1/3

かつてこの町に巨大遊廓があった 熊本・二本木の歴史と記憶をたずねて / 澤宮優

¥2,090($13.29)

International shipping available

[内容]
明治から戦後にかけて「軍都」であった熊本とともに栄えた二本木遊郭。そこには広大な庭園と楼閣を持つ巨大妓楼〈東雲楼〉が君臨していたという。過酷な待遇で娼妓の逃亡が絶えず、日本初のストライキが起きたとされる伝説の地を訪ねる。著者の郷里でもある熊本の地元でも知られざる歴史。語られづらい場所についての丹念な調査。長年の取材による労作です。

遊郭といえば、江戸の吉原、大阪の新町、京都の島原、伊勢の古市、長崎の丸山が五大遊郭と呼ばれ人口に膾炙している。1958年の売春防止法によって禁止されるまで全国に存在していた。二本木遊郭は明治10(1877)年に誕生。売春防止法で禁止されるまで熊本市二本木にあった。軍都でもあった熊本。軍が栄え、遊郭も栄える、そういう歴史があった。

二本木遊郭が全国に知られるきっかけになったのが、明治33(1900)年に起きたとされる東雲のストライキだそうだ。最も豪華な東雲楼の娼妓約50人が待遇改善や自由廃業を求めてストライキ・立てこもった事件であるという。彼女たちが歌った東雲節は全国に広がり、小学生まで口ずさんだと言われるほどのブームとなった。

今となっては想像することしかできない、歴史の中にしか存在しない遊郭。遊郭という場所の特徴、働かせ方と遊ばせ方のシステム、土地との関係性、ダンスホールなど当時あった他の施設についてなど、数多くの証言を集めることにより、忘れられてしまいそうな歴史が丹念に掘り起こされている。

遊郭には様々な関係者がいて、様々な立場で関わっていた。街にとってどういう存在だったのか、お客さんにとってどういう存在だったのか、主役である娼妓にとってどんな存在だったか、そして楼主にとってどういう存在だったか。それぞれの立場によって違う遊郭の姿が存在したのであろう。誰かにとっては早く忘れたいことかも知れず、誰かにとってはずっと忘れたくないことかもしれない。

男と女、善と悪、生と死。二本木はそれらすべてを合わせ呑んだ人間の街だった。西日本随一と呼ばれた遊郭、その人間模様を活写した渾身のノンフィクション。

[目次]
序章 近代の光と影
第一章 二本木遊廓の誕生
第二章 東雲楼とその時代
第三章 女たちの抵抗
第四章 戦いの世紀
第五章 廓の生と死
第六章 遊廓という遺産

[書誌情報]
書名:かつてこの町に巨大遊廓があった 熊本・二本木の歴史と記憶をたずねて
著者:澤宮優
発行元:忘羊社
刊行日:2026年1月15日
判型:B6判/ソフトカバー
頁数:215P
分類:#熊本 #遊廓 #近代史 #ノンフィクション

International shipping available
  • レビュー

    (65)

  • レビュー
    (65)

¥2,090 ($13.29)

最近チェックした商品
    同じカテゴリの商品
      セール中の商品
        その他の商品