのナンバリングは24番目になっているものの、卒業制作として作った10作のうち、最初に完成させたのがこの「Native Tongues」でした。"(『ROADSIDERS'weekly』2024年09月11日配信号より)

☟都築響一さんのメルマガ『ROADSIDERS'weekly』で連載中
「デザインの世間体014 公私混合サニーデイ」(写真・文:若生友見)
https://roadsiders.com/backnumbers/article.php?a_id=2822

[シリーズ概念]
色眼鏡をはずして、もう一度よく見てみよう。

「これまでの概念を覆す」ような大それたことではありません。今までの経験や生活上の暗黙の了解のせいでよく見えていなかった部分や、たとえ見えていてもあまり意識されることなく数秒後には忘れてしまうような、そんな日常に点在する、ちょっとした違和感や疑問。それらを本の形に落とし込み、反復させ、日常的な意味を剥いでしまうとただの図となり、そこに「物そのもの」が見えてくるはずです。

さて、毎日毎日見ているごく普通の風景は、本当に“普通”の風景なのでしょうか。

選挙ポスター、漫画雑誌の小口、新聞のおくやみ欄、花環、ネオンサインなど、目に見えているのに意識の外にすぐ出てしまうような、グラフィックデザインとして認識されにくい存在へ焦点を当てています。

[著者プロフィール]
若生友見 わこう・ともみ
1986年 宮城県生まれ。東北芸術工科大学 情報デザイン学科 グラフィックデザインコース卒業。東北芸術工科大学大学院 ビジュアルコミュニケーション研究領域 修士課程 修了。雑誌編集を経験し現在フリーランス。

都築響一さんのメルマガ『ROADSIDERS'weekly』で紹介されているインタビュー記事が詳しくて面白いのでぜひご覧ください☟

裸眼の挑戦——若生友見とragan books
https://roadsiders.com/backnumbers/article.php?a_id=559

[書誌情報]
タイトル:ragan024 Native Tongues
著者:若生友見
出版社:raganbooks
刊行日:2016年9月16日
判型:B5変形判(200mm×257mm)/ZINE
頁数:38P

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