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[内容]
SNSで見かけて以来ずっと気になっていたのですが、先日ZINEフェスで遭遇して仕入れさせていただきました!
この表紙とタイトルでぐぐぐっと惹きつけられました。明大前で生まれ育った著者は、26年間住んだこの土地から「とにかくここを抜け出したい」という気持ちで他の町に引っ越していきます。しかし離れてみたからこそ湧き上がって来た「地元を愛したい」という想い。
そんな衝動に駆られて本書をつくることにしたそうです。
「この本をつくったのは、明大前を愛したいと思ったからだ(後略)。けど、その奥にはもっと切実な、自分自身を愛したいという願いがある。私は居心地よく生きるため、自分を愛して肯定したい。その道のりのひとつとして、人生で一番長い時間を過ごしてきた場所、明大前の街を見つめ直してみることにした。」(「おわりに」より)
京王線と井の頭線が乗り入れ、新宿にも渋谷にも吉祥寺にも乗換え無しで行ける、立地に恵まれているだけでなんもない、退屈なところだという著者の町に対する思いは、自分を責める言葉だったんじゃないかという言葉に、私も同じような気持ちを地元に対して感じている気がしました。
なかなか顧みられることの少ない、東京住民による地元愛に根差した地元ガイド。いい本です。今度このZINEを片手に明大前に行ってみよう。
[書誌情報]
タイトル:なんもないと思っていた街 気付けばよりみち明大前
著者:とりのささみこ
刊行日:2025年6月7日
頁数:106P
判型:B6判/ZINE
レビュー
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